学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

マンガのこと

2016-03-07 20:30:06 | その他
高校生ぐらいまでは随分マンガを読んだものでしたが、大学生になってから、さらに就職してからはほとんど読まなくなりました。

ところが、先月に文化庁メディア芸術祭でマンガ部門を見てからというもの、どうもマンガが読みたくて堪らなくなり、東村アキコさんの『かくかくしかじか』と羽海野チカさんの『3月のライオン』を買ってきました。

読んでみると、2冊とも新鮮な感じを覚えます。本格的に女性作家のマンガを読むのが初めてのせいもあるのかもしれません。というのも、私が学生時代に読んでいたマンガは、週刊少年ジャンプで連載されていた鳥山明さんの『ドラゴンボール』、北条司さんの『シティーハンター』、井上雄彦さんの『スラムダンク』など、どれも男性作家による男性が主人公の物語で熱いストーリーが多かったので。

さて、マンガのことで余談ですが、大人になって様々な小説を読むようになってから気づいたこと。それは荒木飛呂彦さんの『ジョジョの奇妙な冒険』のことで、第3部に登場する「爆弾じかけのオレンジ」の話はアンソニー・バージェスの『時計じかけのオレンジ』から、第4部のボス役の吉良が大事に持っている人間の手首は、川端康成の『片腕』から、それぞれインスピレーションを受けていたのではないのかな、ということ。それらは、あくまで私の勝手な想像によるものなのですが…。

さて、『かくかくしかじか』も『3月のライオン』も、それぞれ面白くて、これから続巻を読むのが楽しみです。