HIROZOU

おっさんの夜明け

下北沢の思い出

2008-01-25 20:24:02 | メモリー
お客様にテレビを頂いた

5年程前にゴルフの賞品で貰ったもんらしいが

一度も箱から出さなかったそうだ

今となっては型は古いが職場にあるテレビより上等だ

そいでもって4800円でDVD再生機も買って来た

・・・

これでわしも現代文明に追いついた訳や

たまにPCや自宅でDVDを見ていたが

職場に置いたからは

見るぞぅ~~

・・・エッチなんを

・・・とか言っておっさんはもうたくさんじゃ

これはお客様の暇つぶし用じゃ

・・・

午後、Oさんがいらっしゃった

うちに小学生の頃から頻繁に来ていた孫の話になった

今年で28になるそうだが

風の噂に俳優になったと聞いたが

あれはあれでなかなか大変らしい

今年、90歳になるOさんも孫の出る舞台を観に行ってるらしい

引っ込み思案の彼が何故俳優を志したかわからないが

彼のブログを見てみるとなかなかがんばってるようだ

僕も一度演技をしている彼の舞台を観に行ってみたい

中学、高校と成長して行く彼を見ていて昔の僕と似ている

と感じた事が何度かあった・・・

20歳で僕が上京した時

東京に出てきたんやから芸能界にでも挑戦したろか

とアホな考えをおこした

しかし東京での僕の生活は職場と学業で夜の10時ごろまで

束縛されていた

自由になるのは日曜日だけ

それも月に一度は日曜も職場に出ていた

ひょんな事から渋谷でいんちきスカウトマンと知り合った

それで1万か2万円を出して写真を撮って貰い

モデルクラブに入れて貰った

仕事は日曜限定だ

主な仕事はその他、おおぜいのテレビや映画のエキストラだったんで

いくらでもあった

しかし商店街や街角のロケなんかは

本物の役者さんとかの横に座って出番待ちをしていると

皆にジロジロ見られて嬉しかった

これがスターの気分なんやな

・・と一人喜んでいた

何度目かの仕事の時、前に一緒に仕事をした事のある

役者志望の奴に飲みに誘われた

場所は下北沢だった

先に何人か彼の仲間が飲んでいて

彼らは皆、役者志望でそれぞれ小さな劇団か何かに

所属していた

昔、下北沢にはこう言う輩が多かった

(ふ~ん・・皆がんばってるんやな

とか思った

酒が進むにつれ彼らは激論を交わしだした

芝居に付いてだ

傍で聞いていて自分だけがぽっかりと異質な感じがした

軽い気持ちの僕と

夢を追いかけている彼ら

スターを目指す彼らと

職人の道を歩んでいる僕

わはは!

住んでる世界が違うし嫌悪感さへ覚えた

その日を最後にエキストラのバイトを辞めた

わしには出来ん

・・・と

あの時の自分の判断はとっても良かった

俳優を目指したところで

こんな‘あほんだら,に勤まる役は無いし

やっていたとしても、いまだにエキストラだ

彼らは今頃どうしているだろうか


コメント
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