エルマー5cmF3.5
最近なにかとバタバタ忙しくてゆっくり撮影に行くことができません。
そこで意識にのぼるのは「常に携帯できてなおかつ使ってて嬉しいカメラ」です。
「常に携帯」で持っている事自体を忘れることもありそうですから電池不要の機械式が良いです。
いざ、シャッターチャンス!というときに電池切れでは泣くになけませんからね。
「使って嬉しいカメラ」となるとやっぱりバルナックライカが一番かも~。
というわけで携帯に便利な沈胴レンズのエルマーを購入してしまいました(^^)ゞ。
バルナックライカ+沈胴エルマーという鉄板コンビですと、携帯性も抜群で
ある意味スマホのカメラを使用するのと同じくらいの持ち重りです。
M3が発表されたときに「大きくて重くていやだ!」というカメラマンの方が
多数いたというのもむべなるかなです。
ライカⅢG エルマー5cmF3.5 1/60 開放 ベルビア50
まずは開放での描写ですが、手前の消防車遊具の質感と奥の千手観音さまとのなだらかなとろけ方が
素晴らしいですね。ちなみに消防車の遊具は現役で稼働中です。お値段は10円ですから
ぜひとも乗ってみたかったのですが、メタボおじさんが乗って貴重な昭和遺産が故障してしまってはいけません。
ので泣く泣くあきらめました(TT)。
ライカⅢG エルマー5cm 1/60 F4 ベルビア50
「エルマーさえあれば他のレンズなどいらない」という伝説があります。それって他のレンズが買えない
負け惜しみではないのか?という疑問はさて置き鉄道写真など撮影してみました。
非常に力強い、濃いい線の描写です。でも国産レンズに多いへちゃつぶれ感とはちょっと違います。
太い墨の筆で描いたような表現ですね。
ライカⅢG エルマー5cmF3.5 1秒 開放 ベルビア50
お次はあんまり撮影されないであろうエルマーでの夜景です。F値に無理をしてないせいもありますが、
周辺部までバッチリバリバリです。製造年はシリアルナンバーによれば1951年です。
60年以上前のレンズでこの開放描写とは恐ろしいですね(^^;)。
こういうレンズに出会いますと、最近のレンズはもっともっと内面反射の処理をきちんとして欲しい~と
つくづく実感します。
ライカⅢG エルマー5cmF3.5 1/125 開放 ベルビア50
こちらも開放での猫ですが、昔レンズぽい描写になりました。結構な近接撮影ですがちょっと崩れぎみかな?
エルマーも3mぐらいが一番得意な3mレンズなのでしょうか(^^)?。
ライカⅢG エルマー5cm 1/125 F8 ベルビア50
いつもの明石海峡で絞った状態でも撮影してみました。ここまで絞るとスパッとした描写に
なりますね。やはり絞った状態ではズマリットのほうが線が細いかな?
今回撮影してみて「エルマーさえあれば他のレンズなどいらない」とは全然思わなかったどころか
バージョンの違う赤エルマーやニッケルエルマーなども欲しくなってきてしまいました(^^)~。