HIROZOU

おっさんの夜明け

東京

2019-01-31 07:26:29 | メモリー

さっき有線からイルカさんの‘なごり雪,が流れて来た

          汽車を待つ君の横で僕は時計を気にしてる・・・

            東京で見る雪はこれが最後ねと

この‘なごり雪,の歌が流行っていたのは僕が13~4歳の頃か

人生で一番思い悩む多感な時期だ、

あの時分はラジオの深夜放送の最盛期で深夜の2時3時までラジオを聞いていて

教室で番組に出した誰かのハガキが取り上げられたとか話題になっていた

電気を消した暗い部屋の中で布団に包まってDJの軽快な声とその頃のヒット曲を聞く

東京ってどんな所なんやろう・・・

その頃のフォークソングは東京を題材にした曲が多かった

新宿、赤坂、神田、青山

東京に憧れ、

東京に挫折する

だけど、その頃13歳の僕が描いた漠然とした将来に東京は無かった

大坂の千里ニュータウンの団地に住む

僕の現実的な将来のあこがれは都会的なコンクリートのビル住まいだった

水洗トイレにユニットバス、窓を開けると広々とした空間に同じ様な団地が林立する

そうして漠然的に描いた将来設計に従って高校を出ると大阪に向かった

でも大阪での生活は2年だけで僕は東京に出たんだ

13歳の僕が思い描いた将来と道が外れた

13歳の君へ

良かれ悪しかれ君は7年後に東京に出るんだ

銀座の歩行者天国でカップヌードルを食ってる奴なんていなかった

渋谷でモデルクラブにスカウトもされたぞ

でも、仕事の修行中?だったんですぐに辞めたけど

そしてどうにかこうにか暮らして行くんだが

最近、やはり‘なごり雪,の歌詞と同じ様な状況が近づいて来た

今年あたり東京で見る雪は最後かも知れない

13歳の僕が深夜放送を聞いていた実家の部屋は

なんと、あの頃とほとんど変わっていないんです。

誰も使って無いから

壁のポスターも机も電子オルガンも本棚の本も

40年以上時間が止まってるんだよ

あっという間に記憶は13歳に戻れる

でも、僕自体はじじぃになってるんだ

コメント
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