HIROZOU

おっさんの夜明け

冬の朝

2018-12-19 07:35:50 | メモリー

今日も寒いな

そう言えば、高校生の頃、学校まで片道20キロを自転車で通っていた

でも20キロって言っても道幅が広く素晴らしく舗装された国道で車もそんなに走って無くて

だいいち学校まで信号が2か所しか無かった

(どんな田舎じゃ!)

現在は4~5か所か

だから高校までの通学時間が35~6分だった

都会の道路を自転車で20キロこぐとどんなにかかるんじゃ!

学校までの道は素晴らしい景観で

山本コータローの‘岬めぐり,に出て来る歌詞ぴったりの風景が続く

うちの浜から出て漁港を見下ろす大きな橋を渡り

トンネルを抜けたら隣の県で

そしてまた漁港の上をつなぐ大きな橋を渡る

それからずっと右手に海辺をの景勝地を見ながら学校まで自転車をこぐ

なだらかな坂道を上ったり下りたり

でも雨の日や冬の寒い朝はちょっと辛かった

冬になると僕はいつも起きられなくて

毎日のように母親の軽トラの荷台に自転車を積んでもらって

先に出た同級生たちの自転車に追いつくところまで運んでもらって

そこで下ろして貰ってた

その場所はいつも同じ場所で

隣町を過ぎた辺りの坂道

毎日毎日そこまで軽トラで運んでもらった

あれからもう何十年経っただろうか

数年前、その坂道の左手に立派な老人ホームが出来て

現在、母がそのホームに入っている

ホームに初めて母を訪ねた日

2人で同じソファーに座って目の前の坂道を僕は指をさして

「お母ちゃんに毎日ここまで乗せて来てもろうたやん」

と言ったら

認知症の母はキョトンとしてた

コメント
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