語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【料理】野菜料理のコツ ~美味な「ポテトサラダ」の作り方~

2014年09月13日 | 生活
 中年でメタボになってしまった夫を気遣い、妻がたんねんに作った野菜料理をたくさん夕食のテーブルに並べると、肉が好きな夫が怒り出す。
 家庭でよくありそうな光景だ。

 野菜料理というとサラダをすぐさま思い浮かべ、「サラダなんかでお腹が膨らむわけがない」と思いがちだ。
 しかし、野菜料理はサラダ以外にも素晴らしい広がりがあり、本当はとても奥深い世界だ。
 <例>根菜まで含めると、けんちん汁はとても食べごたえがある。・・・・ダイコン、レンコン、ニンジンなどをごま油で炒め、だし汁と薄口醤油で味付ける。
 <例>ガツンとくる夏の揚げ料理・・・・ゴーヤを厚めに輪切りにし、苦いワタの部分もそのままにしてフライにする。
 <例>ラタトゥイユ・・・・夏野菜をニンニクと一緒に塩味で炒め蒸し、ローズマリーで香りをつけた南仏料理。これとフランスパン、すっきりした赤ワインだけでかなり満足できる夕食になる。

 野菜は保存が簡単だ。冷蔵庫の野菜庫に入れておけば、たいてい1週間ぐらいは軽く保つ。
 その点、肉は面倒だ。日にちがたつとすぐ傷むし、冷凍にすると解凍する手間が面倒だ。

 野菜で唯一たいへんなのは、調理に工夫をこらさないと美味しく食べられない点だ。豚こま肉ならフライパンで炒めて醤油をかけたぐらいでも十分楽しめるが、野菜だと包丁で切らなきゃいけない。味つけもマヨネーズばかり、というわけにはいかない。
 蒸してから焼いたり、塩で揉んでから絞ったり、薄く小口切りにしたり・・・・けっこういろんな技術や手間が必要だ。
 しかし、そういうハードルを乗り越えれば、野菜料理の面白さが分かってくる。

 「ポテトサラダ」のコツ・・・・野菜料理に慣れていない人でもビックリするぐらい美味しくなる。
 ポテトサラダの最大のポイントは、マヨネーズをからめる前、熱々のジャガイモにまず下味をつけてしまうことだ。
 ジャガイモを柔らかく茹でて皮をむき、ボウルに入れてマッシャーで潰す。
 オリーブ油、塩、酢を加えて味をつけておき、最後にマヨネーズを少々からめる。
 具材は、タマネギ、キュウリ、セロリ、ニンジンなど。スライスして塩もみして、水気を絞る。
 「豆腐の白あえ」のように、野菜が中心で、ジャガイモがソースとしてからんでくる程度・・・・という具合に作ると、品がよい感じになる。

□佐々木俊尚「基礎調味料さえあれば、エコで経済的で、お得です ~オヤジの家めし9~」(「週刊金曜日」2014年9月5日号)
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 【参考】
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