JR大阪環状線・西九条駅ホームから見える、この店が以前から気になっていた。
「らーめん専門店」とだけ見える。
飾らない、こういった店こそ実はウマいという事は往々にしてある。
昔、あのイチローはとある若手選手の打撃練習を後ろから見ていて、そこに記者が
「この選手、どうですか?」
と尋ねると、
「…うーん、田舎のラーメン」。
記者はキョトンとして
「そのココロは?」。
するとイチローは
「意外にうまい」
と応えたそうな(笑)。
そう、こんな街中ではなくひっそりと佇むこんな店こそウマいのかもしれない。
駅を降りて、店の前に来てみる。
「らーめん麺泥棒」。
何という、大それたネーミング。
この時点でも、どんなラーメンを提供しているのかさっぱりわからない。
意を決して入店。
すぐに券売機があるので、食券を買わされる。
なるほど、ここは豚骨ラーメンの店か。
なるほど、ここは豚骨ラーメンの店か。
ランチセットの「とんこつラーメン+高菜ごはん」880円のセットにしてみる。
テーブル席に座り、トッピングをチェック。
紅生姜があるのが、いかにも豚骨ラーメンだ。
紅生姜があるのが、いかにも豚骨ラーメンだ。
「とんこつラーメン」、着丼。
見るからにクリーミィ。
見るからにクリーミィ。
チャーシューも見るからにトロトロ。
高菜ごはんも来た。
箸を上げてみる。
おなじみの細麺だ。
箸を上げてみる。
おなじみの細麺だ。
スープをすする。
…これは…
ウマいっ!ものすごくウマい。
いわゆるオーソドックスな長浜ラーメンよりもかなり濃厚でトロッとしたスープなのに、臭みも全くなくスッキリと飲ませる。
これだけ濃厚だと臭みも出てしまいかねないのに、よほどスープの取り方が上手いのだろう。
問題は麺で、普通のラーメンはデフォルトが標準140㌘、長浜ラーメンは100㌘というのはこのブログで何度か書いたが、それを差し引いても少ない。
店名通り、食べている途中誰かに麺を泥棒されたかのようだ(笑)。
ライスに手をつける前に、先に麺を替え玉したくなったが今回はやめておく。
このスープの濃厚さと麺量の控えめさを頭に入れてさえおけば、ここは豚骨ラーメン店の中でもかなりウマい方にランクインするのではないか。実際「食べログ」でも3.38ポイントもある。
西九条駅のホームは、これから月末にかけハロウィンでごった返すのだがもし興味があれば一度改札を出て、この店に寄ってみる事をオススメする…