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20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

中学校入学式代案勝負

2010-12-25 05:32:25 | 中学行事委員会指導
2011/3/6upわかる目次
中学校入学式代案勝負
2011年3月6日記
1 某年2月、職員会議で突然
 「今年から入学式に2・3年生を参加させよう」と言い出した教員がいた。
  何の脈絡もなかったが
  教務はスイスイと「2・3年生参加の入学式実施案」を作り2月24日に提案した。
  その中学校は開校以来四十数年間、入学式は「新入生と保護者」だけが参加していた。

2 言い出したのは特に思想も意図もない教員だったから、
  誰かの裏の指示があったのかもしれない。
  僕はすぐに「全面的な代案」を作った。

3 僕は2学年所属の担任だった。
  その2年生は毎年荒れ果てた新入生を送り込んでくるので有名な小学校が、
  「今年の6年生は史上最強の荒れ果てたクラスだ」
  と申し送りをしたほどの新入生だった。
  その新入生をグイグイと育てたのが、ブログ冒頭の
『中学校1年学級経営案』だ。
  確かに新入生は「史上最強」だった。
  だが抜群に可愛らしかった。そして、どんどん育った。
  僕は1年生のクラスが終わるとき学級通信を読みながら悲しくて泣いたほどだ。
  僕はその子たちを「最強」にした小学校担任の顔と名前を覚えている。
  管理職始め権威にペコペコする男性教員だった。今でも告発したいほどだ。

4 しかし、3学年に上がる中学生は甘くない。
  「史上最強」に育てられた生徒たちは
  やはり3学年になる前には心配なことがたくさんあった。

5 中学3学年にもなれば、4月5日にはクラス替えの意図を見抜く。
  僕には二十数年前、初めて持った3年生が4月5日のクラス編成を見て、
  そのまま十数人が集団で帰ってしまった経験がある。
  何の脈絡もなく
  「今年から入学式に2・3年生を参加させよう」
  などと言い出す教員の馬鹿さ加減には怒りを覚えた。

6 ナーバスな4月5日は最も重要な指導の一日目だ。
  それを大人にさえ理由が存在しないのに突然、
  「今年から始業式の午後も残って、入学式に参加しなさい」
  と言ったらどうなるのか。
  言い出したのは長く担任を持たない教員だった。
  何もわからないのだ。
  言われるまま実施案を作った教務も教務だった。

7 以下に、3月17日職員会議提案の「hyoko作成入学式実施代案」を示す。

8 この代案を僕は2月24日以後すぐに作った。
  そして、主だった教員に一人ひとり根回しをした。

9 理解力と立場のある教員に一人ひとり別々にこっそりお願いして小会議室に来て頂いた。
  そして、印刷して綴じた「hyoko作成入学式実施代案」を手渡して、僕の考えを説明した。
  職員会議で過半数に届くはずの人数を説得した。

10 ニ十一日後の、3月17日職員会議、僕は手を挙げ、
  「プログラムにはありませんが、入学式について、修正案を提出します」
  と言いその場で「hyoko作成入学式実施代案」を配った。
  そして、早口にポイントだけを説明した。
  ……続きは、「代案文書」のあとに記す。

※20**年3月17日職員会議提案文書。
※黒字部分は一度提案された「入学式実施案・2月24日版」のとおり。
※茶文字部分はhyokoによる変更追加の文章。
中学校入学式実施代案
平成**(20**)年3月17日(水)・文責:hyoko
1 代案提出の理由
(1)第一には、何より、新入生にとって安心感があり、
  式後の学級開きがより良い状況で行なわれる環境を
  作ってあげたいということである。

(2)第二に、新入生を良い環境で迎えることと同時に、
  在校生の学級開きを成功させるかどうかは、
  一年間の**中全体の方向を決めることになる。

(2)第三に、卒業式と入学式では、その意味も、状況もまったく異なる。
 1 卒業式は中学校における、
   最大・最高の密度を持った儀式的行事であり、
   義務教育最後の授業である。
 2 卒業式に対しては、
   卒業生・在校生共に期間にして約二週間、
   時間にして8時間から20時間近くを費やして準備をする。
   それだけの準備を経て、やっと生徒の気持ちがまとまり、
   態度・言葉・歌などが成立するわけである。
   しかも、ギリギリやっとの事で成功までこぎつけていることは、
   この三年間だけを見ても、職員の共通理解を得られると思われる。
 3 対して入学式が、その重要性において卒業式より軽いということではない。
   しかし、
  「在校生・新入生共に式参加の為の準備期間はまったくないこと」
  「在校生は新クラス発表の直後であり、
   精神的には一年間で最も不安定な時間を迎える」
 4 「入学式実施案・2月24日版」の目標の中に、
  「職員、保護者、来賓、在校生は、新入生を見守る形で座り、不安を和らげ」
  とあるが、上記①、②、③の事情から、
  必ずしも在校生全員参加が、新入生の不安を和らげる事にはつながらない。

(4)第四に、**中には過去、在校生全員出席の実績はない。
 1 実績があれば、生徒・職員もそのようなものだと納得する。
 2 納得の中には、精神的な安定感・安心感がある。
 3 今回の、在校生参加案は、
   新入生人数の状況が明らかになったのが遅かったのはやむを得ないとしても、
   生徒・職員にとっては突然の出来事である。
   どうしても、在校生参加に意味があるとすれば、
   20**年度に向けて早い時期から検討し、
   生徒・職員が理解納得する十分な期間を置くべきである。
 4 また、20**年度の二年生の状況・卒業式のためにかけた労力を考えると、
   初めて入学式に在校生を参加させることで、
   かえって入学式の厳粛な雰囲気に影響を与えかねないと考えられる。

(5)第五に、人数の問題である。
 1 式の参加人数の多い少ないは、新入生の
  「不安を和らげ、温かく祝う」こととは無関係である。
 2 「入学式実施案・2月24日版」の提案の中には、在校生参加について
  「単純に参加人数が多い方が、入学式の雰囲気が盛り上がり、
   新入生もさびしい思いをしない」
   以上の意味を見出すことができない。
 3 全国的に考えれば、**中以下の人数の学校はいくらも存在する。
   参加人数が少ないことで、それらの学校が
   卒・入学式に支障をきたしたり、
   新入生がさびしい思いをしたりするとは考えられない。
 4 むしろ、少ない人数だからこそできる、
   **中独自の方法を考えるべきだと考える。
   人数はこれからどんどん減るのである。
   (たとえば、現一年生(39人)が卒業したあとの
   入学式に在校生が参加したとする。
   その時の在校生は最低17人から、プラス10人前後、計27人程度となる。
   その次の年は又さらに減る)
   人数さえ一人でも多ければ、新入生を温かく迎えられるという考え方は、
   数年先を見通しても、適切とは言えない。

(6)最後に、学級開きの一日目の重要性に対する認識に、職員間の差を感じる。
  「机をつけさせ」「全員がそろって」「昼食を食べさせる」、
   ただそれだけの事をきっちりさせられるかどうかが、
   一年間の学級の雰囲気を左右する。
   今回の「入学式実施案・2月24日版」提案からは、
   在校生の学級開きに対する緊迫感が感じられない。


2 期日  20**年4月5日(月)

3 式場  本校(体育館)

4 目標
 1 新入生にとっては中学生生活の最初の日であり、
   希望と緊張感を抱いてスタートがきれるように、
   厳粛かつ温かい雰囲気をもった式とする。
 2 小規模校の良さを生かし、少人数でも温かく、
   職員・保護者・在校生・来賓が迎える雰囲気を作り上げる。
 3 中央委員・学級委員を代表として、
   在校生が新入生を迎える気持ちを伝えることができるようにする。

5 式次第
 1 開式の言葉 
   所作については、司会進行の合図の言葉で行なう。
 2 国家斉唱
 3 学校長の言葉
 4 教職員紹介
  (教頭・1年・2年・3年・養護・事務・用務員・カウンセラー)
 5 PTA会長の言葉
 6 生徒会長の言葉(**さん)
 7 新入生の言葉(**小―**さん)**校長は壇上へ
    言葉終了後、記念品を受け取る
 8 記念品贈呈(校歌を書いた模造紙:中央委員)
 9 在校生からお祝いの言葉
   <詳細、別項>…第一の元2年2名も参加(hyoko注:第一=第一学級=特学)
  (中央委員2年6人・1年3人)
  (元学級委員2年6人・1年2人)=計17人

 10 閉式の言葉

6 当日の流れ
<在校生の流れ> 
★部活動入学式終了時刻に合わせて再登校。
8:40  
 げた箱側面に新学級を掲示し、そのクラスに従ったげた箱に靴を入れて、
 新教室で待機する。
9:00  
 旧学年職員が生徒を廊下に並ばせる。(背の順)
9:10
  
 新学級で体育館に並ぶ。整列指導は旧担任で。
9:20  
 着任式・始業式(45分間)
 1校長先生の話
 2着任の先生の紹介
 3学年、担任の発表。全職員はステージ下に並ぶ。
10:05  
 退場。教室へ。
10:10
  
 HR(40分間)
 (1)出欠確認
 (2)担任の抱負
 (3)明日の持ち物確認
 (4)ロッカーげた箱確認
10:50  
 入学式準備(80分間)
 ジャージに着がえて2年は校内外の清掃。3年は式場設営。
12:10  
 2・3年帰りSHR(5分間)
 在校生は、準備が終わり次第教室に集合。
 明日の再確認のみですぐ下校。
12:15  
 2・3年中央、学級委員は3階多目的室に集合。着がえと昼食。
 その後、入学式流れのリハーサルと待機。
 (新3年職員が対応)(55分間)
13:10 
 2・3年中央、学級委員廊下整列。
13:20 
 2・3年中央、学級委員体育館着席完了。
 (但し、1年先導者は別行動)

  
13:25
 来賓入場
13:30
 新入生入場
 ・新入生は、1F保健室前廊下から中央委員のプラカード先導で入場。
 ・体育館、職員・来賓・在校生は拍手で迎える。
 ・以下、入学式のプログラムによる。
14:10
 新入生退場
 ・新入生は担任の先導で退場し、教室へ移動する。
14:15
 中央・学級委員退場
 ・退場後、3階多目的室に集合し、新3年職員の指示で下校。
14:25
 中央・学級完全下校
14:30
 部活動の生徒再登校


<新入生の流れ>
12:30
 新入生の言葉の生徒登校・・・所作等の確認
13:00
 入学式受付開始 
 受付後は、中央委員の誘導で被服室に待機。
13:20  
 待機場所に整列完了
13:25  
 体育館へ移動開始
13:30  
 入場
 入学式開始
14:10頃 
 退場 新入生学級開き 保護者会 片付け
15:00 
 HR終了 下校

―確認事項―
*新入生は受付後、中央委員の誘導で下駄箱に靴を入れ、
荷物を持って被服室で待機。
(13:20になったら、被服室前に男女各1列に整列し入場の準備をする。
整列終了後、中央委員のプラカードの誘導で体育館入り口まで進み、
合図にしたがって入場する。)
*来賓の入場後、中央委員の先導で新入生は体育館に入場する。
*入学式で閉式のことばのあと、
担任と新入生は中央委員のプラカードにしたがって
4階の教室に行き、学級開きをする。
第一の生徒もいっしょに交流クラスに入る。
中央委員は誘導後、自分の教室へ戻る。
*保護者は体育館に残り、PTAからの挨拶のあと、
常置委員(広報・校外・成人学級・厚生・推薦)5名を決める。
PTA運営委員も入る。
*常置委員が決まったら教室に行って、担任の話、学級開きの様子を見る。
*体育館の片付けは体育館部活が活動時に行う。
シート・椅子・パネルは片付けて、紅白幕・盆栽はそのままとする。
*学級開きが終わったところで新入生は解散。保護者とともに下校する。
第一の生徒は、その後、1Fの第一教室に移動し第一の学級開きをする。

7 係分担*敬称略
・総務―教頭・司会進行―教務・会計―教頭事務・来賓受付―事務
・保護者受付―・新入生受付―+中央委員・案内―・救護―養教
・駐車場―用務員・警護―・表示看板―・記録写真―
・入学式のしおり―教頭新1年職員・来賓接待 PTA運営委員
・入学式ステージパネル―美術科・放送―・清掃分担―
・教室整備清掃―新2年生・会場設営―新3年生

8 式場図(略)

9 付記)在校生のお祝いの言葉・内容
 (20秒×17人分=7分間)
 ★予算設定 花束¥1000×17人分=¥17,000
 ★新入生は、男女混合名簿順に一列に並んでいる。(第一教室混合)

 ① 中央、学級15人はしかるべき席に着席している。
 ② 式次第に従いプログラムの順番を待つ。
   順番になり、静かに立ち、
   自分の座席の後ろにある長机から花束を取る。
 ④ 静々と打ち合わせどおりの新入生の前に横一列に、
   担当新入生の前に立つ。
 ⑤ せりふを言う在校生は、一歩前に出る。
 ⑥ 新入生一人ずつに用意したせりふごとに
   花束を渡していく。
 ⑦ せりふ、花束の手渡しのあと一歩下がり
   そのまま静かに起立している。

<せりふと花束を贈る流れ>
☆(**会長)
「ではこれから、二年生と三年生を代表して、
私たち中央委員と元学級委員が心をこめて、
新入生にお祝いの気持ちを伝えます。
新入生の皆さんは、名前を呼ばれたら、立ち上がってください。」

(注:個人・校名が特定されるおそれがあるため以下の台本は略)

2011年3月6日記の続き

「代案」提案のあとすぐに採決になった。
ずいぶん前から、某市中学校の職員会議では「修正案」というものが提案されることはなくなっていた。
市内でそろって管理職が、
「職員会議は議決の場ではない」
「どう決まっても最終決定権は校長にあるのだ」
と言い始めたからだ。
ほとんどの人が決定能力もないのに。
記憶にないほど久々に、挙手による「修正案採決」が行われた。
記憶にないほど久しぶりに、職員会議が緊張に包まれた。
こういうことが実現したのは、当時の管理職が優れていた証拠だ。

そこで、質問が出た。
「議長と書記は採決に参加するのか」
しないことになった。
「管理職は採決に参加するのか」
することになった。
生徒総会と組合にしか現存しない、決まり通りの手順で採決は行われた。
議長は言った。

「参加者は、いち、に、……*人です」
「過半数は*人となります」
「では、修正案に、賛成のかた。挙手をお願いします」

職員会議の議長・書記は学年が月ごとに交代で受け持つことになっていた。
僕はその日の議長担当が1学年職員なのを計算に入れていた。
事前にその学年のAさんとBさんに、議長と書記になってくれるように頼んでおいた。
当然二人は説得しなくても、2・3年生の参加が無理なのを理解した人だった。
だから、突然僕が「実施代案」を提出しても、議事はスムーズに進んだ。

「では、修正案に、賛成のかた。挙手をお願いします」
議長が言った。
「修正案」つまり、僕の「代案」に「賛成」の職員が手を挙げた。
2・3年生の参加は無理がある、という人たちだ。
管理職は、当然手を挙げなかった。
言いだしっぺの年配も当然手を挙げなかった。
説得した人たちはすべて手を挙げてくれた。
それ以外の人で誰が手を挙げないか、僕は会議室内を見回した。

その間に、議長が人数を数える声が静かに室内に響いた。
「いち、に、さん、し、……*人ですね。間違いないですね」
議長の言葉にためらいがあるのを多くの人が感じたはずだ。
「修正案に賛成は*人ですので、過半数の*人には一人足りません。
 修正案は否決されました」

そのあと、何かを言う人は誰もいなかった。
当然、僕もひと言も何も言わなかった。
血が下がっていくような感覚があったが押し殺した。

会議が終わると僕はいつも最初に会議室を出る。
なぜなら、会議が始まり十分後には全ての文書を読み終わり、
不要なプリントと必要なプリントを分けていつでも退出できるようにしているからだ。
さっと立ち上がり会議室のドアを開けた瞬間から、
「何を間違えたのか」
考え始めた。
採決はたったの一票差だった。
説得は成功していた。

ただ一つの見落としに数時間かかり気づいた。
議長と書記を、採決に参加させなければならなかったのだ。
僕の計算では修正案は可決だった。
しかし、「理解者」に議長と書記を頼んだことが裏目に出た。
だが、こう言うこともできたはずだった。
「滅多にない採決で重要な案件ですから、職員全員の意見を反映すべきです。
議長団も採決に参加してください」
そう言えば、誰もが納得して全員の採決になるはずだった。
議長団の二人が、「代案」に「賛成」で挙手すれば逆に一票差で「代案」は通ったことになる。
愕然とした。

僕は生徒の行事等に関する企画案は多く提案してきた。
しかし、政治的な動きは苦手だし嫌いだった。
教員になり、見聞きし、習い、四十を過ぎて初めて一人で根回しし採決まで運んだ修正案提出だった。
完璧なはずだった。
たった一つでも議案をひっくり返すのは難しいのだなぁ。
三週間後の、3学年学級開きを覚悟しながらあまり眠れなかった。

翌朝の職員打ち合わせの最後に、突然校長が席を立った。
「昨日の職員会議について、校長として発言します」
急なことで、全員が(たぶん全員が)何を言い出すのかと耳をそばだてた。

「昨日、採決で在校生も入学式に参加することになりました。
しかし、考えた結果急な在校生の参加には無理があると考えました。
校長判断で、修正案にあったように、今までと同様、
入学式の参加は、新入生と、一部の在校生のみとさせて頂きます。
ご了解ください。以上です」

僕は聞きながら次第にうつむき力を込めて涙をこらえた。
そして、朝のショートホームルームに行く直前、校長の席の前に立った。
「ありがとうございました」
ひと言だけ言い、深く頭を下げた。
校長もうなずくだけだったような気がする。
動揺していたし、年月が経ちすぎたのでよく覚えていない。

校長が一人で考えたのか、なぜ前代未聞の発言をしたのかは尋ねなかった。
未だに校長の決断の経緯と理由はわからない。
とにかく、二十数年教員を勤めて、校長がこのような「決定に関する断言」をしたのは初めて聞いた。
おそらく、市内でも空前絶後に近いだろう。
いずれにせよ、そのお陰で学級開きが混乱しなかったのは間違いない。

これが「入学式実施代案勝負」の一部始終である。
会議提案手順の参考になれば幸いだ。
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訃報に接して

2010-12-25 05:32:24 | blog映画Diving
2011/2/14upわかる目次
訃報に接して
20110214記
Yさんの訃報が届いた。
三十歳くらいになったはずだ。
Yさんが中学一年生のとき僕は担任だった。

色白で丸顔の美しい生徒だった。
穏やかだが負けず嫌いの芯の強い人だった。
非常に努力家だった。
地元を離れある県で家族を持ち特技を活かし仕事もなさっていたという。

僕は授業技術は安定して上がり続けた。
しかし学級経営は天国と地獄を繰り返した。
努力はできるだけの力を傾けた。
だが、最大の努力の結果、
今どきこれ以上はあり得ないだろうというクラスと、
もう死ぬか辞めるかしたほうがましだというクラスをニ、三年ごとに繰り返した。
中間がなかった。

Yさんはその中で、今考えても最高に素晴らしいクラスの生徒だった。
お母さんがまた非常に優れた素敵なかただ。
クラスPTAの学級委員になってくださった。
クラスが解散したあと、保護者を集めてお別れ会を開いてくださった。
小会議室にお母さんたちがぴっしり並んで座り、
皆さんが良いことを言ってくださった。
さすがに詳しく覚えていないが、
細かい心遣いがたくさん仕組まれた温かい会だった。
すべて学級委員のYさんのお母さんが企画してくださったことだ。
諸賢の皆さんにはよくあることだろうが、
無能な僕には滅多にない有り難い出来事だった。
素敵なお母さんに素敵な子が育つ。

三十歳。
これから子が育つ姿を見て喜び、
能力を活かしてますます良い仕事が待っているはずだった。
なぜ、良い人が早く逝くのか。
悲しい。
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部活道の星のやり取り

2010-12-25 05:32:22 | blog映画Diving
2011/2/6upわかる目次
部活道の星のやり取り
20110206記
中学にはいくつもタブーがある。
部活もそのひとつで三十年ほどまえから部活動ではなく部活道に格上げした。
僕が子供の頃はそうではなかった。

だから例えば誰かが、
部活はただの趣味だとか、
教員の本来の仕事ではない、
賃金を払い外部コーチを雇うべきだ
などと言ったら大変なことになるだろう。
幸い誰からも聞かない。
僕も考えたこともない。

土日の部活道は禁止と言う人がもしいたら、
それを生きがいにする教員や、
教員は無給で土日働くのが当然と考えている保護者から、
その人は、のどぶえに飛びかかられるだろう。
想像したこともないが、考えただけで恐ろしい。

教員の本業は授業だなどとは口が裂けても言えないと誰かがつぶやいていた。
当たり前です!と僕は声を大にして言いたかった。
部活道の重要性は授業、学級経営の比じゃない。
誰でも知っていることだ。

部活は土日と水曜日は禁止、
水曜日は全員が五分ずつ模擬授業して最後に管理職が見本を見せる、
そしたら土曜日に教員はその模擬授業の練習するから納得されると思います、
と優秀な若手に相談されたことがある。
僕は、
そしたら中学も少しはましになるかもしれない、
とふと想像した自分が恐ろしくなり、聞かなかった振りをして走り去った。

部活道というだけあり国技の相撲道と同じく星のやり取りがあるらしい。
電車の中で立ち聞きしたことがある。
「試合の前にはな、いいか、
ちゃんと審判の教員は集まって、
今日はA校の勝ちの方向で行きますから、
A校側のジャッジは甘めに、B校側のジャッジは辛めにってことで、
というふうに打ち合わせるもんだ。
わかったな」

と教えを説いていた。
僕はその競技のルールをよく知らず若かった。
はあ部活とはそういうものかと聞き流した。

もしこれが僕が、
臨任の初めて部活の審判をした教員が目を丸くし口から泡を吹き、
こんなふうに審判の打ち合わせをしたのだ、
実際にA校が勝ったのだというのを、
直接聞いたのだとしたら大ごとだが立ち聞きでよかった。
あり得ない話だ。
きっと酒でも飲んだ帰りに電車で冗談を言っていたのだろう。

相撲の八百長騒ぎのお陰で変なことを思い出してしまった。
コメント (4)
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映画・完全なる報復

2010-12-25 05:32:21 | blog映画Diving
2011/2/2upわかる目次
映画・完全なる報復
20110202記
若い相撲取りがメールで星の売り買いをした。
昨日今日の報道による。
若い力士が突然思いついて空前の八百長をするはずがない。
代々続いているからできるのだ。
「他の人もやっているし」
中学生が度々使う。
一人でつるまず先頭を切る勇気のある人間など、十年二十年に一人しかいない。
携帯メールという便利なもののお陰で公になっただけだ。
便利なものにはリスクがつく。
うまい話はない。
残念でした。
相撲界の代表が徹底的に調査すると会見したが笑える。
この間、殺人につながるしごきがあったばかりだ。
調査も処分も体面だけろう。
そう思うのが自然だ。

数日前自衛隊の自殺者が多いという特集番組があった。
誰の目も届かない狭い日常でいじめが続く。
自殺するまで止まらない。
いじめの通例でいじめた「本人」が、
「指導がいきすぎた」
「いじめたつもりはなかった」
「死ぬとは想像できなかった」
と言う。
同時に「本人」の「上司」「組織の責任者」が、
「本人の言うとおりだ」
「行き過ぎた指導だった」
「申し訳ありませんでした」
と言う。
どちらも自分たちに責任はないということだ。
予見できなかった無能は責任に問われない法を知っているのだ。
どこかの業界と似ている。

相撲、自衛隊ともテレビのわずかな報道から上司は知っていたし予見もできただろうと第三者は想像する。
僕は想像できる。他の人は知らない。
だが裁判になると簡単にはいかない。
上記の自衛隊自殺者の裁判は、予見不可能だったという判決だったらしい。
相撲は他者の相撲賭博と異なり若い力士同士のやりとりは法に問えないらしい。

例えばの話だ。
若い女性教員が先輩の男性教員からメールアドレスを訊かれる。
断れず教える。
親しくもないのに馴れ馴れしいタメ口のプライベートに関わるメールがしばしば送られる。
女性教員は困るが同僚の先輩だからなんとか曖昧な返信でかわす。
それが何ヶ月も続く。
誰にも相談できない。
セクハラのような気もするが騒ぐほどのことでもないと思ってしまう。
でも、本当はもうやめてほしいと思っている。

あの、例えばの話ですよ。
その同じ男性教員は中学生の女子生徒にも同じようにアドレスを訊く。
何の気なしに女子生徒はアドレスを教える。
いい年の男性教員が女子中学生に馴れ馴れしい言葉で日常的にメールする。
気持ち悪い。
当たり前だが女子生徒は友達に話す。
男子にも広まる。
あっという間に学年生徒全員が知る。
生徒はその気持ち悪い教員の言うことは何も信用しなくなる。
だが学年の教員は気づかない。
気づいていても何もしない。
他学年の教員はもちろん気づかない。
何ヶ月かたってやっと噂で聞く。

これはもちろんフィクションです。
そんなことがあったら裁判沙汰だろうと、映画を見て思っただけです。
他の教員の中には、特に女性教員は話しやすいからその女子生徒から事実を聞く大人もいる。
不思議なことに知っても何もしない。
他の教員に陰で広めるだけだ。
「和を以て貴しと為す」
ことは教員の間で非常に大事なことだからだ。

そんなひどい太ったパソコンオタクの男性教員なら、次のようなこともするかもしれないと想像してしまう。
中学三年生の受験間近、生徒は神経質だ。
教員は授業で塾ではないがなんとか受験にも役立つ授業を工夫する。
生徒は塾でも受験対策、学校でも受験対策でうんざりする。
それをなんとか励ましながら毎日過ごす。
だが、その男性教員ならこうするかもしれない。
2月下旬から3月上旬のある日。
生徒をパソコンルームに連れていく。
売れているアニメのビデオを授業時間に観せる。
「受験受験で大変だろう?
 でも、ビデオを観せたのは他の先生には言うなよ」
言わないわけがない。
教員は全員知る。

そうなったら僕も知るだろう。
だが、管理職には言わない。
何もしないと知っているからだ。
副校長はその志のない教員を、
「俺が市内でいちばんパソコンに通じた人間を引き抜いた。ワッハッハ」
と4月から自慢している。
そんな管理職に何か言っても無駄だからだ。
通じている証拠にその男性教員は空き時間はパソコンルームにこもりネットサーフィンに興じる。いつも職員室にいない。

すべてフィクションです。
事実だったら若い力士の現金による星のやりとりよりおおごとでしょう。
あり得ません。
想像してみただけです。

『映画・完全なる報復』
は映画評ではラストが納得できないという人もいるが僕はわかった。
検事も腐っただけだ。
映画には詳しくないので主役のジェラルド・バトラーは初めて意識したが非常に良い。
僕にも金と能力があれば同じことをしたい。
そうすれば教育界も少しはましになるだろう。
秀作だった。
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中学国語指導案・他人事

2010-12-25 05:32:20 | 中高国語など指導案
20110129upわかる目次
中学国語指導案・他人事
20110129記
発問1
「ひとナニナニという言葉をひらがなで書きなさい。
 ひとり、ひとさらい等です」


・三つ書けるごとに持ってこさせる。一つ赤丸をつけてあげる。
・時間で、または書けそうもなくなってきたら切る。
・「ことわざや、四字熟語もありますね」

指示1
「国語班、1、2、3班は黒板に一人一つ書いてもらいます。
 15秒で班の中で重ならないように相談しなさい」


・国語班はひと班4人ずつ。席が替わるたび教師が確認する。
・38人学級なら9班ある。(二つは5人班とする)

指示2
「1、2、3班は黒板に書きなさい」
「その間に他の班は黒板に書かれていない自分の言葉を探しなさい」


指示3
「4、5、6班で黒板に書いていない言葉がある人は一つ書きに来なさい」

・7、8、9班も同様。

発問2
「黒板の言葉を先生が一つずつ読みます。
 漢字でノートに書きなさい」


・「ひとつ、ひとり、ひとつぶ、ひとごみ、ひとさらい、ひとぎき」
 などと順に声に出して教師が読む。
・書けないときはひらがなでよい。

発問3
「書いた言葉を三つか四つに分類しなさい。
 意味を考えて、グループに分けるのです」


・国語班長を呼び記入用紙4枚と太目のサインペンを渡す。
・B4紙に、A・B・C・Dと左肩に書いてあり横罫線が10本引いてある。
 1枚に10個書ける。

指示4
「分類して用紙に書けた班から黒板に貼りに来なさい」

・セロテープで。最高でB4が36枚。貼れるだろう。

指示5
「国語班長はなぜこのように分けたか説明しなさい。
 説明できる班長から起立。では、*班」


・説明させて次の班長を立たせる。以下同様。できるだけ全班指名。

発問4
「人さらい・人混み・人は人自分は自分のように、
 人間の、にん、を使った言葉があります。
 この中で、人、を、他人、と書き換えた方が意味がよく分かる言葉が*つあります。
 国語班で相談しなさい」


・いくつかはその場で教師が判断。
・わかった者からどんどん言わせる。たいした数ではないだろう。
(例)
「他人事」

「他人は他人」
「他人の振り見て我が振り直せ」
「他人に流されない」
「他人任せ」
(ただし、辞書では他人事以外、人、で表記されている)

説明1
「本来、ひとごと、という言葉は、
 他人事
 と書きました。
 他人事
 とを、たにんごと、とは読まなかったのです」
「まだ調査中ですが、
 他人事
 を、ひとごと、と読むことを知らず、
 たにんごと
 と読む人が増え次第に、たにんごと、と読んでもいいことになったと思われます。
 ただの、勉強不足、無教養から始まった読み方です
「これは僕の印象ですが、二十年前に他人事を、たにんごと、と読む人はいませんでした。
 テレビのアナウンサーは当然です。
 しかし、現在は言葉のプロであるはずのアナウンサーも、
 映画に出る役者も平気で、たにんごと、と言います」
「日本語に鈍感な人が、言葉を変えていくのです」
「言葉は時代により変わるものですが皆さんは是非日本語に敏感な大人になってください」

<補足>
かなり強引な授業だが、たにんごと、という言葉が耳障りで仕方ない。
十年前後、少なくとも五年以上前から使われ始めたた印象がある。
それ以前は何も意識した覚えがないからだ。

アナウンサーはしばしば言う。
映画では『たそがれ清兵衛』の前半確か小林稔侍が居酒屋で「たにんごと」と発音する。
終盤、余吾善右衛門役の田中泯は娘の骨壷を手に取りながら「ひとごと」と発音する。
言葉と映像の達人、山田洋次でさえ気にならなかったのだろうか。

「音声言語」の多くを現在の日本人は「テレビ」から学ぶ。
しかも、読書量が減った。
子供は「テレビ」で無教養な大人が間違った発音をすればその通り覚える。
正しいと信じ込む。
三十代の抜群に頭のいい教員に、
「たにんごと、はおかしい」
といくら言ってももう無駄だった。
もちろん僕も無教養な人間だから多くの間違いをしてきた。
だから、仕方ないという問題でもない。

確かにたくさんの言葉が変わっていくが、
変わりかたに問題がある。
十年近く気になっていて授業案にしてみた。

近日中に「鼻濁音」の模擬授業結果を記事とする。
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禁断の雑記追加 映画「キック・アス」

2010-12-25 05:32:18 | blog映画Diving
2011/1/7upわかる目次
映画「キック・アス」
20110107記
すげー。
イッツ・クール。
ぶっ飛んだ。
あの年に一度味わうかどうかのしばらく立ち上がれない感覚。

今まで観た映画にこんなのはあったかな。
例えればニキータとレオンとマチェーテを足して混ぜて割らない。

帰りの車内で缶ビールを飲むおじさんも幸せそうだ。

おじさんの反対側に五歳くらいの女の子がおばあちゃんとお母さんにはさまれて座っている。
幼くても賢い子の会話はおもしろい。
母親が言う。
「もう降りるよ」
女の子はずり落ちるように座席から降りると、おばあちゃんに向き直って手を振る。
「ばいばい」
「またね」
「あといくつ、いくつ寝たら」
母親は娘の手を引いて急いでドアから出る。
祖母は立ち上がってドアまで母娘を送る。
「またね」
「ばいばい。ばいばい」
ばいばいと祖母はドアの中で、手を振り返す。
女の子は人ごみに混じりかけた母親を引き戻してドアの前に来る。
そして真っすぐ立って手を振る。
「ばいばい。ばいばい」
見なければいいのに、僕は窓越しに振り返ってしまう。
「ほらほら黄色の線の向こうまで行って」
女の子は足元を確かめながら後ずさりする。
そして真っすぐに立つ。手を振る。
「ばいばい。ばいばい」
やっとドアが閉まる。
僕はうつ向いて目をつぶる。
閉まって動き始めた車内にまだ女の子の声が届く。
ばいばいばいばい。


あとで気持ち悪くてのた打ち回るのはわかっているが今夜は一本あけてみることにする。
コルクの栓はもう抜いてある。
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誰もできない中学授業研修1指導案

2010-12-25 05:31:37 | 中高国語など指導案
2010/12/25upわかる目次
誰もできない中学授業研修1
授業は技術だ・指導案
校内授業研究会・国語科学習指導案
2006年7月5日(水)6校時/2:25~3:15(50分間)
**立**中学校/1年1組(2人)/1-1教室 授業者:hyoko
1 授業テーマ
  
授業は「人がら」ではなく「技術」で行なうものだ
~盲腸を切りに外科ではなく美容院へ行きますか?~


(副題)
「日本の学力問題は
『読み・書き・計算』を『○○』にしているところにある」
『基礎学力を確保する授業の激変ワザ(椿原正和氏)』より


2 テーマ設定理由
(1)校内で、市内で、授業研修会の度に
  「教師の技術はとにかく、子どもの雰囲気が良く、すばらしい授業でした」
  という発言が出る。
(2)授業は微細な専門技術の積み重ねによる行為である。
  教師の人がらで行なうものではない。
(3)優れた技術によって、授業の中でのみ、生徒の学力はつく。
  だから、教師は技術を身につけ授業の中で学力をつけなければならない。


3 教材と指導
(1)漢字ドリル。
  (指書き・なぞり書き・写し書き・空書き)
(2)漢字の読み。
  (フラッシュカードの使用法)
(3)詩「土」。
  (比喩とは何か・暗唱の手順)
(4)比喩の練習。詩の暗唱。
(5)漢字の成り立ち。

4 授業クラスについて
(1)1年1組の生徒数は二人である。
  二人相手の研究授業は滅多にないことである。
(2)二人ともに意欲的である。
  一人は国語を得意とし、一人は自信がない。
(3)二人なので練習量は増えるが、集団的思考による向上が期待しにくい。

5 本時の指導事項
(1)指示・発問に対して進んで作業と回答ができる。
  (関心意欲態度)
(2)漢字の読み書きができる。漢字の成り立ちを理解できる。
  (言語事項)
(3)比喩とは何か理解できる。
  (読む力)

6 本時の評価
(1)全員が進んで作業・思考を行なったか。
(2)指示に従い、漢字の読み書きの力を伸ばすことができたか。
(3)比喩について理解し、応用する力がついたか。

7 本時の指導内容
号令

漢字ドリル
・追い読み。指書き。なぞり書き。テスト。
・空書き。川・山・上・右・左。

漢字よみフラッシュカード

詩「土」
板書

  土   三好達治
蟻が
蝶の羽を引いていく
ああ
○○のやうだ
・視写。・読み練習。・読ませる。

説明1 
「アリンコがチョウチョの羽を引いているんですね。何のためですか」

・えさ。

発問1 
「○○に入る言葉を想像して、ノートに書きなさい。」

・書けたら提出。板書。続ける。

発問2 
「何に似ているんですか。」

・聞きながら言葉の下に教師がメモ。

説明2 
「作者の三好達治は、ヨットのやうだ、と書いています。」

・何が似ているか問う。

発問3 
「蟻がヨットのように蝶の羽を引いていきます。ヨットはどこを走るのですか。」

・海。

発問4 
「この詩の中で、海に見えるものは何ですか。」

・土。サラリと。
・「聴写。あるものを別のものにたとえることを、比喩という。」
・蝶の羽を何にたとえているんですか。
・土を何にたとえているんですか。
・起立して、暗唱させる。
・板書を消しながら、暗唱練習。

比喩の練習
板書

(   )のように強い

発問5 
「すごく強いことがわかるように、
カッコの中に入る言葉を考えてノートに書きなさい。」

・提出。板書。読み上げ。
・~のようにかわいい。かっこいい。こわい。なども用意。

比喩の応用と詩の暗唱
板書

ぺんぺん草にふる雨は
きぬよりほそい雨だけど
ちょうちょの羽にはおもたかろう
ちょうちょのおひげにゃつめたかろう

・視写。又は聴写。
・読み練習。・読みテスト。
・語句確認。ぺんぺん草。きぬ。おもたかろう。おひげ。つめたかろう。

発問6 
「この詩のどこかに、(ような)が3か所入ります。
どこだか二人で相談しなさい。」

・磁石で(ような)を三つ作っておく。黒板に貼らせる。説明させる。
・「どんなふうなんですか」説明させる。
・板書を消しながら、暗唱練習。
・暗唱テスト。

漢字の成り立ち
・目・立つのまね・大のまね
・しんにょうは道の意味です。
・「辻」はなに。「辷る」は何と読む。
(暗唱・十二支・春の七草・かっぱ)

号令
――――――――――――――――――――――――――――――
<授業中のお願い> 
生徒に話しかけないでください。
援助もアドバイスも注意もしないでください。
うまくいかなくても、それを指導できない「授業者の技量評価」として感想欄にご記入下さい。

――――――――――――――――――――――――――――――
画像8授業評価用紙

――――――――――――――――――――――――――――――
[裏面]
<今回の授業で目標とする微細な授業技術>
激励=1校時で20回
追い読み
指書き
なぞり書き
空書き
教師の鏡文字
交換採点
フラッシュカード
ノートの書き方統一
読みながらの板書
視写
聴写
板書を消しながらの暗唱
教具選択の工夫(鉛筆・赤鉛筆・消しゴムを使わない・TOSSノート)
すらすら読み
交代読み

<授業の十原則>(向山洋一氏による)
① 趣意説明(なぜこの指示をしたのか説明する)
② 一時一事(一度に一つのことだけを指示する)
③ 簡明(簡単な言葉を使う)
④ 全員(全員を参加させる)
⑤ 所持物(場所と時間と物の用意)
⑥ 細分化(「時間」と「作業」を細かく分ける。一度に長く作業させない。)
⑦ 空白禁止(何もしていない時間を一人も作らせない)
⑧ 確認(指示したことを行なったか確実に確かめる)
⑨ 個別評定(一人ひとり個別に評価し続ける)
⑩ 激励(シャワーのようにほめる。一時間20回)
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誰もできない中学授業研修2研修会の流れ

2010-12-25 05:31:36 | 中高国語など指導案
2010/12/25upわかる目次
誰もできない中学授業研修2
授業は技術だ・研修会の流れ
作成hyoko:
同学年の3年目の若手ucchi氏に持ちかけた。

「二人で別々に公開授業をし、同時に授業研修会をしよう」
「お互いに、叩き合う授業研修をやって見せよう」

勉強家で鋭いucchi氏はすぐに同意した。
授業者のhyoko自身で「研修会の流れ」を作り、
確か研修部と管理職に「こんなことをやりたい」と依頼した。
市内で最も優れた校長・教頭コンビも理解した。
こういう授業研修会は、公立中学校で見たことはないし、
今後も誰もできない。


[06年7月5日授業研修会の流れのお願い]
**中学校授業者:ucchi「道徳」・hyoko「国語」より
(「始めの言葉」のあと。すべて一人2分以内とします。)
■15:35■
<本時の批評/2×6=12分間>
①hyokoより自評(具体的に、今回の50分間の内容について)
①ucchiより自評に対する批評
①hyokoより弁解
①ucchiより自評(具体的に、今回の50分間の内容について)
①hyokoより自評に対する批評
①ucchiより弁解

■15:47■
<授業についての考え方のやり取り/2×4=8分間>
①hyokoより授業テーマ説明
 (授業全体で目指すテーマや授業の考え方・①より大きく)
②ucchiよりテーマについてつっこみ
③ucchiより授業テーマ説明
 (授業全体で目指すテーマや授業の考え方・①より大きく)
④hyokoよりテーマについてつっこみ

■15:55■
<授業者以外からの「質問」「意見」又は「欠点指摘と代案提示」
/2分×?=15分間?>
①会場(研修部、管理職を含む)からの批評など。
お褒めの言葉は、大変ありがたいのですが、それは、メモを拝見いたします。
授業研修会なので、
「今後の授業のために」
「役に立つ」
「ご批評と代案」
「又は役に立つ質問・意見」
をお願いいたします。勝手なことで申し訳ございません。


■14:10?■
<会場からなければ授業者による批評の追加
/16:25ちょうどに終了>
①hyoko・ucchi、言いたいほうから。
 厳しいことに限る。
 一人2分以内。

■16:25■
(司会にお返しいたします)
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誰もできない中学授業研修3研修会記録

2010-12-25 05:30:25 | 中高国語など指導案
2010/12/25upわかる目次
誰もできない中学授業研修3
授業は技術だ・研修会記録
Hyoko2010/12/22:
勤務していた某市町村で、
今後どこの「公立」中学校にもできない授業研修会。
相棒のucchi氏がいなければ実現しなかった。
ただ、研修会中ほとんどの教師は
Hyokoとucchi氏のやり取りの激しさにドン引きしていた。

「けっこうなお授業でした」
で終わる授業研修会が三十年間続いた現実の中、
これができたのは幸運だった。

――――――――――――――――――――――――――――
『授業は技術だ研修会記録』
06/7/5/文責:**中hyoko(&記録**)
授業者:ucchi/hyoko
(hyokoが研修会の柱を立てた。
とんがった言い合いを構成した結果まずまず興味を引くものになった。
記録の**さんも意識を持ってメモしてくれたので、
ポイントを逃がさない勉強になる記録になっている。)


[具体的な本時の授業批評/hyokoVSucchi]
●hyokoより自評

「練習してない、で-50点。
テンポの悪さで-20点。
そのため最後に生徒の様子が高まらず、だれた感じになって-10点。
授業を1秒も延ばさないのも、
むだな言葉を言わないのも当たり前でプラスマイナスゼロだから、
100点中、15点というところ。」

●ucchiよりhyoko自評に対する批評
「今日の授業からは何も学べなかったので、
更にマイナス5点で、100点中10点。
フラッシュカードを落とした時は唖然とした。
生徒の発言に対して「ふーん」はひどい。
(漢字の書き方で)「やま」という言い方はひどい。

●hyokoより弁解
「カードを落としたのは弁解できない。
いやいや、弁解しなきゃな……あれはすごく効果があるんです。
「ふーん」と言ったのは答えが違っていたからで、間違いは指摘しなきゃダメ」

●ucchiより自評
「・・・(メモなし)」

●hyokoよりucchi自評に対する批評
「決定的に三つのミスがある。
まず、前半<事実の提示>後半<意見による深まり>の構成だったが、
前半と後半のつながりがない。
二つ目に、パワーポイントの使い方がヘタ。
提示の仕方の印象が弱く、写真が小さい。効果が薄い。
後半のクライマックスで教師の説明は、
他国の子どもの現実についての読み聞かせは良かったが、
つまり、前半は必要なかった。
三つ目に、生徒の発表が小さくて聞こえない。
そのため、後半の集団思考による高まりがなかった。

●ucchiより弁解
「確かに失敗した。
幸せについて、はじめと最後とで手が挙がる人数が増えたのが良かった。
パワーポイントのリモコンを13000円も出して買った。
使い方は新しく提案できた。
生徒の声の小ささは弁解の予知ない。
普段はもっと声を出している。」

●hyokoより追加
「自分は幸せだ、に挙手が増えたのは誘導尋問。
あざとい。教師の語尾が弱く聞き取れない。」

●ucchiより追加
「授業の構成を分かりやすくしただけで、
生徒の変化をあざといといわれても困る。
語尾が弱い点については、自分も録画を見て直す。」

[授業テーマと授業の考え方/hyokoVSucchi]
●hyokoより授業テーマ説明

「一枚目に書いたが、ほめあうだけの授業研修会ではためにならない。
もっと批評しあうべき。人柄が悪くても子どもに学力がつけばよい。
しかし、
「技術があり、勉強をし、自腹を切り、
子どもに学力をつく授業をしているのに、人柄は悪い」
という人は見たことがない。

教師に多いのは自分のように
「いい人だが、技術も勉強も足りない」
人だ。授業は技術だ。

●ucchiよりhyokoのテーマについてつっこみ
「技術、技術というが、hyokoは20年選手なのに、
自分が読んだ、ほんの数冊の本に書いてある以上の技術を見ることができなかった。
新しいものがなかった。」

●ucchiより自己授業テーマ説明
「今までは、優れた授業をまねるだけだった。
今回初めて、自分のオリジナルを作ってみた。
だが、授業をするのと作るのとは違った能力。
新しく作ることは大変。」

●hyokoよりucchiのテーマについてつっこみ
「ucchiは去年の授業を意識して授業したことがよくわかった。
去年、ucchiは
『自分は研究授業になると、
指導案どおりにかっちり指示を出しすぎて、
いい意味の遊びがない』
と言っていた。
今日はわざと、ゆるい授業をして、受けもやわらかかった。
だが、ゆるすぎ。
そのため空白の時間が生まれる。
あと、
「終わった人は手を挙げなさい」
の指示もない。
「あと七人鉛筆を持ってますねえ。」
と全員を見ているような言い方をしていたが、
手を挙げさせることは「確認」だけでなく、
競争意識をあおり書くスピードを上げさせる意味もある。
追試以外の授業をするには10年早い。

●hyokoより追加
「新しい技術を見られなかった、というのはucchiだから言えること。
例えば、指書き・なぞり書きなどを見たことある人?
(会場に。挙手なし)
いないわけです。みんな知らない。

自分も一年半前に始めたところ。
技術をテーマにしたから、今日のように細切れに授業を作ったのだ。」

●ucchiより追加
「hyokoはもっと、新しいもの、レベルの高いものについて、
情報を発信していくべきだ。」

[hyokoより問題提起]
●hyoko

「以上、きつめに突っ込みあいをしてみた。
追試は当然のこと。
教師の仕事、専門職にオリジナルなどない。
外科医がオリジナルの盲腸の手術をすることなどない。
教わったとおりに、決まった場所から切り始める。
会場から意見がほしい。
ほめる言葉は不要。勉強のために、問題点とその代案を出してもらいたい。」

[授業者以外も含めた意見]
◆**

「hyokoのフラッシュカードの扱い方がまずい。
指で漢字が隠れる。書き直すなり、パソコンで打ち直すなりすべき。
ucchiのパワーポイントは紙のスクリーンだったが、
ホワイトボードを使うべきだった。」
Hyoko追記2010/12/22:
口を切って発言したこの数学の女性年配教員は、
「毎時間必ず宿題」を出し、
次回、宿題をやってこなかった説教で15分ずつ使う人だった。
その間、授業は止まっている。15分間もだ。
僕はその数学授業のTTだったので毎回それを見た。
心臓がちぎれる思いがした。
できない人ほど、自分が見えない。
自分が見えないから、できるようにならない。
恐ろしいことだ。


◆**
「hyokoのフラッシュカードはもっと大きくすべき。
パソコンで打ち出すとか。ucchiのパワーポイントの映像が見にくい。
くっきりしているともっとインパクトがある。映像はどこから取ったのか?」
hyokoの国語のノートはどのようなものか?」

◆hyoko
「TOSSノートを全員に渡した。大きくきれいに書けて、縦も横もそろう。」

◆**
「hyokoの授業終りのあいさつがしっかりできていないのが気になった。」
Hyoko追記2010/12/22:
やっぱり中学ではこう言う人が出てくる。
目の前では仲良しのこの人に反論はできなかった。
だが、これは授業技術・生徒につける学力とは全く関係ない問題だ。


◆hyoko
「あいさつの時間は無駄。三秒でやれ、としつけている。
もっときちんとできるようにさせる。」

◆**
「体育科ではあいさつは大事。ちゃんとできなくてもいいのか。」

◆hyoko
「国語の学力には、あいさつは無駄。本当は省きたい。
体育とでは目指すものが違う。」

◆**
「ucchiの授業の、幸せ、が表面づらの幸せ。
もっと幸せに迫るやり方があるのではないか。
授業に技術はもちろん大切。無着の実践も過去あった。
指書きなどは昔の伝統的なやり方からきているのでは。
パソコンを使ったりして技術は上がっているが、
はたして子どもの心を揺さぶる授業になっているのか。」

◆hyoko
「社会科なら、ここ二十年から三十年実践と理論を引っ張ってきたのは有田和正。
無着成恭を今言っても仕方ないので、新しい本を読むべき。」

◆**教頭
「hyokoの授業は自己評価は低いが100点だと思う。
問題は、今の**中学の授業で、
二人だけの教室で身につけることが難しいことは何なのだろうかということ。」
Hyoko2010/12/22注:
小規模校で中1は学年で2人だけの在籍だった。


◆ucchi
「パソコンの利用については、
提示が少ない形で授業者がどのくらいはなせるのかがカギ。」

◆**教頭
資格を得ただけで、授業もできると思い込んでしまう人が多い。
勉強が必要だ。授業論でいくと、研究の目的は何か。
子どもの力をどれだけ伸ばすかが唯一最大のポイント。
授業には技術以外の要素もある。
目に見えない技術もある。
技術がそのためにどれだけ有効に働いているかを考えるべき。
子どもに力が付いたかどうかを考えるべき。」
Hyok追記o2010/12/22:
教頭は二十数年で出会った最も優れた教頭二人のうちの一人だった。
二人とも理科だった。
教頭だったのに、二人とも授業をやって見せてくれた。
素晴らしい。有り難い。
駄目な年寄りほど、公開授業から逃げ回る。
この教頭はいつもふざけてみんなを笑わせてくれたが、
研修会で信じられないような素晴らしい見識を示してくれた。


◆hyoko
「教師が、他の仕事の人ではできない技能をもっていなければならない。」

◆ucchi
「本を読むと、こうするといい、と書いてある。
その通りにやって子どもの反応を見ると、よくなっているのが分かる。
スキルを知ると知らないとでは、大きく違いが出る。」

◆hyoko
「自分の授業テーマの副題に、日本の学力の問題は
『読み・書き・計算』を『○○』にしているところにある、
とある。
『○○』は何だと思うか。
(会場答えなし)
『宿題』だ。
宿題を出さず、授業の中で力をつけなければならない。
できない、やらない生徒に限って、宿題をやってこない。
宿題は出してはならない。」

◆**
「暗唱は中学では大切だと思った。
道徳での発問は、その子にあわせて要求しているのか?
これ以上は無理と切るレベルは?
スピーディーさを突き詰めると、背を向ける子も出てくるのではないか。」

◆ucchi
「普段、**tが第一教室のフォローしてくれる。
今回はいつも通り授業した。
いつも列で指名する。第一教室も同様に扱った。」

◆hyoko
「特別支援を要する生徒をどう引き込むことができるかが、
今後の小中学校の最大の課題。
どこで授業交流の区切り目をつけるかは、
専門家でもわからない難題。
現在も研究が進んでいる。
生徒によっては、そろそろ学力としては限界も見える。」

◆**
「40人のうち6パーセントは支援が必要。
スピードについていけない子どももいるはず。
一年生の二人だけの生徒に合わせて、集中を切らさないのはすごい。
他の先生も真似をして取り入れていける。
第一教室にもプラスになる。
先生の受け答えがすてきでした。
自分に厳しいところがすばらしい。」

◆**教頭
「みんなで勉強していきましょう。」
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誰もできない中学授業研修4参観教師感想

2010-12-25 05:29:04 | 中高国語など指導案
2010/12/25up全ページ目次
誰もできない中学授業研修4
授業は技術だ・参観教師感想
[hyoko・国語授業/1年1組・生徒2人/に対する感想]
1 M氏
1「~ね」は無駄な言葉か?
2技術の対極にあるものは何か。
 課題にはどのようなものがあるか。
3授業の密度と教材を生徒が味わう時間の長短はあるのか。
 (授業のスピード・流れは)
4暗唱、暗記は大切。

2 R氏
活動がたくさんあって生徒はあきない。
3回読む→早口になる傾向があるがそれでいいのかな?
mさんのつぶやきなど様々な表現がいい。
つぶやきから授業が作れますね。
mさんの目が初めから輝いている。
二人で相談、はいいですね。

3 ucchi氏
フラッシュカード落とし2回。練習不足。
○○のやうだ、の発問、ダラダラ。
「ふーん」(注:と教師が言って)板書×。(注:発言を)ほめるべき。
喩、「やま書いて」ダメ。(注:喩、の旁の上の部分)

4 U氏
「シャワーのようにほめ」られた2人は、自信を持って授業に参加していました。
日々力をつけている様子が伝わりました。

5 F氏
今日は授業ありがとうございました。
目標とする授業技術が充分に生かされた授業でした。
無駄な時間がない授業でした。

6 T氏
2人が100%主体的に参加していて、とても充実した授業だと思いました。
「比喩」にたどり着くまでの過程が楽しくわかりやすかった。

7 N氏
のりのよい授業ですね。
夢があって三好達治もこういう授業の教材に使ってもらってよろこんでいるだろう。
二人(注:生徒二人だけ)の授業でも元気があっていいですね。

8 U氏
二人だけの生徒だが、個々の力を引き出しながら、ほめながら学習を進めていて、テンポが早く知らず知らずのうちに詩の内容も考えさせ、覚えさせ、時間ピッタリに終わった。

9 N教頭
・生徒の力を引き出す、伸ばす、楽しい、良い授業でした。
・生徒2人の授業では「身につけられない学力」
 は何なのか考えていましたが。

10 N氏
生徒に「一秒さえ空白を与えない」は見学している我々に対して、クマなく参観して欲しいという願いが伝わってくる。
50分集中をきらさない授業の工夫、研究と先生ご自身の授業に対する厳しい姿勢、技術の上に先生の人間性が垣間見られました。

11 K氏
ほめ場の作り方とほめ方、テンポ、指示の明確さ、ムダのない授業でした。
勉強になりました。
細かいところはプリントに。

12 O氏
お疲れ様でした。
スムーズに流れるような授業展開でした。
気づいた点は重要ではないのかもしれませんが、体育的には気をつけ、礼がてきとうな感じ。
ありがとうございました。

13 M氏
二人で行なう授業で意見交換をどうするか、を一番悩みます。
幸い2人共活発に発言するようになりました。
言ったこと、と発言の差異を考えたい。
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[ucchi・道徳授業/3年1組・生徒15人/に対する感想]
1 K氏
なぜこの授業をしようと思ったのか知りたいです。
Ucchi先生のこだわりや願い(子供に対する)を教えてください。
写真やPP、よいです。
説明のいくつかもPPにするとよかった。
夢を語れるクラスはいいクラスですね。

2 U氏
・事前の準備(プロジェクター)がすばらしい。
・ワークシートの記入が適切である。
・ほめ方がうまい。聞き出し方が上手。
・インターネットの利用の時代になりますね。
・最後にもう一度「幸せか」を聞いているのはとてもよいと思った。

3 N教頭
・「先生の話を聞く」
 「自分の意見をまとめる」
 「授業に集中する」
 等たいへん良くできていた。
・今後の課題は
 「考えを深める」
 「意見交換を行なう」
 事だと思いました。

4 O氏
ほめるタイミング回数等勉強になりました。ありがとうございます。
子供の発表の際、聞く側の視線、発表者の向きが少々気になった。
後ろから見ていると全くわからなかった。

5 F氏
研究授業お疲れ様でした。
生徒の答えに、肯定的な受け答えや感想を述べていたことが印象的でした。
また意外な発言をする生徒への対応も、その発言を大切にする気持ちがよく表れていました。

6 M氏
1映像の効果は大きいか、よい影響を与えているか、加工・修正した映像は。
2想像力や共感はどのような働きで伸びるのか。
3教師の思考から生まれる着眼とオリジナル授業が課題。
4特学の生徒に要求するもの、構成が良い。

7 U氏
テンポよく進み、生徒が自らをふり返るきっかけとなる授業だったと思います。
発言の声が小さい生徒がいて残念でした。静かな感じでした。

8 N氏
こどものペースをつかんだにくい授業をやりましたね。
どんなこども達に対してもいい道徳の授業ができるのでしょうね。
でも自分の生きてきた毎日が生徒に反映しますね。

9 R氏
指導案が未完成。答えがわかってしまう指導案です。
教材観、指導観、指導の流れ、留意点、評価などを載せるべき。
道徳の授業では指導要領のどこを考えてやるか明示する必要があるのでは。
全員発表のとき、他の生徒がどれだけ聞いていたか疑問。
黒板を使う、目で聞かせるとか。
「幸せか」変容した人がいたが変容しなかった生徒は?
話し合いなど生徒が活動できる場面も必要。

10 M氏
生徒の心にひびく道徳の授業のむずかしさを実感しました。
生徒の発言、提出した感想、この時間だけでは計れませんね。

11 T氏
幸せって何だろうと考えさせられました。
子どもたちがすなおにいろいろ感じ取っていたのには感心させられました。

12 hyoko
・15/100点。練習不足。
  話し方・・・
  ppt操作・効果・・・
  前半と後半のつながり・・・
  生徒発表・・・

13 O校長
・今日休んでいる生徒に参加してほしい授業でした。
・生徒にとって安心して授業に参加できるムードはすばらしい。
・生徒から多くの発言を引きだし、それぞれに対して評価・感想もよかった。
・先生の動きもムダがない。生徒のそばによっての発言の聞き方も良い。
・授業前と授業後の生徒の感想の違いがよかったです。
・地雷は何のためにこんなにつくられたのかを
 ちょっと説明してやると恐ろしさがわかったと思う。

14 N氏
「幸せについて」世界の子供の状況と自分を比較しながら、
生徒一人ひとりに考えさせ、
最初は「幸せ」と思っている生徒が数名だったのだ、
後に増えたこと、その理由も述べることができるようになったことは
本時のねらいを概ね達成できたと思う。
表現力、表情が固かった生徒の発表が最後の方は力強く意見を述べていた。
コメント
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