行田市民大学二年生第四回講座は、まちづくりについて。講師はものつくり大学の田尻要先生です。6月に入り、キャンパスの紫陽花もたくさん咲いています。私は欠席しましたが、先月末には、友好都市福島県白河市に視察ツアーに行っていて、その土産話も聞かせてもらいました。
ものつくり大学では埼玉県都市整備部と連携して、上尾シラコバト団地のコミュニティ活性化事業を推進しています。これまで行政は、主にハード面での問題解決を図るだけだったところ、居住者間の共助による、ソフト面でのシステム構築を図っているそうです。要するに、お互い様の精神で結び付きが保てるかという問題です。他者に協力してほしいニーズと、他者に協力できるスキルを結ぶために、学生が仲介者として、入り込む仕組みを作っていたそうです。但し学生は年度毎に入れ替わりるため、いずれは居住者同士による、第三者を必要としない共助の仕組みに引き続いでいくそうです。
厚生労働省は地方福祉として、有償ボランティアを始め、共助システムを推進していく立場です。また学生は、自分たちの50年後の時代に今の社会福祉システムが継続しているとは思っていないそうで、残っていは昔ながらの向こう三軒両隣のいわばご近所による、助け合いの仕組みだそうです。
人口減と更なる高齢社会の問題が顕在化する前に、こうした共助システムに取り組もうと学生は動き出しているそうです。
都市部の団地やニュータウンと呼ばれた集合住宅での問題を取り上げていましたが、実際には、農村部でも同じ問題を抱えています。
自治会の役員のなりてがいない。地域の行事の参加者がなく、成立しないなど、共同体としての継続が難しく、頼るのは身内だけ。世帯間の繋がりが、希薄になっているようにおもいます。困ったことには遠慮せず声をあげ、助けを求めることも必要だと感じています。