午前は曇天、午後より快晴。夕方、暖かな日和に誘われて、うとうとと午睡。そんななかで見た夢の話。
気が付くと、私は祖父母の家に居ました。家の中は、まるで黄金色のように光っています。それは電灯をつけたような人工的なものではなく、家のなかから発せられているかのようでした。また、いつもは茶の間にあるべきはずの年季が入ったテーブル、違い棚に置かれていた埃まみれの笹野彫、そればかりか、障子すらもなくなっていました。ですから、家のなかが大変広く感じられたのです。
私は裏口を開けて、外を見ると、こげ茶色の盛り土があって、その向こうにバラックの屋根が沢山見えました。ここは畑があったはずなのですが・・・。
祖母の姿が見えないので、いとこをつかまえて、どこへ行ったのかと聞くと、知らないと言います。ちょうど父が二階へ上がる姿を見かけたので、私は後ろから追いかけて行って、同じ質問をすると、もう亡くなったよ、と言われました。いつ亡くなったのかと聞き返すと、8月21日(この日付、なぜか明確に覚えています)だと答えます。そのとき私の世界ではまだ生きているのに、とすぐに思いました。「私の世界」つまり、このとき、私は「現実の世界」と「夢の世界」の存在に気づいていたのでした。
私は外を散歩することにし、家の裏へ周ると、先ほど盛り土があったはずなのに、辺り一面田んぼです。道のそばで、一人の男性が座っています。男性は暑いらしく、ハンカチで額を拭きながら、私にメモを渡し、この人の住所を知らないかと聞きます。私はその人の住所を知っていました。けれど、この人が今はメモにある場所に住んでいないことも知っています。私は「彼ならもう引越ししていないよ」と答えると、男性はいなくともかまわないから、そこに案内して欲しいと言うのです。私はしぶしぶ男性を案内しました。
その場所に着きました。なんと申せばいいのか。神社の社の上に何故か押入れがあって、彼はかつてそこに住んでいたのでした。(自分で書いていても意味が不明です。ごめんなさい。)とても古くて巨大な神社で、押入れも開くのかどうかわからないほど朽ちていました。私は、「昔は10メートルくらいのはしごを使って、彼は家から出たり入ったりしていたのです。」と男性に説明をしました。男性は随分納得してくれて、もう充分だよ、と私に言いました。
場所が変わって、私は書店で本を探しています。目がかすれて、うまく本の背表紙が読めません。私は一冊の本を手にとって、中を開いてみました。本のなかには、見たこともないほどの美しい色彩が広がっていて、そこに作者の詩が書いてありました。なんと書いてあったのかは記憶がありません。すると、私のすぐ横で女性のくすくすと笑う声がしました。私が横を見ると、白いワンピース姿の女性が前を向いて、右手を口に当てて笑っているのです。私はその女性を見たことがありませんでした。女性に話しかけようとした、そのとき・・・目が覚めてしまいました。
よくも、まあこれほど明確に夢を覚えているものだと思いますが、そんな不思議な夢の話でした。
気が付くと、私は祖父母の家に居ました。家の中は、まるで黄金色のように光っています。それは電灯をつけたような人工的なものではなく、家のなかから発せられているかのようでした。また、いつもは茶の間にあるべきはずの年季が入ったテーブル、違い棚に置かれていた埃まみれの笹野彫、そればかりか、障子すらもなくなっていました。ですから、家のなかが大変広く感じられたのです。
私は裏口を開けて、外を見ると、こげ茶色の盛り土があって、その向こうにバラックの屋根が沢山見えました。ここは畑があったはずなのですが・・・。
祖母の姿が見えないので、いとこをつかまえて、どこへ行ったのかと聞くと、知らないと言います。ちょうど父が二階へ上がる姿を見かけたので、私は後ろから追いかけて行って、同じ質問をすると、もう亡くなったよ、と言われました。いつ亡くなったのかと聞き返すと、8月21日(この日付、なぜか明確に覚えています)だと答えます。そのとき私の世界ではまだ生きているのに、とすぐに思いました。「私の世界」つまり、このとき、私は「現実の世界」と「夢の世界」の存在に気づいていたのでした。
私は外を散歩することにし、家の裏へ周ると、先ほど盛り土があったはずなのに、辺り一面田んぼです。道のそばで、一人の男性が座っています。男性は暑いらしく、ハンカチで額を拭きながら、私にメモを渡し、この人の住所を知らないかと聞きます。私はその人の住所を知っていました。けれど、この人が今はメモにある場所に住んでいないことも知っています。私は「彼ならもう引越ししていないよ」と答えると、男性はいなくともかまわないから、そこに案内して欲しいと言うのです。私はしぶしぶ男性を案内しました。
その場所に着きました。なんと申せばいいのか。神社の社の上に何故か押入れがあって、彼はかつてそこに住んでいたのでした。(自分で書いていても意味が不明です。ごめんなさい。)とても古くて巨大な神社で、押入れも開くのかどうかわからないほど朽ちていました。私は、「昔は10メートルくらいのはしごを使って、彼は家から出たり入ったりしていたのです。」と男性に説明をしました。男性は随分納得してくれて、もう充分だよ、と私に言いました。
場所が変わって、私は書店で本を探しています。目がかすれて、うまく本の背表紙が読めません。私は一冊の本を手にとって、中を開いてみました。本のなかには、見たこともないほどの美しい色彩が広がっていて、そこに作者の詩が書いてありました。なんと書いてあったのかは記憶がありません。すると、私のすぐ横で女性のくすくすと笑う声がしました。私が横を見ると、白いワンピース姿の女性が前を向いて、右手を口に当てて笑っているのです。私はその女性を見たことがありませんでした。女性に話しかけようとした、そのとき・・・目が覚めてしまいました。
よくも、まあこれほど明確に夢を覚えているものだと思いますが、そんな不思議な夢の話でした。