アポズミクロンR 180mmF2
「F2の大口径を180mmでご提供!」というライカのいちびり・・いやいや心意気と技術力の賜物の(^^;)
アポズミクロン180mmF2です。デジタル時代になってこの手のスーパーハイスペック望遠レンズの価格下落はすさまじく
前玉にポチ傷と微細なホコリ入りなだけで嬉しいような悲しいような超特価でした。
デジタルの画像はフィルムに比べるとブレには非常にシビアでせっかくの高画素も少しのブレでもべちゃっと解像感が
損なわれてしまいますから、ブレが目立つ望遠レンズは人気がないのでしょうか?
デジカメの高画素競争もすっかり落ち着いて今は高感度競争です。「ノイズがいかに少ないか?」とか「ISO25600」とか。
スポーツカメラマンやプレスカメラマンは喜んでいらっしゃるのでしょうが、私は低感度でも連射ができなくても良いから
白とびしないセンサーを作ってくれたほうがよっぽど嬉しいです(TT)。
先日も咲き始めた蝋梅の写真を秒5コマで連写しているおじさんをみかけました。同一カットで20コマぐらい撮影されていました。
おそらくブラケット撮影なのでしょう。梅の花が走って逃げるわけではないのですから(^^)もう少し梅をゆっくり
愛でながら撮影をたのしまれては?と思うのでした。なによりせっかく撮影したカットもほとんど消去されてしまうのでしょうから
なんとももったいない気がするのでした。
ライカR-E アポズミクロン180mmF2 F2.8 1/125 ベルビア50
がんばって手持ちで整列しているカモメさんをねらってみました。ふわふわした羽毛があったかそうです。
連写おじさんに対抗してこちらは一発露出の手巻きマニュアルフォーカスで撮影です。
F2という素晴らしい明るさのおかげでシャッタースピード的なブレは出ない気がするのですが
2.5キロもある重量のおかげで支える左手がワナワナふるえて、撮影=筋トレ状態です。
一生懸命構えてみても1分しかもちません。素直に三脚を持ってくればよかったのですがついつい大口径がうれしく手持ちで
撮影できると思ったのがあさはかでした。(もちろん三脚座装備のレンズですよ)
せっかくの大口径だからと嬉しがって絞りを開けると被写界深度が浅々でせっかくカモメのみなさんが並んでくれているのに
一羽にしかピントがこないのでした(^^;)。
超特価だったのは使いこなしが難しすぎて人気がないからだったんですね。
まあ、最近は「一眼レフらしい背景のぼけた写真」がナウいことになっていますから良しとしますか(^^)ゞ。
コメントありがとうございます。
出番の少ないレンズ多数を
いけにえにしての獲得でした(^^;)
同じような値段ならズミ8枚玉よりも大きくて貴重やし
なにより「プレミアム人気やから割増特価」ではなく「不人気ゆえ大幅割引処分特価」なところがよろこばしく。
前述のガスタンカーもこのレンズで撮影しております。
当然ではありますが無茶をせずふつ~の望遠として使えばシャープで色収差もない素晴らしい玉です。
コメントありがとうございます。
ご質問確認するのが遅くなり申し訳ございません。本文にもかいておりますとおり、ヘビー級レンズですので三脚必須です。180という焦点距離ですので望遠効果よりも大口径のボケを楽しむ・・のであれば素晴らしいレンズだと思います。ピントはキレキレで楽しいです。前玉を傷つけるのが恐いのでプロテクターをつけたいところです。Φ100mmという変な口径です。マニュアルOM用のUVが使えますがそっちもレアものですので・・・
製造本数も少なくてある意味文化遺産であります。もし出会いがありましたら保護していただく値打ちはあろうかと。良きご縁がありますようお祈りしております。