正倉院展最終日11月13日は、奈良は朝から雨模様
外が明るくなってきて晴れるかなと思ったら
なんと天気雨!『狐雨』「狐のご祝儀」とも言いますが
「狐の嫁入り」と言う人も・・・・そんな不思議な空模様でした
今年は、東大寺初代別当・良弁僧正の1250年御遠忌
「東大寺」では10月13日から16日にかけ
舞楽、献花、献茶、奉納、法要が盛大に行われ
良弁僧正の遺徳をしのばれた。
ただ慶讃奉納公演は9月30日から行われており
MISIAのステ-ジなどもあり
いつも静かな秋の奈良町に歓声と人人人・・・・・・
私は10月16日の午後7時から
『東大寺狂言 野村万作・萬斎・裕基、狂言三代』へ
小男鹿の声もバックミュージックとなり大仏さんの見つめる中
幽玄の世界を味わってまいりました
そして今年度の第75回正倉院展では、
聖武天皇縁の綺麗な鏡、枇杷(ポスター掲載)などとともに
1250年前に亡くなった良弁様の正筆書が出展され
「良弁杉」のお話の中の良弁様の文字を間近で見る事ができ
とっても嬉しく感激いたしました
初めて正倉院展協賛呈茶に参加させていただきました
少しでも正倉院展を毎年開催されている奈良国立博物館に
呈茶で協賛する事ができ、私にとって幸いなこと
さて当日は、前日の雨が嘘のように晴れてくれました
呈茶席は八窓庵が見えるテラスでの立礼席
正倉院の校倉造りをイメ-ジされた素敵な棚で
お客様のご要望でお点前をさせていただきました
主菓子は大和郡山の「本家菊屋」の上用饅頭『花喰鳥』
本家菊屋さんは400年以上前から続く奈良最古の菓子屋
『花喰鳥』は花の枝をくわえた瑞鳥でササン朝ペルシアに
起源があり正倉院裂には多く馴染みの吉祥模様です
残欠
抹茶は『聖の光』大和茶(山添村の川畑製茶園)で名前は
聖武天皇の『聖』、光明皇后の『光』に由来するそうです
茶碗は『奈良絵』大塩玉泉
奈良絵は室町時代の末期頃から江戸時代にかけてつくられた
絵草紙「奈良絵本」に描かれた絵を奈良絵と呼んでるようです
これは「過去現在因果経」にみられる大和絵を手本に古くは
江戸末期の赤膚焼名工奥田木白の茶碗がありますが
定義はよくわからないようです
ただ広く言えば
奈良のものを、奈良で描いたものが奈良絵らしいという方も
社中・お手伝いいただいた皆様のお蔭で正倉院展協賛呈茶席も
無事終わりやっと炉開きです
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます