ほんまに毎日々暑いな
昔は夕涼みなんて言葉があったけどもう死語だな
こんなに暑いと夕涼みしてる間に熱中症で倒れてしまう
小さい頃、夏の夕方になるとじいさんばあさんが道路にボンボンベッド?持ち出して夕涼みをしていた
足元に蚊取り線香を置いて
じいさんはシャツにステテコばあさんはアッパッパ?姿
団扇で顔をあおぎながらウトウトしてた
その周りを近所の小さな子供達が花火をしたりスイカを食べたり
それからおもむろに始まるのが怪談話
あそこの川に河童が出たとか
やれ狸が人を騙したとか
だいたいがじいさんばあさんの創作なんだろうが
皆、わくわくしながら話を聞いてた
盆踊りなんて一大イベントで場を仕切る若い衆の熱の入れようも大変だった
アセチレンの灯りに太鼓のリズム、浴衣姿の女達
櫓の周りは踊りに興じる人々の活気で沸いた
今は田舎から人が消えてしまった
道路で夕涼みをする年寄りも子供達もいない
皆、どこかにかどわかされてしまった