サントリー美術館で開催中の「久隅守景 親しきものへのまなざし」展を見てきました。
久隅守景は、慶長年間に生まれて、元禄時代頃に亡くなったといわれる絵師です。
ちょうど乱世の戦国時代が終わりを遂げ、江戸の平和を享受した世代ですね。
久隅守景は狩野派の絵師でしたが、事情があって、のちに距離を置くようになりました。
彼の代表作といえば《納涼図屏風》です。
夕顔棚の下にのんびりと寝そべる男性、若い女性、そして子供を描いた図。
図版では何度も見たことがありますが、本物を見るのは初めてでした。
いつものように日が暮れていくという日常、それが至福の時間であるような気持ちにさせられます。
私たちは人として毎日かけがえのない時間を生きている、そんな気がしました。
また、夕顔(ひょうたん?)から生命のあふれんばかりの鼓動が聞こえてくるようです。
もう1つ、久隅守景の作品で面白いと思ったのは山水画です。
解説によれば、畳の上で描いた作品とのことで、その跡が画面上の和紙にもくっきり残っています。
その跡が、空間のゆらぎ、あるいは水面のゆらぎのように見えてくるのです。
まとまって久隅守景の作品を見る機会は滅多にないこともあり、とても興味深く見ることができました!
●「逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし」11月29日まで開催中。
※《納涼図屏風》は11月3日までの展示になるようです。
久隅守景は、慶長年間に生まれて、元禄時代頃に亡くなったといわれる絵師です。
ちょうど乱世の戦国時代が終わりを遂げ、江戸の平和を享受した世代ですね。
久隅守景は狩野派の絵師でしたが、事情があって、のちに距離を置くようになりました。
彼の代表作といえば《納涼図屏風》です。
夕顔棚の下にのんびりと寝そべる男性、若い女性、そして子供を描いた図。
図版では何度も見たことがありますが、本物を見るのは初めてでした。
いつものように日が暮れていくという日常、それが至福の時間であるような気持ちにさせられます。
私たちは人として毎日かけがえのない時間を生きている、そんな気がしました。
また、夕顔(ひょうたん?)から生命のあふれんばかりの鼓動が聞こえてくるようです。
もう1つ、久隅守景の作品で面白いと思ったのは山水画です。
解説によれば、畳の上で描いた作品とのことで、その跡が画面上の和紙にもくっきり残っています。
その跡が、空間のゆらぎ、あるいは水面のゆらぎのように見えてくるのです。
まとまって久隅守景の作品を見る機会は滅多にないこともあり、とても興味深く見ることができました!
●「逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし」11月29日まで開催中。
※《納涼図屏風》は11月3日までの展示になるようです。