【将棋の第65期王位戦第1局は6日、名古屋市「徳川園」で2日目が指され、挑戦者・渡辺明九段(40)が藤井聡太王位(21)=王将など7冠=に千日手指し直しの末、合計216手の熱戦も敗れた。渡辺は初の王位が懸かるシリーズで黒星発進となった。藤井は連続5期による「永世王位」の資格獲得へ好発進した】
2日目も互いに譲らず、こう着した状況が続く中、午後3時44分、同じ局面が4回繰り返される「千日手」が成立し、「指し直し」となりました。
30分後に先手と後手を入れ替えて対局が再開すると、藤井七冠は相手玉に迫る攻めを見せますが、渡辺九段がかわし、一時、形勢を有利にします。
30分後に先手と後手を入れ替えて対局が再開すると、藤井七冠は相手玉に迫る攻めを見せますが、渡辺九段がかわし、一時、形勢を有利にします。
別紙の報道では:
敗れた渡辺明九段は、「いきなり最終盤になるような展開になったので、全然読めてはいませんでした。勝ちになったと思いましたが、詰みが分からなかったです。始まったばかりなので、気を取り直して次に向かいたいと思います」と語ったそうです。
厳しい戦いだった様ですね。
写真:渡辺明九段(左)の先手で指し直した、藤井聡太王位との王位戦第1局2日目© (C) スポーツニッポン新聞社
スポニチ:
将棋の第65期王位戦第1局は6日、名古屋市「徳川園」で2日目が指され、挑戦者・渡辺明九段(40)が藤井聡太王位(21)=王将など7冠=に千日手指し直しの末、合計216手の熱戦も敗れた。渡辺は初の王位が懸かるシリーズで黒星発進となった。藤井は連続5期による「永世王位」の資格獲得へ好発進した。第2局は17、18日に北海道函館市の「湯本 啄木邸」で行われる。
対局中に思わず頭を抱えた。すでに勝利をつかんでいたはずが、最終盤の詰めろで痛恨のミス。対局後はガックリと肩を落とし「最後はいきなり最終盤のようになって、詰みが分からなかった。詰みがあるなら詰まさなければならなかった」と反省が口をついた。
1日目は後手になった渡辺が2手目、1分を費やして飛先ではなく、角道を開けた。居飛車党の渡辺にとっては、昨年9月の銀河戦決勝トーナメントの丸山忠久九段戦以来10カ月ぶり。振り飛車をにおわせる異例の立ち上がりとなり、藤井が45手目を封じて1日目が終了した。
2日目はお互いの駒組みが飽和点を迎え、仕掛けどころを探るが、先に仕掛けた側が損をする変化ばかりで、失点の少ない大駒の往復移動などに終始。80手目に千日手が成立し、先後入れ替えで指し直しとなった。王位戦7盤勝負における千日手は12年7月の第1局以来。当時の羽生善治王位にこの日の立会人・藤井猛九段が挑んだ対局以来、12年ぶりとなった。
午後4時14分に始まった指し直し局の持ち時間は渡辺が2時間20分、藤井が1時間。渡辺の有利な条件で相掛かり戦となった。中盤から押し気味の渡辺に対し、藤井は粘り強く対抗。最後は両者1分将棋になる熱戦で、渡辺は詰めのある状況までチャンピオンを追い込んだが、最後は攻めの手順を誤った。
感想戦でも最後のところを振り返りながら「いや~…そっかぁ…。それでよかったのか…」と何度も頭を抱えた渡辺。「まだ始まったばかりなので気を取り直して迎えたい」と次局に向けて必死に切り替えた。
両者の対戦は昨年6月、藤井が4勝1敗で奪取した名人戦以来1年1カ月ぶり。これまでの対戦成績は藤井が20勝4敗、過去5度のタイトル戦でも5戦全勝と圧倒している。
(引用終わり)
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