事件のはじまりは、3週間ほど前だった。庭で草むしりをしていると、見慣れない昆虫がクチナシの周りをホバリングしていたのである。飛んでばかりで、一向に羽を休める気配がないが、細長い口のようなものがあって、体はやや薄緑がかっていた。どうも気味が悪かったが、人を刺す風でもないから、ほったらかしにして、その日は過ぎた。
数日後、クチナシの葉が芋虫に食われているのに妻が気づき、私に駆除を求めてきた(妻は芋虫が大の苦手なのだ)。芋虫を割りばしでつまみ、2、3匹を駆除したが、それ以来、ほぼ毎日のようにクチナシの葉にたかる。調べてみると、オオスカシバの幼虫であることがわかった。先のホバリングしていたのは成虫というわけだ。大きいものでは長さが5センチほどに達して、なかなか取るのも難儀する。一匹ずつ捕殺するしかないそうなので、朝、夕とクチナシのためにやむを得ず殺生する。1日で6、7匹は取れるだろうか。あまり気持ちのいいものではない。
芋虫との戦争をしているうちに、覚えたくもないのに、だんだんと捕殺のコツがわかってきた。まず、芋虫はクチナシの若い葉を狙うので、そこを中心に本体を探すこと。そして、捕殺のときには、一気に葉や茎から引き離すこと。相手は気配に気づくと、茎にしがみついて取りにくい。こうした私と芋虫との戦争を、妻は涼しい家の中から眺めている。元来は平和主義の私だから、1日も早くそちらの立場へ移れることを心から願っている。
数日後、クチナシの葉が芋虫に食われているのに妻が気づき、私に駆除を求めてきた(妻は芋虫が大の苦手なのだ)。芋虫を割りばしでつまみ、2、3匹を駆除したが、それ以来、ほぼ毎日のようにクチナシの葉にたかる。調べてみると、オオスカシバの幼虫であることがわかった。先のホバリングしていたのは成虫というわけだ。大きいものでは長さが5センチほどに達して、なかなか取るのも難儀する。一匹ずつ捕殺するしかないそうなので、朝、夕とクチナシのためにやむを得ず殺生する。1日で6、7匹は取れるだろうか。あまり気持ちのいいものではない。
芋虫との戦争をしているうちに、覚えたくもないのに、だんだんと捕殺のコツがわかってきた。まず、芋虫はクチナシの若い葉を狙うので、そこを中心に本体を探すこと。そして、捕殺のときには、一気に葉や茎から引き離すこと。相手は気配に気づくと、茎にしがみついて取りにくい。こうした私と芋虫との戦争を、妻は涼しい家の中から眺めている。元来は平和主義の私だから、1日も早くそちらの立場へ移れることを心から願っている。
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