学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

Family tree

2018-05-28 20:13:22 | その他
NHKの番組に「ファミリーヒストリー」というのがあって、これは有名人の先祖を調べ、現在にどうつながってきたのかを紹介するもの。自分のならともかく、他人の先祖には特に興味がない…と思っていたのが、番組を見てみるとなかなか面白い。有名人たちの先祖は数多くの苦難を取り越えてきた。であれば、私の先祖もまた数多くの苦難を乗り越えてきたに違いない、と余所様のご先祖を見て思うのである(笑)

5月27日の日経新聞の記事に「Family tree 絆をたどる旅」という記事があった。自分のルーツを知りたい、と考える人は多いようで、そうした先祖の足跡をたどっていくうちに、これまで全く知らなかった縁者と知り合い、絆を深めていくという内容である。ルーツへの関心は日本だけに限らず、世界、特にヨーロッパで高いようで、それを調べるサービスが一大市場を築いているという。日本での市場規模は小さいようだけれど、ニーズが高まれば、ビジネスになる可能性もある。

以前、ブログにも書いたかもしれないが、私の祖父が自分のルーツを調査していて、少しだけ私の手元に資料が残っている。先祖の江戸時代からの家系図があって、誰が何年に生まれて何年に死んだかまでわかっている。ただ、祖父もそれ以上は調べられなかったようだ。祖父が亡くなった今、私は勝手に祖父から託された宿題だと思っていて、コツコツと調べている。私の場合は業者に依頼するよりも、自分で調べた方が楽しくて好きだ。ミステリー小説の主役にでもなった気がする(笑)祖父は農業をして一生を終えたけれど、私が歴史好きなのは祖父の遺伝なのかもしれない。今年の夏、自分の先祖を調べにぜひ故郷へ帰りたいものだ。

夢の総合データベース

2018-05-28 18:41:59 | 仕事
最近、大手の小売店に買い物に行くと、セルフレジが多くなって来たように感じます。それは民間に限らず、私の実家の街の図書館もセルフレジを導入していて、公的な機関でもこうしたサービスが取り入れられています。

これだけIT化が進んで、さらにAIがどんどん普及しているなか、ありそうでないのが、全国の美術館の所蔵作品全データベース。我々学芸員は他館から作品を借用しようとする場合、当然どの作品がどの美術館にあるのかを探す必要があります。探す方法は2つ。美術館ごとに出版している収蔵目録からあたるか、収蔵目録がホームページで公開されていればネットで検索するか。これがやたらと時間がかかる。

それならば、各美術館が管理している作品情報を一括管理できる総合データベースみたいものを作ってネットで公開すれば、どの美術館に何があるのか一目瞭然で合理的。また、これは我々学芸員だけではなくて、一般の人も見られれば、あの作品を見に美術館を訪ねて見たい、とか、作品の写真を集めて自分だけの画集を作るとか、そんな楽しみもできるかもしれない。この音頭を取るとしたらやっぱり国、ということになるのだろう。あったらいいなあ(笑)