学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

仏像彫刻の査読から

2020-04-08 19:08:49 | その他
快晴。躑躅は花をつけたり。

ここ数日、ある会報誌に掲載するための論文の査読をしています。論文のテーマは仏像です。仏像彫刻について、実のところ私は全くの門外漢。しかし、この会のなかで美術部門は私だけで、美術の担当なら何でも大丈夫だろう、と依頼をされた次第です。これは査読とはいえない気が…する。私は仕事を終えてから、いつも自宅で査読をしています。そしてすぐに眠くなる(笑)仕事疲れのせいもあるのでしょうが、仏像彫刻の用語は魔法のように私の眠気を誘うのです。誤字脱字は最低限の確認として、専門用語は事典を片手に読み進めていきます。毎日数ページしかできませんが、これも自分の勉強だと思い、内容を確認している次第です。

私は学問に対しては浮気っぽい性分で、しょっちゅう自分の専門からは抜け駆けして、いろいろな分野を学びたくて自由に行き来します。ですから、仏像の勉強も、そのひとつとして捉えています。仏像といえば、最近参拝した仏像のなかでは栃木県日光市の中禅寺の立木観音は見事でした。5メートル近い大きな観音様で、その素朴な彫りが何とも愛らしかったのを覚えています。また旅行に行く機会があれば参拝したいものです。今日もこれから査読です。どうか眠くなりませんように(笑)

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