なごり雪と言うイルカさんの歌がある
昔、この歌が流れて来ると嫌な昔を思い出されて聞きたくなかった
しかし、ここ何年か嫌な昔を忘れて来たので素直に耳に入るようになった
なごり雪と言う歌がヒットした年
たぶん今から40年程前だと思うが
僕が後にも先にも唯一死に物狂いで勉強をした年
高校受験の年
ラジオの深夜放送で毎日のように聞こえて来た
それだけならいいんだが
その頃、家の隣に住む一つ年上の幼なじみが暴走族に入って
僕の部屋に面した隣の家の離れが‘族,の溜まり場になった
そして、僕の受験勉強の一番集中できる時間
夜中の1時2時に
マフラーからブルンブルン!パパパッ!と言う甲高い音をさせて隣の家に集まり
その時、レコードから大音響で流していた曲がこの‘なごり雪,だった
族の集まりで聞く曲が‘永ちゃん,じゃ無くて‘なごり雪,だった
だから僕にとって‘なごり雪,は受験勉強を邪魔した騒音だった
受験はどうにかクリアー出来たが
この後‘なごり雪,はトラウマになった
歌詞を今読むと東京に挫折した女性が故郷に帰る時なのかな?
それを見送る男性
僕も20歳の時に上京して今日まで幸い挫折は無かった
しかし
たぶん・・
今年あたり
挫折感に苛まれながら東京を後にするんだろうな
たぶん
見送る人はおらんやろう
女房、子供には捨てられるんじゃ
そいでもって汽車にのる・・・
汽車って?
走ってるんか?