気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
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結び柳を、「とんど」でお焚きあげに?

2016-01-14 10:38:16 | しつらえ
今日は十四日年越しの日で、明日は小正月。
奈良では「とんど」、
私の育った所では「左義長」という
行事がありますね。
実はこの地域では、もう既に十日に終わっており
正月飾りをどうしましょうか。
春日大社で、若草山の山焼きに合わせ
23日(土)、飛火野でお昼からされるので・・・
初釜の飾りもその時にしましょうか。
(写真は数年前の春日大とんどです)

万葉集に冬の柳として
霜枯れの 冬の柳は 見る人の
   縵(かづら)にすべく 萌えにけるかも

 生命力のある柳で、鬘(かずら)をつくれるように、
 願い事が成就できる兆しを感じとられております。

中国では、唐代の張喬の漢詩に、「折柳」として
旅に出る友人に柳を結んで贈る餞の故事もあり、
利休居士が、送別の花として、
無事に帰ってくるよう旅の安全を願い、
初めて茶事に用いたそうです。
但し、それまでの掛花入の概念を打ち破り、
床の間まで柳を垂らす空間演出をされたのは、
古田織部と言われております。

「結び柳」がお正月に用いられるようになったのは、
いつ頃からかは、よく分かっていないそうですが、
新年の「旅立ち」の日でもあるからでしょうね。

青柳の ほつ枝攀(えよ)ぢ 取り縵くは
    君がやどしに 千年寿くとそ

            大伴家持
 青柳の梢の枝を引き寄せ折り取って 
 縵にするのは、
 君の家に千代の寿を祝う気持からです
と詠われております。


初釜まで、準備できる日は
今日含めて、残り二日しかありません。
小豆の具合を確かめるべく、
お赤飯の予行演習中です。