2013-04-28up
真紀さんというかたから丁寧なコメントを頂きました。
この歳になると誰も褒めてくれませんから、大変ありがたいことです。
私のような者がお答えする立場ではありませんが、できるだけ考えてみます。
デカルトが「難問は分割せよ」と言ったそうです。
ですから、僕も困った時は問題を具体的に分けて並べます。
真紀さんの学級経営についてのコメント・ご相談を三つに分けてみました。
1 今にも崩れそうな不安がある
2 当番活動がうまく動かない
3 今後心がけなければならないことは何か
読み違いがあればご容赦下さい。
<1 不安>
学級経営は何年、何十年たっても不安は付きものではないでしょうか。
僕は学級経営が下手で、ほとんどの担任はうまく行きませんでした。
下手でうまくいかないので毎年勉強をしました。
毎年作り替えて、四十になり少し形になったのが本ブログの経営案です。
「不安」は謙虚の裏返しですから、大切なものです。
いわゆる豪腕で怖いものなしの人のほうが、長い目で見れば心配です。
僕は非常勤の今でも、翌日の授業指示・発問を確認するまで帰れません。
不安だからです。
(追記:しかし生徒の前では自信満々。そこは、教師の仕事ですから。
自信があるかのように振る舞うのもプロの技術です)
<2 当番活動>
真紀さんの「当番活動」の価値は何でしょうか。
授業も学級経営も、生徒の力を伸ばすためのものです。
価値が正しいなら、強制的にでもやらせるべきでしょう。
授業と同じです。
野口芳宏先生の言うとおり、教育は価値ある強制の連続、だからです。
価値がないなら、止めてしまえばよいのです。
価値のない強制は、指導者の見栄や自己満足です。
しかし、まあ、他クラスとの兼ね合いもあるのかもしれません。
ならば、係・当番活動を動かす原則は二つです。
[無理矢理やらせて、褒める]
[趣意説明をする]
たとえば。
「30秒でひとり、机6個運ぶ。イ・ヤ・で・もっ運べっ! ドン!」(豪腕で)
「さん、に、いち。ほら出来た。偉いっ。素晴らしいっ♡」(無理矢理に)
「なっ。早いほうが楽だろ。早く帰れるだろ。教室もきれいになるだろ」(趣意説明は)
「それにひとりより、今みたいに6人のほうが早いだろ。解散っ!」(短く)
[やらせて褒めろ]を、僕は新卒初担任のとき習いました。
「そのゴミ、拾えっ!」「偉いっ。いいことがあるぞっ」
おもしろいでしょう?
<3 今後>
今後、心にとどめること、はですねぇ~。
それは、漠然としすぎて誰にも分かりませんね。
こんなことでお答えになるかどうかわかりません。
また、これでも僕のような未熟者には言い過ぎました、と思ってます。
三十九で公立中学校で異動して、3年生の担任になりました。
「傭兵さん、そこは今、市内で二番目だよ」
と知人に教わりました。
何が二番目で、生徒が2年生のときどうだったかは書きません。
僕は二つのことを、心に決めました。
1 生徒の目だけを見る。(服装も言葉使いも見て見ぬ振り)
2 学級経営案は「時間を守れ」「話を黙って聞け」の二つだけ。(他は無視)
一年間、徹底して続けました。
それはそれは、素晴らしいクラスでした。
授業態度も行事も最高、遅刻はほとんどゼロ。
もともと、いい生徒ばかりだっただけです。
ただし、教室掃除は一年間、僕ひとりでやり続けました。
机を動かし、掃いて、拭いて、机を並べ直す。
生徒は一度も何もしませんでした。
2年まで一度も掃除したことがないのを、急にやるはずがありません。
先生ひとりにはさせられませんっ! なんて美談はありませんでした。
真紀さんというかたから丁寧なコメントを頂きました。
この歳になると誰も褒めてくれませんから、大変ありがたいことです。
私のような者がお答えする立場ではありませんが、できるだけ考えてみます。
デカルトが「難問は分割せよ」と言ったそうです。
ですから、僕も困った時は問題を具体的に分けて並べます。
真紀さんの学級経営についてのコメント・ご相談を三つに分けてみました。
1 今にも崩れそうな不安がある
2 当番活動がうまく動かない
3 今後心がけなければならないことは何か
読み違いがあればご容赦下さい。
<1 不安>
学級経営は何年、何十年たっても不安は付きものではないでしょうか。
僕は学級経営が下手で、ほとんどの担任はうまく行きませんでした。
下手でうまくいかないので毎年勉強をしました。
毎年作り替えて、四十になり少し形になったのが本ブログの経営案です。
「不安」は謙虚の裏返しですから、大切なものです。
いわゆる豪腕で怖いものなしの人のほうが、長い目で見れば心配です。
僕は非常勤の今でも、翌日の授業指示・発問を確認するまで帰れません。
不安だからです。
(追記:しかし生徒の前では自信満々。そこは、教師の仕事ですから。
自信があるかのように振る舞うのもプロの技術です)
<2 当番活動>
真紀さんの「当番活動」の価値は何でしょうか。
授業も学級経営も、生徒の力を伸ばすためのものです。
価値が正しいなら、強制的にでもやらせるべきでしょう。
授業と同じです。
野口芳宏先生の言うとおり、教育は価値ある強制の連続、だからです。
価値がないなら、止めてしまえばよいのです。
価値のない強制は、指導者の見栄や自己満足です。
しかし、まあ、他クラスとの兼ね合いもあるのかもしれません。
ならば、係・当番活動を動かす原則は二つです。
[無理矢理やらせて、褒める]
[趣意説明をする]
たとえば。
「30秒でひとり、机6個運ぶ。イ・ヤ・で・もっ運べっ! ドン!」(豪腕で)
「さん、に、いち。ほら出来た。偉いっ。素晴らしいっ♡」(無理矢理に)
「なっ。早いほうが楽だろ。早く帰れるだろ。教室もきれいになるだろ」(趣意説明は)
「それにひとりより、今みたいに6人のほうが早いだろ。解散っ!」(短く)
[やらせて褒めろ]を、僕は新卒初担任のとき習いました。
「そのゴミ、拾えっ!」「偉いっ。いいことがあるぞっ」
おもしろいでしょう?
<3 今後>
今後、心にとどめること、はですねぇ~。
それは、漠然としすぎて誰にも分かりませんね。
こんなことでお答えになるかどうかわかりません。
また、これでも僕のような未熟者には言い過ぎました、と思ってます。
三十九で公立中学校で異動して、3年生の担任になりました。
「傭兵さん、そこは今、市内で二番目だよ」
と知人に教わりました。
何が二番目で、生徒が2年生のときどうだったかは書きません。
僕は二つのことを、心に決めました。
1 生徒の目だけを見る。(服装も言葉使いも見て見ぬ振り)
2 学級経営案は「時間を守れ」「話を黙って聞け」の二つだけ。(他は無視)
一年間、徹底して続けました。
それはそれは、素晴らしいクラスでした。
授業態度も行事も最高、遅刻はほとんどゼロ。
もともと、いい生徒ばかりだっただけです。
ただし、教室掃除は一年間、僕ひとりでやり続けました。
机を動かし、掃いて、拭いて、机を並べ直す。
生徒は一度も何もしませんでした。
2年まで一度も掃除したことがないのを、急にやるはずがありません。
先生ひとりにはさせられませんっ! なんて美談はありませんでした。