HIROZOU

おっさんの夜明け

真夏の夜の恐怖の思ひ出

2005-08-06 15:21:22 | Weblog
僕には今でも思い出すだけで背すじがぞっとする体験があるんです。

それは僕がまだ幼い頃の出来事です。・・・


ある夏の日、

僕は一人で亀とり川と言うところに魚を捕まえに行きました。

亀とり川に亀をとりに行かなくて魚をとりに行くのも変な話しですが・・
(別に変な話じゃないか・・)

実際、その川には亀がいっぱいいたんです。
もしもし♪かめよ♪かめさんよぅ~♪

てな具合に

亀とり川はお寺の裏を流れていて川の土手からお墓がいっぱい見えるんです。

川で一心不乱に魚をとっていたら土手から僕を呼ぶ声がします。

振り返ると遊び人のたーやんと言う人物でした。

「ひろ造、あんまし遅うなるとたぬきにだまされるぞ・・いひひ」

と言うんです。

そうなんです。この川ではよく人がたぬきにだまされると言う言い伝えがあったんです。

その時ももう日暮れに近い時刻でした。

僕も少し心細かったんですがあまりに魚がとれるので時間を忘れていたんです。

そして気が付くとすっかり日が落ちていました。

我に返った僕は急いで帰り支度を始めました

生暖かい風が葦の葉に吹きつけざわわざわわと葉を揺らしていました。

ざわわ♪ざわわ♪広いさとうきび畑はぁ~♪

あっ・・・葦の葉か

僕は一目散に家に帰ろうと土手を見上げました。

その時、僕は驚く物を見たんですぅ

えっ!

なんと土手の上から‘かっぱ,が手招きしてるではないですか

これはきっとたぬきが‘かっぱ,に化けているのに違いない

そう思って僕は恐怖に立ちすくみました。

そしてその‘かっぱ,が僕に声をかけたんです。

「ひろ造はやく帰ってこいやぁ心配するやんかぁ」

てっきり‘かっぱ,だと思った物は頭がハゲたうちのじいさんだったんです。

たーやんから話を聞いた僕のじいさんが川まで迎えに来たんですね

小さい頃のとってもいい思ひ出です。




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