学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

自分が折れる

2007-12-26 22:26:31 | 仕事
今日は、400字程度の簡単な作品解説を書きました。

私の勤める美術館がとても恵まれていると思うことの一つに、
毎月市の広報誌に作品解説を掲載する枠を持っていることが挙げられます。
市民のみなさんに美術館や作品の紹介ができる大切な枠なのです。

その原稿が完成して、スタッフにチェックしてもらうと、
どうもいただけないとのお返事。
作品の印象について、とてもこうは思えないというのです。

誤字脱字に関する指摘ならまだいいのですが、
作品の印象について意見がぶつかると正直きりがない話になります。
印象は人それぞれ感じ方が違うものなのだから。

自分の書いた原稿をもう一度読み直してみるけれど、
別段おかしい気がしない。ここで、主張を曲げてしまうと、
自分が折られてしまう気がして、なんだか非常に面白くない…。
(もちろん他人の意見を全く受け入れないわけではなく、
 明らかにおかしいときは書き直します)

結局、私が折れて、文章を書き直しましたが、
これ・・・自分で文章を書いたけれど、内容は自分じゃないという
非常に解せないことになってしまいました。

論文、というよりも人間関係にほとほと疲れる年末の一日でした。

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