HIROZOU

おっさんの夜明け

銀杏並木

2023-11-08 08:27:08 | メモリー

昨日の朝は冷房を入れて今朝は暖房を入れてる

どうなっちょるんや!

外の歩道を見ると青い銀杏の葉がぼつぼつと黄色くなってきたね

そう言えば神宮外苑も銀杏並木だけど御堂筋も銀杏並木だったな

18~9歳の時、よく阪急百貨店まえのスクランブル歩道橋の上から御堂筋の銀杏並木を眺めてたな

東通り商店街のパチンコですっからかんになって良くため息付いてたな

(パチンコせえへんかったら百貨店の食堂でステーキ食べれてたのに)とか

今でも大阪に行ったとき梅田の歩道橋を見ると昔を思い出す

季節ごとにいつも同じかっこうしてたな

今頃に時期は黒いスリムのジーパンと革ジャンもどきの黒いビニールのジャンパーを着てた

今やったら誰も着てへんな

 

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ダンシングオールナイト

2023-10-23 09:10:44 | メモリー

もんたよしのりさんも亡くなったか・・・

今から40年以上も前のクリスマスの晩

四条河原町通りに「ダンシングオールナイト」が流れていた

甘いとき~はーずむこころ~♪

ぴゅーぴゅーと北風が通りに吹き付けクリスマスの晩を家族で過ごそうと皆、帰宅を急いだ

そんな時、四条通りを一人のアホ面の若者が・・

(どないしょうーパチンコ屋で電車賃まで入れあげて大阪まで帰る銭も無い)

泣きながら木屋町の派出所で120円貸して貰った

僕がおまわりさんに120円借りた時から十数年前

やはり同じような無職で同年齢の一人の青年が河原町通りをふらりと歩いていた

おまけにその青年は住まいも無かった

僕のように120円借りても帰る場所も無かった

青年は八坂神社で野宿しようとして警備員に咎められ

その警備員を盗んだ拳銃で射殺してしまった

連続射殺事件の殺人犯永山則夫が京都で犯した所業だ

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運動靴は無かった

2023-10-13 09:57:11 | メモリー

50年も前に卒業した小学校は古い木造校舎で

校門を入ると校庭に子供が3人でも幹回りに手を繋げない程幹が太い栴檀の木が2本東西に植えられていた

朝礼代の後ろの花壇には二宮金次郎の銅像と白い百葉箱

道路に面した校舎の端に外便所があって便所の周りはこの時期金木犀の臭いがした

それでも金木犀の臭いより赤茶けた立ち小便用の便器に沁みついた小便の臭いが強かった

その頃、僕の出た小学校の生徒は誰も運動靴を履いて無かった

学校の行き帰りはゴム草履で校内と休み時間の校庭遊びの時は裸足だった

そして校舎に入るときは足洗い場と呼ばれた洗い場で足を洗って入った

話は違うけれど・・

現在、僕の職場周辺は東南アジアの方が多く住んでいてぱっと見日本人と区別がつかない方もいるんだけど

足元を見るとすぐ分かる彼女彼らはほとんどが草履履きなんだ

だから僕の小学校時代はほぼ東南アジア状態だったんだな・・

木造校舎から屋根の付いた渡り廊下を渡ると

やはり木造の講堂があってその先は音楽室だった

講堂には旅劇団が来て演劇を公演したりクラスごとの学芸会を開いたりしていた

音楽室にはピアノは無くて古いオルガンがあって

男先生や女先生がへたくそな童謡なんかを弾いていた

24の瞳かい!

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秋の思い出

2023-10-12 08:33:49 | メモリー

秋風が空地のブタクサの花を揺らし

隙間風が三畳一間の部屋の窓をカタカタと鳴らした

万年床に洗い物の溜まった便所の手洗いの様な小さな台所

炊飯器の中に残ったいつ炊いたのか忘れて饐えてしまったご飯

留置場のように格子がはまった窓の外を覗くとゴーと鉄橋を渡る茶色い阪急電車が見えた

ラジオを点けるとオフコースが流れて来た

あれがあなたの 好きな場所

  港が見下ろせる 小高い公園

いつ風呂に入ったか忘れてしまった乞食の様な青年は鼻をほじくりながら・・

(港が見下ろせる公園・・ってどこやろ?)

(六甲山・・かな?)

ほんな事よりもう食べるもんも銭も無いし

どないしょかな

もう嘘もつき過ぎて親も銭送ってくれへんし

・・・

こんな生活を昔送っていたな

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うどん屋の思い出

2023-10-11 09:03:25 | メモリー

片側に古い団地の立ち並ぶ市道を抜け駅に向かうと

道は狭くなりくにゃくにゃと曲がったなだらかな坂道に小さな商店街があって

商店街の入り口は鍋や笊を扱う雑貨屋で並んでお金に余裕のある時に入って牛丼を食べる食堂

プレイヤーが無いので借りなかった貸しレコード店、赤い入口の中華食堂

小さなどぶ川に庇を出した数件のスナック、不動産屋なんかが商いをしていた

肌寒い秋風が吹く頃、商店街中にうどんの臭いがしていた

讃岐うどん屋は繁盛していた

線路下に車一台通れるトンネルがあってトンネルの手前のどぶ川の脇に

3坪ほどの小屋の様な立ち食いうどん屋がその頃、僕の毎日通った阪急そばだ

小汚い顔のおばやんが二人程働いていた

「パチンコ屋の開店待ちのにぃちゃんいつものかやくご飯のセット!」

かやくご飯のセットは素うどんにかやく飯、厚いタクアン2かけで270円だった

おばやんは僕に良く話しかけて来た

「ほんでも、にぃちゃんはえらいな~毎日々パチンコ屋に通ってからに」

「うちの孫なんか関学に行ってるんやけど金無いもんやからパチンコなんぞ出来んわ」

「うちの関学の孫な~家庭教師してんねん、関学はあんまり頭よう無いのにどない教えとるんやろ」

「ほいでな関学の孫がな、ばあちゃん小遣いようくれ言うもんやからうどん屋辞めれんねん」

「それにしても、にぃちゃんはえらいな雨の日も風の日もパチンコ休まんと打ちよる」

「ははは!」

あのおばやんはとっくの昔にお迎えが来とるだろうな

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落陽

2023-09-29 15:34:12 | メモリー

この曲も最近になって聞きだした・・

曲が作られたのはもう50年以上も前だね

  しぼったばかりの夕陽の赤が 水平線からもれている♪


    苫小牧発・仙台行きフェリー♪♪

吉田拓郎さんの曲って昔からあんまり聞いた事が無かった

うちの田舎にも港があって港の入り口に葛島と言う島が天然の防波堤として浮かんでいて

参勤交代の江戸の昔より高知では有数の港だった

現在航路は20年ほど前に休止されているが、それまで〇〇港発神戸行きフェリーが就航していた

〇〇港発の時間が確か夕方5:30分 神戸港着10:30分

〇〇港を出港する時間はまさに・・

しぼったばかりの夕日の赤・・の時間だ

僕も大阪に住んでた頃この船を散々利用したそして僕の兄弟たちも

小さな港町を出たフェリーが神戸港に着く時間

神戸港の夜景は宝石箱を散りばめたように光り輝いていて

眩い宝石の光は六甲のてっぺんまで照らし出す

その光を乗船客は海の上から眺めるんだ

僕もそんな神戸港の夜景を見ながら

(あの光の束の一つ一つの灯りの下にはいろんな人のいろんな人生があるんだな・・)

とか思っていた
 
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秋の夕日に

2023-09-21 08:53:04 | メモリー

確か安威川って名だったか

そよとした風に中州のススキが揺れて

川向こうのシルエットに茜色の夕日が染まって梅田行きの茶色い電車がゴーと鉄橋を渡った

煙草を吸いながら土手に座っていたら

タッタタッタと僕の後ろを体育大学陸上部の女子部員が駆け抜けた

19歳の夏の終わり

秋口になると40年以上経った今でもたまにこのシーンが蘇る

なんでやろ




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逃げて来た

2023-09-16 09:17:11 | メモリー

ほんまに今時、戎橋から飛び込もうとする奴はおらんやろ・・

道頓堀に飛び込んだ奴はおったみたいやけど・・

誰が見たってあほやな

18~9歳の頃あの橋によくナンパしに行ったけど

ひっかけた事無かったけど

まだディスコの流行ってた頃だな

戎橋の橋の上で浮浪者のおっさんが地面にチョークで・・

(もう3日なにも食べていません)って書いて

ざるを置いて小銭を恵んで貰おうとするんだけど

それを見た通行人が

「おっさん字ぃ書く元気あったら働けよ・・」とか言ってたな

まだ乞食はおるんかな

ほんまにあのまま大阪におったら自分が乞食になる所やった

脱出して良かった


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思ひ出

2023-07-22 08:06:38 | メモリー

ふ~~ん、

ビック〇ーターの社長さんの住まいって西郷山公園の近くなんだ

坪500万円近くで土地だけで20億円越え

何にせよ1代でこれだけのもん買ってえらいっちゃー!えらいね

僕が東京に出て代官山に住んだ時に西郷山公園が出来たばかりで

すごいおしゃれな環境だったんでしょっちゅうテレビドラマの撮影をしてた

そのおしゃれな公園の夏の夕暮れ田舎の高校の同級生と集って酒盛りをしてた

茜色の夕暮れをシルエットに眼下に目黒の町並みが広がって綺麗やったな

冬の日なんて富士山がくっきり見えた

いつだったか名前は忘れたけど近所のゴールデンレトリバーを連れて

公園のベンチでキーボードの練習をしてたら隣のベンチに老夫婦が座ったんで

ふと見たら三木元総理大臣夫婦だった

公園前の旧山の手通りを毎朝ジョギングしてそれから西郷山公園でストレッチ

休みの日には必ずヒルサイドテラスでお茶したりして

貧乏ったれのくせに気分はセレブやったな

20歳の頃だな


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男おいどん

2023-07-04 09:46:16 | メモリー

今日は夜中に雷さんと一緒に通り雨が降ったから幾らか涼しいね

あの雨と雷の最中ずぶ濡れになってウォーキングをしてたんだ

すぐに止むと思って

でも止んだのは家に帰り着く頃だった

・・・

昔、10代最後の二年間大阪で住んでいたボロアパートは凄まじい暑さだった

三畳一間に鉄格子のような窓があった

窓の下に便所の手洗いのように申し訳無さなげな小さな台所

窓の外は破れトタンで雨除けがしてあって軒下には淀んで流れの無いどぶ川

窓を開けてもそよとした風も入って来ず

茹だる様な暑さが部屋中に籠っていた

もちろんその頃は一般家庭にクーラーなんて無かった

灼熱地獄の部屋から逃れるようにパチンコ屋に入った

甲高い金属音とむせる様な煙草の臭い

それでもオアシスのような涼しさ

でもそれもお金がある一時だけ

すぐにお金は底を突き

煙草の臭いを体中に染み込ませてまた灼熱のアパートの部屋に帰る

角部屋だったので部屋の引き戸を開けっぱなしで

パンツ一丁で万年床でひっくり返っていたっけ

男おいどんの世界やったな

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