円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

初めての国語非常勤・実践記録1講師登録

2010-10-04 20:00:58 | 初非常勤講師全実践
2010/10/16re upload全ページ目次
初めての国語非常勤・実践記録1講師登録
(非常勤講師をやってみました)
2008年11月記
人生でもっとも悲しいことは、
一日八時間、わしらにできる唯一の事が仕事だということだ。
一日八時間、食べ続けることはできないし、飲み続けることもできない。
一日八時間、愛しあうこともできない。
八時間もできるのは、仕事しかない。
それが自分自身を、そして他のみんなをみじめで不幸にさせる原因なんだ。
・・・ウィリアム・フォークナー

一年半の完全なブランク。
生涯、授業に戻るつもりもなかった。
だが、非常勤講師登録をしてしまった。
もしかすると、明日電話が来て、あさってから授業かもしれない。
教科書もない。何年生かもわからない。荒れ方も予想できない。
募集の電話が来るまでの数日間、数週間で皆さんならどんな準備をしますか。

問い1
数日間でこれだけは読み直すという「本一冊」できれば「三冊」を書いてください。

問い2
何も予想できない授業一時間目、あるいは最初の数時間をこなすために「買って用意するもの」があれば書いてください。

問い3
戻る気もなかったブランク後、また授業できるかさえ不安な精神状態です。
授業に対応するために、今自分が持つ「国語授業の技術」を書いてください。


●登録前=半年ブラブラして考える●

●○月○日=某市教委に講師登録●
 午前九時一番乗り。
 トイレに行ってる間にリクルートスーツの若い女性に抜かれる。
 部屋に入ると年配の男性と女性が奥にいる。
 入り口で登録用紙を取る。
 これが丸々一時間かかるほど書く量が多い。
 「長所のPR欄」が一番難しい。
 これをいきなり見てきっちり書ける人は少ないと思う。生徒と同じだ。

 登録用紙を書き終わった人から「面接」になる。
 わざとゆっくり出して様子を見る。質問はゆるいものばかりだ。
 質問内容より「人柄」を見ているのだな、と思う。

 三番目に面接を受ける。
 登録用紙にある経歴の話になる。
 面接官はぼくの出身中学の国語の先生を知っていた。
 ○○市で教員をしたときの校長の名前が出る。世間話のようなものだ。

 途中、面接官の手元の「面接評価用紙」がちらりと見える。
 (身なり)(態度)など、十項目ほどの記入欄があるようだ。
 やっぱり、見た目が九割、なのだ。

 驚いたことに、訪れた二十名近くの登録者で、
 ビシッとスーツで決めているのはぼくと最初に見た女性の二人だけだった。
 あとは、なんだか私服みたいな普段着の人ばかりだ。
 「この差は歴然だな」と思う。

 終わったのは午前十一時だった。
 書くのと面接で二時間近くかかった。
 出口のドアで「ありがとうございました」と言い、頭を下げた。
 遠くで面接官が「ご苦労様でした」と言葉を返した。
 彼は面接後のぼくの「評価用紙」を記入しているのだ。
 こういう退出の仕方とかも見ているのだろうな。

●準備●
 ネットでリストアップしたものを買う。
 線を引きながら本を読み直す。
 野口先生のDVDを買って観る。
 鉛筆を80本削る
 フラッシュカードを150枚書く
 だが、十日もたつと、結局募集はないんじゃないかと不安になる。

その1 その2 その3 その4 その5
その6 その7 その8 その9 その10
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初めての国語非常勤・実践記録2授業開始

2010-10-04 20:00:56 | 初非常勤講師全実践
2010/10/16re uploadわかる目次
初めての国語非常勤・実践記録2授業開始
(非常勤講師をやってみました)
2008年11月記

●授業開始●
○月○日夕方。登録から12日後、教委からの電話が鳴る。

翌日○日、校長面接。
週17時間。準備含め26時間。
中学1年4クラスと2年選択1コマ。
一か月契約。

その翌日○日、授業開始。
一年半のブランクを経て、日給¥11856の非常勤講師生活がいきなり始まった。

◆1日目
 通勤に90分かかるので朝6時30分出発。
8時に出勤して打ち合わせに出る。自己紹介。1校時からすぐ授業。

 一つ目の授業後。小さくこんな声が聞こえる。
 男子「○○先生よりいいんじゃない?」
 女子「それは言っちゃだめだよ」

 二つ目の授業後。授業中フラフラ動くタイプの男子がやってくる。
 「授業、おもしろかったっすよ」
 「そうか。ありがとう。うれしいよ」 


 廊下に出ると女子が二人。 
 「ありがとうございましたぁ」 

 とニコニコして言う。

◆2日目
 やっぱり、休みのほうが楽だなあと思う。

◆3日目
 やや気落ち状態。教室の左半分を見ていない。

◆4日目
 やはり満足感なし。視線の左半分が弱い。

◆5日目
 やたら言葉が多い。言葉を削れ。

◆6日目
 迷わず押し始める。帰り道少し満足。

◆7日目
 自分のペースになった。左半分が見えてきた。

◆8日目
 少しは言葉が削れてきた。

◆9日目
 日に日にテンポが良くなる気がする。

◆10日目
 初めて生徒が話しかけてきた。他の教員からも初めてまともに話しかけられて会話。

◆11日目
 大雨。週末で少し疲れた。でも一週間やったぞという感じ。

◆12日目
 良い時間もあり。だめな時間もあり。

◆13日目
 かなり良い。だが視線が狭く、弱い。

◆14日目
 良い。翌日から文化祭と祝日で五連休。

◆15日目
 休み明けで疲れた。

◆16日目
 やりたいように押し通した。それが成功する。

◆17日目
 ちょうど一ヶ月目たった日。
 授業前、教卓で腰掛けていると女子がひとりやってきた。
 ニコニコしてこう言った。  
 「先生、ずっとここにいてくださいよ」
 「ああ。ありがとう。そんな風に言ってもらえたらほんとにうれしいよ」
 「とても楽しいですよ。私は国語が苦手なんですけど」
 「そんなことないと思うよ。ありがとね」 


◆18日目
 4クラス中1クラス自分がダメ。3クラスは良し。思う通り押した。

◆19日目 
 「先生今日かっこいいですよ」
 「いつもだろ」 


◆20日目
 すべて良し。

◆21日目
 授業中に男子がひとりごと。 
 「なんか国語の時間は短く感じる」 



 一ヶ月間わずかながらやり遂げたことは
 
 (1)授業はすべて1秒も延ばさなかった。
 (2)始まる前はすべて教室にいて待った。
 (3)ほめ続けるよう心がけた。
 (4)空白は作らなかった。たぶん。


その1 その2 その3 その4 その5
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初めての国語非常勤・実践記録3登録後買ったもの

2010-10-04 20:00:54 | 初非常勤講師全実践
2010/10/16re uploadわかる目次
初めての国語非常勤・実践記録3登録後買ったもの
(非常勤講師をやってみました)
2008年11月記

■登録後に買ったもの■
①蛍光チョーク橙ひと箱 ¥1484
②鉛筆40本12本397×3 ¥1200
③鉛筆削り1手動 ¥2004
④漢字フラッシュ用ケント紙B5×200枚¥1258×2 ¥2516
⑤プロッキー3本114×3 ¥340
⑥赤鉛筆40本100円ショップ ¥1000
⑦消しゴム3個 ¥100
⑧用具入れカゴ ¥100
⑨五色百人一首20セット ¥18000
⑩★うわばきシューズ
(過去使っていたもの。意外に持っていくのを忘れやすい)

■登録後に読んだもの■
①『特別支援教え方教室』1~10巻
②『特別支援教育の指導ML小事典』
③『ADHD/LD指導の基礎基本』
④横山浩之ホームページ

■登録後に観たDVD■
 ●『野口芳宏DVD』見直し
  1 詩の鑑賞「青イ花」
  2 模擬授業「大造じいさんとがん」
 ●『野口芳宏DVD』購入・視聴
  1 6年授業「雨ニモマケズ」
  2 音読授業中学「古典の授業」
  3 授業解説「やまなし」
  4 模擬授業「作文指導の実践基本」
  5 模擬授業「俳句の鑑賞指導」

■自分の国語授業の持ち駒は何か■
①視写
②聴写
③板書消しながら暗誦
④様々な音読(追い読み他)
⑤指名なし音読・指名なし発表
⑥討論ディベート
⑦作文用紙の使い方
⑧作文手本
⑨作文フォーマット400字
⑩グレーゾーン作文ワーク上級1・2
⑪漢字・指書き
⑫漢字・なぞり書き
⑬漢字・写し書き
⑭最初の実力テスト
⑮漢字読みフラッシュカード
⑯部首名フラッシュカード
⑰一字読解
⑱群読
⑲文法
⑳五色百人一首
21授業十原則

■某市勤務校の特徴■
①東京書籍「国語」は良い
②授業を延ばす教員がほとんどいない
③教室に「教壇」がない /最後列の生徒の手元が見えなくて困る
④教室にはゴミ箱がない /ゴミはすべて持ち帰りだそうだ
⑤席替えはくじ引き(○○市でも多かったが)
⑥下駄箱 /1年生はかなり美しい
⑦牛乳給食なし /お茶のやかん配布。良いことだ。
⑧帰りの会のあと⇒そうじ、の順番(たぶん一部の当番制)
⑨朝読書8:30から全校で
⑩教科係りお迎え1年生だけ?有り
⑪男女でピッタリと机をつけられない
⑫合唱は上級レベル
⑬生徒は人なつこいタイプではない
⑭教頭でなく副校長という
⑮朝打ちの開始にチャイムなし /良い
⑯朝打ち司会は教務

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初めての国語非常勤・実践記録4授業計画第1案

2010-10-04 20:00:52 | 初非常勤講師全実践
2010/10/16re uploadわかる目次
初めての国語非常勤・実践記録4授業計画第1案
(非常勤講師をやってみました)
2008年11月記

 実際の授業は、校長面接の翌日一時間目から始まった。
 生徒の名前はもちろん、授業で何をやっていたかもほとんどわからない。
 校長面接のあと、国語主任が授業の進度を誠実にていねいに説明してくれた。
 だが、簡単に言えば、 
 「続きをやってください」
 ということだった。
 以下の、事前に想定したことは何もできなかった。
 実際は、教室に入ってそこで何をするか瞬間的に考えたのだ。

■■実際は「全く」できなかった授業計画第1案■■
 
・・・登録後、仕事の電話が来るまでの間に作った

<黄金の5時間 第1案>

 ●この5時間の間に教科書対策練る予定。
 ●集団の統率、個別指導気にしない。両目をつぶれ。

◆第1時◆

(最初の話)
「ゼロから始めること」を生徒にお願いする。

(授業中の注意事項説明)
1 机上はノート・筆箱・下敷きのみ
2 鉛筆使用(鉛筆はなければ貸し出す)
3 赤鉛筆使用
4 消しゴムは使うな

(最初にすること)
1 国語班決定

(授業に入る)
1 詩『ばか』板書
  ⇒/視写/追い読み/韻を踏む/暗誦

2 谷川俊太郎プリント追い読み指導

3 予備(教科書アイロン)/(聴写)

(授業の最後に)
1 『鉛筆3本』『b5二穴ファイル』用意のお願い
2 漢字フラッシュカードで必ず終わる

◆第2時◆

1 漢字フラッシュ
2 『入学力試し』五十音図はカタカナだけ
3 ○画の漢字を書きなさい(指導案あり)
4 口に2画加え漢字を作りなさい
5 詩暗誦・又は1分間視写(教科書使う)

◆第3時◆

1 漢字フラッシュ
2 漢字指導=ゆび書き・なぞり書き・うつし書き
3 漢字B5プリント(上段問題・下段正解=裏面視写聴写用紙)
4 グレーゾーンワークシート・又は1分間視写(教科書)

◆第4時◆

1 漢字ドリル
2 漢字フラッシュ
3 成績つけ方と国語領域=話す聞く・書く・読む・言語・関心意欲
4 作文用紙の使い方
5 400字視写
6 一分間視写(教科書の文で。ノートに)
7 小学校漢字

◆第5時◆

1 漢字ドリル
2 作文「家から学校までの道順は」

■■実際は「ほぼ」できなかった授業計画第2案■■

  ・・・校長面接後の国語についての説明を聞き、翌日の授業のために作った。
  ・・・非常勤講師が決まるまでの一週間ほど、生徒は自習プリントをやっていた。

<黄金の2時間 第2案>

  ●すぐ教科書に入る『少年の日の思い出』
  ●集団の統率・個別指導なし・両目をつぶれ

◆第1時◆

① <ゼロから始めることをお願いする話>
② 『少年の日の思い出』自習プリント新出漢字すべて追い読み
③ 『少年の日の思い出』自習プリント新出漢字フラッシュ(自作)
④ 教科書『少年の日の思い出』段落番号振り
⑤ 教科書『少年の日の思い出』
   ・10、12段落あたりから追い読み
   ・起立させて方向変えて音読
   ・座り方、姿勢意識して音読
   ・時々確認
⑥ 教科書『少年の日の思い出』
   ・復習と確認「登場人物」「主役・相手役・脇役」
⑦ 自習プリント問題続き(どんどんやる)
⑧ 新出漢字フラッシュ

◆第2時◆

① 新出漢字フラッシュカードで開始
② ゆび・なぞり・写し指導
  (鉛筆配布⇒5字だけ練習⇒テスト=自作予習プリントとテストプリント)
③ 教科書( )段落から追い読み・ひとつ丸読み・マル付けコンビ読み等
④ プリント問題どんどんやる
⑤ 新出漢字フラッシュ/オリジナルフラッシュ

★プリントを終えられたら、発問と発表を行なう。
  「箱の中から、について」
  「盗むつもりだった、について」
  「悲劇の原因、について」
★「感想作文」があるそうなので、「手本作文」を用意して読ませる。
  又は過去の『少年の日の思い出』の「主題作文手本」を読ませる。
★『作文用紙の使い方プリント』を読む時間があるか?
  作文用紙に書く時間があるか?

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初めての国語非常勤・実践記録5授業記録12時間①

2010-10-04 20:00:50 | 初非常勤講師全実践
2010/10/16re uploadわかる目次
初めての国語非常勤・実践記録5授業記録12時間①
(非常勤講師をやってみました)
2008年11月記

以下が実際の授業内容である。
一ヶ月間、12時間分の授業を示す。

■■授業記録1年12時間08年○月○日~○月○日■■

◆1時間目◆少年の日の思い出1

■お話3分
■確認 
  「少年の日」自習プリントNo1~4すべてマル付け迄終わっている
■自習プリントNo1
  漢字追い読み
■フラッシュカード漢字読み
  (少年の日専用に急遽作ったオリジナル)
■「少年の日」13段~16段
  追い読み
■発問
  『盗むつもりはなかった。その証拠を一文で探せ」』
 
 ●マル付けコンビ決定/4人国語班決定/国語班長決定
 ●はじめての追い読み・すごく声が出る
 ●ほめまくる


◆2時間目◆少年の日の思い出2

■漢字フラッシュカード読み
■15~16段
   追い読み
■発問1
   『盗むつもりはなかった証拠の一文は』
    せめて~見たい…逆転=逆らいがたい欲望
■発問2
   『私のチョウは明るいランプの光を受けて箱の中からきらびやかに光り輝いた』
   『この一文におかしな言い方が二つあるがどれか』
   (3字)明るい
      (ランプは明るくない。周りが暗いことを表している)
   (2字)から
      (「で」よりも「から」のほうが輝きが強い。
       それはチョウが僕にとって宝物だったから。)

 ●国語班で机をきっちりつけた(1ミリも離させないということ) 
 ●各班ひとり決めさせて発表できた


◆3時間目◆少年の日の思い出3

■17~19段
   追い読み
■20段以後ラストまで
   早口読み
■発問1
  『四つの事件は何か?』 
   1盗んだ 
   2こわした 
   3わかってもらえなかった 
   4つぶした
■発問2
  『四つのうち一つを消さなければならない。
   他に比べて重要ではないと書いてあるからだ。
   どれか』
   1盗んだ(チョウを壊したほうが僕の心を苦しめた、と書いてあるから)
■指示1
  『2,3,4の事件の中で最も大きな事件は何だと思うか、挙手。』
   人数確認。
■説明1
  『あらすじと主題とは・桃太郎を例に』
■説明2
  『あらすじとは』
  「桃太郎が鬼退治をした話」
■発問3
  『この話を通して作者が言いたいことは何か。
   桃太郎・おばあさんなどの言葉は使ってはだめ』
    ①仲間がいれば強くなれる
    ②いいことするとお返しがくる
    ③正義は勝つ
■説明2
  『ハッピーエンドと悲劇とは』
■『少年の日主題作文』
  教師手本と過去優秀作2点を配布。読み聞かせ。
  作文を書かせるときは、必ず見本を配る。
■部首フラッシュカード


◆4時間目◆少年の日の思い出4

■「作文用紙の使い方プリント」
   追い読み
■作文
  『少年の日の思い出主題』 
   400字1枚以上(両面印刷)
   できなくても時間内に提出。
   決して宿題にしない。

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初めての国語非常勤・実践記録6授業記録12時間②

2010-10-04 20:00:48 | 初非常勤講師全実践
2010/10/16re uploadわかる目次
初めての国語非常勤・実践記録6授業記録12時間②
(非常勤講師をやってみました)
2008年11月記

◆5時間目◆竹取物語1
■ノート 
  1主役はかぐや姫 
  2平安時代 
  3日本で最古の物語
■冒頭音読
  (追い読み1・各自読み4・現訳比べ読み1・それをマル付けコンビで2)
    ☆コンビの一人が先生役。立ち古文を読む
     ⇒生徒役が現訳を読む
     ⇒先生役交替
 
  ●音読3ポイント[右カギカッコ内は2015-03-04追加]
   1 教科書を両手で持つ  「教科書を、両手で持ちなさい」
   2 両足の裏を床につける 「両足の裏を、床につけなさい」
   3 腰骨を伸ばす     「首筋を立てなさい」(腰骨、より良い)

      
   ☆歴仮名を囲ませる
   ☆教科書の文頭に番号振らせる(1~6)
■冒頭視写
   ①冒頭全文をノートに視写(一文ずつ分けて)
   ②視写のあと、板書を一部分ずつ消しながら4回音読(暗唱指導の始め)


◆6時間目◆竹取物語2

■作文返却
  『少年の日主題作文』優秀作2点配布。読み聞かせ。
  (作文を書かせたら次の時間にこのようにする) 
■竹取冒頭 
   ひとり一文読みチェック。
   端から一人ずつ、どんどん一文だけ読ませる。
   「うまい」「よし」「はっきりしている」など短く強く個別評定。
   全員読ませる。
■4人班一人一文ずつ読み
  (6文6点満点・班ごとに「何点」と言い点数板書・9班行なう)
   ①4人起立。
   ②班で決めた順番で一人一文ずつ音読。
   ③冒頭を全文読む。二人は二回読むことになる。
   ③読み間違い、つっかえる、不必要に間が空くとその生徒は0点。
   ④すべてスラスラ読めたら「6点!」。6、と板書。
■新出漢字プリントNo1
   20問・読み仮名を振らせる
■指書き・写し書き
   新出漢字プリントNo1、の上段10個まで。

  ●指書き・写し書きを教えることにした。
   (新出漢字プリントは他の先生が作ったもの。
    字が小さく「なぞり書き」はできないので省略。)
  ●指書きは
   ①画数を声に出す
   ②二倍速で
   ③机の上に指の腹で(爪の先ではない)


◆7時間目◆竹取物語3

■暗唱リハ9班同時
  ①国語班の中で1人立ち暗唱する
  ②6文すべてスラスラ読めると6点。間違い、つっかえ、間が空くと減点。
  ③班長が「○点!」と言う。
  ④4人繰り返し。
■冒頭音読4方向
  ①全員起立。
  ②ろうか、うしろ、まど、黒板、を向いて一回ずつ。始め!
  ③済んだ生徒は着席。
■冒頭以外の教科書本文を一人一文読み
  端からどんどん読ませる。
  ひとこと短くほめる。
■新漢プリNo1指書き
  20個の漢字を一回ずつ指書きさせる。
■10問テスト1
  自作テストプリント配布。 
■マルつけコンビで交換。マル付け。  
■新漢プリNo2・3
  読み仮名だけ振らせる。

  ●プリント1枚に20問あるのでかなり時間がかかる。
  (ショートステップにならない。自作なら一枚をもっと減らす。
   又は、5問ずつ区切り目をつける)


◆8時間目◆竹取物語4

■冒頭音読4方向 
■暗唱テスト36人
  ①6点満点
  ②端からクラス全員どんどん行なう
  ③ひとりずつ暗唱した途端「6点!」「4点!」と言う
  ④微妙な場合があるので、評定は迷わずすぐに言うのがポイント 
■冒頭ノート視写
  ①上段に歴仮名⇒下段に対応して現代仮名遣い(いふ⇒いう、のように)
  ②上段に古文⇒下段に現代語訳(一文ずつ分けて)
■新漢プリNo2・20個
  ①指書き
  ②写し書き
  ③10問テスト2
  ④マルつけコンビ交換マル付け


◆9時間目◆ 竹取物語5

■古文後半音読(冒頭以外)
  ①全文追い読み1回
  ②1人一文読み
  ③マルつけコンビ竹の子読み(二人で交代に起立し、一文ずつ読む)
  ④クラス全員竹の子読み
■新漢プリNo3・20個
  ①指書き
  ②写し書き
  ③自作10問テスト3
  ④マルつけコンビ交換マル付け

  ●「指書き」をしたため5時間もかかった
   (だが、指書きは必要。漢字の量が多すぎるということ)


◆10時間目◆枕草子1

■『春』音読20回
  ①追い読み2回
  ②座ったまま3回
  ③4方向読み
  ④マルつけコンビ同時読み1回(声をそろえて一回読ませる)
  ⑤教科書にマル10個書いて音読10回(1回読むごとにマルを1個塗る)
■暗唱テスト
  ①「春」だけの暗唱テスト。
  ②班長9人を教卓に集める。
  ③できる生徒から教師テストを受ける。
  ④不合格者は後に回り再テスト。
  ⑤合格した班長は班に戻る。
  ⑥班長が班員をテストする。(教師から受けた厳しさと同じ基準で)
  ⑦班員が全員合格したら班長は黒板の班番号にマルをつける。
  ⑧マルをつけた班長は教卓に来る。
  ⑨「夏」を同様に班長だけ教師テスト。
  ⑩班長は同様に「夏」を班員にテストする。
  ⑪以下同様。「秋」の途中まで進んだ。

  ●教師は手元に座席表を持つ。
  ●班長は「○○君合格です!」と申告する。
  ●教師は座席表の名前の枠に「は」「な」「あ」と赤で書いていく。(春、夏、秋)
  ●班長が試験官なのでやや基準のゆるいテストだがよしとする。
  ●すごいスピードで暗唱テストが進む。
  ●ものすごく熱中する。熱狂に近い。

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初めての国語非常勤・実践記録7少年の日漢字テスト結果

2010-10-04 20:00:46 | 初非常勤講師全実践
2010/10/16re uploadわかる目次
初めての国語非常勤・実践記録7少年の日漢字テスト結果
(非常勤講師をやってみました)
2008年11月記

◆11時間目◆枕草子2

■ノート 
  1作者=清少納言 
  2平安時代 
  3随筆
■春~夏 視写
  教師は同時に板書する。
  板書と同じ速さで視写させる。
   ①声に出して読みながら板書する。
   ②最初の一文で「今、写し終っている人」と聞く。
    はじめは一人もいないが、繰り返し聞き続けると数ヶ月でほぼ全員追いつく。
   ③「まだの人はついてきなさい」と言って、どんどん先を書く。
■暗唱テストつづき


◆12時間目◆枕草子3

■一字読解 春~秋
  ●ノートには番号だけ書かせる 
  ●非常に簡単な問題 
  ●教科書の文の流れに沿って
  ●問題出す 
   ⇒ノートに答えだけを書く 
   ⇒指名 
   ⇒答え方のコメント

◆◆◆12時間分の授業記録以上◆◆◆


■「少年の日の思い出」漢字テスト結果■

●前提●

 ① 一枚20個の熟語があるプリントを、3枚頂いた。合計60個。
 ② プリントには漢字の下にそれぞれ「読み仮名」と「練習」の欄が一つずつある。
 ③ ★今までの授業では、授業時間内で漢字の取り立て指導はされていない。
   (こういう学校が多いことを最近知って驚く)
 ④ 漢字ドリルはない。
 ⑤ 一枚のプリントにつき、一回「10問」の漢字テストを頂いた。
 ⑥ <指書き>と<写し書き>と<空書き>のやり方を教える。
   <なぞり書き>は印刷の漢字が小さくてできない。
   その点、「漢字ドリル」というのは実にうまくできていると感じる。

●漢字テストのやり方●

 ⑦ まず、熟語20個の読み仮名を書かせる。
 ⑧ 次に、1個ずつ<指書き>をする。20個繰り返す。
 ⑨ 同時に、書き順が難しい漢字は<空書き>で確認する。
 ⑩ 「練習」の欄に<写し書き>をさせる。
 ⑪ マル付けコンビで、問題の出しっこをさせる。
 ⑫ 自信のない漢字を、各自もう一度<指書き>する。
 ⑬「漢字テスト」実施。
 ⑭ マル付けコンビと交換してマル付け。
 ⑮ 満点の生徒を挙手させる。
 ⑯ 回収。

    1回(満点人数)  2回(満点人数)  3回(満点人数)   平均

1-A 9.7(26/35) 9.4(26/35)  9.3(26/35)   9.4

1-B 9.2(21/34) 9.3(22/35)  9.0(21/35)   9.1

1-C 9.5(22/34) 8.7(15/33)  8.9(22/36)   9.0

1-D 9.4(28/35) 9.3(24/35)  9.5(26/34)   9.4

平均  9.5        9.1         9.2          9.3

その1 その2 その3 その4 その5
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初めての国語非常勤・実践記録8一字読解「枕草子」

2010-10-04 20:00:44 | 初非常勤講師全実践
2010/10/16re uploadわかる目次
初めての国語非常勤・実践記録8一字読解「枕草子」
(非常勤講師をやってみました)
2008年11月記

●一字読解『枕草子』●1年生○月
  
  ★ノートに1~20まで一行空きに番号を書かせる ⇒出題 
   ⇒ノートに答えだけ書く ⇒指名・発言 ⇒コメント
   ⇒20問まで行ったら30まで番号を書かせる
  ★「です」をつけて答えさせる。
  ★どのクラスも35問、または36問までで時間が来た。


1 作品の題名を書きなさい。(枕草子)

2 作者を書きなさい。(清少納言)

3 書かれた時代を書きなさい。(平安時代)

4 春は一日のうちいつが一番よいといっているのですか。(あけぼの)(夜明けではない)

5 やうやう、を現代語訳しなさい。(だんだん)

6 何がだんだん白くなっていくのですか。(山際)

7 山際とは、空の部分、山の部分、どちらですか。(空の部分)(板書で絵を描き写させる)

8 何が少し明るくなるのですか。(山際)

9 雲の、の「の」を別の言い方にしなさい。(が)

10 何が細くたなびいているのですか。(雲)

11 夏は一日のうちいつが良いと言っているのですか。(夜)

12 月のころ、とは月がどうなっている時ですか。(月が出ている時・月が明るい時)
  (時ですか、と聞かれたら、時ですと答える)

13 さらなり、を現代語訳しなさい。(言うまでもない)

14 なぜ闇、つまり真っ暗になってしまうのですか。(月が出ていないから)

15 月が出ているときよりも、真っ暗のほうが良い。マルかバツか。
  (バツ)
  (全員に挙手させる。作者はどうだと言っている?「また。どちらも良い」そのとおり)

16 なぜ蛍がきれいに見えるのですか。
  (闇だから・月が出ていないから)
  (蛍がたくさん飛んでいるからではない)

17 ほのかに、とは強い光、弱い光どちらですか。(弱い光)

18 あなたならば夏は一日のうちいつが一番良いですか。(二三人指名)

19 秋はいつが良いと言っていますか。(夕暮れ)

20 夕日のの「の」を別の言い方にしなさい。(が)

21 山の端は山のどのへんですか。絵で書きなさい。
  (ノートを見て周り、違うなあ、合ってる)
  (コンビで相談させ、板書して写させる)

22 いと、を現代語訳しなさい。ヒントは竹取で勉強しました。(とても・すごく等)

23 ちこう、は今ならどんな言い方をしますか。ひらがな3字で言いなさい。(ちかく)
  (ちかいなるので、ちかくなるので。ちかいでは変です)

24 近うなりたるとは、A山が近づいて見える、B夕日が近づいて見える、ABどちらですか。
  (B)(全員に挙手させる。A「山」の説もあることを言う)

25 烏の、の「の」を別の言い方にしなさい。(が)

26 寝所を別の漢字一字に直しなさい。(巣)
  (床=とこ、は人間の場合です)

27 烏は何羽くらい飛んでいるか。五羽くらい、十羽くらい、二十羽くらい。(十羽)
  (三つ四つ、二つ三つだから)

28 烏は速く飛んでいる、ゆっくり飛んでいるどちらですか。(速く飛んでいる)

29 速く飛んでいるのがわかる言葉を4字で書きなさい。(飛び急ぐ)

30 あはれなり、を現代語訳しなさい。(すばらしい、情趣がある等)

31 何があはれなのですか。夕日、山、烏。(烏)

32 雁とは何ですか。(鳥)

33 雁の数は一羽、二羽以上のどちらですか。(二羽以上)

34 二羽以上だとわかる言葉を4字で書きなさい。(列ねたる)

35 なぜ雁は、いと小さく見えるのですか。(遠くを飛んでいるから)
  (これはいろんな答えが出た。月が大きいからとか)

36 日、とは何ですか。(太陽)

37 日入り果てて、を漢字2字で何と言いますか。(日没)

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初めての国語非常勤・実践記録9日記①先生いつまでいるの

2010-10-04 20:00:42 | 初非常勤講師全実践
2010/10/16re uploadわかる目次
初めての国語非常勤・実践記録9日記①先生いつまでいるの
(非常勤講師をやってみました)
2008年11月記
◆ ◆ ○月 ◆ ◆ 
◆22日目
  中学入学前、M小学校では学年で五色百人一首をやっていたという。
  あるクラスの担任が始めて、学年に広まったらしい。
  教職について二十数年、初めて五色百人一首を経験した小学生に会う。
  まだまだ広まっていないのだ。
  教育界で、二十世紀最高の発明なのに。

◆23日目
  月曜日。疲れた。

◆24日目
  4クラス中3クラス授業◎。ひとクラス△。
  でもやるべきことを押した。

◆25日目
  授業を自分のやりたいようにやって吉。
  しかし、視線がうわすべりしている。

◆26日目
  ○期中間試験一日目。
  久しぶりの採点の集中力が楽しい。
  「赤鉛筆」でどんどんマルをつける。

◆27日目
  ○期中間試験二日目。
  採点終了。4クラスに8時間かかる。いつもの倍。
  試験が100点満点なのと「作文問題」を入れているため。
  僕はいつも「作文問題」を作っていたが、学校全体でやっているのは珍しい。
  良いことだと思う。

  しかも、この中学校は「聞き取りテスト」まである。
  二人の教師が原稿を作り、二人で役者になり録音するのだ。
  最初聞いたとき、「やっぱり業者のCDはうまいなあ」と思ったら、
  ベテラン二人が自作録音していたのだ。すばらしい。

  また、以前勤務した市町村では、50点満点試験だった。
  50点満点で何の問題もないのに・・・。

  それから、ここでは「試験計画表」なし。「テスト後集計処理」なし。
  ものすごく楽。本来これでいいのだ。
  以前の市町村は手をかけすぎだった。

 ▼▼▼ ○期中間試験平均点 ▼▼▼
     A組 83.6 ◎
     B組 82.9 ◎
     C組 81.4 ◎
     D組 81.3
     E組 79.6 ◎
     F組 76
     G組 76

  試験の平均点集計をしないので、
  教師はどのクラスができてどのクラスができないかわからない。
  これはあまり良くない。
  隠しても仕方ないのだ。授業困難クラスには手を入れるしかない。
  平均点は、丁寧に直接尋ねて回った。
  一学年は三人の教師で教えているのだ。
  ◎印が僕の教えているクラス。
  漢字の「指書き」指導の差ではないかと思う。

◆28日目
  一番疲れた。やる気低下。

◆29日目  2008年○月○日
  僕が代替して休んでいる女性は担任を持っている。
  十日ほど前から急にその▲組がめちゃくちゃになってきた。
  担任が代わった、いつ戻ってくるのかわからない。
  不安定になっているのだろう。

  大騒ぎで収拾のつかない授業を僕は十年ぶりくらいに味わった。
  思い上がったことを言えば
  「俺の授業がこんな風になるとは」
  という衝撃もあった。
  それとなく聞いてみると他の授業もめちゃくちゃだという。
  
  物凄く久しぶりに授業が収まらないことで朝起きにくくなった。
  A組の生徒は授業中、わざと嫌な感じで「●●先生いつ戻ってくんの」と聞く。
  胃が縮む。
  他のクラスは逆に日に日に良い雰囲気になる。
  だが床に就く前は明日の▲組の騒乱ばかり思われる。
  妙な悪夢を見続けるようになる。
  昨晩がいちばんひどかった。
  帰りの電車で疲れきって眠った。

  今日。
  一時間目、○組。しっとり落ち着いたすごい集中力。
  二時間目、△組。大賑わいだが脇にはそれない。褒めちぎる。
  三時間目、◇組。

  ◇組で授業中、何かの拍子にこういうやりとりになった。 
  「先生いつまでいるの」
  「わかりません」
  「いつか他の学校にいくんですか」
  「そうです」
  「ずっといてください」
  「永久にいてください」
 
  僕は心臓を押さえて
  「今日は涙を流しながら眠ります。そんな風に言ってくれたらほんとにうれしいよ」
  と答えた。
  この前は一人の女子に言われただけだったが今日はクラスぐるみだ。
  マジで少し胸が詰まった。

  五時間目が▲組だ。
  僕は心の中で午前中の三クラスに二十回くらい、ありがとうありがとうと言った。
  午後がどんな大騒ぎになっても耐えられる、と思った。
  五時間目の▲組の授業では、このひと月半で最も力を使った。
  言うべきことを言い、静め、するべき指示を出し続けた。
  昨日までより少しはましな状態になり、僕の気持ちは遥かに上向いた。
  これでいいのだと思った。
  思うとおりに正しい方法で押し続ければいいのだ。
  それもこれも他の三つのクラスのおかげだ。
  
  彩りの濃い一日でした。

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初めての国語非常勤・実践記録10日記②なんで国語は短いんだろ?

2010-10-04 20:00:40 | 初非常勤講師全実践
2010/10/16re uploadわかる目次
初めての国語非常勤・実践記録10日記②なんで国語は短いんだろ?
(非常勤講師をやってみました)
2008年11月記

◆30日目
  授業後男子がひとりごと。
  「なんで国語は短いんだろ?」 


◆31日目
  ついに教えてない三年生の女子にまで階段で言われた。
  「先生、三年にも教えにきてください」

  三年なんて教室の前を通ったことさえないのに。困りました。ハァ。

◆同じく31日目
  今日四クラス全部五色やってみた。
  最初の三クラスは惚れ惚れする時間だった。

  今めちゃくちゃな▲組が五時間目だった。
  僕が二十年間百人一首をやり、
  十年間五色百人一首をやってこれほどひどい出来なのは初めてだった。

  五色百人一首が成り立たないクラスがあるのを初めて知った。
  ショックだった。
  次にまたやるべきなのか。たぶんやるべきなのだと思います。
  帰りに寄り道してツーウェイなどを立ち読みしました。救いを求めて。

◆同じく31日目
  立ち読み。ツーウェイ(向山洋一氏)。
  発達障害への対応について。
  「叱ると大混乱になる」
  「無視は最低の方法だ」

  
  正しい行動を教えろ
、ということだ。
  減らしたい行動は無視し、
  人物は無視せず、
  増やしたい行動はほめろ、

  ということだ。

  減らしたい行動は無視している。
  大きくまちがってはいないはずだ。が、名前を覚えなくては。
  女子の騒乱に悪意は感じられないのが特徴だ。
  女子は評価され相手にされるのを望んでいる気がする。
  男子の大部分はまじめな子だ。
  だが、今は全体が完全に横道にそれている。

  自信を持て。
  大きくはまちがっていないはずだ。
  だからこそ、他クラスでの支持が生まれはじめているのだ。

◆ ◆ ○月 ◆ ◆
◆32日目
  正しく押し続けた。だから良し。

◆33日目
  がんばった。良くできた。
  授業後の男子。
  「え、もう終わり?楽しかった」

  別の男子が
  「○期ずっと先生でいいから」

  一日、正しく押し通した。

◆34日目
  校長より○月で終わりの通告あり。
  名残惜しい。そう思えるのは幸せだ。

◆35日目
  がんばった。よくできた。

  今日のこと。
  僕は3年生を教えてないので誰も顔さえわかりません。
  しかし突然職員室のドアが開く。
  3年の女子が、
 「hyoko先生、誕生日はいつですか?え、終わっちゃったんですか。
  年賀状出すので住所教えて下さい!」

  と言って嵐のように出ていった。
  三年生にまで 僕の素晴らしさが伝わっちゃってるのかなぁ。
  いやぁ 困りました。アハハ。

◆36日目
  週末。少し疲れた。

◆37日目
  例のクラスで大騒乱。一喝した。えらそうにならぬように語る。
  もうひとクラスは天使だ。全員の前で礼を言う。

◆38日目
  ベスト尽くした。すべて楽しい。

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