学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

『和泉式部集』・『和泉式部続集』

2010-02-22 20:14:23 | 読書感想
今日は曇り日でした。家に居るのも鬱々とするので、ラーメンを食べに出かけました。しかも2軒!さすがにお腹が一杯になりました。美味しかったですれどね!(笑)

さて、私は毎朝の日課として、文章の音読をしています。自分で言うのもなんですが、すこぶる変わった朝を送っていると思います(笑)最近読んでいるのは『徒然草』、『奥の細道』、Agatha Christie『Murder on the Orient Express』です。私にとって音読は、朝のぼんやりした頭から、一気に仕事モードに切り替えるために必要なことで、これはとても具合がいい。仕事モードに切り替わるだけでなく、勉強にもなる、まさに一石二鳥ですしね。

近頃、これに新しく加わったのが『和泉式部集』です。和泉式部が活躍したのは平安時代。紫式部と同じ頃の時代を生きた人です。もっとも紫式部は和泉式部のことをあんまり好きではなかったようだけれど。まだ読み始めたばかりですので、春夏秋冬の歌のみ(各20点読まれています)の知識しかありませんが、とてもいいです。私がいいなあ、と思った歌をそれぞれご紹介しましょう。

春 春がすみ立つやおそきと山河の岩間を潜る音聞こゆなり
夏 手にむすぶ水さへぬるき夏の日は涼しき風もかひなかりけり
秋 風吹けばいつもなびけど秋くればことに聞ゆる萩の音かな
冬 置く霜ははらはぬほどはおしなべて鴨の上毛の衣手ぞする

音読すると、歌がしみじみ伝わります。歌の余韻に浸りながら、仕事へ出かけるとは贅沢な朝の過ごし方。私はそう思います。また明日からの仕事、頑張ります!

●『和泉式部集』・『和泉式部続集』 岩波文庫 1983年


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