Aiマイクロニッコール200mmF4(IF)
カメラ趣味というものは楽しいもので、モノとしての所有欲・機械の操作感・できた写真の鑑賞など
一枚写真を撮るだけで、楽しみがいっぱいいっぱい広がります(^^)。
特に撮影していて嬉しいのは、まったりとピントを合わせているときですね。
そしておもむろにシャッターを切る瞬間とぐいっとフィルムを巻き上げる瞬間なわけですが・・・
ファインダーの中の美しい風景や笑顔などに集中しているときに、ヒトコマずつ巻き上げると
テンションがリセットされて「また最初から」感が出たりしませんか?。
ファインダーを覗いたままで次々に撮影できるというのは実は素晴らしいことなんですね。
特にマニュアルレンズのトルク感のあるピントリングの感触と自動巻き上げというのが快感でして
そうなりますと最強なのがマニュアルのニッコールレンズとF4の組み合わせです。
今回はまたまたジャンクで出ていたAiマイクロニッコール200mmF4にマニュアルフォーカス用
スプリット・マイクロのKスクリーンをF4Sに装備して撮影です。
ニコンF4S Aiマイクロニッコール200mmF4(IF)1/125 開放 ベルビア50
この200mmもニッコールジャンクの常でピントリングのグリスがぬけて、スカスカでしたので
ニコンサービスに持って行きました。
「すいませ~ん。ピントが例によってスカスカなのでグリスアップお願いします!」
「あ、ホントですね。旧製品になりますので・・・限定修理ということになりますけどよろしいですか?」
「もちのロンですう。」
「あと、部品交換が必要な場合は修理不能ということになりますがよろしいでしょうか?」
「ノープロブレムでございます」
これまで私はマニュアルニッコールを整備に出すたびに同じ説明をうけていますので
すっかり慣れたものです。そして今まで5本ほど整備してもらってますが幸いにして
「修理不能です」と言われたことはありません。マニュアルニッコールの素性の良さ・耐久性の高さには
いつも感心しております。まあ、現在のレンズと比較すれば「壊れるところはない」わけですが(^^)ゞ。
というわけでお預けしました。幸いにして、全く問題なくグリス交換が行われ、レンズもピカピカに掃除して
いただけました。ピントリングだけでなく、絞りリングも適度なカチカチ感にチューンされています。
マニュアルレンズですから、分解清掃してグリスアップ≒オーバーホールみたいなものですからね(^^)。
ニコンF4S Aiマイクロニッコール200mmF4(IF)1/250 開放 ベルビア50
KスクリーンはノーマルのBタイプよりも一段暗いような気もするのですが・・・
おかげでピントの切れは抜群です。F4のがっしりホールドできるグリップ感とあいまって
しゃきりとした裁ちばさみのような感覚で楽しめます。
マイクロニッコールらしく、開放からクッキリハッキリのシャープさです。とくにカエルやチョウのような
近寄ると逃げてしまうような被写体には絶大なる威力を発揮します。
ニコンF4S Aiマイクロニッコール200mmF4(IF)1/250 F5.6 ベルビア50
このレンズのよかよかなところは接写はもちろん無限大もばっちりなところです。
いつもの明石海峡ですが、ズームと違って単焦点ニッコールのシャープさが目にささるほどですね(^^)。
遠景がこれだけきっちり撮れてしまうと普通の200mmを使う機会がなくなってしまいそうです。
ますます寄れる「望遠レンズ」を増やしてしまいそうで危険ですねえ(^^;)。
当家に今年お輿入れした個体もピントリングがすかすかでした.
値段が値段なので文句言えませんが...そうですかSSでまだ対応して頂けるのですね.
三脚座有る無しで100ドルくらい違うので躊躇無く安い方にしたのですが、TC300と組むと
やっぱり三脚座は必要です.今から別売で探すのも大変.
キヤノン70-200用ならサードパーティ製が掃いて捨てるほど,中古なら1000円くらいで
あるのに,この細いMicro200用は流用できそうなものが見付からないのです.
キヤノンFD200マクロで,虫撮るには圧倒的に100mmより有利なのを実感し,
さらに小型軽量のニッコールはまさに蓮池公園のトンボ用にぴったり.
TC-300がまたよく似合います.(テストすると,ケンコーpro300の画質も肉薄してますが)
1/2や1:1平面画質は流石に55/3.5や105/4に僅差で劣りますが,そういう目的で使う人はいないはず.
通常撮影画質は,カメラ毎日白書では酷評されていましたね.ですから私は全く期待して
いませんでしたが,これを拝見するとすばらしいじゃないですか!
もうすこし立派なフードを付けてあげたいですね.といってもφ52で深いフードは知らない.
自作しないといけないでしょうか.
いつもコメントありがとうございます。
カメラ毎日白書の記事は寡聞にして存じませんが、「カメラ毎日での評価」はどれくらい一般性があるのかは未知数ですね。
ニッコールレンズが無限大で甘いなんて」ありえんと思いますよね~。
アサヒカメラの新顔テストでも、チャートの解像度評価はともかく作例写真はいかにも担当者が締切に追われて撮り飛ばしただけやろ!みたいなのもあるように思われます(^^)。やはりレンズは撮影してみなくちゃですね。
F4のバックは加古川でしょうか?空の高い季節になりました。
望遠マクロ、野戦(屋外)用に一本欲しいな~と常々思いつつ、なかなか手が出ずにいます。ご存知の通り、ついボディを増やしてしまうからなのですが・・・。
職場の近くにニコンサロンがあり、昼飯を抜く覚悟をすれば昼休みに行って帰ってこれるので、ジャンクでニコンのものを探してみようと思いました。
コメントありがとうございます。
ニコンサロンがお近くとはうらやましい(^^)。
以前Qニッコール200mmF4を同じくグリスアップをお願いしたさい、受付の方が「このころのニッコールレンズは芸術品ですからね~」とおっしゃっていたのが非常に嬉しかったのを覚えております。すなわち現在のレンズは芸術品ではないわけでして・・・(^^;)。
たしかに旧ニッコールレンズの金物工作の精度はメッキなどの質も含めて今はもうできないのかもしれませんね。