円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

今日は元に戻した

2019-05-15 21:53:56 | 2019年度雑記
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2019-05-15
当たり前だが、3分ほど前に教室に入り、
全員がチャイムの間に座るのを見渡す。
手に座席表を持ってかざして、見ているぞ、とわからせる。
「両足を机の中に入れなさい」
「手に持っているものを離しなさい」

この二つをさせずに授業を始めるなどあり得ない。
足を横に出している生徒をじっと見続ける。
シャーペンを持っている3人置きなさい、と言う。

昨日危なかったクラス二つが今日は初めから顔つきも姿勢も全然違った。
昨日はとても気候の悪い日だったのだ。
気迫に満ちて、強い視線と、堂々とした立ち方と、丁寧な言葉づかいの語りで授業した。
細分化して、作業させて、強烈に激励し続けて、全身の身振りでエピソードを語った。

4月の、最初の授業にすべて詰め込んで1か月しつけたのだ。
気候の悪いくらいでガタガタするのはやめよう。
「僕はずっと一人で住んでいますから、夜寝るときは生徒のことを思い出すのです」
「今日は、みなさんよくやってくれて、とてもうれしいです」

と最後に言った。

小テストを返したら、先生僕は最下位ですか、とある男子が訊いた。
僕は、僕があなたの努力を認めて良くやったねと言ったのだからそれでいいのです、と答えた。
全員かそれに近いくらい、家族にテストの点数で責められているのがわかった。
兄弟、友人、親戚と比べ、点数の結果について叱りつける。
それで、やる気になって努力し始めた生徒を見たことがない。
結果を叱りつけても、何の効果もない。それくらいわからないのだろうか。
日本の保護者の価値観は35年間、まったく変わらなかった。

せめて僕の国語の時間だけはやめよう。
他人と比べさせるのはやめよう。結果より努力が大事だと言いつづけよう。授業は本当に楽しい。
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今日の授業で一つ崩れかけた

2019-05-14 22:17:29 | 2019年度雑記
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2019-05-14
感激するほど、の授業だったクラスが今日、取材で聞いていたようになった。

乱れた私語。
あちこちから間断なく男子が私語で受けこたえする。
二人、三人が欠席者の席を使って移動する。
力の弱いクラスは欠席者が出やすい、と思う。
勢いがあり向上心の強いクラスは欠席者が少ない。
欠席の対応能力にもよる。
だが担任だけを責められない。学校がそういう段階別クラスのシステムだからだ。
世界を見ようよ。

詳細は省く。
「俺が、こういう顔で、こういう話し方をするのは4月授業から初めてだろ」
とう言葉づかいで絶対に授業を崩したくないのだと話した。

それでだ。
何の問題もない。
来年3月までを想定して、4月の授業を始めたのだ。
作り直せばよいだけだ。
4月初日に、1年後の最終日を想定して授業を始めるのは当然のことだ。

絶対あきらめない。あきらめることは死だ……
と毎日の通り、授業メモを担任のデスクに置いた。
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4月S教諭から 虫のようにコツコツ

2019-05-12 15:18:53 | 2019年度雑記
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2019-05-12
4月連休前の授業は、クワをふるって毎時間地面を耕した。
調子のいいことしか書かなかったが、倒れそうになった。
今は、畝・ウネを作り、種をまいている。
たまたま、小学校教諭Sさんから言葉を教わった。
Sさんが二十代のときに出会い、今は不惑を超えた。四十代だった僕はアラカンだ。
言葉がすべて。言葉は魂。
「無理しない、何とかなるみたいなものです。何とかなる!は結構いいですね」

「かえってそれが、見通しが持てないというそのこと自体が、幸福」

「あとは、虫のようにやる!ですね。目の前のことを一つ一つ、やる!」

「もう、心を 虫のように ありさん?のように?
 コツコツコツコツ、目の前の仕事を一つ一つやる。
 頭の中がごちゃごちゃわけわからなくなった時に、虫のように目の前のことをやる!」
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1日5コマの授業が二日連続だった異常

2019-05-09 21:53:02 | 2019年度雑記
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2019-05-09
今日の授業は50分・5コマすべて200点の出来だった。
感激するほど、みんなよくやった。
カンゲキとは目から水分が出ることだ。

始まりのチャイムが鳴り終わると全員着席している。
なぜなら黒板に(間に合わなかった最後の一人を減点する)と書いてあるからだ。
怒声・暴力より数万倍ましだ。
机の上に、教材が置いてある。
右利きの生徒は、机の左上に、教材がきれいに積んである。
チャイムのあいだ、教室全体を見回した僕が「皆さんおはようございます」と言う。
生徒は「ロッカーにナントカを取りに行っていいですか」と言う。
着席が最優先だ。
4月にすべて、そうできるようにしつけたのだ。

今日は、すべてのクラスが、僕の想像を越えて課題をこなした。
あまりに全員がやる気で勢いがあって、5時間目は胸がいっぱいになった。
これが、3月まで教員の声が聞こえない騒ぎのクラスだった。

今年は週に1日だけ5時間授業がある。
ありますか。1日5時間。
過去3年間は1日5時間の授業が二日連続あった。
ありましたか。二日続けて5時間。
二日連続で、5時間連続して2学年を行き来する。
異常だ。
公立に就職してすぐは、週20時間が当たり前だった。
新採用には良いも悪いもわからない。
体力でしのいだ。
だが、それが異常なため公立でさえ改善されていった。
しかし、1日に5コマ授業を割り当てられたことはなかった。
生きていないほうがましかも、と思い続けた荒廃初任校でさえなかった。
1日5時間授業が二日連続あったのは、30年以上の仕事でも初めてだった。
去年1日5時間授業が割り当てられたのは数十人のうち二人だ。
かつ二日連続割り当てられたのは僕一人だった。
なぜだかわからない。

今日も、いちばん幸せだったのは僕だ。
授業のおかげだ。
すばらしい一日だった。
「今日の、ナニ組はものすごく良かったですよ。ナニナニさんがコウコウでしたよ」
職員室で語り合う慣習がない。はぁ。
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GW終了 一緒に飲んでくれて有難う

2019-05-06 14:49:13 | 2019年度雑記
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2019-05-06
休日に天気が良いと、ビールを買って雲の見える所へ行く。

海の近くに行くと空が広いのを思い出す。
気持ちがすーっとする。
空には雲があったほうがいい。

今年のGWは最も大切な四人と都合がついた。
一人で雲を眺めて飲むのもいいが、賢く優れて志のある人と飲むのはもっと楽しい。
僕が喋ってばかりだが、一人暮らしなので皆さん勘弁してくださる。
特に今年は記憶に残る4月だった。
良い報告ばかりすることができた。
その価値をわかってくれる人ばかりだ。

GW明けは、若い人の自殺率が増える。最も増えるのは夏休み明けだ。
さすがに誰でも知っている。
ねずみの糞ほどの日本の休暇に、自分では到底やり切れない宿題を教員は出す。
宿題の「確認テスト」は散々だ。
何が大切かをいつ学ぶのだろうか。

そして、過去30年間で外国人を含む14歳以下の子供の数は約800万人減少した。
8万人でも80万人でもない。約800万人だ。
日本の人口は、二度と増えない。
そんな統計が度々公開されるが、高校生は誰も知らない。
大人が話題にしているのも聞いたことがない。
生徒が減り続ける今になって、企業の目標が「進学率向上」とは笑止。
学校というところで何が大切なのだろうか。

とにかく5月の仕事は始まる。
つらいなあ。楽しかったからなあ。よけいつらい。生徒も同じだ。
僕にとって最も重要なのは、もうすぐすべてが終わるということだ。
忘れずに。
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応援に感謝いたします

2019-04-28 23:31:53 | 2019年度雑記
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2019-04-28
励ましてくださる方に感謝申し上げます。
どうするのがいいのか。よく分かりません。
ケイタイのネットを使うことさえないのです。
有難うございます。
TRITON
大人少女戦士の無限戦記 あらため この世の果てのさるぼぼ幻視行

ジューンのつれづれ物語
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もう少しだ

2019-04-23 22:10:50 | 2019年度雑記
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2019-04-24
あぁ。もう少しだ。
やっと、この世のお勤めが済む。

もう数年だ。終わりは平等だ。間違いない。
ほとんど苦しいことばかりだった。
良いときもたくさんあった。
でも、苦しさといったら死んだほうがましの辛さだった。
あと数年で、やっと終わる。
今見えているすべてが消えてなくなる。
そう思うとき、僕は朝の出勤の途中、両手を広げておもてに、うらに返して見る。
握って、開いて見る。
まだ、生きている。

やりたくても終わるときは必ず来る。
長くてあと8年、短くければ数か月か3年か、わからない。
必ず、終りが来る。
そのことは僕にとって大きな救いだ。

有り難いのは、四十、五十を過ぎてかつてない幸福な仕事を味わえたことだ。
だから。
がっかりするのはやめよう。
暗がりを見るのはやめよう。

なぜか、今年も素敵なクラスばかりの授業だ。
思い切り、気合をこめる。
生徒にも伝わっている。
一日終わると、息が上がってデスクでしばらく立てない。感謝と達成感でいっぱいだ。
でも、体力気力もいっぱいだ。

(今、急に、具合が悪くて書いたわけではない。
 十代から、ずっとこんなことばかり思ってきた。
 授業の形は、予定通りの良い状態で伸びている。
 あと二、三歩で還暦になって終わりは現実的になった。
 ほっとする。別に弱まってない)
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「転職」なんて単語は/@PANIS_FRIXVS

2019-04-23 20:41:41 | 2019年度雑記
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2019-04-23
超大陸・揚げパン‏ @PANIS_FRIXVS返信先: @tmaita77さん
 日本企業のおっさん経営者は、
 仕事変えた人を
 「一度でも勤め先を辞めようとした(する)奴(裏切る可能性ある)」
 みたいに捉えるから頭が悪過ぎ。
 一つの職場でしか生きられないなんてリスク高過ぎだし。
 そもそも
 「転職」
 なんて単語は他の言語にはあんま無い。
 当たり前過ぎて、そんな単語要らないんですよ
 2019年4月23日
 
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小池一夫‏氏 逝く 20190417

2019-04-19 16:30:26 | 2019年度雑記
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2019-04-19
小池一夫‏ @koikekazuo

秋田県生まれ。享年82。
数年間励まされ、毎日のように楽しませてくれた。
死は思ったより早くやってくる。
僕も、もう少しです。ありがとう。

小池一夫 公式ブログ「死因は老衰」。それ一択のみ。-Powered by LINE
 人間の死因は、「老衰」がいちばんの幸せです。
 そして、それは、ただの老衰ではありません。
 死ぬ一瞬前まで、ハッピーでいることが、大切な人のため
 死ぬ日は、一生で一回きりです。
 そして、今日が、死ぬのに一番いい日という最良の日は、老衰で死ぬ日、一択です。
 それ以外にありません。
 
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震えるほど明日の授業が待ち遠しい

2019-04-15 20:17:24 | 2019年度雑記
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2019-04-15
たった、三コマか四コマだが、授業は安定した。
賭けだが、去年喋り続けていたという生徒数人を授業のあと集めた。
「誰々、誰々、前に来て下さい」

彼らを漬け物のようにギュッと集めて僕はしゃがんで話した。
(前のことを蒸し返すのはやめている)
(だが、一度だけ聞きたい)
(去年、私語ばかりだったと耳にしたけど、全然しゃべんないじゃん)
「今年は、変わるつもりです」
(わかった)

(もう一つ、大人の中にだ、いつまで続くかという人がいる。俺は怒りでいっぱいだ。
 絶対三月まで良い授業を続ける。どうだ)
「そのつもりです」
(よし、以上)

体が震えるほど、明日の授業が待ち遠しい。
3・11の年、中1の生徒以来だ。
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