学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

東日本大震災から半年

2011-09-20 20:50:15 | その他
今日は雨。秋の雨はひどく寂しい。

家の中にいると気が滅入りそうなので、久しぶりに書店へ出かけました。

書店へ一歩足を踏み入れると、店頭にずらりとならんだ震災関係の本。地震、津波、そして…なかでも目につくのが原発の「放射能」の文字。

ひとえに「放射能」の本といっても、「それほど大騒ぎするほどではない」と主張するものもあれば、「実は非常に恐ろしいのだ」と主張する本もある。その主張が両極端すぎて、どれが本当に正しいことなのかが、購入する側からはなかなかわからない。どう判断するべきか。1つの情報を鵜呑みにはせず、自分なりに検証して、結論を出すより他に手がなさそうです。


震災から半年。時間の感覚は個人によって違うけれど、私にはつい昨日のことのように思い出されます。


周囲の人間との温度差を感ず。
私の考えていたことがガラガラと崩れていく。
頭には瓦礫しか残らない。再構築。如何にせん。
故郷の復興に協力できることはないのか。
人類の未来は明るいのか?それとも?そして私は?


これは私が書いた平成23年4月3日の日記です。毎年、年度当初は温かい春の息吹に乗って、とても気持ちが高揚するのですが、やはりそれどころではありませんでした。

そうして今、ようやく頭の中の整理がついて、少しずつですが、前向きに考えられるようになってきました。


早く被災地に平穏な時間が訪れますように…。
コメント
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