オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2
早いもので令和になってからすでに二カ月が過ぎようとしています。
大はやりだった「平成最後のホニャララ・・」もはや死語ですね(^^;)。
そこで今更ですが今回は平成へのメモリアル記事といたしましょう。
私の本妻オリンパスOM-4Tiにまたまた登場していただきます。
「なにが平成なの?」と思われるかもしれませんが・・実は本機を購入したのが1989年なんです。
つまり、私の人生の半分以上を共に過ごしたメモリアルマシンなのです。
これまで3回ほどオーバーホールしています。現在ではオリンパスでも修理サービスは受けられないマシンですが・・
あいかわらずけなげに私のメインカメラとして、フォトライフのお供を勤めてくれております。
中古相場では電子カメラの宿命でメカニカルシャッターのOM-1よりずっと安かったりしますが(^^)。
OM-4Tiでズイコーレンズライフを初めてみたい・・というモノ好きな・・
あわわ、チャレンジ精神旺盛な方の一助になれば望外の喜びでございます。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2 F5.6 AE ベルビア50
今回のレンズはズイコー単焦点では比較的マイナーな85mmF2です。
OMシリーズの初期からラインナップされていたレンズです。
最初のうちは4群6枚のレンズ構成でしたが、途中から貼りあわせだった
2群目が一枚ガラスになって4群5枚に変更されています。
「草むらのヒーロー」と化している日の本のトラクターです。
ブルーのボディカラーと丸ライトがシブイです。
日の本ブランドのトラクターは1992年まで製造されていたそうです。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2 開放 AE ベルビア50
近距離の収差の崩れを補正するためにレンズの一部を
フォーカシングとともに移動させる「近距離収差補正機構」も
内蔵されています。ごっつい上等な感じがいたしますね(^^)。
ほぼ最短撮影距離(85cm)での絞り開放での描写です。
現在の感覚ですと、あと20cmくらい寄れたらなあ・・
て感じですが。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50
開放ではほえほえの描写になりますので、得意の1/125 F5.6での撮影です。
シャキッとしてバラの花びらのエッジが立ってきますね。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50
OM-4Tiの使いかたなら、まずは①白い花びらをスポット測光→
②ハイライトボタンでホワイトに補正というのが正しいのでしょうけど・・
めんどくさいのでベルビア50は「晴天時は1/125 F5.6」の法則で
撮影してます。だいたいそれで露出は「アタリ」になりますからね(^^;)。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mm F2.8 AE ベルビア50
鉄道写真で車両を撮影するには、車体の縦の線のパースが先細りにならないように
85mmの焦点距離が最適なんだそうです。
せっかくの85mmレンズなので神戸市営地下鉄など撮影してみました。
ついているヘッドマークは今年開催のラグビーワールドカップのものなのですが
デザインが地味でインパクト弱いですねえ。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2 F5.6 AE ベルビア50
この85mmはOM発売期間中ほぼ通しでラインナップされていたこともありまして
大雑把に初期のモノコートバージョン・中期のMC表記のこってりしたコーティング色の
バージョン・後期のMCが当然になってMC表記がなくなったバージョンと3種類あるようです。
こちらの個体は最終バージョンのようで、ちょっとコーティングは薄い感じがします。
まあ、コーティングが濃ければ良いてわけではないんですけどね。
見て楽しむには濃いほうが嬉しいですよねえ(^^)。
市役所の横から東遊園地に移設された神戸花時計です。
以前は噴水だったところです。私が三宮に勤めていたころには
噴水の前でお弁当をいただくのが楽しみでしたので噴水がなくなったのは
なんとも残念であります。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50
この85mmを購入した理由が初期型のメタルフードが付属していたことでした。
中期からラバーフードに材質が変更されてしまうんですよね。
現在ではラバーフードでも探すのは難しくなっていますから
メタルフードがついているだけで許してしまいます(^^)。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50
明石海峡を散歩するアオサギさんです。
背景とのギャップが激しくてフォトショップで貼り付けたみたいですね(^^)。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50
三木の金剛寺さんの五重塔です。ピサの斜塔ばりに傾いて写ってますが
ディスタンスが取れない状態で頑張って85mmで撮影したので
お許しくださいませ(^^)。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2 開放 AE ベルビア50
金剛寺さんはアジサイが有名なお寺です。
季節がらカメラマンもたくさんいらっしゃってました。
クマンバチを撮って喜んでいるのは私だけでしたが(^^;)。
オリンパスOM-4Ti ズイコー85mmF2 開放 AE ベルビア50
最短撮影距離&開放絞りでのボケ味チェックです。
いつもどおりのズイコーらしいドヨぼけもばっちりあって
安心?ですね(^^)。
同門ライバルの100mmF2.8と比較しますと全長は同じ48mmです。
重量は85mmF2が260g・100mmF2.8が235gです。
価格は1996年時点で
85mmF2が53,000円・100mmF2.8が44,000円でした。
中古でもタマ数は100mmF2.8のほうが圧倒的に多いのですが
もしメタルフードが付いていればゲトすべきレンズですね。
あ、メタルフードは100mmF2.8にも共通で使えますよ~(^^)。
使用頻度は100/2.8や,100/2のほうが多いくらいです.
しかし近距離補正していたとは,全く存じませんでした.見直しました.
そして,シルバーノーズからMC初期は6枚だったとは,これも全然知りませんでした.
煩悩が増えてしまった...
最近モノクロスナップを時々やり始め,ペンタMXのお供に,35mmとM85/2で撮影してみると,なかなか良い感じの距離感が得られて85を見直しています.
RやAisの1.4クラスは,スナップには鶏に牛刀のイメージなので,f2〜2.8クラスをと考えると,ペンタMかnMDか,ズイコーT,また連れ出してみようと思いました.
コメントありがとうございます。100mmF2.8があんまり好きなので、長い間意識しないようにしていたレンズです。入手のきっかけは本文にあるとおりメタルフードです。実際使用してみますと100mmF2.8と同じのりで使用できますが、開放時のほえほえ度が100mmよりも短いにもかかわらずきつくて、普段は絞って使いたいです(^^)。
絞り羽は100mmF2.8が6枚なのにこの85mmは8枚あります。オリンパス的にはこの85mmのほうが上というヒエラルキーなんでしょうね。初期の6枚玉をなんとかジャンクで転がってないかと思うことしきりです。