学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

5年前の震災前夜

2016-03-10 22:11:05 | その他
明日で東日本大震災から5年が経ちます。幸いにも、宮城県の実家は家こそ地震で傾いたものの、家族は全員無事で、今は震災前と変わらぬ日常を過ごしています。

大震災の前日、私は何をしていたのだろう。私は4月から開催する展覧会の準備に追われていました。出品作品の最終確認をしていたように記憶しています。また、美術館は3月12日にイベントを控えていたので、その準備も同時並行で行っていました。多忙な日常を過ごしていたようです。

続けて、もしかするとと思い、5年前のこのブログの記事を探して見たところ、3月10日分が残っていました。それによれば、どうも花粉症に悩まされていたよう。なんと他愛もないことか。けれども、そういう他愛もない日常が幸せなことなのだと、震災後に気付かされました。

津波で大きな被害を受けた沿岸部の人々、原発事故の影響で未だ故郷に帰ることができない人々、震災で心に大きな傷を負った人々。

一刻も早い復旧、復興を心から願うとともに、心やすらかになられますよう願っています。