円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

いつものチョークが見やすい!

2012-09-30 17:36:25 | 中高国語など指導案
2013-02-05up
インフルエンザが治り一週間ぶりの授業をした。
<本日・高校2年生授業感想から>
1 時間のたつのがあっという間でした。
2 現代文はあっという間に終わる。
3 久しぶりだったから早く感じました。
4 「先に」のイントネーションがちがうなんて思ってもなかった。
5 久しぶりに先生の授業でたのしかった。

(先生、復活おめでと~)というのもあった。
媚びず、可愛らしくて、素敵だ。

さて。
なぜか会社が<羽衣(株)チョーク>を買い始めた。
羽衣社は「蛍光チョーク」を謳い販売している。
私が勤める会社の数カ月前までのチョークは、細く折れやすく赤色・緑色が混じっていた。
そんな馬鹿げたチョークが1ダース入りの箱ごと黒板に積んであった。

羽衣チョークはとても書きやすい。
お使いのかたも多いだろうが、太く書き味が滑らかだ。
その、今まで一つもなかった羽衣が突然各教室に現れた。
アッハッハッハッ。俺は今、別の話題に移ろうとしたが大笑いしてしまった。
なんだよ、これは。なんでだよ?

大人の暗い事情で、蛍光チョークの情報は一年前ブログから消し去った。
だが、今日授業で羽衣クンを見て書くことにした。
僕の授業の生徒は皆<赤緑色覚異常>の知識がある。
チョークは<白と黄色以外>を使ってはならないと知っている。
なぜなら、そうしないと板書を読めない生徒がいるからだ。
なぜ知ってるのか?
俺が説明したからだよ。
若い教員十人前後にも、前2012年度同じ説明をした。
中で一人はすぐ蛍光オレンジチョークを箱買いした。
今の隣りの相棒もすぐ買った。
二人だけだ。
二人だけが理解した。「理解」して「実行」した。卓越している。

「あれ? オレンジチョークがあるじゃん」
高校2年生。
今日、インフルエンザ明けの授業で僕は生徒に言った。
 [2月5日(火)]
「どう? 見え方違う?」
「わかんない」
「じゃあ、いつもの俺ので書いてみるよ」

 [◎ 最後の一句 森鴎外]
「好みだからね。正直にね。俺の勉強になるから。一行目が見やすい人」
誰もいない。
「二行目が見やすい人」
ほぼ全員。
「そう、そうなんだ。はぁ。わかりました。
 さすが、専門に作った会社は違うんだな。
 なぜか分かんないけど、蛍光チョークを学校が買うようになったんだ。
 羽衣チョークって書いてあるんだよ、チョークに。
 すごく書きやすい。
 でも、見えやすさは違うんだね。
 先生たちが、みんな使うようになるといいですね。
 赤緑色覚異常の知識があるかどうかは分かんないけど。
 でも、使うようになったら、勉強してくれるかもしれませんね」

チョークの会社なんか、どっちでもいい。
生徒の学力と「授業技術というもの」を意識する教員が一人増えればいい。
しかしだ。遠慮していたが。僕が勉強した通り、
[蛍光オレンジチョーク・日本理化学工業]
は、間違いなく生徒にとって見やすい。
今日、2013年2月5日、はっきり他人に言うことにする。

■ダストレス蛍光チョーク/日本理化学工業株式会社
■楽天ネット販売・各色72本入り
僕は営業マンではない。使い比べて頂ければよい。
何より、生徒に尋ねることだ。生徒の言葉の事実を聞くことだ。
ただ一人、もし赤緑色覚異常がいるとしても、彼が救われる教室が一つ増えることが大切だ。
■フルタッチ蛍光チョーク/羽衣文具株式会社
■楽天ネット販売・黄72本入
……チョークが見やすいからどうなの?
そういう人は、
1 生徒に、あの人は授業が下手だ、と陰口を言われている
2 生涯、プロにはなれない
人だと、多分思う。が、ド素人の言うことだから、まあ気にしないことだ。
■板書実際2012年度[蛍光オレンジチョーク・日本理化学工業]
  

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35人学級断念(85億円)・潜水艦1隻建造(604億円)

2012-09-30 17:36:20 | blog映画Diving
2013-01-26up 2013-09-02整頓・追加
■全学年35人学級断念文科省自民意向受け白紙に
2013年1月26日(土)00:01
新たに1学年分を増やす3900人分(85億円)・・・
■教職員増の計画見送り=35人学級は現状維持―政府
2013年1月25日(金)23:58
財務省は35人学級による効果が明らかでないなどとして予算化に難色
文科省、全学級35人断念費用対効果、疑問視根強く
2013年1月26日(土)00:05
教員増に積極的だった民主党が野党に転落したことで、計画は白紙
■そうりゅう型潜水艦604億円
そうりゅうの先代である日本海軍の航空母艦「蒼龍」コスト約604億円
604億÷85億=7.2
(1隻の潜水艦建造費604億円。
 その、7分の1が、国家の未来を左右する85億円。
 「85億円かけるのは無駄」なら、倍の170億円投じよう。
 そして、35人学級でなく、「30人」学級にしよう。
 それでも、潜水艦1隻のたった、3.6倍3.6分の1倍だ。
 誰にも文句はないだろう)
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生きてきたうちでいちばん出来た

2012-09-30 17:36:15 | 作文・生徒感想・討論
20121207up
人見知りの僕にも、最近やっと同業種の会社の友人が出来た。
あ、これは前置きの話です。
電車で一時間以上離れた会社に勤める彼は、
我が社の近くにはこんな会社もあるのだと話してくれた。
まさかと思ったから嘘かもしれないが、まあいい。
高校素人の僕には勉強になる。
「俺んとこの近くのA社の社長はこう言うんだってよ。
 *科と*科、試験の平均が30点なのか?
 ひでえな。
 ・・・そんな出来の悪い生徒じゃやってられねえ。
 来年からもっと入学試験難しくしろ、って」
「そんでよ、ちょっと遠いけどB社の社長はこんなこと言うんだって。
 **科の試験平均が90点て、ありえないでしょう。
 我が社の生徒にそんな点数取れるはずがないですから。
 問題作ったのは誰?
 ああ。問題を作る力がないんですね。
 ちょっと呼び出してください、って」
嘘だ。そんな馬鹿な、と僕は笑い飛ばした。
でもなあ、オオヤケ経営に勤める社長達を思い出すと、あり得るか。
と、つい思ったがまあ、嘘だな。


数日前、高1授業クラスの試験が終わった。
採点するとだいたい想像した通りの高得点だった。
試験監督の教諭は僕に答案を渡しながら言った。
「++さんが、生きてきたうちでいちばん出来た、と言ってました」
大げさすぎる。
だが、++さんはきっと、
(授業でわかった。出来るようになった。国語の試験が楽しみだ)
と思ったはずだ。
おそらく、16年間で試験の前に初めてそう思ったはずだ。
僕には分かる。
なぜなら、++さんはこの前の試験で下から数えたほうが早い点数だったからだ。
そして、僕と高1クラス全員が++さんのように思える授業を一ヶ月間ともにしたからだ。
「生きてきたうちで、いちばん出来た」
そんなことを生徒は滅多に言わない。
それはとても貴重な言葉だ。
一か月前に同じ試験を高1クラスが受けたら、おそらく平均点は20、3010点台だったろう。
一ヶ月間で彼らは、その数倍7倍以上の点数を取ることが出来るようになった。
<一ヶ月間に渡る向上的変容>を繰り返したからだ。
一か月前は大人の僕も、なにしろ[高校授業]ド素人なわけだから、ここまで来るとは思わなかった。
毎日毎日毎日明日の作戦を練った。
(今週は、どの項目から教えればいいのだろう)
(そして、週末にどこまで行けば間に合うだろう)
(ひとコマでどこまで行くべきだろう)
(ひとコマの中の指導の順番はこれでいいのか)

毎日毎日毎日イメージトレーニングして授業した。
彼らは彼らで、目をキラキラさせて、今どき奇跡的に全員がだ、授業を受けた。

このクラスが勉強が苦手なのは社員なら誰でも知っている。
だから、聞いた人はみんな喜んでくれた。
「生徒の力が伸びて良かったですね」
「××くんも、××さんもとても頑張ったんですね」

生徒の成長を共に喜ぶ。
これは、僕の業界でしか出来ない感覚の共有だ。
こんな会社で良かった。
「傭兵のクラスが平均++点取った?
 あり得ないだろう。
 傭兵は試験の作り方が下手なのだ。
 呼び出せ」
笑えるようなそんな会社でなくて本当に良かった。

高1のみんな。
来週、テスト返されたら、とても喜ぶだろうな。
嬉しいな。
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今日の授業感想1122

2012-09-30 17:36:12 | 作文・生徒感想・討論
今日の授業感想
2012-11-22up
◆高1◆
授業=竹取2ページ分、教師現代語訳→生徒古文、音読。
   残り半ページ分、生徒コンビで同様に音読。
   古典動詞活用4回目、活用表配布、追い読み、暗唱。
   4種類活用表書き込み、視写又は記入(ほぼ全員視写、それでよい)
   同上、全員2回提出チェック。
   試験範囲漢字45語、読み書きワーク練習、2回。


1 なぜいちいちよむたんびに立つんですか?
  そして、立ったときに読んだら向きを変えるんですか?

 (答えは来週月曜の授業で。)
2 テスト作りファイトです!!私も勉強がんばります。
3 明日は11月23日 いいにいさん 良い兄さんの日ですね(^^)
4 今日は良い夫婦の日ですね!
5 ひさしぶりなので漢字がなかなかできなかった。
 (漢字は一度、ひと通りの指なぞ写し書きでは習得できない)
6 指がボロボロやで~ おーーー(/_;)
7 今日はつかれた~
8 僕を見てると子供に戻りたくなるだろう?
 (いいえ。でも、君は他の大人に何と言われても今どおり進めよ)
9 漢字を頑張る! 良い点数とって先生にほめられたい。
10 今日一番がんばった気がする
11 漢字プリントありがとうございます。
  テストでは絶対に全部できるようにします!
12 こんどリンパのまっさーじのやりかたおしえてください
 (リンパマッサージは全然知りません)
13 先生のおかげで竹取物語の最初がおぼえられました。
 (僕が、というか読者諸氏が行なう、中学校1年生二学期の、
  竹取物語冒頭の暗記を、このクラスは一人も、させてもらってない。
  僕は、一生忘れないほど数十回読ませ全員暗記試験をする。
  小学校で、漢字を何一つ習得させてもらえず(たぶん宿題だから)
  中学校で、基礎を何も覚えさせられず(たぶん講義=説明だけだから)
  彼らは高1の授業を受ける。

  小、中の教員はなんとかしてほしい。
14 竹をやわらかくするため にるときに、
  一緒に煮るくさ、知ってますか?
  「竹煮ぐさ」です。くきをおると、ちゃいろの汁がでる
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中学国語指導案・少年の日の思い出・習得事項・発問例

2012-09-30 17:36:08 | 中高国語など指導案
2011年10月25日・文責傭兵
中学国語指導案・少年の日の思い出・習得事項・発問例

※あくまでも例です。すべてやろうとしたら大変なことになります。
※良い授業とは「説明をしない授業」です。
※「指示」と「発問」だけで進められるように目指します。
 不可能ですが、限りなく近づけると言うことです。
※ひとコマで20回褒める。「シャワーのように褒める」と言います。


1 教師の読み聞かせ
 (CDを使ってはならない)

2 初読の感想を書かせる
 (一、二行でもよい。必ず持ってこさせ丸をつける)

3 感想発表
 (指名なし発表・のちの指名なし討論につながる第一歩。たとえ一言でも褒めまくる)

4 段落番号記入
  (①、②、と丸囲みで。見やすい。
   教師が「何ページ、僕はいちまる、左ページ、今でもにまる、
   ページめくって僕の両親はよんまる」と言っていくスピードについて来させる。
   慣れないうちはゆっくり確実に。慣れるごとに早く。
   いちまる、にまる、は、まず2、と書き、丸をあとで囲ませるため)

5 コンビ交代読み1分交代(授業のはじめは必ず音読から入る)
 「追い読み」も習得すべし。

6 発問
 
7 発問の前には、発問する段落、または一文を生徒に読ませる。
  発問する言葉に傍線を引かせる。

8 指示は「・・・しなさい」「読みなさい」「書きなさい」
  これで「テンポ」が生まれる。

9 発問は「なぜ、妹たちだけに見せたのですか?」と少しやわらかく。
  そうしないときつすぎる。

10 文学はまず「設定」から。
  「登場人物を書きなさい」発表させて板書。
  「登場人物とは言えない人を言いなさい」上から消す。生徒も同様。
  「主役は誰ですか。書きなさい」
  「対役は誰ですか。書きなさい」
  「わき役は誰ですか。書きなさい」


11 指示、発問は必ず「作業指示」とセットで行う。
  登場人物は誰?、では、何をすればよいのかわからない。
  「書きなさい」
  「コンビに言いなさい」
  「手を挙げていいなさい」

  と、「行動」を指定する。

12 発問「あらすじを書きなさい。話、で終わります。25字以内です」
  書けたら持ってきなさい、と付け加える。
  30字以内の場合、句読点は使わせない。
  解答例×「僕がエーミールのちょうを盗んだ話」16
     ×「僕がエーミールに理解してもらえなかった話」20
     ○「僕がちょうをぬすんだ償いに自分のちょうをつぶす話」24
     ○「僕がちょうを盗んだ償いをする話」15

13 あらすじの字数は「限定」しないと学力がつかない。
  傭兵は常に20字以内で行うが、30字以内の授業者も多数いる。
  しかし、35、40字では多すぎる。限定がゆるすぎると学力がつかない。
  傭兵は例えば、25字以内で出させて、最後のいい答えを
  「20字にしなさい」
  と黒板で全員で考えて言わせる。
  これで、文章問題の力がつく。

14 あらすじは、
 「教師がキーワードを二つか三つか四つ、決め、正解を書いて持っておく」
 できた生徒から5人から8人ほど板書させる。
 板書している間に、持って来た生徒にとにかく褒めて丸をつける。
 時間で切る。
 25人クラスなら全員出させたいが「一つ写していいから出しなさい」などと時間短縮。
 傭兵は時間で切る。
 書いた生徒に読ませる。
 「4点」「8点」などと即断して板書する。
 キーワード一つにつき、3点、と決めておき、日本語としておかしい時減点、そして即断。
 「Aくんのが8点です。もう一度書いて持ってきなさい」
 板書をそのままにして、持ってこさせる。
 10点満点が出る。
 「キーワードは何ですか」
 「となりに、この答えを写しなさい」


※以上はかなり時間がかかる例。
 「あらすじとはこうやって書きます」
 と言い、板書を視写させて次に進んでよい。
※この調子で書いてると、えらい時間がかかることがわかったのですっ飛ばす。

15 発問例
  語句の意味はサッサと説明して、教科書に直接、聴写させる。
  時間をかけない。
クライマックスはどの段落ですか」<指名なし討論可能性有り>
「僕は何歳のとき、ちょう集めを始めたのですか」
「僕はなぜちょうを自分の妹たちだけに見せるようになったのですか」
「それなのに、なぜコムラサキを隣の子供にだけ見せる気になったのですか」
「なぜ僕は、その欠点をたいしたものとは考えなかったのですか」
「僕はなぜ彼に二度とちょうを見せなかったのですか」(簡単すぎるので傭兵は訊かない)
「二年たって、とありますが、僕は何歳くらいになりましたか」
「あのエーミール、と書いてあります。なぜ、あの、とつけたのですか」(訊いたことはない)
「僕とエーミールの家はどれくらい離れていますか。どの言葉からわかりますか」
「僕は生まれて初めて盗みを犯した。
  A 僕は盗むために部屋に入った
  B 盗む気はなかった
  A、Bどちらかを書きなさい。・・・手を挙げなさい。
   ・・・Bの理由がわかるところを写して持って来なさい」
「家の入り口に立ち止まった、とありますね。
 これは、僕の家、エーミールの家、どちらですか。
 選んでから理由を書いて持って来なさい」<指名なし討論可能性有り>
「泣かんばかり、とは泣いたのか泣かなかったのか」
「一切を母に打ち明ける勇気。一切の内容は書いてありません。
 僕は母にどんな話をしたのだと考えられますか。
 せりふで書きなさい」
「母が、自分でそう言わなくてはなりません、と言いました。
 そう言う、とはエーミールに何を 言えと言ったのですか。これも書いてありません」
「僕は出かける気にならなかったのはなぜですか」(サラッと)
「エーミールが出てきたとき僕は、説明しないで、そのちょうを見せてくれ、
 などと言っています。なぜですか」
「のどぶえ、とはどこですか」
「僕は飛びかかったのですか、飛びかからなかったのですか」
「帰って何も聞かなかったおかあさんのことをどう思いますか」
「僕はなぜ、ちょうを押しつぶしたのですか」
「僕はなぜ、ちょうをやみの中で開いてつぶしたのですか」
   <指名なし「発表」の可能性有り>
「僕はなぜ、ちょうを一つ一つつぶしたのですか」
   <指名なし「発表」の可能性有り>
「僕はなぜ、ちょうを指でつぶしたのですか。足で踏みつけたほうが早いでしょう」
「この物語は、明らかに、悲劇です。
 では、悲劇の原因となった最も大きな出来事はどれですか。
  A ちょうを盗んだこと
  B 盗んだちょうをこわしたこと
  C エーミールにわかってもらえなかったこと
  D 最後に自分のちょうをつぶしたこと
 決める前に、この四つの中で、一つ消さなければならないものがあります。
 これは大事ではないと書いてあるからです。どれですか。
 では、残りの三つのうち、悲劇の原因を一つだけ選びなさい。
 手を挙げなさい。
 理由を書いて持って来なさい」
   <指名なし討論可能性有り>


※これで、重要な発問はほぼすべて例示されたと言っていいでしょう。
※しかし、すべてを扱う時間はありません。あるかもしれませんが、相当な速さが必要です。
※できるもの、取り上げたいものを選ぶ必要があります。
※指名なし討論は、一回できれば大成功です。
 傭兵もこの中で一つしか扱わないつもりです。
 どれかはまだ決めていません。
※意外な言葉の意味を生徒は知りません。
 サッサと説明して、メモさせて、時間をかけずにいくことです。
※以上は、試験問題としては難しすぎます。
 また、答えが長くなりすぎます。

カテゴリー別目次 ・ 記事一覧

●中学国語「さつき」クライマックス討論発言録音起し
1定義確認と候補段落確認
2候補を二つに絞る・理由を書き全員提出
3発表の隊形・指名なし発表の仕方
4反論の言い方を教える
5指名なし討論・ニ回目発表と反論
6指名なし討論・反論/討論終了
7見本作文と生徒優秀作品
●指名なし討論は有効か・野口芳宏氏の批判に
●国語授業中学・討論の初歩指導手順
●国語授業『さつき』すさまじい高レベルmr.rain's
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中学国語指導案・作文・少年の日の思い出・どちらの家の入り口か

2012-09-30 17:36:07 | 作文・生徒感想・討論
作成日2011年11月24日・生徒作文日2011年11月15日
中学国語指導案・作文・少年の日の思い出・どちらの家の入り口か

「僕」は盗んだちょうを手にしたまま階段を降り、女中に会い「家の入り口」に立ち止まる。
指名なし討論『どちらの家の入り口か』一コマの翌日、作文を書かせた。
その中学1年生優秀作である。
現段階で、これ以上の「家の入り口」に関する400字以内の生徒論評があればお知らせいただきたい。
うちのクラスの生徒に紹介して越えさせたい。
いつも通り、初稿を一言一句書き直していない。
なお、162、10、など算用数字表記はひとマスに詰めて書かせ、句点。とトジカギ」はひとマスにつめて書かせたため、以下の原稿視写とは異なる。

■Aさん■
 エーミールの家だ。理由は次のとおりだ。
 まず、僕が「盗みをした下劣なやつだと悟
った」のは、162ページの七行目からわか
るように、階段をおりてる時だ。そのため、
家に持って帰ってはいけないとわかってる。
だから、家には帰らない。
 次に、人に会う可能性だ。家と家を何度も通る
と、ますます人に会う可能性が大きくなる。こ
の時僕は、人に会うことをとてもおそれていた。
それなのにそんな行動はとらない。
 次は反論だ。「エーミールの家なら出口のは
ずだ」と言う人がいた。しかし、私はそうは思
わない。僕はエーミールの家に入り口から入っ
た。その場合、出る時もそこを、入り口と考え
る。
 これらの理由から、エーミールの家の入り口
である。
(傭兵書き込み評:切れ味が良くなった)

■Bさん■
 エーミールの家だ。理由は次のとおりだ。
 まず、162ページの10段落目に「すぐ
に僕は」と10段落目の4行目に「急いで引
き返し階段を駆け上がり、一分の後には~」
と書いてある。それらのことばはすべて、「す
ぐに」と言う事を現している。と言う事は、
中庭を越えて行く時間は無いし、160ペー
ジの6行目に「中庭を越えて」と書いてある
のに162ページには書いていないからだ。
入り口とは入る所と言う意味だ。それはエー
ミールの家の前だ。しかし「ノックをして」
とかドアを開ける動作が書いていない。でも、
162ページの10段落目に「人に出くわして
見つかりはしないか」と書いてある。それはド
アを開けている時だ。なにも言わずに、ばれな
い様に入っている様子の事だと思う。
 つまり、いくつもの条件がそろっている通
りエーミールの家の入り口だとわかる。
(傭兵書き込み評:書かれてあること、書かれていないことの比較の良さ)

■Cさん■
 エーミールの家だ。理由は次のとおりだ。
 まず、「僕は……悟った。」と書いてある
からだ。階段をおりる時に自分は盗みをした
下劣なやつだということに、気がついている。
そのことにも気づき、すいぎに返したいと思っ
ているのだから、僕の家には行かない。
 次に、エーミールの家をゆっくりと歩いて
いる。僕がエーミールの家を出たら、家のド
アは入り口と呼ぶ。僕の動作は、階段をおり
るところまでしか書いていない。中庭を越え
て、僕の家まで行ったとは、書いていないか
らだ。
 そして、中庭の広さが小さいとは書いてあ
るが家の四階だ。いくら、急いでも部屋を出
てゆっくり歩く。家の入り口で、立ち止まっ
る。そこから急いで四階へかけ上がる。しか
も、エーミールにそれを気づかれないように
するのだ。どう考えても、難しい。
(傭兵書き込み評:説得の順序と文のわかりやすさ)

■Dさん■
 エーミールの家だ。理由は次のとおりだ。
 まず、九段落目に「ゆっくりと僕は…」と
書いてあるから、そのまま自分の家の入り口
まで落ち着きを失っているのに歩き続けるの
は無理だと思うからだ。
 次に、十段落目に「一分の後には…」とあ
る。だから、自分の家の入り口まで戻って、
またエーミールの家に引き返し四階まで駆け
上がるのは、僕以外の人でも無理だからだ。
 また、十段落目の「人に出くわして…」の
人と場所のことで討論した人もいた。でも、
それが誰だとしても僕は恐れていたと思う。
作者なら、細かいこともかいているからエー
ミールの家を出て、歩いたとか走ったなどの
ことを書くはずだ。だから、僕の家には行っ
ていない。
(傭兵書き込み評:一つ一つの根拠の明解さ)
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中学国語指導案・少年の日の思い出・女中で突然討論に突入しひとコマ半延々と続いた

2012-09-30 17:36:06 | 作文・生徒感想・討論
作成日2011年10月26日
中学国語指導案・少年の日の思い出・女中で突然討論に突入しひとコマ半延々と続いた

前回『少年・・・』に入り読み聞かせて終わった。
今日は登場人物を流してあらすじをみっちりやる予定でいた。

予定通り無駄な人物が削られ、同一人物が絞られ、話が女中に及んだ。
「女中は削るべきだと思う人」
三分の二ほどが手を挙げた。
台詞のないただ階段を上がってきただけの人物だ。
「残すべきだという人」
二人だけが手を挙げた。
理由を言わせ、さっさと登場人物に「残す」と僕が断じて進むはずだった。
残してのちに「僕」の心の動きを追うときに使おう。
残すという二人が理由を言う。
反対意見に手がぞろぞろと挙がる。

どうしてそうなったかまだわからないが、授業の残り半分は「指名討論」になって意見が出続けた。
今日は二時間続きの日だ。
ひとコマの最後に、
「次の時間もやりますか!!!」
と生徒が言う。
「や、やります。もちろんやります」そんな予定はまったくなかった。

論議を闘わせた男女が教卓の周りに来て言い合っている。
僕に質問する。よく聞くと、
「緊張して足が冷たくなった」
「震えた」

と言う。
僕は板書を見つめて、止めるか続けるか腕を組んで考えた。

ふたコマ目に入ると僕はまず、主役、対役だけを確定した。そして、
「一度やった指名なし討論にしようか」
と言い、発表の隊形を作らせた。
指名なし討論の前に、人数を確認した。女中を登場人物に、
「残す=17人」
「残さない=7人」

だった。
討論前に「残す」に手を挙げたのは二人だけだった。
ひとコマ目の討論で既に逆転現象が起きていた。
「女中を登場人物に残すか残さないか。始めなさい」
あとで考えて気づいたが、ノートチェックのない討論だった。
生徒は勝手にメモするか、メモなしで立ち上がり明解な発言を繰り返した。
どういうこと?
だから、発言者は24人のうち11人だけだった。
11人が繰り返し文章を論拠に「反論」を展開した。
こうなったらもうどうしようもない。
全員発言するのは不可能だ。
両論を聞きとるだけでも大変だ。
脳味噌が回転し続ける。
授業後の感想は、楽しかった、が並んだが中には「こわかった」というのもあった。
討論が深く進んだのは、論客のうち二人が意見を変えたことからもわかった。
「最初は、残さないだったんですけど、残すのかなと思いました」
二人ともそう言うと変化の論拠を述べた。

授業が終わる確か数分前に切った。
「えーーーー!!!」
「言いたくて言えなかったことをノートに書きます」

挨拶抜きにして授業を終え、書き続ける何人かの生徒を待った。

『少年の日の思い出』には討論のネタは山ほどある。
「女中は登場人物か」
で二時間近く討論になって、いったいこれからどうなるのだろう。
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高校国語指導案・2012年版永訣の朝音読テスト

2012-09-30 17:36:04 | 中高国語など指導案
21121104up
高校国語指導案・2012年版永訣の朝音読テスト
試験日10月16日

遅くなったが、今年の高校2年生『永訣の朝』5行音読試験の感想である。
採点基準は、
5行読んだ 5
大きさ   1
はっきり  1
言葉の感じ 1
感動を与える1    合計9点満点

去年も素晴らしかったが、今年は一枚上手のうまさ、気迫だった。
最高得点者の一人には僕もじーんと来た。わずか5行の音読にだ。

当日までの数時間で散々読み練習をさせた。
「四すみの四人立ちなさい。ジャンケンで負けた人から始めます」
最初はグー、ジャンケンポン。
天は見ている。一発で勝負は決まり、Kくんからとなった。
おとなしい2年生の中のペースメーカーの男子である。
「さん、に、いち、はい」
「(読む)」
「9点。拍手」

拍手の練習は、試験の前にしてある。
だから、素晴らしい拍手があふれる。
トップの彼は試験の直前「試合の前より緊張する」と言っていた。
これが面白い。
部活道の緊張は僕も知っているが、ただ5行の詩の音読がそれほど緊張するというのだ。
その彼が、驚くような素晴らしい音読をした。
これでクラスが引っぱり上げられた。
「9点。拍手」
言った途端に、教室は拍手の音であふれそうになった。
甘い採点はしていない。
音読の採点は難しい。
ほとんどの教員が行なわないから、どんな音読が良いかわからない人が多い。
だから、たった5行の詩の音読で瞬時に、個別評定できる人は少ない。
終わったとたん、彼は心臓を右手で押さえて椅子に座り込んだ。
男子が滅多に見せない笑顔だった。
「緊張したか! ほら、みてごらん、K君の顔。いい顔だねえ」
そう言いながら、僕は彼の隣に行き顔を全員の方へ向けた。

同じ緊張感と、達成感が三十数人分くり返された。
満点の9人は6人だった。
いつもの感想用紙が印刷切れだったので、手元の紙切れを親指二本くらいの紙にちぎって配った。

[感想]
1 しんぞうがさけるかと思ったわー
2 きんちょうした。みんなすごかった
3 みんなとても上手でした。
4 思ったより緊張しなかった。みんなすごかったー!
5 もう一回やりたいなー。
6 もう一回読みテストがあるなら、文句なしの9点を出したい。
7 笑わずに言えてよかった…
8 とてもきんちょうしてイメージしてたのより早く言ってしまいました。
9 自分なりの工夫が分かってもらえて良かった。緊張した。
10 声のボリュームは緊張であれが限界。
11 すごくきんちょうしましたが、あるていどうまくできてよかった!
12 8点で悔しかった。
13 きんちょーした 思ったより点よくてよかった
14 読む場所がかぶってる人がいたからそっこーよむばしょかえて、
   どんなふうによめばいいか分からなかった。
15 たったの5行だったのにすごく緊張しました。
   みんな1人1人工夫してあってすごかったです。
16 なんか思ったように出来なかった。
17 意外、緊張したけど、たのしかった。8点だったけど。
18 みなさんすばらしかったです
19 よみおわるときのホッとするかんじがすごかった
20 9点欲しかった。でもほめられた
21 みんな上手であせっちゃいました。
22 きんちょうで心ゾウがとぶかと思った(笑)
23 皆天才♡
24 9点の人たちの発表は、周りの人たちもうまかったが、それ以上だった。
25 めっちゃきんちょうしました。変な声もでちゃったしい。
   感情をこめるとこんなにもちがうんだなっておもった。
  (彼女は最後一文字かんでしまい、瞬間、カッ、と言ったのが可愛い。カッ(んじゃった)
26 自信に根拠はいらない いいことばでした。
  (試験前に、私は自信がないのでどうしたらいいかという質問に、僕は板書した
  「自信に根拠はいらない」そして、言った。
  「自分はできると思い込めばそれでよいのだ」)
27 みんないつもちがうかんじの声でうまかった。
28 すごく緊張しましたが、終わったあと、ホッとしました!!
   自分の力を発揮できた気がします!
29 全体的に声がハッキリしていた。
30 みんなの聞いてたら、心がジーンってなって感動した。
31 こうやってクラスの人に発表することはなかなかないので面白かった。


かくして、わずか10秒でも緊張は生徒を育てる。
コメント (2)
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