2011/1/20up全ページ目次 |
百年の大計・ブログの意図 |
数日前血迷い、あらぬ記事を書きましたが削除しました。
今更ですが昨日の報道記事を見て「ブログの意図」を再確認します。
1 このブログの読者対象は
教員採用間もなく「学級経営」「授業案作成」「行事企画」の方法に迷うかたに置いています。
コピーして使って頂くための資料提供が目的です。
ベテランのかたには余計なお世話かと思われます。ご容赦ください。
2 たいした資料だというわけではありません。しかし、ほとんどの中学校現場は
「学級経営の計画・技術」
「授業技術」
などを
「具体的に」
教えません。
「まず、自由にやってみろ」
などと言うことが度々あります。
スポーツ・医療・サービス業などどんな専門職でも、
新米に「自由にやってみろ」ということはあり得ません。
私は一度転職しましたが、二十歳下の先輩から挙措動作を
「言われたとおりそのままやれ!」
と怒鳴られ続けました。そうでなければ、店舗の存続に関わります。
公立学校は「存続の危機はゼロ」なのが違いです。
3 2010年の夏頃、小学校の新採用教諭の自殺報道がありました。
学級が荒れどうしたら良いかわからず、心身とも疲弊した末のことでした。
昨日2011年1月19日の報道で、ご本人が書いた「文書画像」を確認しましたが、
亡くなった教諭から相談を受けた年配の同僚は、
「もうアルバイトじゃないんだから、自分で何とかしろ」
と言ったそうです。
何とかなるなら相談などしません。
その年配教員は目の前で、若い人が死ぬほど苦しんでいるのがわからないのでしょうか。
自分が相談を受けた新採用が自殺してどう思ったのでしょうか。
「アルバイト感覚だったから死んでもしょうがない」
とはまさか言わなかったとは思いますが。
4 私も最近、若い知人の教諭と相談のやりとりをしました。
やっと正規教員になり楽しみにしていた授業を始めたばかりのかたです。
学校が荒れ始め、授業がグチャグチャになっても、
誰にも「具体的に」どうしたら良いか教えてもらえないと聞きました。
本来なら、大学で「授業方法・技術」を教えるべきです。
しかし、大学では教えません。
OJTで、現場で段階的に教える企業もあります。
しかし、中学校にはOJTもほとんどありません。
ありそうに見えて「具体的でない」「精神論」です。
昨日の報道によれば新採用の小学校教諭は、
「パソコンで作った計算方法の掲示物が、
”ぬくもり”が”足りない”
と怒られて書きなおしています」
と言い、夜中ペンで手書きし直したそうです。これは、何かの呪文でしょうか?
”掲示物にぬくもりをこめる”
……私にはオカルティックにしか感じられませんでした。
気の毒としか言いようがありません。
5 「そんなもんだ。自分もそうやってやってきた。仕方ない」
というかたも多いと思います。しかし、私にはそう思えません。
6 どんなプロの仕事も初めは「模倣」から始まります。
天才ピカソも数え切れない模写をして腕を磨きました。
野球でも相撲でも電気工事でも、2軍で基礎の基礎から鍛えられます。
「見たとおりやれ」
「書かれたとおり真似しろ」
これが当然です。
なぜか教員の現場では、年配が「模倣」をさせません。
本来、
「まず授業をやって見せ」
「授業案を書いてあげて」
「それをそのまま真似させる」
それがプロの仕事ではないでしょうか。
優れた授業をそのまま真似する。…それだけでも大変な努力が必要です。
真似もできないのに、勝手にやらなくてはならないから、
生きているのも辛いほど苦しむ人が出てきます。
病気になったり休んだり、自殺まで考えたりする教員がたくさん出てきます。
知る限り、この三十年間同じ状況が続いています。
7 ブログの最初にある『中学1年学級経営案』は、
私が二十年かかってやっと形にした指導案です。無能なため時間がかかりました。
そのあいだ、十年以上ほとんど新採用を採らない期間が続きました。
だから、幸か不幸か教える相手もいませんでした。
指導案が形になったとき、偶然初めて新採用と同じ学年になりました。
私は3月末に、二十数ページの『学級経営案』を彼に渡しました。
また、最初に読むべき本を三冊買って差し上げました。
4月5日までの間、新採用教員は何度か集められ、何だか抽象的な話を聞かされたそうです。
その時、彼は渡した分厚い『学級経営案』を読み続け、イメージトレーニングをしたそうです。
周りの新採用は
「何だそれは」
「そんなものもらってないぞ」
と言ったそうです。
そうでしょう。
私もそんなことをしてもらったことはないし、
そんなことを新採用にしてあげた人を二十数年間で一人も知りません。
二人で同じ『学級経営案』を使い、二人で毎日打ち合わせと反省会をして、
中学1年の学級開きをしました。
大成功でした。
8 四年後、また新採用に出会いました。
私は担任外でしたが同じことをしました。
4月5日から一週間、上と同じ『学級経営案』を使い、毎日打ち合わせと反省会をしました。
もちろん大成功でした。
9 授業では『勝手に授業研究会』を、勝手に校内で作りました。
そして、教科は全く違う二人の若い人を勝手に入会させて、
授業を見せ合いました。
『授業評価用紙』を作り互いに書いて渡しました。
10 このブログは「資料集」です。別に質が高いとは思っていません。
しかし、実践済みの資料が載ったブログサイトがたくさん公開されて、
自由に真似できるようになれば、少しは困る人の役に立つのではないでしょうか。
(指導案が集まったサイトもあるにはありますが、中にはリンク禁止とか、
自由に使うなとか但し書きがあったりします。
それでは意味がありません)
※ブログなら、パソコンで作った学級経営案・授業指導案・行事企画案を
そのままコピペして貼りつければ済みます。簡単です。
※パソコンのない時代に教員になった私には、奇跡的な便利さです。
※「コピペできる」「真似できる」資料を一つでも多く提供する。質より量です。
※若い優れた教員は、量の中から優れたものを選ぶでしょう。
※それが『百年の大計』作成の意図です。
このブログは僕に教えて下さった公立中学校・国語サークル・教育書・各地での研修の結果です。
個人のものではない「国語授業・教育実践財産」です。是非皆さんで育てて下さい。
個人のものではない「国語授業・教育実践財産」です。是非皆さんで育てて下さい。
彼は代償を払わねばならない。 代償なしで手に入るのは、神の慈しみだけだ。
/映画・トルゥーグリッド
/僕の近くに神はいない。だから、代償なしに手に入るものは何もない。2011/8/26
「なんでこんなものまで見なけりゃならないんだ。俺が何をした」
「きっと、あなたが見なければならないものだったからよ。そうにちがいないわ」
/小説「地下鉄に乗って」
国境が無事に越えられたらいい。友達と握手できたらいい。海が思ったとおり、青く、広ければいい。
/映画・ショーシャンクの空に
人に助言を与えることは用心深くしよう。
賢い人はそれを必要としないし、愚かな人は心に留めないだろうから。
/大橋巨泉
自由の空気は、臆病者には耐えられない。
/ある格言より
死にたい奴には死なせておけ。俺はこれから朝食だ。
/ある格言より
こどもたちの視るものはいつも断片 それだけではなんの意味もなさない断片…
しかし… 青春が嵐のようにどっと襲ってくると
こどもたちはなぎ倒されながら ふいにすべての記憶を紡ぎはじめる
/茨木のり子「こどもたち」抄
大人になってもどぎまぎしたっていいんだな ぎこちない挨拶 醜く赤くなる…
子供の悪態にさえ傷ついてしまう 頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
/茨木のり子「汲む」抄
この失敗にもかかわらず 私もまた生きてゆかねばならない なぜかは知らず
生きている以上 生きものの味方をして
/茨木のり子「この失敗にもかかわらず」抄
「素朴な琴」
このあかるさのなかへ ひとつの素朴な琴をおけば 秋の美しさに耐えかねて
琴はしづかに 鳴りいだすだらう
/八木重吉
他人が笑おうが笑うまいが 自分の歌を歌えばいいんだよ
/岡本太郎
素晴らしい仕事をしたいと思うなら、皆さんがやっている仕事を愛さなければなりません。
もしまだそれを見つけていないのであれば、探し続けてください。
/Steve Jobs
先を読んで点と点をつなぐことはできません。後からふり返って初めてできるわけです。
したがってあなた方は、点と点が将来どこかでつながると信じなければなりません。
/Steve Jobs
点がやがてつながると信じることで、たとえそれが皆の通る道からはずれても、
自分の心に従う自信が生まれます。
/Steve Jobs
「毎日、これが人生最後の日と思って生きなさい。やがて必ず、その通りになる日がくるから」
「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることを私は本当にやりたいだろうか?」
/Steve Jobs
自分がそう遠くないうちに死ぬと意識しておくことは、
私がこれまで重大な選択をする際の最も重要なツールでした。
ほとんどのものごと、外部からの期待、自分のプライド、屈辱や挫折に対する恐怖、
こういったもののすべては死に臨んでは消えてなくなり、真に重要なことだけが残るからです。
/Steve Jobs
自分も死に向かっているという自覚は、私の知る限り、
何かを失ってしまうかもしれないという思考の落とし穴を避けるための最善の策です。
/Steve Jobs
あなた方の時間は限られています。
他の誰かの人生を生きて無駄にしてはいけません。
/Steve Jobs
他人の意見の雑音によって自分の内なる声が掻き消されてしまわないようにしてください。
そして最も重要なことですが、あなたの心や直感に従う勇気をもってください。
/Steve Jobs
自信があるフリをするのよ。そうしていくうちに、いつか自分のものになっていくの。
/ジュリア・ロバーツ
言葉こそすべてじゃないか。人は自分の魂をちぎって投げるんだ。それが言葉だ。
/中島らも「ガダラの豚」
われわれは、そのふりをするところのものとなる。
/カート・ヴォネガット・Jr
重要なのは行為そのものであって結果ではない。
行為が実を結ぶかどうかは、自分ではどうなるものではなく、生きているうちにわかるとも限らない。
/マハトマ・ガンジー
目標?先のことは考えません。今を必死に生きてみたい。
たとえ、明けた朝が曇りだとしても、夜よりはずっと明るいのだから。
/宮崎あおい
他人が、自分のことをどう思うかなんて気にしないことです。
気にしたところで、相手の気持ちをコントロールすることなんてできないのですから。
自分が心から正しいと信じることを行ないなさい。
他にどう思われようと問題ではありません。
闘うきみの歌を 闘わない奴らが 笑うだろう
冷たい水の中を 震えながら のぼってゆけ
/中島みゆき
「失敗した人が最も価値のある人材だ」
調和を重んじるハーモニー文化の日本では、それを乱す人は排除される。
/スプツニ子!
オランダ人に「オランダの学校でもいじめってあるんですか?」と聞いたら「いじめってなんですか」って言われた。「なぐったり…」「それは犯罪です」「ものをとったり隠したり…」「それは犯罪です。」「集団で圧力を…」「不当ならば犯罪です」
/2014年2月18日@Freee_Tim
「みんな、大人の言うことなんか聞かずに、やりたいことをやりましょう」
/篠塚将行(しのづかまさゆき)
独創性とは思慮深い模倣にすぎない。
/ヴォルテール哲学者・作家
完璧を恐れるな。どうせ完璧になどなれないのだから。
/サルヴァドール・ダリ画家
すっげー嫌いなんだけど芝居はいいは最高の褒め言葉
/山田孝之
「左腕をまっすぐ前に伸ばしてみな」
僕はとりあえず言われた通りにした。オヤジが続けた。
「腕を伸ばしたまま、体を一回転させろ」
「は?」
「足をその場所から動かさないで、どっち回りでもいいから回ってみろ。コンパスみたいにな」
オヤジの顔は真剣だった。僕はためらいながらも、左腕をまっすぐ伸ばしたまま、左回りに体を一回転させた。僕が再びオヤジとまっすぐ向き合うと、オヤジは言った。
「いま、おまえのこぶしが引いた円の大きさが、だいたいお前という人間の大きさだよ。その円の真ん中に居座って、手に届く範囲のものだけ手を出したり、ジッとしたりしてればおまえは傷つかないで安全に生きていける……
ボクシングは自分の円を自分のこぶしで突き破って、円の外から何かを奪い取ってこようとする行為だよ。円の外には強い奴がたくさんいるぞ。奪い取るどころか、相手がおまえの円の中に入ってきて、大切なものを奪い取っていくことだってありえる。……円の中に収まっているほうが楽でいいぞ」
/金城一紀『GO』
充分苦しんだ 報いは受けた 許されていい
/俺