明日私の母校行田市立星宮小学校は閉校式をむかえます。明治19年池上学校と中里学校を統合し「開新学校」開設から136年。
行田市の北西部豊かな自然と広大な農地に恵まれ、忍の行田の穀倉地帯の人々が通うのどかでのびのびとした教育環境であったことは間違いありません。六年前開校130周年記念事業も盛大に行われ、地域の中心として益々子供たちと共に発展することを願いながら閉校という現実を迎えてしまったことに忸怩たる思いはぬぐえません。
もっとできることはなかったのか、働きかけるべきこともできたのではないか。そう思うことも多々あります。
人口減少、過疎化、高齢化。すべて三十年前からわかっていたことです。実際に小規模学校へ通う子供たちにとって最善となる施策を講じることとももちろん大事なことですが、私たち大人ができることはあったはずです。
今私にできること。それは星宮小学校の歴史を語り継ぐこと。未来に向かってこの小学校閉校を糧とし、地域のあり方を考えるきっかけとすることだと思います。なぜなら学校は地域を映す鏡であるからです。神社も同じです。何もしなければなくなる定め。もう私に残された時間は少ないと思います。
自ら学ぶ。そして行動する。一人でも多くの人のために。自分自身が通った6年。自分の子供たちが足かけ9年間。15年間歌い続けた校歌を新たに歌う子供たちがいなくなるという現実を受け入れつつ、大事な校歌を歌い継いでいきたいと思います。
行田市立星宮小学校校歌
朝もや晴れて緑の大地
雲間遥かに秩父の峰が
きょうもみんなの夢を呼ぶ
明るく学ぼう心をあわせ
のびゆく星宮小学校
五つの森に歴史の誇り
実り豊かな黄金の波が
今もみんなの夢を呼ぶ
仲良く学ぼう力を合わせ
のびゆく星宮小学校
夕べの窓に未来の誓い
道を教える希望の星が
明日もみんなの夢を呼ぶ
正しく学ぼう肩組み合わせ
のびゆく星宮小学校