学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

偶然かあるいは?

2011-02-11 20:36:55 | 仕事
昨夜、私は12時に床へ入ったんですね。もう真夜中ですから、戸外はしんとして静かでした。私は暗い寝室のなかで、すぐに目をつむってみたのですが、どうにも目が冴えて眠れません。そこで敷いた布団の脇にある小さなライトを点灯させて、しばし本を読むことにしました。細かな字を読んでおれば、いずれ眠るだろうと。ただ、横になった私の手元にあるのはそのライトと携帯電話だけなので、一旦布団から抜け出し、本棚から本を一冊持ってきました。

書籍の名前は『文豪怪談実話』(ちくま学芸文庫)

遠藤周作、三浦朱門、佐藤春夫などの文豪たちが体験した怪談話のアンソロジーです。なぜよりによって真夜中にそんな本を選んだのか、私にもわかりませんが、とにかく私はその本を持って再び床のなかへ入ったのです。

この本は昨年の夏に何度か読んだことがあるので、話の内容はすでにわかっているのですが、真夜中に、しかも小さくて弱いライトの元で読むと、冬といえどもぞくぞくしてきます。

さて、私は早速パラパラと適当なところを読み始めたのですが、詩人の佐藤春夫の『化物屋敷』なる体験談を読んでいたときのこと(この話は同本のなかで一番怖いと思います)突然、フッと、ライトが消えたのです。びっくりした私!そのときの怖さといったら、尋常じゃなく、幽霊が目の前に出てくるんじゃないかと思いました(汗)手探りでライトのスイッチを入切と交互にカチャカチャ押してみたのですが、ライトは一向につかず。しょうがないので、携帯電話を光らせて、電燈の紐を引っ張って部屋の明かりをつけました。…幸いなことに幽霊はおらず。突如消えてしまったライトを見たら、コードがねじれてしまっていて、接触不良になっていたよう。コードをまっすぐにしたら、無事にライトが点灯しました。ほっと一息。

この出来事のおかげで、ますます眠れなくなった私。どうしようもないですね。今朝はほとんど寝ずに出勤した次第です。真夜中に怖い本だけは読むのをやめようと思いました(苦笑)
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