円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

中学国語指導案詩・虹

2010-07-26 19:17:00 | 中高国語など指導案
2010/7/ up
中学国語指導案詩・虹
2010年7月24日(土)5月TOSS横浜佐々木誠氏の変形追試
1 ねらい
文中の言葉を根拠にして考える力を、変化のある繰り返しで身につけさせる。
★が元実践にないもの。
佐々木氏が「わけても」を検討させたいと言っていたため追加してみた。

2 指示・発問

 一連だけ板書する。

指示1 全員で読みます。さんはい。

発問1 「ひとりで見るにはおしいもの」とは何ですか。思いつくだけノートに書きなさい。

指示2 発表します。

 どんどん指名して一人ひとつずつ発表させる。
 「他に思いついた人」などとうながす。

 二連を板書する。
 ★ 大声 を四角で隠す。

指示3 一連から続けて読みます。さんはい。

発問2 四角には漢字二字の言葉が入ります。相談しなさい。

 時間をかけずにさっと発表させる。理由も言わせる。「大声」だと示す。

発問3 「ひとりで見るにはおしいもの」とは何ですか。書きなさい。さっき考えたものも含めて、もう一度考えます。

指示4 なぜそう考えたか、理由をノートに書きなさい。
 
 発表させる。

 「ながめたいもの」を根拠にした場合大いにほめる。

 三連を板書する。

指示5 一連から続けて読みます。さんはい。

★発問4 「わけても」を漢字に直しなさい。

 分けても。別けても

★発問5 「その中でも特に、とりわけ」という意味です。「わけても」を使って文を一つ作りなさい。

 ◆花が好きだが,別けてもバラが好きだ。
 ◆兄弟でよく遊ぶが、わけても弟と気が合う。

発問6 「ひとりで見るにはおしいもの」とはなんですか。今までの考えをもとにして、もう一度考えます。

指示6 理由をノートに書きなさい。

 発表させる。「かけながら」に触れている場合大いにほめる。

指示7 一連から続けて読みます。さんはい。

発問7 「ひとりで見るにはおしいもの」はどこに見えますか。指で指します。せーの。

発問8 「ひとりで見るにはおしいもの」は何ですか。理由も書きます。

 中学生には発問8はくどいかもしれない。
 発表させて、詩の題名と作者を示す。

 時間があれば、板書済みの詩を利用して暗唱の授業に入る。



虹  原田直友

ひとりで
見るには
おしいもの

大声で
人にも告げて
ながめたいもの

わけても
楽しい願いや
ゆめを
いくつもかけながら

首のつかれるまで
消えるまで
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中学国語指導案面白い作文・○ん○ん

2010-07-26 19:14:48 | 作文・生徒感想・討論
2010/7/ up
中学国語指導案・「○ん○ん」
2010年7月24日(土)5月TOSS横浜変形追試

1.使い方

授業の最後、時間が5分から10分余ったとき。時間に合わせてできるところまで知的に楽しめる。授業参観のとき、班の中に保護者に入ってもらって一緒に考えるのも良い。


2.指示・発問

○ん○ん、と板書。

発問1 ○に平仮名を入れて言葉を一つ作りなさい。

すぐに何人か指名して発表させる。

発問2 カタカナでもいいことにします。1分間でできるだけたくさん言葉を作ります。ノートに書きなさい。

漢字は使わせない。

指示1 国語班で相談しなさい。

指示2 国語班で一人起立。発表しなさい。

指示3 別の一人を決めて、黒板に書きなさい。平仮名かカタカナで書きます。

黒板を班の数に仕切っておく。

指示4 先生が一つずつ読むので、漢字に直して書きなさい。

黒板を拭いて、○ん○ん○ん、と板書。

発問3 マルの中に平仮名かカタカナを入れて言葉を作りなさい。一分間です。ヨーイ始め。

一つだけできた人、二つできた人のように少ないものから発表させる。

発表だけでもよいし、教師が同時に板書して、漢字に直させてもよい。

○ん○ん○ん○ん、と板書。

発問4 どうするか分かりますね。一分間です。ヨーイ始め。

一分後、国語班などで相談させてもよい。

指示5 できた人は黒板に書きに来なさい。平仮名かカタカナで書きます。

漢字に直してノートに書かせるのもよい。

時間に合わせて短縮したり引っ張ったりアレンジする。

(語例)
●いんかん(印鑑)てんけん(点検)しんけん(真剣)でんげん(電源)さんざん(散々)しんぱん(審判)アンパン ピンポン 
●しんかんせん(新幹線)アンパンマン ピンポンパン でんせんマン(電線マン)あんぽんたん あんしんかん(安心感)とんちんかん てんあんもん(天安門)
●あんぜんてんけん(安全点検)しんじんさんざん(新人散々=経験がないので酷い目に遭う)ぽんかんあんまん(ポンカンあんまん=ポンカン味のあんまん)いんきんでんせん(いんきん伝染)
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中学国語指導案俳句・岩鼻やここにもひとり月の客

2010-07-26 19:14:46 | 中高国語など指導案
2010up
中学国語指導案俳句・岩鼻やここにもひとり月の客/向井去来
2010年5月8日(土)サークル模擬授業
(想定中学3年対象)
1 ねらい
 去来の作句に芭蕉が意見し「自称の句」にさせた由来がある。詩中の語句・情景から話者が一人かどうかを検討させる。

2 授業案
「5分間用」模擬授業案/(原文は配ってある)

指示 岩鼻やここにもひとり月の客、全員でさんはい。(読む)
指示 10点。三回練習しなさい。
   プリントは持ってるかな。足の裏は床についてるかな。腰は伸びてるかな。
指示 全員でさんはい。(読む)50点。天井に届くようにさんはい。(読む)
   百点、百点、百点、三百点。マルつけコンビにうまかったよと言ってあげます。

発問1 話者は何を見ていますか。(月)

発問2 それでは「月の客」とは何をしている人ですか。(月を見ている人。お月見。)

発問3 どんな月ですか。(満月)

発問4 月以外にも見えているものは何ですか。(岩鼻)

発問5 「岩鼻」とは何ですか。(岩の突端。写真見せる)

発問6 「月」と「岩鼻」はどちらが重要だと思いますか。(岩鼻。切れ字)

説明  お月見の句なのに「岩鼻や」となっている。名月やではない。不思議ですね。

説明  もう一つ不思議があります。「ここにもひとり」と書いてあるのに、他に誰かいるとは書いてない。
(岩鼻や・ここにも、と板書)

発問7 月の客は、一人・二人以上、どちらですか。プリントに書きなさい。
(・一人・二人以上、と板書)
(全員書かせて人数確認。板書)

指示  理由を書きなさい。
(本来は持ってこさせて丸つける)
(様子を見て書き終えたものが出始めたら)

指示  指名なし発表です。書けた人から立って言いなさい。
(本来は少数派からだが時間がないため)
(時間を見て切る)

説明  次回は意見を作文にまとめましょう。終わります。

「50分間用」模擬授業案(原文は配ってある)

指示 マルつけコンビでジャンケンポン。負けた方が三回読みなさい。うまいねと言ってあげる。勝った方が二回読みなさい。天才と言ってあげる。

発問1 季語はどれですか。(月・月の客)
(細切れの指名で次々さす)

発問2 季節はいつですか。(秋)

発問3 切れ字はどれですか。(や)

発問4 岩鼻とは何ですか。(相談させる。岩の突端。突き出た岩のはし。)

発問5 話者は何を見ていますか。(月)

発問6 「月の客」とは何をしている人ですか。(月見をしている人)

発問7 月とはどんな月ですか。(満月)

発問8 なぜ三日月でなく満月なのですか。(客としてわざわざ見るほどの月だから)

発問9 話者はどこにいますか。(ここ)

発問10 「ここ」とはどこですか。書いたら持ってきなさい。

指示 指名しないので立って発表しなさい。
(岩鼻の上。岩鼻の下。道。野原。河原。砂浜)
(岩鼻のそばであればよいとする)

発問11 「岩鼻」と「月」重要な言葉はどちらですか。(岩鼻)

理由は。(切れ字「や」がついているから)

説明  お月見の句なのに「岩鼻や」となっている。名月やではない。不思議ですね。

説明  もう一つ不思議があります。
「ここにもひとり」と書いてあるのに、他に誰かいるとは書いてない。
(岩鼻や・ここにも、と板書)

発問12 月の客は、一人・二人以上、どちらですか。プリントに書きなさい。
(・一人・二人以上、と板書)
(全員書かせて人数確認。板書)

指示 理由が書けたら持ってきなさい。
(ノートに丸をつける)

指示 指名なし発表です。人数の少ない方から。
(反論もうながす)

指示 討論を参考にして理由を10行以上書きなさい。
(例=400字詰め原稿用紙20字×18行・題と氏名含み20行)
月の客を検討する
三年一組三番 ** ** 

一人だ。

まず、話者は目の前に、岩鼻というどっしりと大きな自然を見る。次に月を見る。岩鼻が毎晩月の下にあることが話者にはわかる。だから、岩鼻や、となる。
岩鼻はいつも月の客だが今夜は私も月を見せてもらいます、ちょっとおじゃましますという気持ちである。

また、切れ字によって強調された岩鼻に向かって「ここにもひとり」と言っていると感じられる。人間にではなく、岩鼻に向かっていると考えるほうが人間と自然の対比が引き立つ。

大きな自然の中にぽつんと一人話者がいる。他に人間がいては、自然と人間との対比が弱まる。ぽつんと一人いるから、人間の小ささと岩鼻の大きさが際立つのである。

だから、一人だ。

<他にも問うとすれば:>

●「ここにも」と「ここには」ではどう違うか。
(ここにも、の「も」は並列か強意か。)

●「ここにもひとり」と話者は誰に語っているか。
(語りかけているような感覚は<ここ>から来る。『上にも一人』『下にも一人』であれば語りかける感じはない。<ここにも>からはここ以外の場所にも見ている者がいるぞ、の意味が取れる)
(では、岩鼻・月、どちらに向かって語っているのか。ここでは切れ字の強調から岩鼻とする。いずれにしても、別の人間に向かって語っていると読むよりも、自然物に向かっていると考えるほうが人間と自然の対比が引き立つ)

<資料説明・前実践の主発問例>
http://www.geocities.jp/ac_ueno/chousen2.htm
法則化サークル富士桜 上野敦司
●「ひとり」とは「岩鼻」のことですか,「月の客」のことですか。
●月の客は何人いるのですか。
http://www13.ocn.ne.jp/~koyachan/iwahanaya3.htm
小山博史(法則化サークル富士桜)
●話者に、「客」は見えているのですか。
●「客」から、話者は見えているのですか。
http://www1.ocn.ne.jp/~tashiro/iwahana.html
TOSS SANJO田代勝巳
●「月の客」とはだれですか。
●「ひとり」とは話者のことですか。それとも話者ではなくて別のものですか。
http://homepage3.nifty.com/daisuke-watanabe/iwahanaya.html
山梨 渡辺大祐
●芭蕉はどこから見ていることにしなさいといったでしょうか。絵の中に目玉を書き入れてくださ
http://homepage2.nifty.com/melkappa/classic-Shomonmeikakusen-kyorai.htm
●なぜ自称のほうが良いのだろう。月がこうこうと照る場面に先客を認めることで、自分はその場面に付けたしの存在のような者ですがというニュアンスが加わり、句が軽くなるからだろう。芭蕉の説く「軽み」の考えがよく分かる解釈である。
http://homepage3.nifty.com/daisuke-watanabe/iwahanaya100.htm
●岩鼻やここにもひとり月の客 発問100
http://2.suk2.tok2.com/user/yahantei/?c=001&pp=210
seisei diary
●去来自身が、明月に興じていると、岩頭にもう一人月見の風雅な人を見つけた、の意で作った句を、芭蕉が、作者自身の姿を描いたものと解すべきだとした、という。「月の客」を、他称ではなく自称にすることによって、風狂(風雅にひたりきること)人の姿を見いだし、より味わいの深い句となった。
http://www.furutasigaku.jp/jfuruta/tyosaku3/j3shin6.html
親鸞探究者の群れ
●"月のいい晩、わたしは月の夜の風情を求めてさまよい出て、崖の岩鼻の所へ行った。ところが何と、そこにはすでに先客がいた、おお、あなたも、わたしと同じ風雅の友か。" こういった意味です。ところが芭蕉はこれを聞き、独特の別解を与えます。 "これを「自称の句」とせよ。" と。つまり、「ここにも」の「も」を "並列(へいれつ)" ではなく、 "強意" に解し、"ここ岩鼻の上に、わたしひとり天空の月に相対している。この寂(せき)たる天にも地にも、ただわれと月とあるのみ。" こういう意味の句にせよ、というわけです。(注:下線伊藤)


<思ったこと・感じたこと・気づいたこと>
(HKさん)
○リズムとテンポが良く、授業に入りやすかったです。
○お互いに褒め合ったり評価し合えたので、導入のやり方はとても勉強になりました。
○最後まで悩む発問で、頭をフル活用しました。どのように中学生におとすのですか?

(Iさん)
一人月を愛でている自分。
そこに天空に突き出た岩鼻が目に入り、
それを「月の客」としてとらえたのだなあと解釈できました。
発問時の先生の迫力と真剣なまなざしに圧倒されつつたのしい授業でした。

(Wさん)
○流れにテンポがあり良かった。
○岩鼻の上でひとり読んでいる俳句となるのだと理解した。
○平仮名のひとりは何か意味があるのか知りたい。

(HYさん)
○どこに着眼点をもっていくかで月の客が広がりをもつと思い、ハッとさせられました。
○順々に1問1答のような発問が、
それには即答できても、最後の質問は、色々な意見がでてきて、おもしろかったです。

(AMさん)
二人か一人かと聞いた時点でズレが生じたと思う。
「も」なのだから( )も( )も月の客、と問えばよいと思う。
・・・ゆらしたかったのならよいのだが。

(ACさん)
なんということはない、と思ったのに、
とても奥行きがあって、びっくり、わくわくしました。
こうやれば―こういう揺れる授業ができるといいんですね。
改めて感心しました。

(Kさん)
○授業に緊張感があり、
また、発問に対してのこたえ方についての指導がされている為、
授業を重ねるにつれてきちんとした”こたえ方”が身につくと思いました。
○また、全員の意見をきくことができるのがとても素敵だと思います。
ありがとうございました。
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モチベーションを保つ人は非常に少ない

2010-07-26 19:14:44 | 中高国語など指導案
2010/ / upわかる目次
模擬授業1月
国語サークルというのがあって、模擬授業を持ちよりました。
僕は辞めたのだけど、まあ、最後の一回というつもりでやってみました。

**です。
**さんの出だしを見て、4分たって、感激しました。
努力は裏切らない。
僕ももっと勉強しようという気になりました。
人はどうしたらモチベーションが上がるのかが、
今僕のいちばんのテーマです。
高いモチベーションを保つ人は非常に少ないからです。
昨日わかったのは、
「すぐれた人、仕事、勉強方法を見ること」
でモチベーションは上がるということです。

**さんのを見てメモしたスキルは次のとおりです。
1 表情がよい。
  安定した笑顔が自然にできるようになっていました。
  見ているほうも安定します。
2 待たない。
  原則どおり、最後の人ができるのを待ちませんでした。
3 うけ。
  生徒役の反応にバタバタせず間もなくやわらかく受け答えていました。
4 一時一事。
  当然ですね。
5 作業指示の的確さ。明解さ。
  言葉がはっきり、ゆったりして一発でわかる発問、作業指示でした。
6 テンポ。
  急がず、遅すぎず、波のようによいリズムでした。
  テンポじゃなくて、リズミカルだったのか?
  たった4分が豊かな時間に感じました。
7 間。
  指示、言葉、指名、答えを待つ、それぞれの間がうまい。
  早すぎず、もったりせず、修行の成果だと思いました。
8 追試であること。
  追試をして腕を上げるという当然が世には理解されてませんね。
  そのままできる腕の確かさ、センスの良さ。

みんな褒めませんねぇ。
僕以外、たったのひとことも、誰もたったひとこともですよ、
模擬授業中に褒めた人はいませんでした。
僕は少なくとも10回は褒めたはずです。
褒めなきゃね。

「受け」が技術であることは、野口芳宏先生のDVDで学びました。
「私は受けがうまいとよく言われる。」
とおっしゃっていました。
「受けのうまさが明るい空気を生み、劣等感もなくす。」
ということだったかもしれません。
佐藤さんの言うとおり、不規則発言は無視する、
とはひとつ別のスキルだと思います。

勉強するぞ。
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中学国語指導案詩・スイッチョ

2010-07-26 19:14:42 | 中高国語など指導案
中学国語指導案詩・スイッチョ
校内授業研究会/中学3年
■20**年6月30日(木)6校時/2:15~3:05(50分間)

■市立**中学校/3年1組(33人)/3-1教室
1 教材  詩 スイッチョ 原田直友

2 指導計画(全1時間)
   時  指導内容
   1  適切な音読と、話者の心情の動きの読み取り。

3 教材について
 (1)先行実践の追試である。元実践は小5対象だが、中3にも充分耐えうる内容を持つ。
 (2)言葉は易しいが哀愁を感じる。最後の一行が中3なりに理解できるかどうかが勝負である。
 (3)15行4連の中に「読解力」「話す聞く力」を試す要素を含んでいる。

4 授業クラスについて
 (1)1年生の時から国語のセンスに優れ、雰囲気も良い。
 (2)学習リーダーが男子に数人おり、女子は素直に取り組む。3年になりユーモアも理解できる。
 (3)教材の詩で「話す聞く活動」「考えさせる活動」をさせたいと思わせるクラスである。

5 本時の指導事項
 (1)指示・発問に対して進んで作業と回答ができる。(関心意欲態度)
 (2)話者がスイッチョを買った心情を理解することができるようになる。(読む力)
 (3)詩の心理描写を表す音読ができるようになる。(話す聞く力)

6 本時の評価
 (1)全員が進んで作業・思考を行なったか。
 (2)「ノート記入」と「発言」により、話者の心情を想像できたか。
 (3)半数以上の生徒に「音読」させ、個別評価することができたか。

7 本時の指導内容

  TOSS郡山 小野一豊――石岡・佐々木実践の追試=小学校5年2時間扱い――
  の変形追試
  
  20**年6月30日(木)6校時・3年1組33人

  ●5行目までと、解答欄が記入してあるワークシート用意。
指示1 全員起立。ろうか、うしろ、窓、黒板。四回読む間に、題名を考えなさい。始め。
・ワークシートには5行目まで書いてある。音読している間に板書。

 板書
(      )
1 夜店でスイッチョを売っていた
2 長い足が一本とれていますから
3 ぼっちゃんおやすくしておきますよ
4 とおじさんがいった
5 ぼくは      買ってきたのではなかった


発問1 題名は何ですか。1番に書きなさい。
・1番に書きなさいは、ワークシートの1番の下の空欄に書けということ。
・スイッチョ。何のことだか問う。鳴き声から由来する呼び名。
・コピーで画像を見せる。馬おい虫。
・題名から、五行目まで一人指名して読ませる。

指示2 今の読み方はいいんじゃないかと言う人○。ダメじゃないかなという人×。ノートに書きなさい。
・「丸をつけた人は、もう**君に進歩はないという人ですね。」

発問2 この中でせりふのカギがつくのは、どの行ですか。2番に番号を書きなさい。。
・2と3。

発問3 3行目はどんなこに気をつけて読めばいいですか。
(ぼっちゃんおやすくしておきますよ)
・何人か指名。惜しい、すごいと評価。
・(ぼっちゃん、のあとの間。ぼっちゃん、のやさしさ。)

指示3 (先ほどの生徒を指名)もう一度読んでください。
・拍手で激励。
・「さっきよりほんの少しでもうまくなったと思ったら大きな拍手。
  すごくうまくなったと思ったらものすごい拍手。」
・「とれていますから」「ぼっちゃん」「しておきますよ」から
  ていねいさ・やさしさを感じる。

発問4 ぼくは、と、買ってきたのではなかったの間に入る言葉を想像して書きなさい。3番。
・書けたら挙手。一列指名。「安いので」

発問5 話者は誰ですか。4番。
・ぼく。

発問6 ぼくは安いので買ってきたのではなかった、とありますが、では、なぜ買ったのだと思いますか。書けたら持ってきなさい。5番。
・○付け。時間で切る。立たせて発表。
・「答えは考えておいてください。」で進む。

  板書
  6 おなかがすいたのか
  7 スイッチョはきゅうりをよくたべた
  8 軒につるしておいた
  9 スイッチョはいくら待っても鳴かなかった
  10 あきらめて床にはいると
  11


指示4 二回読んだら座りなさい。
・意味確認して板書。「軒」屋根の下の張り出した部分。「床」寝床。ふとん。

発問7 11行目に入る言葉を書きなさい。6番。書けたら手を挙げます。
・一列指名して発表。良い個別評価をしながら聞く。
・ただ、「鳴いた」というだけの生徒には、「どんなふうに」かを問う。

 板書
  11 ふいにいい声で鳴きだした
  12 よしお鳴いているよ


発問8 よしお鳴いているよ。誰が言ったと思いますか。
・理由を問う。
・一列指名して読ませる。
  窓側半分→廊下側半分→廊下側半分→窓側半分の順に読ませる。
・個別評価。

発問9 誰が言ったのですか。書きなさい。7番。
・さっと板書に移る。

板書
  13 お母さんが小声でいったが
  14 ぼくはだまっていた
  15 心なしかその声は    であった

発問10 なぜ、お母さんは小声で言ったのですか。8番。
・数人指名。スイッチョを驚かせないために。
・スイッチョが鳴くのをやめてしまうから。
・一列指名して、採点。
 よしお、の後の間。全体の声のささやくような大きさ。

発問11 ぼくはだまっていた、のはなぜだと思いますか。9番。
・書けたら挙手。数人発表。テンポ良く。
・「考え事をしていたから(何を?)」
・「スイッチョの鳴き声を聞いていたかったから」
・オープンエンド。

★又は、「お母さんが小声でいったが」「ぼくはだまっていた」とあるが、
  A お母さんに答えるのがいやだった
  B スイッチョの声を聞いていたかった
  C 何か考え事をしていた

発問12 「その声」は誰の声ですか。書きなさい。10番。
・スイッチョ。
・(お母さん、という生徒が出るはず。理由をサッと問うてから、正解)

発問13 「心なしか」は気のせいか、
はっきりした理由はないがそんな気がして、という意味です。
その声は、のあとに入る言葉を書きなさい。11番。
・書けたら挙手。発表。板書。人数確認。意見発表。
・(不適切なものを消し、時間により指名なし発表)

発問14 5行目に戻ります。ぼくはなぜスイッチョを買ったのだと思いますか。
・数人発表させる。

説明1 その声はあわれであった、と入るのです。
・「あわれ」
  ①かわいそうで、悲しくなる気持ち。
  ②みじめで、みすぼらしい様子。  ……ここでは①。

発問15 なぜ、スイッチョの声を「あわれ」と感じたのですか。12番。
・書かせて、指名なし発表。又は、提出。
・全員で斉読させる。
・感想を書かせる。

 
   スイッチョ 原田 直友
 
 夜店でスイッチョを売っていた
 長い足が一本とれていますから
 ぼっちゃんお安くしておきますよ
 とおじさんがいった
 ぼくは安いので買ってきたのではなかった

 おなかがすいたのか
 スイッチョはきゅうりをよくたべた
 軒につるしておいた
 スイッチョはいくら待っても鳴かなかった
 あきらめて床にはいると
 ふいにいい声で鳴きだした

 よしお鳴いているよ

 お母さんが小声でいったが
 ぼくはだまっていた
 心なしかその声はあわれであった。


8 授業研修会の留意点
■授業中のお願い■ 
 ・授業者の勉強のために、授業評価の点数をはっきりつけてください。
 ・生徒に話しかけないでください。
 (援助もアドバイスも注意もしないでください。
  寝ていても、他のことをしていても、
  それに対処することのできない、
  授業者の授業評価として、感想欄にご記入下さい)

(1)●授業の点数化●

  ①授業の技量を伸ばすためには授業を技術として見て、点数化しか方法はない。
  ②今回の授業でも「授業評価表」を作り、点数化していただく。
  ③点数化するためには、授業評価の観点がいる。
  ④「教科」「学年」「経験」によって、観点は変わる。
  ⑤したがって、当面は授業者自身が評価してもらいたい観点を、研究授業ごとに作るしかないと考えている。

(2)●10秒延びるごとに1点減点●

  ①点数化の減点項目として「授業は延ばさない」ことを入れる。
   「自己評価用紙記入」や技能教科の「教具の片付け」も含めて
   時間内で終わることが、「授業は延ばさない」ということである。
  ②終了チャイムが鳴ってもまだしゃべり続けたとしても、
   「生徒の頭はもう授業に向かっていないので効果がなく」
   「生徒の休み時間を奪う」ことになる。次の授業や学級活動にも影響する。
  ③60秒延びたら6点減点、2分延びたら12点減点していただく。
  ④授業を1秒延ばさないと意識するだけで授業の質は変わる。

(3)●「本時の目標」は不要●(野口芳宏氏による)

  ①必要なのは「指導事項」である。
   本時の目標はあいまいで事後評価しにくい。
  ②具体的な「指導事項」が達成されたかどうかを検討すべき。
   (但し、これは同じ教科内の研究会に限るだろう。)

(4)●指導案の無駄を省く●(市毛勝雄氏による)

  ①「教材について」「指導目標」は、「すべて一行」で「三項目」と決める。
  ②形式・分量を限定することにより、必要なことだけを文章化することができる。
  ③書く人、見る人の労力の軽減になる。

●授業評価用紙●

  20**年6月30日(木)**中学校校内授業研・授業者
  国語・3-1「スイッチョ」
記入者:教科[     ]/お名前(         )
研修会の最後にご提出いただきます。ご協力お願いします。
<授業点評価>
No 項目 点数 評があれば
1 授業の始まり15秒間のつかみ(無駄な事を言わない、しない)3・2・1
2 むだな言葉がない(えー、あー、他、苦しまぎれに言う言葉)3・2・1
3 むだな動きがない(ふらふらする、何かいじる、むだに歩く)3・2・1
4 発問・指示がはっきりと聞こえる・分かる3・2・1
5 生徒の作業と思考に空白がない(秒単位で見る)3・2・1
6 生徒の活動量が多い(書く・話す・聞く・考えるも含む)3・2・1
7 生徒が全員参加している3・2・1
8 知的な楽しさがある3・2・1
9 内容がわかりやすい3・2・1
10 発問・指示のテンポが良い3・2・1
11 生徒が熱中した(仕方なく参加しているように見えたら減点)3・2・1
12 指導事項が達成された3・2・1
13 本時一時間で生徒に力がついた3・2・1
14 指導事項に教えるべき意味があった3・2・1
小計(   )点
15 終了チャイムと同時に授業を終わる(感想記入なども)
  チャイム鳴り終わりから「10秒」延びるごとにマイナス1点
  超過(   )秒/マイナス(   )点
  本時の合計点(   )点/42点
<感想・コメント>(授業の流れ・生徒の動き・指導案内容等について)

ありがとうございました


スイッチョ授業研究会意見
20**年6月30日(木)
Q K君が寝ていたのに気づいたか
   →気づかなかった。(言い訳:指名すると答えたのだ。直立不動で座っていたのだ…)
Q K2君は普段どうなのか。
   →すごく良くやっている。
Q ポイントカードに100点、70点と書かせたが、そのまま使うのか。
   →使わない。
◇ 授業の点数化については、自分がされることを考えると覚悟がいる。
Q 普段も立ったり座ったりさせているのか。
   →させている。
Q なぜ、読み方が良くなったのか。
   →「15点―85点―100点―100点」の原則
Q ポイントカードの評価における重みは。
Q 授業後の評価はどうしているか。
◇ 間違いを間違いとはっきり言っていたのが良い。
◇ 実物(スイッチョ)を見せることが大事。
   →(国語ではよく問題になる点)
◇ もっと難しい作品、高度な発問をすべきだった。
◇ 意見対立をさせなかったがなぜか。
   →あえて今日はそういう授業にした。
Q 「だまっていた」をA、B、Cの選択肢で軽く選ばせてしまったが、
  もっと重く扱うべきだったのではないか。
   →そのとおり。
    「だまっていた」がこの詩の最も重要なひと言だと研究にはある。
    だが、今回は最後の一行にたどり着くためにわざと切った。
Q テンポを良くするにはどうすればいいのか。   
   →まずは無駄なことばを言わないこと。
Q 板書が少なかったが。
   →いつもより多いほう。
Q テンポが良いこと、早く書かせることはいいが
  ついていけない生徒はどうするのか。
   →放っておく。待たない。待たないほうが学力はつく。
    待たないことでテンポも良くなる。
◇ 動きが多かった。
Q いつも前に立ったままなのか。  →そうです。それが一番良く見える。
Q 詩の感想は書かせないのか。書かせるとしたら使い方は。
   →感想に評価は不可能。感想文は書かせない。
    書かせても五重丸つけるだけ。
    作文は別で評価項目を明確にするので生徒もいやにはならない。
◇ よしお鳴いているよ、がそろって美しかった。
◇ また、それをうまく読ませるためのポイントを生徒に言わせたのが良かった。
Q 追試とは何か。
◇ もっと難しい作品に挑戦すべきだった。
◇ 教師と生徒のいい関係が見られた。
  担任でない分、いいところを見てあげているのがわかる。
◇ 今日の授業には満点をつけるしかない。
  これ以上の評価を求めるとすれば、
  評価基準をもっと厳しく作り直すしかない。
◇ 最後の教師の朗読によって、生徒を納得させることができた。
◇ 生徒の動きの形ができている。
◇ 授業参観の時①前から見るべき②一人の生徒に注目して変化を見る③生徒が他の生徒にどう対応したかを見る。
◇ もっと深く心情を追求する授業に挑戦せよ。
◇ (番外KP先生)スイッチョって鳥だと思った。
 スイッチョ君ていう名前の鳥。かわいいでしょ。
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中学国語指導案詩・青イ花

2010-07-26 19:14:40 | 中高国語など指導案
中学国語指導案・青イ花/中学2年
20**年3月17日中学2年授業実施/野口芳弘氏授業解説DVDの再構成/画像ホタテアオイ

●板書●

トテモキレイナ花。
イッパイデス。
イイニホヒ。イッパイ。
オモイクラヒ。
オ母サン。

・番号だけ書いたワークシート配布。

発問1 話者は男か女か。1番に書きなさい。
・ボク。
・ボクが話者です。男ですね。

発問2 ボクがどんな人か、ここまでで思い浮かぶイメージを想像して下さい。
2番に書きます。
・書けたことを確認して数人指名。

発問3 ボクは、子供、若者、大人、老人。プリントに書きなさい。
・挙手で人数確認。
・一人指名して音読させる。

指示1 今の読み方は良かったと言う人○。ダメだったという人×。
プリントに書きなさい。
・書けたことを確認。
・挙手で人数確認。×の生徒数人を指名し、理由を言わせる。

指示2 もう一回読んでください。
・向上的変容を見る。拍手で激励。

発問4 この詩はここで終わると思う人。まだ続くと思う人。
なぜ続くと思いますか。
・数人指名して、理由を言わせる。
・「こう言うんです。
  お母さん、と呼びかけてボクと話し始めたのに終わっているから。」
・モデルを与え言い直しをさせる。一人につき言えるまで繰り返させる。

●板書●

カヘ(  )マセン。

発問5 カッコに文字を入れなさい。
・数名指名。板書。人数確認。正解は言わない。

発問6 ここまで読んで、明るい感じがするなあという人は「あ」。
暗い感じがするなという人は「く」。
・文脈規定性を問う発問である。
・あ、く、どちらが多いと思うか、と問う。
・挙手で人数確認。

●板書●

ヌマノ水口ノ。
アスコノオモダカノネモトカラ。
ボク。トンダラ。
(     )ノメヒカッタ。

・言葉の意味を確認。水口。アスコ。オモダカ。

発問7 カッコにはどんな言葉が入りますか。
・指名。羅列板書。周りと相談。指名発表。

●板書●

ボクソレカラ。
忘レチャッタ。
オ母サン。
サヨナラ。
大キナ青イ花モエテマス。

発問8 ボクに何が起こったんですか。
・コンビのどちらかに言わせる
・「ヒカッタ」からどんなことがわかりますか。
・「忘レチャッタ」どういうことですか。(大変なことが起こった)
・正解は……。「ボク」はカエル

発問9 (    )ノメ。何が入りますか。


発問10 ボクは生きているという人は、生。
死んだという人は、死。プリントに。
・理由を発問8と別の一人に言わせる。
・生。理由は「アスコ」「大キナ青イ花」を話者は見ている。
・最早絶対に助からない。悟り澄んだ今際の際のあきらめ。
 (生きている読み取りの理由)。

発問11 カヘ(  )マセンに入る言葉は
「リ」だと言う人。「レ」だと言う人。
・「リ=自発」「レ=可能」どちらかがこの詩の深さを決める。
・話し合わせる。なるべく多く指名。
・題名は「青イ花」。作者は「草野心平」。
・オ母サン。タスケテ。ではない。サヨナラ。
・ボクは助かるのか助からないのか。
・正解は……。
・「明るい感じ」と言った人は間違い。
・授業の感想を書かせる。



  青イ花  草野心平
トテモキレイナ花。
イッパイデス。
イイニホヒ。イッパイ。
オモイクラヒ。
オ母サン。
ボクカヘ(  )マセン。

ヌマノ水口ノ。
アスコノオモダカノネモトカラ。
ボク。トンダラ。
(     )ノメヒカッタ。

ボクソレカラ。
忘レチャッタ。
オ母サン。
サヨナラ。
大キナ青イ花モエテマス。



「青イ花」授業感想/2年生徒と参観教師/20**年3月20日
<生徒>
①自分のためになったと思う。

②かえるでムードがさがってしまった。ざんねん。(注:意味が不明)

③少しだけわかんない所あったけど、少しだけ理解できました。
ずっとやらないなら多分忘れちゃうと思います。でも楽しかったです。

④すごく良い詞だと思う。なんか色々と考えることができた。

⑤今日はとても悲しい詩を聞いた。だけどいい勉強になった。
3年生になってもこの詩を忘れない。

⑥むずかしい内容だけど最後まで読むととても悲しい気持ちになる詩だった。
青い花の青はどうゆういみなのかわからなかった。

⑦予想するのが簡単そうでむずかしかった。
詩の続きをきいていると、なんだか深いなあと思った。むずかしかったけど、面白かったです。

⑧とても深い内容でした。小さいながらも死をかくごするのはすごいと思った。
その1文字で、内容が大きく左右されることがわかりました。
文章を書くときよむときに気おつけてみたいと思いました。

⑨むずかしくて悩んでしまうもんだいがとても多かった。
文字1つで文章の意味が変わってしまうなんてすごいと思いました。
この詩はけっこう良い詩だと思います。

⑩最初は何も分からなかったけど、次々といろんなことでてくるからだんだん分かってきました。

⑪とてもいい話だと思います。
最後に死んでしまうとわかっているのに、死をおそれず、
もう死ぬけっしんができているカエルに感動しました。

⑫けっこうおもしろいと思ったけど、奥が深い話しだと感じた。
文を読んでいって、カエルの色々な気持ちが分かった。
でも詞の中から読みとるのは難しかった。

⑬けっきょく、私は一問も当たりませんでした。
この話は悲しいのかわからないけど、カエルくんは自分でけっしんして助けてとは言わず、
死をうけ入れたと言うことはとても立派だったと思います。

<教師>
① 今日はY、Kが大変でしたね。相手にしないことの重要さを改めて感じた。
  /最後、スーッと終わっていく感じがすばらしかった。
   指導案どおり、不思議な力を持つ教材であると思いました。
  /ADHDをどう扱うかがこれからの教師の課題だと思う。

② この文章から私は、人間だと考えた。決めつけていた。
でも、生徒は様々な生き物を答えた。やわらかいとは、こういうことですね。
生徒の発想? 想像力? について私はかんちがいをしていた。
こんなにも柔軟で豊かだとは思ってなかった。
/授業に無関係な言葉の処理方法。
/はじめのうち、どんな生き物がどうなっていくか知らず、頭をフル回転している分、生・死の問題について、感情がよくはいっていた。
/教材の青イ花。とても難しい深い文ですね。カンタンに思えるほどむずかしい。でも、2年のこの時、この生徒にはとてもちょうどいいものでした。
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中学国語指導案詩・ジーンズ

2010-07-26 19:14:38 | 中高国語など指導案
中学国語指導案詩・ジーンズ/中学2年

■中学校2年生/詩/2007年1月記録/元実践T・M氏による



ジーンズ    高橋順子

ジーンズを洗って干した
遊びが好きなものっていいな
主なんか放っといて歩いていってしまいそう
元気をおだしってジーンズのお尻が言ってるよ
このジーンズは
川のほとりに立っていたこともあるし
明けがたの石段に坐っていたこともある
瑠璃色が好きなジーンズだ
だから乾いたら
また遊びにつれてってくれるさ
あいつが じゃなくて
ジーンズがさ
海にだって 大草原にだって
きっと



・丸10個。読み聞かせ。
・微音読1・追い読み2・起立4・丸つけコンビ2・斉読教師共1・斉読生徒1
・行番号振り。
・一連からなる口語自由詩
発問1 この詩でいちばん言いたいことが
     「ああそうか」とわかるのは何行目ですか。
     ノートに数字を書きなさい。
・挙手確認。発表と人数確認。正解言わない。
・「今日勉強するとわかります。」

発問2 なぜジーンズを洗ったのですか。
・汚れたから。(洗うとどんな気持ち)さっぱりする。
・「一種の比喩です」サッと進む。

発問3 語り手は男か女か。ノートに書きなさい。
    15秒。15、14、13・・・。男。女。(挙手)
・女です。

発問4 どこ言葉から女だとわかるか。
    ・・・では、何行目か。
    ・・・その行のどの言葉か。
・じわじわヒントを出しながら。
・10行「つれっててくれる」
・一般的に「遊びにつれてって」というのは女性が多いから。
・生徒は半信半疑だがどんどん進める。

説明1 ジーンズはどこに行ったことがあるの。
・①かわのほとり
・②明けがたの石段
・板書しながら確認。

説明2 ジーンズが行ったというのは比喩ですね。
    誰が行ったということ。
・話者。はいていた自分が行ったということだ。

発問5 話者は誰と一緒に行ったのですか。詩の中に書いてある。
・ノート提出。あいつ。

発問6 あいつって誰。今まで聞いたこと全部考えて。ノート。持ってくる。
・ここは粘る。バツをつけて返す。
 なかなか出ない学年とサッと出る学年がある。
・時間で切る。元彼。

発問7 あいつとまた遊びに行くことはあるのか。ないのか。
     ある。ない。(挙手)
・遊びにつれてってくれるのは誰?ジーンズ。
・あいつはもう連れてってくれない。

発問8 つまりこの詩は□□の詩、だ。
    漢字2字。書いて持ってきなさい。
・ここも粘る。「しょーがないなー。漢字書けない人はひらがな4字」
・失恋の詩。
・だいたい、ここで時間になる

発問9 (時間があれば)つまり、この詩は
    「(□□)が(□□)を(○○○○)ている詩」です。
    書いて持ってきなさい。
・自分が自分をはげましている詩。
●次回「比喩」を使った詩を書かせる。
  けっこうおもしろいのができる。
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中学国語指導案・もしもしお母さん

2010-07-26 19:14:36 | 中高国語など指導案
中学国語指導案・もしもしお母さん/中学2年
2006年2月2日中学校2年授業記録
/原文『わかったつもり』光文社新書より
/mr.rain氏授業案追試・指導案は書き換え

  ・漢字ドリル5分間。
  ・「もしもし」原文配布。読み聞かせ。
発問1 三匹の子猫の名前は何ですか。 
・みけ。しろ。とら。お母さんはたま。

発問2 性別はなんですか。
・理由も問う。

発問3 もらわれていった先はどこですか。
・記入用紙配布。どんどん記入。

発問4 季節はいつですか。
・「夏、真冬ではない。秋か初冬。」
・理由を生活班相談。班長起立。発表。
・三つ。「あたたかいお日さま」「あみもののお手つだい
    「子ねこが三びき生まれました」

発問5 終わりから八行目。お母さんは「しばらくじっとして」に線を引きなさい。お母さんはこの時何をしていたのですか。書きなさい。
・提出。丸付け。×をつける。
・一人分だけ読む。
・「子猫のことを考えた…これでは丸にならない」
・間違いをはっきりと指摘。

発問6 そのあと、お母さんはなぜ「ほっとしてためいきをついた」のですか。
・書かせず、どんどん指名して答えさせる。
・間違いをはっきりと指摘。

指示1 表に「子猫が話した内容」を書きなさい。
・回りながら書けた生徒にどんどん言わせてしまう。他は追いつかせる。

発問7 みけ、しろ、とらのうち一匹だけ性格の違う子猫がいます。どれですか。
・とら。

発問8 なぜわかりますか。
・生活班1枚ずつボードで書かせる。提出。3枚を検討。=採点。

指示2「お母さんが話した内容」をみけ、しろ、とら、の順に一緒に読んでみます。
・サッと進める。全体音読三か所。

発問9 みけはけんちゃんの家へ。しろはおばあちゃんの家へ。とらはお菓子屋さんへ行きました。もらわれていった先から、何がわかりますか。
◆この発問はダメだった◆
・「言える人手挙げて」。

発問10 もし、みけがけんちゃんの家でなく、お菓子屋さんにもらわれたら、どうなったと思いますか。
◆この発問のほうが良い◆
・パラパラと答えが出る。

発問11 もう一度聞きます。「お母さんはしばらくじっとして」何をしていたのですか。
・子猫のもらわれた先を一つずつ思い出していた。

発問12 では、お母さんは、なぜ「ほっとしてためいきをついた」のですか。。
◆この発問は不要だった◆
★「子猫の性格に合ったところにうまくもらわれていったと思ったから」
★発問12の答えは発問11で出た。全員に繰り返して言わせた。
   11と12を分けるのは無駄だった。

説明1 一回目に読んだとき、みんなはお母さんの行動の意味がわかりませんでした。でも、質問を考えているうちにわかるようになりました。これを「読みが深まる」というのです。
・授業の感想を書かせる。
・全員出して、教師が感想を読んで聞かせて、ちょうど終わり。
『もしもしお母さんの授業』評価と感想
第三回「勝手に授業研究会」
『もしもしお母さん・二年生版』評価と感想
2006年2月2日・授業者:
  ◆現在、最大の授業研究テーマは「学力の向上的変容」は当然として、
   軽度発達障害と予想される生徒に対応する技術である。
  ◆正しい対応技術を持つかどうかが、望むべき授業成立の境い目になる。


●自己評価●
① 指導案を見ないとできなかった点で、マイナス80点。
② 主発問11と12が練れていなかった点でマイナス10点。
③ 軽度発達障害(と予想される)生徒を授業に巻き込めた点でプラス5点。
④ 授業合計点=15点。
⑤ 最初の5分の成功。
  発問1、2、3、を書かせないで、トントンとテンポよく進めたのは成功。
⑥ 発問の前でなく、あとで記入用紙を配ったタイミングも成功。
⑦ 「季節はいつか」の問いで、一人を除き「春」と答えたのは驚き。
  易しいが表現を根拠に読み取らせる良問と言える。
  「小学校二年生用の文章もばかにならないねえ。」
  と生徒に言えた。
⑧ 発問9は無理。
  「もらわれていった先から何がわかりますか」
  これは答えられない。
⑨ 発問10は良い。
  「みけがもしお菓子屋さんにもらわれたら?」
  これをどんどん答えさせたほうが理解させられる。
⑩ 主たる発問11「お母さんはしばらくじっとして何をしていたのですか」を
  独立して問うのは無理。
  生徒は発問12「なぜほっとしてためいきをついたのか」まで含んで答えてしまう。
  それが自然な流れなのだろう。
⑪ 主発問の代案。
  『お母さんが、しばらくじっとして、
   その後ほっとしてためいきをついたのはなぜですか。
   30字以内で書いて持って来なさい。』
⑫ 主発問に十分時間をかけるための工夫。
  ・記入表は作らない=発問1・2・3は発表させるだけ。
  ・発問5「しばらく…」6「ほっとためいき」共に書かせない。
   ×とだけ言って進む。
  ・指示1「子猫の会話」は一斉音読だけにする。
  ・テンポを上げる。言葉を削る。(ビデオとらなかった。失敗)

●参観教師評価●

●<**先生>38/42点●
① ○「むだな動きがない」全員がすべての時間**tが見える。
② ○「空白禁止」計画的。
③ ○「指導事項の意味」自信がついたと思う。
④ 最近考えていたこと…生徒に配布する実験プリント
  →生徒が見る時間、使用する時間が少なく、
  集めてファイルになったプリントに目がいかない。
⑤ ○発見。配布後に目を通す(みんなで)。余計な言葉を入れないでさっぱり。
⑥ 発見。説明(道具?)とワークシートの独立。表裏で使い分け。
⑦ ○発見。(ワークシートに)問題文を入れず答えのみ。
⑧ ○時間制限→解答→指示のテンポ、すごいっす。
⑨ ○独特な声の強弱が聞き取りやすい。
⑩ △個別に答えを聞くときにその場に行く。
⑪ ×指示の複合二つ以上の指示
    (の:一時一事でなかった。
     「班隊形にして、班長はボード取りに来なさい」等)
  回数=2回。……単発と違ってやはり全体の動きが変わりますね
    (の:動きが悪くなるということ)
  後ろで見る。自分を思い出すことでわかりました。
  はじめの指示を助ける指示が自分の場合は入ります。
  伊藤さんは、この回数が本当に少ないですね。
⑫ ○生徒の意見を大切にする。→正解が合っていた人みんなに聞いて答えさせていた。
  「なんで」と聞いたあとの処理。

●<**先生>34/39点●
① ×「むだな動きがない」がだめ。教師が赤ペングリグリしていた。
② ×「発問指示のテンポ」発問の繰り返しがあった。
  筆記用具を置かせてから聞かせてなかった。
③ ×「終了時間」10秒早く終わった。マイナス1。
④ ×読み聞かせの時、句読点を無視して読んでいるところが数か所あった。
  それはいいのかなあ~?
    (の:文意を伝えるため、意識してそのように読み聞かせしました。どう?)
⑤ ×班隊形への指示のとき、その前に教科書類を下に置く指示をしていた。
  ちょっと矛盾。
⑥ ○理論的に文章を解読していくのって、とても楽しい授業になる題材だと思った。
⑦ ×最後、感想を書かせる指示で3度同じことを言った。
⑧ やっぱりA君は大変ですね。ごめんなさい。(注:担任クラスなので?)
⑨ ○自分が研究授業する時は、バシッと力を入れてやる。
  だから形はまとまるが柔軟な意見は出にくくなる。
  今日の**tは悪い意味でなく、ゆるみがあった。
  余裕と言うか。それも大切だと思った。

●生徒感想●
① いろいろと答えがかくれていると思いました。
② 小学二年生が書いた(注:勘違い)文章なのに、色々考えてみると難しかったです。
  けど、この話はおもしろいと思いました。
③ 小学校二年生の文章なのに、とてもややこしく感じました。
  だけど、こういう文でもちゃんと想像するのは大事だなあと思いました。
④ 小学二年の教科書にのっているものでも、奥が深いと思った。
⑤ こんなに簡単な文章なのに、内容が深くておもしろかった。
  いろんなところに目を向けて、答えを出すということを知りました。
  考える力がついたと思う。
⑥ なかなかあたんなかった。さいきん本よんでなかったからだと思う。
⑦ 二年生の文だからカンタンだろうなんて思っていたけど思った以上にむずかしかった。
⑧ おもしろかったさぁ~。ネコが日本語をしゃべっていた。
⑨ 自分の文章力がみについた。この他にもいっぱい本を読んでいこう。
⑩ 小学校二年生の文章なのに、問題をされるとけっこうむずかしかった。
  でもだんだんわかってきて、このお話についてくわしくわかって良かったです。
⑪ 子猫たちの性格(自立)など、
  お母さん猫の気持ちも分かってとてもよい話だと思いました。
⑫ この話すごく楽しかった。少しだけ分かった所あったし、分からない所ありました。
⑬ はじめはあまりおもしろくなかったけど、
  問題をやったり、先生の話を聞いてくるうちにだんだんおもしろくなってきた。
  自分がまた成長した。
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中学国語指導案・群読台本 中学1年

2010-07-26 19:14:34 | 中高国語など指導案
わかる目次
中学国語指導案・群読台本中学1年「群読を作る授業」
1999年1月30日(土)
◆台本は谷川俊太郎氏詩集から言葉を拾い群読用に編集。

<はじめに>
 ●以下は、中学1年で初めて群読を教える授業である。
 ●中学1年の年明け1月に始めるのがよい。
 ●2年でも3年でも、台本を変えて同じ授業が成立する。
 ●9年間、1年生で失敗した例はない。
 ●国語用に4人班を作っておく。4人で練習しクラス全員で練習やってみる。
  合唱が苦手な生徒でも、群読は熱中する。
 ●2年、3年になれば生徒の工夫がレベルアップする。
  4人で、胸のすく発表を作り出す。 
 ●卒業式のため「群読チーム」を募集する。
  好条件だと中学3年、各クラス5~15人が立候補する。
  自分は最大80人の群読チームを経験した。
  100人集めた教師もいる。

 ●卒業式200人超のの「群読」「合唱」は、
  聞く大人の身体を、ブルブル震わせる。


[1時間目]◆群読とは◆
①●群読とは(説明)
  一人で読んだり、大勢で読んだり、小さく読んだり、大きく読んだり、
  読み方を工夫して、効果を上げる読み方。

②●群読のパターン(見本と説明)
  「群読のパターン」プリントを読んで聞かせる。
  少し、生徒にやらせてみても良いが、長く説明するとだれる。
  サッと流す。

★ 群読の工夫 ★
( )年( )組(        )
 ①ひとりずつ分けて読む
   1 (  ) あめは
   2 (  ) ぼくらを
   3 (  ) ザンザカたたく
 ②同じ言葉をくり返して強める。リフレイン。
   1 (  ) あめはぼくらを
   2 (  ) あめはぼくらを
   3 ( )( )あめはぼくらをザンザカたたく
 ③分けて読んでから、まとめて読みなおす。
   1 (  ) あめは
   2 (  ) ぼくらを
   3 (  ) ザンザカたたく
   4 ()()() あめはぼくらをザンザカたたく
 ④だんだんふえる
   1 (  ) あめ
   2 ( )( )あめ
   3 ()()() あめ
 ⑤だんだん減る
   1 ()()() あめ
   2 ( )( )あめ
   3 (  ) あめ
 ⑥言葉を重ねながら追いかけるように読む
   1 (  ) あめは
   2 (  ) あめは
   3 (  ) あめは
   4 ()()() あめはぼくらをザンザカたたく
 ⑦無声音(むせいおん)=ささやき。「あめあめあめ」
 ◎やらせてみるならほめまくり、抵抗をなくす。

③●群読台本A~D(見本)
  台本A~Dを一枚ずつ配る。
  順に読んで聞かせる。
  イメージが伝わるよう明るくテンポよく。
  人数の違いによる強弱も変えて読み聞かせる。
  いかに良いイメージを伝え、
  楽しそうだやってみたいという気持ちにさせるかが勝負である。
  読み方を失敗すればあとは厳しい。

  時間があれば、一つ読み聞かせるたび
  「自分で声に出して一回読みなさい」
  と指示し、感じをつかませるとよい。
  時間がなければ、読み聞かせだけで充分。

④●採点基準の説明(説明)
  はじめのプリントに戻り「次回の授業で班別に発表させる」予告をする。
  「評価のポイント」を読んで説明する。

⑤●その後の指導
  ・班は「4人ひと組」の「国語班」が作ってある。
  ・国語班長が決めてある。

指示「台本AからDのどれを選ぶか、2分間で決めなさい。」
・班隊形にさせる。決まった班から机を戻させ、黒板に記号を書かせる。

指示「選んだ台本を自分で声に出して、1回読んだら立ち上がりなさい。」


指示「立ったまま、2人組で1回ずつ読んで聞かせっこしなさい。」
・読み終わっても立ったまま。
・ほぼ全員が終わったら途中の生徒はやめさせる。

指示「班の4人で、一斉に声をそろえて読んだら座りなさい。」


指示「セリフの分担を決めます。
  読む回数をなるべく公平ににしなさい。
  台本のカッコの中に名前を書き込みます。
  目標は5分以内です。
  全て決まったら、班長は先生を呼びなさい。」
・途中、一度決めた台本でうまく行かないという班は、
 台本を選びなおさせる。
・分担が終わった班から、練習させる。教師はアドバイスに回る。
・できれば、授業終了3分前に机を戻させ、
 班長の立候補やジャンケンで、次回の発表順を決めさせておくとよい。

[2時間目]◆班別発表会◆
  ①採点基準を再び説明する。
  ②自分のセリフにラインマーカーで線を引かせる。
   「全員」や「女子」などであてはまる所も
  ③班隊形にさせる。
  ④班別練習時間。すわったまま。
   聞いてほしい班があれば行ってほめちぎり、どうすれば良いかアドバイス。
   乗っているクラスは、勝手に立ち上がって練習を始める
  ⑤全員に評価用紙を配布。
   「発表順」と「選んだ台本の記号」を書かせる。
   発表前に評価基準を説明すると、やり方がうまくなる。
  ⑥各班発表。
   例えば1分×9班(36人)だと評価記入時間を入れて15分間の予定。
   だが、実際はもっとかかる。
  ⑦教師からの「各班への点数発表と講評」=生徒とずれてもよい。
   「こういうことが、群読では大切だ」
   と示すことによって、学年末の群読発表や卒業式などでの群読につながる。

[3時間目]◆クラス群読練習◆
  ①40人弱のクラスだと「班別発表」がたいてい3時間目までかかる。
  ②クラス群読の台本を配布する。学年によって異なる
  ③見本を聞かせる。
   教師は体育館に響くほどの声を張り、迫力ある読み聞かせをする。
   生徒は驚いて音もないか、拍手するかどちらか。
  ④立候補で、ソロのセリフ担当を決める。
   間違いなく立候補が出る。複数出たらすぐジャンケン
  ⑤机を下げさせる。
   全員を教卓の周りに密集させる。
   教師はイスの上に立つ。
   黒板を背にして、生徒全員を真上から見上げる。

  ⑥「最初に練習する」のは
    「最後の一行の全員のセリフ」である。

   何度か繰り返し、ほめちぎり、
   窓ガラスを震わせる声を出させれば、あとは成功が待っている。


「班別群読」評価用紙[  年生]20 年 月 日
  ( )年( )組(   )
 ◎黙って集中して聞き、成功にも失敗にも大きな拍手を。
 ◎各項目3点満点。合計12点。
   (笑って止まってしまったら、すべて0点)
   (事前に丁寧に予告しておき、本当に0点にする)
   (許すと3年間後悔する)

 ◎自分の班についても、自己評価すること。
 ◎すべての欄を記入したかどうかを、先生は評価します。
★ここは罫線表になる★
 ●テンポ=テンポ良く無駄な間がない
 ●大きさ=大きくはっきりしている
 ●協力 =声がそろっている
 ●感動 =すごくうまい時ボーナス点
 ●合計点=12点満点
 ●ひと言=感想とアドバイス
班 記号 テンポ 大きさ 協力 感動 合計点 ひと言








★ 班別台本(カッコ内は台詞の指定人数)
★ ●印:コメントは備考・実際は表の右端列にある

★ 教師が読み聞かせる。いかに良いイメージを伝え、
  楽しそうだやってみたいという気持ちにさせるかが勝負である。
  読み方を失敗すればあとは厳しい。



群読台本中学1年「山かつぎ」■台本A■
              ●堂々と
1  (1  )  山かつぎ
2  (間)
              ●テンポよく
3  (1  )  あったとさ
4  (1  )  あったとさ
5  (1  )  むかしむかしで
6  (1  )  あったとさ
7  (4  )  だれでも子どもであったとさ
              ●人数ふえていく
8  (1  )  あったとさ
9  (2  )  あったとさ
10 (3  )  お山も子どもで
11 (4  )  あったとさ
12 (4  )  お山も子どもで
13 (間)
14 (1  )  あったとさ
              ●無声音うまくそろえる
15 (2  )  ((うんとこしょ どっこいしょ))
         ((うんとこしょ どっこいしょ))
16 (1  )  やっこらかついで うんとこしょ
              ●息をそろえて
17 (4  )  あったとさあったとさ
         むかしむかしであったとさ
              ●テンポよく
18 (1  )  みんなが
19 (1  )  子どもで
20 (1  )  あったとさ
21 (1  )  笑ってばかり
22 (4  )  おったとさ
              ●スパッと終わる

群読台本中学1年「やだくん」■台本B■
              ●大きくハッキリ
1  (1  )  やだくん
2  (間)
              ●いやそうに
3  (4  )  い~~や~~だ~~~~
              ●無声音
4  (2  )  ((やだやだやだやだ
          やだやだやだやだ))
5  (1  )  やだくんやだやだ
6  (2  )  いやだやだ
              ●テンポよく
7  (1  )  べんきょう
8  (1  )  おつかい
9  (1  )  はやおきも
              ●テンポよく
10 (1  )  やだやだ
11 (2  )  やだやだ
12 (4  )  まっぴらだ
13 (1  )  まいにちやだやだいいどおし
              ●テンポよく
14 (4  )  あさから晩まで
15 (2  )  ねごとにも
16 (1  )  なんでもやだやだ
              ●感じを出す
17 (1  )  あ~~~~
18 (4  )  い・や・だ・
19 (間)
              ●テンポよく
20 (1  )  やだやだやだやだ
21 (4  )  いいすぎて
22 (1  )  いやだと言わないものはない
23 (1  )  やだやだいうのは
              ●そろえて&思い切り
24 (4  )  も~・いーやーだーーー

群読台本中学1年「すっとびとびすけ」■台本C■
              ●堂々と
1  (1  )  すっとびとびすけ
2  (間)
              ●いっきに
3  (2  )  すっとんすっとんすっとんすっとん
4  (1  )  すっとびとびすけ
5  (4  )  すっとんだ!
              ●テンポよく
6  (1  )  すっとんとん
7  (2  )  すっとんとん
8  (1  )  すっとんすっとん
9  (2  )  すっとんとん
              ●つづけて
10 (1  )  ふんどしわすれて
11 (3  )  すっとんとん
              ●つづけて
12 (1  )  とぐちでころんで
13 (3  )  すっとんとん
              ●無声音
14 (2  )  ((すっとんすっとん すっとんすっとん))
              ●つづけて
15 (2  )  すっとびとびすけ              
16 (1  )  すっとんだ
              ●つづけて
17 (2  )  まにあった              
18 (1  )  まにあった
19 (2  )  やっとこすっとこ
20 (1  )  まにあった
21 (4  )  じぶんの そうしき
22 (間)
              ●トントンの間で
              ●思い切り
23 (1  )  ま~に~あった~~

群読台本中学1年「なまけ忍者もうひとりのぼく」■台本D■
                   ●堂々と
1  (1  )  なまけ忍者…もうひとりのぼく
2  (間)
                   ●充分間を取る
                   ●無声音
3  (2  )  ((つけてくれ ちょっとだけ
          つけてくれ ちょっとだけ))
                   ●トントントントン
4  (2  )  ぼくのおへやのすみっこに
                   ●トントントントン
5  (1  )  なまけ忍者がかくれてる
                   ●トントントントン
6  (2  )  ぼくが勉強していると
                   ●トントントントン
7  (1  )  なまけ忍者のひくい声
                   ●無声音
8  (2  )  ((ちょっとテレビをつけてくれ
          つづきマンガを見たいのじゃ))
                   ●だんだん
9  (1  ) なまけ忍者に
                   ●だんだん
10 (1  ) なまけ忍者に
                   ●だんだん
11 (2  ) なまけ忍者にさそわれて
                   ●大きく
12 (4  ) ぼくもテレビを見てしまう
                   ●急に無声音
13 (2  ) ((やめなされやめなされ))
14 (1  ) なまけ忍者がいるかぎり
15 (1  ) なにをやっても
16 (2  ) ぼくはだめ
17 (1  ) なまけ忍者よお願いだ
18 (4  ) はやくどこかへ
                   ●印象的に
19 (2  ) 消ぃえぇてぇくぅれぇ~~~~
20 (間)
                   ●無声音
21 (2  ) ((つけてくれちょっとだけ
          つけてくれちょっとだけ
           つけてくれちょっとだけ
            つけてくれちょっとだけ))

★無理なら21は省略してよい

■中学校1年生クラス群読台本■
★「最初に練習する」のは「最後の28番の全員のセリフ」★
群読台本中学1年「みち」■クラス群読台本■
            ●堂々と力強く
1  (1  ) みち
            ●たっぷり間をとる
2  (間)
            ●トン
3  (1  ) もっと        
            ●トン
4  (2  ) もっと        
            ●トン
5  (2  ) もっと        
            ●トン
6   男   もっと        
            ●トントト
7   全   もっとさきへ     
            ●キッパリと
8  (1  ) たとえ
            ●重々しく
9   全   まいごになっても
            ●イチ、ニの間で
10 (間)              
            ●はっきり
11 (1  ) みち
            ●さわやかに
12 (2  ) それは/ちずにのっていない
            ●言葉はっきり
13  女   ちいさなじゅうじろ
            ●遠くに向かって
14 (2  ) みちのおわったところで
             ●はっきり言う
15 (1  ) ふりかえれば
             ●重ねておいかける
16  女     ふりかえれば
             ●重ねておいかける
17  男       ふりかえれば
            ●遠くに向かって
18 (1  ) みちは
            ●切ってそろえて
19  全   そこから/はじまっている
            ●切ってはっきり
20 (1  ) じゅうじろに/ゆきついた
            ●そろえて
21  男   一年生の
            ●そろえて
22  女   わたしの背中が
            ●区切って
23 (2  ) きのうまでのみちを/せおっている
            ●力強く
24 (1  ) でも/もどりたくない
            ●力強く
25  男   もっとさきへ
            ●力強く
26  女   もっと/もっとさきへ
            ●遠くに向かって
27 (1  ) あの山を/こえてゆきたい
            ●ひびかせて
28  全   たとえ/まいごになっても
★このクラス群読練習が終わった時の、生徒の顔がたまらない。
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中学国語指導案・群読台本 中学2年

2010-07-26 19:14:32 | 中高国語など指導案
わかる目次

中学国語指導案・群読台本 中学2年 
■台本A■班別群読台本
参考:谷川俊太郎氏詩集
              ●重々しく
1  (1  )  うんこ
2  (間)
              ●あわてずに
3  (1  )  ごきぶりの
4  (1  )  うんこは
              ●小さくかわいく
5  (2  )  ちいさい
6  (2  )  ちいさい
7  (1  )  ぞうのうんこは
              ●低くどっしり
8  (1  )  おおきい
9  (4  )  おおきい
10  (間)
              ●かわいく
11  (1  )  いしのような
12  (2  )  うんこ
              ●さっぱり
13  (1  )  わらのような
14  (2  )  うんこ
              ●まじめくさって
15  (2  )  うんこというものは
16  (4  )  うんこというものは
17  (1  )  くさやきをそだてる
18  (間)
              ●あわてず
19  (1  )  どんなに
20  (1  )  うつくしい人の
21  (1  )  うんこも
22  (1  )  くさい
              ●ていねいに
23  (2  )  どんなえらい人も
24  (2  )  うんこを
25  (1  )  する
              ●はっきり
26  (1  )  うんこよ!
              ●明るく
27  (2  )  きょうもげんきに
              ●ドカンと
28  (4  )  でてこい!



群読台本中学2年「ひとくいどじんのサムサム」
■台本B■班別群読台本
参考:谷川俊太郎氏詩集 
              ●明るく
1  (1  )  ひとくいどじんのサムサム
2  (間)
              ●リズムよく
3  (1  )  ひとくいどじんのサムサム
4  (2  )  サムサム
              ●リズムよく
5  (1  )  おなかがすいて
6  (1  )  おうちへかえる
7  (1  )  ひとくいどじんのサムサム
8  (4  )  サムサム
              ●スパッと終わる
9  (1  )  ななくちたべたらもうおしまい
10  (間)
11  (1  )  ひとくいどじんのサムサム
12  (3  )  サムサム
              ●ことばをはっきり
13  (1  )  おなかがすいてともだちの
14  (1  )  となりにすんでるカムカムたべる
              ●スパッと終わる
15  (2  )  ふたくちたべたらもうおしまい
16  (間)
17  (4  )  ひとくいどじんのサムサム
18  (1  )  サムサム
19  (2  )  おなかがすいて
20  (2  )  死にそうだ
              ●言い方を工夫して
21  (1  )  とうとう自分の
22  (1  )  からだをたべる
              ●できればユーモラスに
23  (2  )  ひとくちたべたら
24  (2  )  もう止まらない
25  (1  )  ひとくいどじんのサムサム
26  (4  )  サムサム
27  (1  )  自分をたべて
              ●スパッと
28  (4  )  なくなった



群読台本中学2年「日本語のおけいこ」
■台本C■班別群読台本
参考:谷川俊太郎氏詩集

1  (1  )  日本語のおけいこ
2  (間)              
              ●テンポよく
3  (1  )  アイウエオ
4  (2  )  カキクケコ
              ●かまないで
5  (4  )  だれかがどこかで習ってる
              ●テンポよく
6  (1  )  サシスセソ
7  (2  )  タチツテト
              ●かまないで
8  (4  )  だれかがどこかで話してる
              ●テンポ!
9  (2  )  ナニヌネノ
10  (2  )  ハヒフヘホ
11  (1  )  だれかがどこかで
12  (1  )  忘れてる
              ●テンポ!
13  (4  )  マミムメモ
14  (2  )  ヤイユエヨ
15  (1  )  だれかが
16  (1  )  どこかで
17  (4  )  うたってる
              ●テンポ!
18  (4  )  ラリルレロ
19  (2  )  ワヰウヱヲ
20  (1  )  だれかがどこかで
21  (1  )  どこかでだれかが
22  (2  )  どなってる
              ●ズバリ強く
23  (1  )  ン!
              ●うまくつなげて
24  (2  )  いろはにほへと
25  (1  )  ちりぬるを
              ●だんだんもりあげて
26  (2  )  だれかがどこかで
27  (2  )  どこかでだれかが
              ●区切って終わる
28  (4  )  あ・き・れ・て・る



群読台本中学2年「歩くだけ」
■台本D■班別群読台本
参考:谷川俊太郎氏詩集 
              ●しっとりと
1  (1  )  歩くだけ
              ●明るくさわやか
2  (間)
3  (1  )  涙は汗と同じもの
4  (4  )  ふかなくたって
5  (1  )  すぐかわく
6  (1  )  風にむかって歩くだけ
              ●さわやかに
7  (2  )  ガードをくだって
8  (2  )  坂くだり 流れるように
9  (1  )  知らない道を歩けばいい
10  (間)
              ●はっきり
11  (2  )  涙は海と同じもの
              ●聞きやすく
12  (1  )  なまあたたかくて
13  (1  )  塩からい
              ●かまずに
14  (2  )  夜のなぎさに光ってた
15  (1  )  かぞえきれない夜光虫
              ●テンポよく
16  (2  )  夏のあの日の
17  (1  )  思い出は
18  (2  )  苦しいくせに
19  (1  )  なぜ甘い
20  (間)
              ●はっきりと
21  (1  )  涙は雨とまじりあう
22  (2  )  風がはこんだ
23  (2  )  にわか雨
              ●きっぱりと
24  (1  )  雨がさなんて
25  (4  )  いらないわ
              ●広がるように
26  (1  )  まっすぐ前をむいたまま
              ●さわやかに
27  (1  )  知らない街を
              ●力強く
28  (4  )  歩けばいい


群読台本中学2年「忘れない日々」
■台本E■合唱コン学年群読台本
**中学校20**年度
参考:MISIA『忘れない日々』歌詞より
                  ●印象深く
1 (  )  忘れない日々

2  (間)
                  ●あわてず
3 (  )  忘れないで
                  ●余韻を残す
4  男   流した涙を
                  ●きっぱりと
5 (  )  忘れないで
                  ●伝えるように
6  女   わたしたちが/見つけた日々を
                  ●さわやかに
7 (  )  写真立ての中で笑う
                  ●言葉はっきり
8 (  )  あの頃が
                  ●きっぱりと
9 (  )  二度と
                  ●ゆったりと
10 全   もどらなくても

11 (間)
                  ●はっきり
12 女   あの日
                  ●はっきり
13 男   あの時
                  ●やわらかく
14(  )  与えてくれた/やさしさを
15(  )  胸の中に
16(  )  よみがえらせて
                  ●きっぱりと
17(  )  「わたしなら/だいじょうぶ」
                  ●はっきりと
18 女   そう答えた/あなたの強さに
                  ●言葉はっきり
19 男   のぞむ場所に/向かってゆく
                  ●遠くに
20(  )  あなたの強さに
21 全   あこがれていた
                  ●指(  )歩き始める
                  ●指揮台へ上がる
22 (間)
                  ●きっぱりと
23(  )  忘れないで
                  ●力強く
24 男   わたしたちが/見つけた日々を
                  ●はっきり
25 女   流した涙を
                  ●言葉はっきり
26 全   わたしたちが/追いこした雲を
27 (  ) 目をとじて
                  ●やきつけて、で指揮片手振上げ
                  ●クラス全員両足重心
28 全   ひとみに/やきつけて
                  ●せりふ言切りと同時に振り始める



群読台本中学2年「会えてよかった」
■台本F■学年群読台本
**中学校・2005年度
参考:谷川俊太郎氏詩集より
1 (  ) 会えてよかった
2 (間)
3 (  ) あなたに
4  全  あなたに 会えてよかった
5 (  ) 空が青く 大きいことも
6 (  ) あなたがいて 気がついた
7  女  この光も いま とどいたばかり
8  男  とおくうちゅうの かなたから
9 (間)
10(  ) みんなに
11 全  みんなに会えてよかった
12(  ) すてきなものが
13 男  そばにあること
14 女  みんながいたから 気がついた
15 全  いまもどこかで 命が生まれる
16(  ) 子犬も 小鳥も 草の芽も
17(間)
18(  ) わたしに
19 全  わたしに 会えてよかった
20(  ) ときめきも
21(  ) 胸がわくわくすることも
22 全  わたしがいて 気がついた
23(  ) だれも知らない音だけど
24(  ) わたしの殻を やぶる音
25(間)
26(  ) 会えてよかった
27 男  別れてゆく
28 女  あなたに
29(  ) 別れてゆく
30 全  あなたに

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