語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【食】間違いだらけの健康食選び(1) ~ウコン~

2017年02月04日 | 医療・保健・福祉・介護
(1)ウコンは肝臓に悪い
 肝機能が落ちている人は、ウコン(ターメリック)を飲むことでかえって肝障害を悪貨させる危険性がある。特にC型慢性肝炎や非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は肝臓に鉄分が溜まりやすい病気だ。ために、鉄分を多く含むウコンを飲むと、余計に悪化してしまう危険性がある。
 まずは医療機関で相談し、正しい診断を受け、ウコン入りの健康食品を摂る場合は成分表示で鉄分量を確認すること。
 ウコンは、胆汁の分泌を促す(メリット)。同時に、鉄分を摂り過ぎてしまう(デメリット)。そして、メリットよりもデメリットの方が大きいのだ。
 体内の鉄分が多くなってくると、過剰になった鉄分は肝臓の中に蓄積される。すると、活性酸素(タチの悪い酸素)ができやすくなる。活性酸素は大気中に含まれる酸素に比べ、反応性が高く、周囲の細胞(DNA)を傷つける。こうなると肝臓の働きがますます悪くなり、肝臓に沈着した脂肪が活性酸素に刺激され、脂肪肝炎を引き起こし、肝硬変や肝癌の原因になりかねない。
 むろん、鉄分は人間にとって必要な栄養素の一つだ。女性の場合は月経によって貧血になりやすいので、鉄分を多めに摂っても問題ない。しかし、男性の場合は普通に食事をしていれば鉄分が不足することはなく、むしろ摂り過ぎに注意すべきだ。事実、次のようなケースがある。
 〈例1〉飲酒による肝機能低下を防ぐ目的でウコンとシジミエキスを毎日摂取した結果、数ヵ月後に劇症肝炎を発症した。 
 〈例2〉二日酔い防止にウコンを多量に摂取したら、肝機能が劇的に低下し、死亡した。
 〈例3〉肝硬変を患っていた女性が、ウコンの粉末を毎日スプーン1杯程度飲み続けたところ、かえって症状が悪化し、3ヵ月後に多臓器不全に陥って死亡した。
 ちなみに、昔から二日酔いに良いとされるシジミも、摂り過ぎると鉄分の摂り過ぎになる危険性(肝臓の悪化)がある。
 レバーも肝臓にいいとされているが、これも鉄分が多いので注意が必要だ。
 歴史的に見れば、日本は栄養が不足する時代があった。そうしたことから古来、ウコンは肝臓に良いとされてきた。しかし、現代では生活の質が変わっている。肝臓が悪くなる原因は、むしろ肥満やアルコールといった生活習慣病による脂肪肝になってきた。そのため、ウコンの鉄分が逆に体を害するようになってきたのだ。

□記事「「逆さま健康食」 食べ続けると寿命が縮みます」(「週刊現代」2017年2月11日号)
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【南雲つぐみ】大豆とエクオールは女性にとって健康の秘訣 ~今日は節分~

2017年02月03日 | 医療・保健・福祉・介護
 節分に大豆をまく風習は、春を迎える厄払いとして、江戸時代に神社や家庭に広まったそうだ。大豆は、五穀の一つで、みそやしょうゆ、豆腐など日本食に欠かせない。穀霊が宿るとされ、お米の次にさまざまな神事に用いられている。
 大豆の栄養として知られるイソフラボンは、「日本人は大豆食品をよく食べるので、女性の更年期障害が軽い」と英国の学会誌に取り上げられたことでメカニズムの解明が進んだという。現在、大豆のイソフラボンが腸内細菌で代謝されてエクオールという成分になり、体内で女性ホルモンに似た働きをすることが分かってきたそうだ。
 この研究を長年行ってきた大塚製薬(本社・東京)の調査では、大豆からエクオールを作る腸内細菌は誰にでもいるわけではなく「日本や中国など、大豆をよく食べる国々では、エクオールを作れる人が約50パーセント、大豆食の習慣のない欧米では20~30パーセント」だという。
 エクオールのサプリメントも販売されているが、普段から大豆食品をよく食べることは女性にとって健康の秘訣なのだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「大豆とエクオール ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年2月3日)を引用
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 【参考】
【南雲つぐみ】体の痛みが示すもの ~臓器の健康~
【南雲つぐみ】飲む乳酸菌の役割 ~明日2月3日は「乳酸菌の日」~
【南雲つぐみ】マスクで花粉症の予防 ~ダイエットにもなる~
【南雲つぐみ】寒灸の習慣 ~関節の痛みやこりを和らげる~
【南雲つぐみ】タイの天ぷら ~徳川家康の死因考~
【南雲つぐみ】アボカドの栄養とその調理法
【南雲つぐみ】フェリチンに注目 ~貧血対策~
【南雲つぐみ】ショウガを飲む ~その薬効~
【南雲つぐみ】ナマコとコノワタ ~三河湾では今が旬~
【南雲つぐみ】寒たまご ~1日2個以上も可~
【南雲つぐみ】安納芋の栄養価と味わい ~焼くか蒸す~
【南雲つぐみ】小正月には小豆がゆ ~むくみによる体重増の対策~
【南雲つぐみ】「おなかの風邪」の予防と事後処理 ~ノロウイルス、「ロタウイルス」~
【南雲つぐみ】食事制限だけのダイエットは危険 ~運動が大事~
【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~
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【南雲つぐみ】体の痛みが示すもの ~臓器の健康~

2017年02月03日 | 医療・保健・福祉・介護
 大切なことを「肝心」または「肝腎」というように、肝臓、腎臓、心臓などの臓器は全身の健康に深く関わっている。
 東洋医学の健康観には肩こりの原因を「肝臓の不調のために全身をめぐる経路(気・血・水の通り道)に滞りがある」という見方があるそうだ。
 肝臓はアルコールなど体内に入った異物を解毒して、血液をろ過する臓器。飲み過ぎた翌日は、肩や背中が張って重いという経験の持ち主もいるのではないだろうか。薬やマッサージなどで肩こりを解消しようとするのではなく、食生活やお酒の量などが体に与える影響を振り返ってみる必要もあるかもしれない。
 一方、西洋医学では「放散痛」という症状がある。体調が悪いとき、原因となる部位から離れた場所に痛みが出るものだ。例えば、狭心症や心筋梗塞のときに、胸が痛むだけではなく左肩が痛むというもの。胆石など胆のうの病気では、右肩に痛みが出る人が多いそうだ。
 人間の体はパーツを組み立てたロボットではなく、全体が関連し合っているのだとつくづく感じさせられる。

□南雲つぐみ(医学ライター)「体の痛みが示すもの ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月26日)を引用
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 【参考】
【南雲つぐみ】飲む乳酸菌の役割 ~明日2月3日は「乳酸菌の日」~
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【南雲つぐみ】寒灸の習慣 ~関節の痛みやこりを和らげる~
【南雲つぐみ】タイの天ぷら ~徳川家康の死因考~
【南雲つぐみ】アボカドの栄養とその調理法
【南雲つぐみ】フェリチンに注目 ~貧血対策~
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【南雲つぐみ】ナマコとコノワタ ~三河湾では今が旬~
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【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~

2017年02月02日 | ●佐藤優
  
 ★ワシントンポスト取材班、マイケル・クラニッシュ、マーク・フィッシャー(野中香方子、池村千秋、鈴木恵 、土方奈美、森嶋マリ・訳)『トランプ』(文藝春秋、2016)

 (1)日本時間1月21日、ワシントンでドナルド・トランプ新大統領が就任演説を行った。日本のマスメディアはまったく注目していないが、トランプの聖書からの引用が興味深い。
 <私たちは古い同盟関係を強化し、新たな同盟を作ります。そして、文明社会を結束させ、過激なイスラムのテロを地球から完全に根絶します。私たちの政治の根本にあるのは、アメリカに対する完全な忠誠心です。そして、国への忠誠心を通して、私たちはお互いに対する誠実さを再発見することになります。もし愛国心に心を開けば、偏見が生まれる余地はありません。聖書は「神の民が団結して生きていることができたら、どれほどすばらしいことでしょうか」と私たちに伝えています>【注】

 (2)「神の民が団結して生きていることができたら、どれほどすばらしいことでしょうか」という聖書の言葉は、詩編133編1節の2行で、日本聖書協会の新共同訳では、<見よ、兄弟が共に座っている。/なんという恵み、なんという喜び。>と訳されている。短い詩なので全文を引く。

 <見よ、兄弟が共に座っている。
 なんという恵み、なんという喜び。

 かぐわしい油が頭に注がれ、ひげに滴り
 衣の襟に垂れるアロンのひげに滴り
 ヘルモンにおく露のように
    シオンの山々に滴り落ちる。

 シオンで、主は布告された
    祝福と、とこしえの命を>

 (3)ヤーウェの教えに基づく世界支配はシオン(イスラエル)から広められるという意味だ。ダビデ王を理想としたメシアニズムを典型的に示す内容だ。キリスト教徒のみが聖典とする新約聖書ではなく、キリスト教徒、ユダヤ教徒の両者が聖典とする旧約聖書からあえて引用し、イスラエルと全世界のユダヤ人に「私はあなたと価値観を共有しています」というメッセージをトランプ大統領は送ったのだ。
 トランプ政権の外交は、親イスラエル製作を基調とすることになろう。

 (4)トランプを理解するためには、同人の世界観を性格に把握していなくてはならないが、それが極めて難しい作業なのだ。トランプについて多くの本が出ているが、この不思議な人物の全体像は解明できていない。今のところ、ワシントンポスト紙が総力をあげた取材をまとめた『トランプ』が最良の書だ。
 本書によれば、トランプは独自の言語ゲームを展開する才能を持っている。〈例〉トランプとマルコ・ルビオの間の、ペニスの大きさをめぐる論戦(2016年2月25日、於ヒューストン)。
 <(ルビオは)ディベートで、移民問題と、貿易問題と、ニューヨーカーの商慣行を槍玉に挙げ、トランプを叩いた。次に、からかってみた。トランプを「いかさま師」と呼び、外見をけなしたのだ。そして、トランプとともに泥沼にはまった。
 デトロイトでのディベートで、トランプの「手が小さい」ことについて本人と辛辣なやりとりをし、それがなんと、ペニスの大きさに関するあけすけなやりとりに発展したのだ。ルビオはトランプの手が身長に比べて不釣り合いに小さいと指摘し、「手の小さい男が世間でどう言われているか、知っていますよね?」と言った。
 トランプはこの餌に食いついた。「この手をみてくれ、これが小さいか? 彼は俺の手のことを持ち出してきた--手の小さい男は、別のものも小さいに違いないと言いたいんだ。保証するが、問題ないよ。保証する」
 この下品な冗談は、トランプの勢いにはほとんど影響しなかった。だが、ルビオのほうはたちまち転落の渦に呑みこまれ、べそをかきながら退場した。トランプは46%に近い票を集めてフロリダを制し、対するルビオは27%で、選挙戦から撤退した>

 (5)トランプは、政治を含む公の席では語ってはいけないとされていた事柄について語ることによって、これまで政治に関心を持っていなかった人々の支持を得ることに成功した。
 しかし、このルビオの例でわかるように、他の人が「下品さ」でトランプと勝負を試みても負ける。なぜそうなるのか。アリゾナ州ピオリアの代議員ロリ・ハック(主婦)の見解が興味深い。
 この州では勝者総取りシステムが取られているので、代議員は衆の予備選挙の勝者であるトランプに投票しなくてはならない。
 <予備選の結果に拘束されずに投票させてほしいと主張したが、州の共和党委員長はそれを認めず、「もうけっこうだ」と言い渡した。ハックは代議員の地位を剥奪され、トランプに投票する意向を表明していた人物に差し替えられた。(中略)
 指名投票をめぐる対立が過熱したときは、会場内で人々が怒鳴り合うのも目の当たりにした。暴力に発展してもおかしくない状況に見えた。トランプが人々から引き出した感情に、ハックは恐ろしさを感じていた。「これはカルトに他ならない。怒りのあまり人々は冷静な判断力を失っている。トランプは片端から刺激的なことを言い、それが人々の怒りに火をつける。でも、彼の本質に気付いた人たちもきっといると思う」
 とはいえ11月の本選挙で民主党のクリントンに投票する気にはどうしてもなれないので、棄権するつもりだと、ハックは言った>

 (6)確かにトランプの熱心な支持者は、カルト集団の構成員に似ている。明確な対象がない「何かに対して怒っている人々」の感情に火を点け、行動に駆り立てる才能をトランプ大統領は持っている。
 その結果、世界的規模での大混乱が起きかねない。

 【注】「就任演説(日本語訳全文)」(「NHK NEWS WEB」 2017年1月21日)

□佐藤優「聖書の引用で何を伝えようとしたのか? トランプの「会話力」を知る ~名著、再び ビジネスパーソンの教養講座 第24回~」(「週刊現代」2017年2月11日号)
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 【参考】
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
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【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
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【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
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【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
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【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
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【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~
 
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【南雲つぐみ】飲む乳酸菌の役割 ~明日2月3日は「乳酸菌の日」~

2017年02月02日 | 医療・保健・福祉・介護
 風邪をこじらせて喉や鼻に細菌性の炎症が起こると、よく抗生物質が処方される。しかし、その後に下痢や便秘、ガスの発生などおなかの調子がおかしくなることがある。これは、抗生物質が腸内の細菌にも影響を与えるからだという。
 人の体内には千種以上の細菌類がいて、腸内には合計で100兆個以上存在しているそうだ。ビフィズス菌や乳酸菌のように体に良い働きをする善玉菌もあれば、悪玉菌という有害な菌もある。重要なのは、さまざまな種類の菌がバランスよく腸内に生息するこで、その「多様性」があってこそ腸内の健康は保たれるという。
 明日2月3日は、語呂合わせで「乳酸菌の日」。薬や飲酒、ストレスなどで腸の調子が悪いとき、ヨーグルトなどで乳酸菌を取るのは良いことだ。ただ、食品にサプリに含まれる乳酸菌が、そのまま腸内に善玉菌として定着するわけではないそうだ。おなかの中の善玉菌が再生復活する際の栄養となり、腸内の掃除もしてくれるらしい。そこで、菌が生きたまま腸に届くかどうかにはこだわらなくていいそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「飲む乳酸菌の役割 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年2月2日)を引用
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 【参考】
【南雲つぐみ】マスクで花粉症の予防 ~ダイエットにもなる~
【南雲つぐみ】寒灸の習慣 ~関節の痛みやこりを和らげる~
【南雲つぐみ】タイの天ぷら ~徳川家康の死因考~
【南雲つぐみ】アボカドの栄養とその調理法
【南雲つぐみ】フェリチンに注目 ~貧血対策~
【南雲つぐみ】ショウガを飲む ~その薬効~
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【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~




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【南雲つぐみ】マスクで花粉症の予防 ~ダイエットにもなる~

2017年02月01日 | 医療・保健・福祉・介護
「マスク」は冬の季語だが、今や春の季語といってもいいのではないだろうか。
 冬から春先にかけて街中や電車内でマスクをしている人が多くなる。花粉症の原因であるスギ花粉は2~3月ごろに最も多く飛散するからだ。
 アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストのような抗原が、鼻や目の粘膜に触れ、体内の抗体と反応することで起こる。鼻水やくしゃみ、鼻のムズムズがひどくなってからマスクをしても、なかなか治まりにくい。花粉が飛び始める1月の今ごろ【注】から、マスクやメガネをして花粉を避けたほうが、症状が軽くて済むといわれている。
 大切なのは付け方で、不織布(ふしょくふ)性のマスクで鼻からあごまですっぽり包み、中の針金を鼻の形に折り曲げて隙間ができないようにする。ゴムが長過ぎる時は途中で縛るといい。家に戻って外したらすぐに捨て、花粉に触れないようにしよう。
 マスクをすると息苦しいが、呼吸筋が鍛えられ、基礎代謝が上がって痩せやすくなるという話も出てきた。花粉症を予防しながらダイエットが実現できたら一石二鳥?

 【注(引用者)】1月末

□南雲つぐみ(医学ライター)「マスクで花粉症の予防 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月31日)を引用
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【速読法】『「バカ上司」その傾向と対策』

2017年02月01日 | 社会
 目次を読めば内容の大概を察することができる本があって、本書もその一冊。

第1章 上司は三つのカテゴリーに分類できる
 問題解決の第一歩は現状分析
 イヤな上司は「性格」の問題
 ダメ上司は「能力」の問題
 バカ上司は「姿勢」の問題

第2章 イヤな上司の典型
 暗い上司
 いばる上司
 怒りっぽい上司
 人をバカにする上司
 いい格好をする上司
 自己中心の上司
 ワガママな上司

第3章 ダメ上司の典型
 聞いても理解できない上司
 説明ができない上司
 説明を面倒くさがる上司
 知ったかぶりをする上司
 言い訳ばかりしている上司
 自分の立場を理解していない上司
 経験主義の上司
 軸ぶれする上司
 名前や固有名詞を覚えない上司
 分析力のない上司
 決断できない上司
 積極性がない上司
 ウジウジしている上司
 部下を??れない上司
 教育できない上司
 権限委譲できない上司
 丸投げする上司

第4章 バカ上司の典型
 「イヤな上司」「ダメ上司」は許せるが「バカ上司」は許せない
 聞く耳を持たない上司
 説明しない上司
 「情報共有がないとこうなる」実例
 権力主義の上司
 魔女狩りをする上司
 逃げる上司
 責任をとらない上司
 自分の保身しか考えない上司
 部下に仕事を与えない上司
 目標達成しか考えていない上司
 「バカ上司」を作るゴマスリ部下
 「バカ上司」を製造するバカ社長

第5章 ひどい上司との付き合い方
 議論をするな、説得せよ
 自責と他責
 上司の心情も知っておくべし
 上司がどこを見ているかを知れ
 上司のよいところを見よ
 上司をほめよう
 どうでもよいことは上司に従い、言うべきことは言え
 上司がどうであれ、説明責任は果たす
 あくまで礼儀正しく接する
 上司を教育せよ
 会社に貢献する姿勢を見せよ
 会社目標、部署目標を掲げて説明せよ
 上司を同じベクトルに導け
 理にかなう説明をせよ
 上司を気にせず、仕事を気にせよ

第6章 バカ上司との戦い方
 なんのために戦うのか、よく考えよ
 どっちを向いて戦うのか
 仲間を増やせ
 外部の見識高い人を使って説得せよ
 勉強会をやれ
 証拠を残せ
 外堀を埋めよ
 戦いを始めたら、徹底的に
 喧嘩と直訴
 喧嘩は証人のいる前でやれ
 肉を切らせて骨を断て
 思わぬところで共感を得られることもある
 相手に「与えるもの」を用意せよ
 主語はあくまで「会社」
 戦いが長引くようなら、状況を一つ上の上司に報告せよ
 打たれてもくじけるな
 一度負けても二度目で勝て
 「戦う人だ」と周囲に認識させよ

第7章 自分がバカ上司にならないために
 「いい人」と「できる人」の違い
 自分の変化に気づけ
 自分の未熟な点を人前で言えるか
 ユーモアを身につけよ
 「自分の仕事」をきちんとこなせ
 リーダーシップについて勉強せよ
 バカ上司を反面教師とせよ
 できる上司とできる部下に挟まれたとき
 メンターとなる人物を探せ
 「自分が社長だったら」と仮定してみる
 米国の評価制度から学ぶこと
 自己責任で行動せよ

□古川裕倫『「バカ上司」その傾向と対策』(集英社新書、2008)
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