円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

模擬授業にこだわるのは

2010-09-30 07:12:41 | 勝手に授業研究
2010/09/27up全ページ目次
模擬授業にこだわるのは

たびたび「模擬授業」を持ち出すのには理由がある。

「模擬授業」が非常にうまい教員は、間違いなく教室の授業もうまい。
だが、教室の授業が非常にうまく見える教員が、「模擬授業」をできるわけではない。

「模擬授業」がヘタでも、教室の授業はなんとなく成り立っていることはある。
だが、教室の授業がヘタな教員は、間違いなく「模擬授業」はできない。

教室の授業がどんなに上達しても、「模擬授業」も上達するとは限らない。
だが、「模擬授業」が上達すれば、間違いなく教室の授業は上達する。

「模擬授業」がヘタでも、「模擬授業」を人前でやり続ければうまくなる。
そして、「模擬授業」の上達にしたがって、教室の授業も上達する。

だから、5分間でも10分間でも良い、「模擬授業」の修行をすることは価値がある。

二十年以上経験があって、「模擬授業」ができない教員は、
授業が成り立っていないか、なんとなく成り立っているがあまり好評ではない。
たぶんね。

大学卒一年目でも、「模擬授業」がスパッとできる教員は
間違いなく教室の授業も好評だ。
生徒は「授業が楽しい」と言う。

50分間の授業の練習をするのは大変だ。
だが、5分間の「模擬授業」の練習なら、二十回やっても100分だ。

人前では5分間で済む。
5分間を見た人は、それで授業者の腕を、充分感じることができる。
感想をたくさん書いてくれる。
(例)コメントはありがたい

できれば、感想ではなく、
「代案を示したり」
「ダメなところをやり直させたり」
してくれるすご腕が見てくれるのがよい。
(例)上達しないはずがない

別の項で書いたように、5分間の「模擬授業」を真剣にやろうと決意したら、
手が震えて、パソコンにUSBを差し込むことができなくなる。
だから、効果がある。
(例)手が震えてUSBが差し込めない

「模擬授業」を見せた回数で、
または、一回5分の「模擬授業」にかけた練習の時間で(2時間とか3時間とか)、
まるで別人のような「模擬授業」になる。

そのとき、教室の授業も別人のようになる。
生徒の反応が変わる。

だから、模擬授業」にこだわる。
「模擬授業」で上達した経験がある人は、誰でもわかる。

二十年たって、「模擬授業」一つできないのは「授業の勉強」をしてこなかった証拠だ。
新卒に、目の前で、自分よりはるかに優れた授業を見せつけられるのはみじめだ。

2010/09/30リンク先追記
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二十年たって模擬授業できないのはみじめ

2010-09-26 12:05:23 | 勝手に授業研究
2010/9/26up全ページ目次
二十年たって模擬授業できないのはみじめ

<授業等に関する記述20100926まとめ>

■『非常勤講師をやってみました』を読んで頂いた感想より■

▼某氏▼
今回初めてブログを拝見したのですが、
すごい こんな先生がいるんだ!って思いました。
授業の事などは専門外なので、難し過ぎてよくわかりませんでしたが

▼某氏▼
hyokoさんのような先生はすごく貴重な存在だと思います。
熱意ある先生~。
私も小学校の時1・2年生5・6年生
そして中学1年生の時に出会った先生がそうでした。
でも残念ながらそれ以降心に残る先生…居なかったなぁ…。
先生によって、友達によって、
ヤル気とか人生観とか全然違ってくるなって思います。

男子中学生、可愛いですね!
そして胸が詰まる思いも伝わりました。
わたしもhyokoさんのような先生に教えてもらいたかったなぁ。
先生という職業とは全然関係ない
**とか**とか人生とか頑張ろう!なんて思えてきます。

時間あるときに ブログ見れてないのをもっと見たいなぁって思います。
まとまりない文章ですいません。
見ました~という報告と私も感動したのでとりあえずすぐメールをと思って。

▼hyokoから某Z氏へ▼
教員でない知人がブログを読んでくれた。
『非常勤講師をやってみました』シリーズを読んで、
「とにかくまじめすぎる」
そうだ。
「プロ意識が高いと言ってほしい」
と言ったら、
「他の人も同じようなことやっているのか」
と言う。
(同じこと、とは何か具体的に問わなかったが……)
「たぶんやってないと思う」
と答える。
教員がこと授業について突き詰めるのは当然だろう。
まじめですよ。僕ちゃんは。でも、どうもおかしな感じだ。


■模擬授業について■

▼hyoko▼
模擬授業の緊張も効果も、理解できない教員がとても多いです。
一生できるようにならない人と、成長する人は真っ二つに分かれて、
中間はいない。
試験どころか、模擬授業ができない。
そりゃ最初は誰でもできない。
でも、やって見せて効果を説明した途端に理解してやる人と、
十年たってもやらない人は真っ二つに分かれる。
中間はいない。
十年、二十年たって模擬授業できないのはみじめです。
もう、黙って顔を伏せるしかない。


■世の中での学校の進み方について■

▼某氏▼
○○先生が講話をしました。
企業が時速100kmで走っています。
NPOが時速80km家庭が時速60kmです。
学校は10kmときいたのと似ています。

▼hyokoからその返信▼
いや、僕は少なくとも中学は三十年間止まっていると思う。
相対的にはかなり後ろに下がった。
その上、長年かき混ぜないために、腐敗し始めた。
気づいている優れた人も、公務員の経済的安泰の蜜に勝てず、
角が立つことは言わない。
この不景気だ、それぞれ家庭もある、責めることはできない。

小学校の大森修氏のような人物は、中学にはいない。
これからもどんどん教育格差は広がり、
公立の少なくとも中学は下がっていくと思います。


■職場のある事柄を変える手順について■

▼hyoko▼
まず、世論の把握。
誰も不満に思っていないなら不可能です。
人を選び順に自然にこっそり一人ずつ聞いて回る。

説明と説得。
同意してくれそうな人に一人ずつ。

議長の確認。
同意してくれてある程度影響力のある人が議長の会議がいつか調べる。

発言の確認。
○○さんが口火を切ったあとすぐ続いて発言してくれるように、
頼み、再度確認をとる。
最低三人、できるだけ五人。
最初の人が特に大事。

次に、議事録に。
最後に○○さんが、議事録に記録して下さい、と駄目押し。

かなり難しいケースなのです。
なぜなら、曖昧な慣習は、明文化された事柄より変えにくいから。
あと、多数決で決まることじゃないから。
校長が賢いなら、まず話してみる手もある。


■授業を真似して上達することについて■

▼hyoko▼
「>>>真似もやっぱり簡単にはいきません。」
いや、まったくそのとおり。というより
「真似がすべて」
です。
ピカソも剽窃の天才でした。

スポーツ、芸術、文学、歌、楽器すべて
「真似だけがすべて」
です。
中に百年に一人とかの独創者が出るだけ。
それだけが、一流、であとは死ぬほど努力しても二流。
一流、とはそういうことです。
自分を一流とほざいてる人間がいるとしたら、ただの愚鈍です。
だからこそ、法則化運動、ですから。
真似の意味がわからない人が多いから、学校の授業は変わらないのですから。


■僕は教員には向いていなかったということ■

▼hyoko▼
親が死んだ直後で大学入試の勉強をなぜできたのか、今でも謎です。
あの精神状態でよく気力があったな。
逆にどうかしていたのでしょう。
若さは馬鹿さでした。
大学合格はただの運。
そして雀の涙の人生の運を使い果たしました。
運、すくね~。

何百回も考えましたが、僕は教員には向いていませんでした。
二十年以上の95%は失敗で生徒にも親にも恨みを買い続けたんです。
でも、勉強はし続けて、そのせいか○○中学では
残り5%のうち3%くらいのちょっといいことがあって、
これからかなと思ったら既に身体、精神共限界でした。
向いてなくてほとんどの生徒に嫌な思いをさせたのに、
望んだ職業をさせてもらっただけで有り難かったと、最近いつも思います。

▼上記へ頂いたお返事▼
私は○○中学のhyoko先生しか知りませんが、
○○中学では、hyoko先生のおかげで、
「話し方」
を身につけた生徒がたくさんいます。
どんなにおとなしい子も
「理由は…つあります。」
って言えるようになってましたよね!
周りの生徒も茶化すことなく聞いてたし。
授業受けてない生徒も影響受けて、一生懸命練習しましたね…。
あの雰囲気を作ったのは、紛れもなく、hyoko先生です!

卒業式の呼びかけも懐かしいですね。。。
保護者も学級通信を楽しみにしてましたよね。
教員にも、○○さんをはじめ、若手をたくさん育ててたし。

▼hyokoのお返事・○○中学について▼
学校ってあれが本来の形に近いと思う。
行事の教員同士の競争や、
教員の憂さ晴らしのための部活がほとんどなくて。
中学は三十年前から上記のようなことばっかりやってる。
あ、公立がね。
だから、できる子、金持ちは私立へ逃げる。
○○中学は授業がよくて。
おとなしいけど救われた生徒がたくさんいて。

○○市も部活が生徒指導を支えると、まだ勘違いしてると思う。
お金でコーチを雇うのが当然。
日本だけだよ、部活で教員が土日をつぶすなんて。
まあ、そんなことを口に出して言ったら
中学校のほとんどの教員からは総攻撃に会うけど。

○○中学のときの僕を褒めてくれてとても非常にうれしー。
僕もやっと授業に型ができてきて、腕が上がり始めた自覚がありました。
けど、他人から褒めてもらうのはいい気分です・


■発達障害に効く薬を教えていただいた方に対して■

▼hyoko▼
ストラテラ、調べました。
ノルアドレナリンの流れを良くするのですね。
NRIと略すとか。
今はいろんな薬が出てきました。
ほんの数年前、リタリンだけが効く、と教わりました。

医学はどんどん進歩します。
教育は三十年前と変わりません。学校が荒れ続けるわけです。
僕は世の中で医者が最も価値ある職業だと思います。
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中国人船長釈放にぶったまげ

2010-09-24 18:14:23 | 勝手に授業研究
2010/9/24upわかる目次

このブログと趣旨が違うが、
開いた口が塞がらないとはこのことだ。
さすがにノンポリのわたくしも、
これほど日本の検察がというか、政府がというか、法律がというか、外交がというか、
とにかく、国の何かが骨抜きなことには驚いた。
もう、何でもありということだ。
何にもなしか。
政治も法律もない国ということではないのか。

◆記事引用ここから*******************************

尖閣沖の衝突事件中国人船長を釈放へ「日中関係考慮」

2010年9月24日15時0分asahi.com

東シナ海の尖閣諸島沖で中国漁船と
石垣海上保安部(沖縄県石垣市)の巡視船が衝突した事件で、
検察当局は、
同保安部が公務執行妨害の疑いで逮捕した中国人船長、
せん其雄(せん・きゆう、せんは憺のつくり)容疑者(41)を、
近く処分保留のまま釈放する方針を固めた。
那覇地検が24日、発表した。

那覇地検は、
処分保留で釈放する理由について、

海保の巡視船に航行に支障が生じるほどの損傷が出ておらず、

乗組員に負傷者もいないことなどを挙げたうえで

「わが国国民への影響、

今後の日中関係を考慮すると、

これ以上身柄を拘束して捜査を継続することは

相当ではない」

と説明した。

一方で、漁船が「故意に衝突させたことは明白」と指摘し、
船長に対する処分は今後の情勢を踏まえて判断すると述べた。

海保によると、せん船長は7日午前10時56分ごろ、
尖閣諸島・久場島の北西約15キロの日本領海上で、
巡視船「みずき」(197トン)の停船命令に応じず、
急に方向を変えて左前方のみずきに左舷を衝突させ、
海上保安官の公務の執行を妨害した疑いで逮捕されたが、
中国側が解放を求めて激しく反発している。

◆記事引用ここまで*************************
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発達障害知識スライドショー1-33

2010-09-08 04:12:44 | 発達症知識スライド145
2010/9/10up
発達障害知識スライドショー1~33
■1■
◆以下の「特別支援に関する」記述の
 主な参考資料

『教室の障害児』 (明図)
『特別支援教育教え方教室』 (明図)
『特別支援教育の指導ML相談小事典』 (明図)
『ADHD/LD指導の基礎基本』 (明図)
『軽度発達障害の臨床』 (診断と治療社)

全文責:hyoko

■2■
教員の
本業は
授業です

■3■
授業には
専門技術が
必要です

■4■
質問です。
9個のうち
ご自分について
いくつ丸がつくか、
数えてください。

■5■
①仕事で不注意なまちがいをおこす
②集中力が続かない
③人の話を聞いてない
④義務をやりとげられぬ
⑤順序良く仕事できない

■6■
⑥仕事をいやいやする
⑦プリントをよくなくす
⑧すぐ気が散る
⑨忘れっぽい

→○の数(   )個

■7■
○が6個以上は
AD/HDのうち
「注意欠陥」
の判定基準です

■8■
AD/HDは
民族を問わず
「5、6%」いる
という説があります

■9■
授業には
専門技術が
必要です

■10■
これは
「特別支援教育」と
「発達障害」を
知ると
よくわかります

■11■
「特別支援教育」
について
このように
言う方がいます

■12■
「特別支援教育が始まる
前と後は、
後世、
教育界の変わり目だと
言われるだろう。」

(明治図書:樋口雅子氏)

■13■
「特別支援教育は
障害を持たない
子たちにとっても
きわめて
重要なことなのだ。」
(新潟中野山小
:大森修・元校長)

■14■
「教室の現実を
変える力は、
特別支援教育をおいて
他にない。 」

(新潟中野山小
:大森修・元校長)

■15■
「特別支援教育を
世の中を変える
武器にしろ。」

(明治図書:樋口雅子氏)

■16■
質問です。

■17■
プロ野球で
読売の監督になり
優勝させてください。

■18■
プロ野球で
読売の監督になり
優勝させてください。

「できません」
「・・・なぜですか?」


■19■
クラスの子が
盲腸で倒れました。
腹を切開して
直してください。

■20■
クラスの子が
盲腸で倒れました。
腹を切開して
直してください。

「できません」
「・・・なぜですか?」


■21■
できるはずが
ありません
プロの専門技術を
持たないからです

■22■
「授業」も同じです
「専門技術」が
なければ
「授業」できるはずが
ありません

■23■
たとえば、僕の通う
美容師さんは
腕も人柄もすごく良い。
でも、髪でなく
盲腸を切ってもらうのは
いやです。

■24■
繰り返しですが、
授業にも専門技術が
必要です。それは
「特別支援教育」と
「発達障害」を
知るとよくわかります

■25■
まず
「発達障害」
の種類には。
たとえば何が?

■26■
1 A

2 L

3 ア

■27■
1 AD/HD

2 L

3 ア

■28■
1 AD/HD

2 LD

3 ア

■29■
1 AD/HD

2 LD

3 アスペルガー

■30■
なぜ
この言葉が
広まったか?

■31■
いつ
この言葉が
できたか?

■32■
学校に
関係
あるのか?

■33■
あります
すべての
教員に

1-33発達障害と授業技術
34-65反抗挑戦性障害とは
66-91発達障害必須用語
92-130ADHD児へ三つの対応
131-145作業記憶と一時一事
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発達障害知識スライドショー34-65

2010-09-08 04:12:42 | 発達症知識スライド145
2010/9/11up
発達障害知識スライドショー34~65
■34■
生徒が
言いました

■35■
「うるせーくそじじい」

■36■
「てめえうざいんだよ」

■37■
言われたことが
ありますか?
生徒に言われる
気持ちは?

■38■
私はあります
「悲しい」
「寂しい」
です

(できればブ●●●●●イですが)

■39■
しかし
「悲しい」「寂しい」
こう思っているのは
教員だけでしょうか?

■40■
なぜ生徒が
「てめえ」
言うように
なったのか

■41■
次の
①から⑤に
○をつけて
ください

■42■
①生まれつきの性格
②保護者の育て方
③教師を嫌い
④そのすべて
⑤どれでもない

■43■
正解は?

■44■
× ①生まれつきの性格
× ②保護者の育て方
× ③教師が嫌い
× ④そのすべて
  ⑤どれでもない

■45■
正解は⑤番

①生まれつきの性格
②保護者の育て方
③教師が嫌い
④そのすべて
○⑤どれでもない

■46■
○⑤どれでもない

というのが資料の解説です
そういう姿勢が
解決への近道だと言っていると
とらえればいいのではないでしょうか

■47■
問題行動を示す生徒全てが
障害を持つとは限りません。
しかし、生徒の中には、
障害が原因で
問題行動をおこしてしまう
生徒がいることを
意識しなければなりません。

■48■
大切なのは、教員が
「保護者の育て方」
のせいにしてしまうと、
問題は解決しない
ということです。

保護者はとても困っています。

■49■
教員は生徒を
「どうせ反抗期だ」
とか
「育て方が悪いのだ」
と思うことがあります

■50■
それは
まちがいかも
しれません
その生徒は・・・

■51■
「障害」を
持っている
可能性が
あります

■52■
「反抗期だから、
いずれ直る」

大きな●●●です

■53■
「反抗期だから、
いずれ直る」

大きな間違いです

■54■
そういう
問題では
ありません

■55■
「うるせーくそじじい!」

この言葉は
もしかすると
「障害」の悪化した
状態なのです

■56■
障害の名前を

「反抗挑戦性障害」

といいます

■57■
授業中に

「うるせえ」
「うざい」


という生徒

■58■
この生徒は
「●●期」ではなく
「●●/●●」が
「●●」して
「●●●●●障害」に
なったのかも?

■59■
この生徒は
反抗期」ではなく
AD/HD」が
悪化」して
反抗挑戦性障害」に
なったのかも?

■60■
教員が
そう思うだけで
生徒への気持ちが
変わります

■61■
この生徒は、私を
憎いのではなく
「障害」を
持つのかも?

■62■
そう思うだけで
授業中の
生徒への対応が
変わります

■63■
教員の自分も
苦しいが
本人はもっと
苦しいのかも?

■64■
そう思うだけで
気持ちが
少し
やさしくなります

■65■
事実ぼくがそうでした

知った後と前で
まったく気持ちが
変わった

1-33発達障害と授業技術
34-65反抗挑戦性障害とは
66-91発達障害必須用語
92-130ADHD児へ三つの対応
131-145作業記憶と一時一事
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発達障害知識スライドショー66-91

2010-09-08 04:12:40 | 発達症知識スライド145
2010/9/12up
発達障害知識スライドショー66~91
■66■
「普通教室」の
「障害」を持つ
生徒について
知る必要があります

■67■
なぜなら
障害には
「正しい」対処が
あるからです

■68■
「反抗挑戦性障害」

基本用語です
覚えなければ

■69■
「AD/HD」
「LD」
「ODD=反抗挑戦性障害」
「行為障害」
「広汎性発達障害」

いろんな言葉があります

■70■
すでに新潟県のある
小学校で、全教員が
「発達障害」の
知識と対応方法を
学び終わり、

■71■
小学1年生が、
机の上
土足で走り回る
学校を
クラス「全員」が背筋を伸ばし、
「3秒」で教科書を出す
学校に変えました。

■72■
その期間

「2年間」

この事実が示すのは

■73■  
①2年間あれば学校は変わる

②「発達障害」の正しい対処は授業を変える

③「授業」が変われば学校が変わる

ということです

■74■
正しい
「授業」方法を
身につけた学校に
希望は生まれます

■75■
ただし教員は
専門医ではありません
「絶対に
 診断してはならない」
「絶対生徒に
 言ってはならない」


■76■
「小学校2年生までに
障害を発見しなければ
その子の人生を
左右してしまうのだ。
一人の人間の一生をつぶす。
そんなことが教育の名において
行われていいわけがない!」

(新潟県中野山小学校を
立て直した大森修・元校長)

■77■
復習です。

■78■
「発達障害」

1番目に
覚える病名は

■79■
①AD/HD

日本語訳は?

■80■
「注意欠陥/多動性障害」

必須用語です

■81■
「注意欠陥/多動性障害」

AD/HD

Attention-Deficit
Hyperactivity
Disorder
(Disorder=障害)

■82■
「発達障害」

2番目に
覚える病名は

■83■
②LD

日本語訳は?

■84■
「学習障害」

必須用語です

■85■
「学習障害」

LD

Learning Disorder
(Disorder=障害)

■86■
「発達障害」

3番目に
覚える病名は

■87■
③広汎性発達障害
(こうはんせい)

アスペルガー症候群
高機能自閉症
等をまとめてこう呼ぶ

■88■
「発達障害」が
進行して
病気が重くなると
何という障害に

■89■
④反抗挑戦性障害


「うるせー、くそじじい」
「てめえうざいんだよ」


■90■
注意

「学習障害」

「学習遅延」
は別のものです

■91■
「学習障害」
ある一つの能力が欠如している

「学習遅延」
能力はあるが怠学等でできない

1-33発達障害と授業技術
34-65反抗挑戦性障害とは
66-91発達障害必須用語
92-130ADHD児へ三つの対応
131-145作業記憶と一時一事
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発達障害知識スライドショー92-130

2010-09-08 04:12:38 | 発達症知識スライド145
2010/9/12up
発達障害知識スライドショー92~130
■92■
①AD/HD

の生徒が持つ
二つの症状、
特徴は?

■93■
1 ●●●●が一つ

2 ●●●●障害を持つ

■94■
1 作業記憶が一つ

2  ●●●●障害を持つ

■95■
1 作業記憶が一つ

2 微細運動障害を持つ

■96■
「作業記憶」が一つ
とはどういうこと?

一度に●●●●●事は
●●だけ

■97■
「作業記憶」が一つ
とはどういうこと?

一度に覚えられる事は
●●だけ

■98■
「作業記憶」が一つ
とはどういうこと?

一度に覚えられる事は
一つだけ

■99■
「微細運動障害」は
どんな感じがする

●●を
●●●●●感じ

■100■
「微細運動障害」は
どんな感じがする

手袋
●●●●●感じ

■101■
「微細運動障害」は
どんな感じがする

手袋を
2枚はめた感じ

■102■
「微細運動障害」
手袋を2枚はめた感じ

鉛筆や、小さい教具を
扱うのが苦手です。

■103■
②LD

について
まず覚えるべき
二つの特徴は?

■104■
1 「学習●●」
  とは異なる
 
2 ある●●の能力
  が欠如している

■105■
1 「学習 遅延
  とは異なる
 
2 ある●●の能力
  が欠如している

■106■
1 「学習 遅延」
  とは異なる
 
2 ある一つの能力
  が欠如している

■107■
『LD&ADHD』(明治図書) 2006年4月号抜粋

「日本では12~3年前から
LDが知られるようになる。
平成7(1995)年に文科省からLDの定義が出され
ADHDがLDとは別に呼ばれるようになる。
1980年代にADHDといわれていた子供の中にも
アスペルガー症候群や高機能自閉症の子供が
多くいることがわかる。」

■108■
つまり
「発達障害」は
新しい概念です

■109■
大切なのは
発達障害児への
間違った対応は

障害を悪化させる
ということです

■110■
目の前の生徒の
暴言・暴力は
「障害」(反抗挑戦性障害)

「AD/HD」
の悪化した症状かもしれない

■111■
だから教員は
「発達障害」を
知る必要が
あります

■112■
①AD/HD児

への
最も大事な対応
三つは何か?

■113■
1 一時一事

(●●の●●は一つだけ)

■114■
1 一時一事

一度指示は一つだけ)

■115■
1 一時一事
(一度の指示は一つだけ)

なぜなら
「●●●●」が一つだから
=「●●●●●メモリー」

■116■
1 一時一事
(一度の指示は一つだけ)

なぜなら
作業記憶」が一つだから
=「ワーキングメモリー」

■117■
1 一時一事

作業記憶が一つ」だから
二つのこと」を言われても
同時に覚えられえません

■118■
2 叱らない

なぜなら
叱っても●●だから

■119■
2 叱らない

なぜなら
叱っても無駄だから
(たくさん●●●のが大事)

■120■
2 叱らない

なぜなら
叱っても無駄だから
(たくさんほめるのが大事)

■121■
2 叱らない

なぜ叱っても
無駄なのですか?

■122■
2 叱らない

その生徒は
「●の」
「●●な方法」
を知らないという
特徴を持つから

■123■
2 叱らない

その生徒は
の」
適切な方法」
を知らないという
特徴を持つから

■124■
2 叱らない
彼は「他の」「適切な方法」を
知らないという特徴を持つから

叱らずにどうすれば?
「●●●●●いいんだよ」と
「●●」を教えてあげる

■125■
2 叱らない
彼は「他の」「適切な方法」を
知らないという特徴を持つから

叱らずにどうすれば?
こうすればいいんだよ」と
代案」を教えてあげる

■126■
2 叱らない
◆障害のない生徒
「どこ見てんの!」
(サッと黒板を見る)

◆障害を持つ場合
「どこ見てんの!」
(だからどうするかわからない)

■127■
2 叱らない

障害を持つ場合
「シャーペンを置きなさい」
「黒板を見なさい」


◆一時一事
◆代案を示す

■128■
3 鉛筆の持ち方に注目する
なぜなら
●●運動障害は鉛筆の持ち方に特徴

①●●が硬い

②●●持ちをするので芯先が見えない
(●の形を正しく書けない)
(例えば濁点)

■129■
3 鉛筆の持ち方に注目する
なぜなら
微細運動障害は鉛筆の持ち方に特徴

手首が硬い

②●●持ちをするので芯先が見えない
(●の形を正しく書けない)
(例えば濁点)

■130■
3 鉛筆の持ち方に注目する
なぜなら
微細運動障害は鉛筆の持ち方に特徴

①手首が硬い

握り持ちをするので芯先が見えない
の形を正しく書けない)
(例えば濁点)

1-33発達障害と授業技術
34-65反抗挑戦性障害とは
66-91発達障害必須用語
92-130ADHD児へ三つの対応
131-145作業記憶と一時一事
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発達障害知識スライドショー131-145

2010-09-08 04:12:36 | 発達症知識スライド145
2010/9/13up
発達障害知識スライドショー131~145(おわり)
■131■
1 一時一事
   =●●●●が●●だから
2 叱らない
   =叱っても●●だから
3 鉛筆持ち方に注目
   =●●●●障害を持つから

■132■
1 一時一事
   =作業記憶一つだから
2 叱らない
   =叱っても●●だから
3 鉛筆持ち方に注目
   =●●●●障害を持つから

■133■
1 一時一事
   =作業記憶が一つだから
2 叱らない
   =叱っても無駄だから
3 鉛筆持ち方に注目
   =●●●●障害を持つから

■134■
1 一時一事
   =作業記憶が一つだから
2 叱らない
   =叱っても無駄だから
3 鉛筆持ち方に注目
   =微細運動障害を持つから

■135■
「教科書出して
23ページの
3番の問題をやりなさい。」


AD/HD児の反応を
説明してください

■136■
「何ページなの、
何ページなの」


その時のよくある教員の反応は

■137■
「な・ん・で
聞いてないのっ!
一度言ったでしょ!」


生徒と教員
どっちが悪い?

■138■
教員が悪い
「作業記憶が一つ」なのに
「同時に三つ」も指示をしたから。

だが、毎日のように、
教員の同じ台詞が教室で
響いている、ことがある。

■139■
×「教科書を出して
23ページの3番の
問題をやりなさい。」


間違いです。
では、正解は?

■140■
○「教科書を出しなさい」
→確認

○「23ページを開きなさい」
→確認

○「3番の問題をやりなさい」
→確認

■141■
ADHD生徒を
叱る教員が
まずすべき事は?
「ほめまくる事」
です。なぜか?

■142■
ここに
書いてあります

■143■
●『教室の障害児』・雑誌(廃刊かもしれません)

●『特別支援教育教え方教室』・雑誌(明図)
『教室の障害児』が第12号から改名し
『特別支援教育教え方教室』になった


●『特別支援教育の指導ML相談小事典』(明図)

●『ADHD/LD指導の基礎基本』(明図)

●『軽度発達障害の臨床』(診断と治療社)

■144■
最後に

「発達障害に有効な授業技術」は
勉強の苦手な生徒にも
勉強の得意な生徒にも
「すべての生徒に有効」だ

それが
「普通教室」の「特別支援教育」
の最大の意義です


■145■
○おしまい○

以上1~142の
「特別支援に関する」記述は
主に上記■143■を
参考資料としました

ここまで読んでくださって
ありがとうございました

1-33発達障害と授業技術
34-65反抗挑戦性障害とは
66-91発達障害必須用語
92-130ADHD児へ三つの対応
131-145作業記憶と一時一事
本ブログで最も面倒で
後回しにしていたこのシリーズのupに
背中を押してくれたKさんに感謝します
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発達障害の基礎 発達障害研修会感想

2010-09-08 04:12:34 | 発達症知識スライド145
2010/9/14up全ページ目次
『発達障害研修会』
感想まとめ 2006年度

2006年度の11月と3月の2回、「発達障害研修」発表の機会を頂いた。
その後、パワーポイントを数回作り直して、別の学習サークル等でプレゼンした。
前述の発達障害知識スライドショー1~145はその最後に作ったパワーポイントにさらに手を加えたものである。
当時、たくさんの感想を頂いた。有り難いことである。
なお、2006年度はまだ「軽度発達障害」という言葉が使われていた。
2006年11月22日『市特活研・軽度発達障害研修会』
感想まとめ/:■■中学校:PM4:00~5:00


他校から11校、11人、校内から10人の先生が参加してくださいました。
合計21人。
本校■■校長とは、校長を含めて4、5人の予定だと予想していたので驚きました。
お忙しい中、わざわざお越し下さり、私の勉強の手助けをしていただいて感謝申し上げます。
●1●
復習になりました。
とてもわかりやすく、ポイントがまとめられていて、
hyoko先生の勉強のすごさに感心しました。
細かいところは忘れていることも多く、もっと勉強しなくてはと思いました。
赤いチョークは、色覚異常のこのことを考えると、使ってはいけないと言われていますが、
蛍光のオレンジはどうなのか?
ちょっと疑問を持ちました。
初めて今日の内容を学ぶ人が本当にいるのなら、
先生方の勉強不足にはあきれてしまいますが……。

(T先生)
 《hyoko:参加した中でT先生がもっとも知識をお持ちだったのだと思います》
 
●2●
「クラスの中の6~10%、軽度発達障害の生徒がいる」
うすうすそんな印象を持ちながらも、
「話を聞いていない」
と思っていることが多かった。
「話を聞いていない子」は、6~10%よりもっともっと多い。
・・・毎日の仕事にただ追いまくられて、ながされているなあと思いつつも、
とりあえず今日をのりこえることにのみ、力を使っている感じですね。
良い刺激になったと思います。
勉強していきたいと思います。
(M先生)

●3●
通常学級に在籍する軽度発達障害の子に対する対応の仕方は適切であると思う。
40人学級の中で、
1時間の授業の中でひとりひとりを多くほめる(20回以上)ことや、
一つの指示で確認しながらの授業形態は、
支援学級では可能と思われるが、通常学級では厳しい面もあるかもしれません。

基本的な姿勢として、プロとして学ぶ、学び続ける姿勢は教師のお手本と言える。
問題行動が全て障害と関連があるとは思われないが、
子ども、生徒が何に困っているかを知ることから始まると思う。
先生の勉強されたことをもっと多くの人に、日常的に会話などで広めて欲しい。
今日はありがとうございました。
(N先生)

 《hyoko:授業ひとコマで20回ほめる、とものの本にはあり、
 それを「通常学級」でも、できるようになりたいと思っています。
 自分にもできてはいませんが、出来るようにならねばならないとは考えています。》

●4●
「Aの試験管にBを入れてください。」
・・・「同じように次も」

という言葉は、発達障害の人には不適切な言葉なのでしょうか。
具体的に言うことが大切ということは理解しました。
本日は有難うございました。
(K先生)

 《hyoko:不勉強で、お答えが出来ませんでした。勉強していきます。》

●5●
何度か「軽度発達障害」に関する研修会に参加をするなどして、
自分なりに少しは学んでいたつもりでしたが、
それは全然理解が不足していた。
先生の話の中で教師が
「やってはいけない」
とされる事柄を自分がやってしまっている
部分がいくつもあった。
先生から紹介いただいたものを参考に、真剣にこれから学んで生きたいと思う。
今日はありがとうございました。
(U先生)

●6●
強烈にアピールする宗教のような説得力のある講義でした。
これからの軽度発達障害児に対する対応について、
教師集団にわかりやすくおしえてくれている。
目で見て耳から入り、とてもわかりやすい。
ただ、私自身、思い込みの固まりになっていて、
一つのことを脳に入れることに苦労するようになってしまい、
しかも最近覚えたことは簡単に忘れるようになっている。

ただ、生徒に接する心は、今日の話を聞いて、
反省すべきところもあったが、共感することが多かったのは少しの救いでもあった。
いい勉強をさせていただきました。
(N先生)

 《hyoko:参加してくださった21人のうち、たぶんぼくよりお若い人は
  他校で5人・本校■■中で4人と半分以下です。
  それだけ、ベテランの先生が多く来てくださったわけです。
  しかし、自分で去年・今年フリーになって勉強してみて、
  年齢は関係ないと思いました。
  N先生はずいぶん謙虚に書いていらっしゃいます。

  「目で見て、耳から入る」
  これは、軽度発達障害児への対応の一つです。
  「視覚刺激」と「聴覚刺激」の両方を使うと効果が上がるということです。
  子どもによって、視覚・聴覚どちらの刺激が入りやすいかが違うからです。
  国語なら、文を目で見ながら、声を出して音読することです。
  小学校で意識している先生は、
  「算数」の「問題文」も必ず声に出して読ませます。
  中学校の数学も同じ効果があるはずです。

●7●
ありがとうございました。来て良かった。
これまでも幾度となくご一緒させて頂いてますが、
今日hyoko先生をとても身近に感じ、
我々から変える!!という宣言を、とてもうれしく思いました。
質問のお答え、自身になりました。
(H先生)

 《hyoko:
  ■■校長と■■先生に、
  「軽度発達障害の知識と対応技術の伝達」をライフワークにして頂きたいと、
  本気でお願いしておきました。
  ■■市で、■■県で、今後10年間最も広めるべき事柄だと信じています。
  教師の、本業は「授業」ですから。

  H先生のご質問は、次のものでした。
  「教師は素人なので診断してはならないと言う。
  本人に言ってもならないと言う。
  だが、そうではないかと思う生徒がいる場合、
  保護者にも言ってはならないのか」


  お答えしたことです。
  横山裕之ドクターによれば、
  「軽度発達障害の疑いを発見できるのは、小学校、中学校の教師だけ」
  です。
  保護者には専門的知識がないので難しい。
  疑いのある生徒を発見し、保護者に専門医への受診を
  <慎重に><粘り強く>勧めるのも教師の仕事です。
  保護者が納得し、受診にこぎつけるまで、一年、二年とかかるのが普通だそうです。
  その覚悟を教師は持たなければならないとおっしゃっています。》

●8●
校内の研修会でやってもいいかもしれません。
もっと勉強しなきゃって思いました。改めて。
T先生はかなりよく正解してましたよ。
・・・覚えていなかったこと。
「反抗挑戦性障害 =ODDの日本名の方」
「微細運動障害」
・・・勉強不足無念です。
初心にもどります。「捨」を読んだ後みたい。
(H先生)

 《hyoko:本校■■中で一番若い20代の先生の言葉です。》

●9●
pm4:00からという時間にもかかわらず、
本当にあきない、ぐんぐんひきこまれていく「授業」でした。
魅力的です。教師として。
内容については、本当に「聞きたかったこと」ばかりでして、
「なるほど!」とうなずくものばかりでした。
私に悪態をつき始めた、体の小さな、
スポーツ大好きでも、勉強大嫌いの少年の顔を思い浮かべながら、聞き入りました。
まずは
「ほめる!」
「こうしたらどう?」

とアドバイスする。
そんな所から関係作りを再始動します。
今日は生徒になった気分で楽しく学習できました。
ありがとうございました。
(K先生)

 《hyoko:K先生。10年以上ぶりで、
  しかも研修の場でお会いできて大変感謝しております。》

●10●
スピーディーな授業で、私の頭がついてゆくのに必死でした。
とても参考になる学習会に参加させていただきありがとうございました。
ほめ方について、どのような部分をほめればよいのかということが、
もう少し詳しく教えていただきたかったです。
ほめ方がへたなので。
一時一事はそのとおりだと思います。
普段の授業でも、意識してやってみたいです。

 《hyoko:ほめ方について。
  ▼新潟中野山小学校3年生の田中先生の授業で。
  「○○さん、口がとってもよくあいてる。」
  「後ろの子の声もよーくひびいてきます。」

  ▼『ADHD症状を抑える授業力』(明図)より
  ○ 努力している状態をほめる。
  ○ 経過をほめる。
  ○ ほめるところがなくても事実や準備状態をほめる
   ☆[短く]=「いいじゃない」
         「かしこい」
         「最高」
         「グー」

   ☆[名前]=「りょうちゃん、いいじゃない。」
         (上のフレーズに名前を入れる。)
   ☆[成長]=「できるようになったね」
         「昨日より進歩したね」

   ☆[期待]=「ここまでやってくれてうれしいなあ」
         「すごく詳しいね。日本一になれるよ。」

   ☆[準備状態]=「鉛筆持ってるね。やる気満々だ。」
           「今日は声が出てる。だから上手いんだ。」

  ▼ぼくの場合は、
  「すごい」
  「すばらしい」
  「天才」
  「うまい」
  「百点」
  「千点」
  「合格」
  「千点千点千点、合計三千点」
  「天才一年生だ」
  「えらいねえ、ドリルが机の上に出てて」
  「あいさつがうまいねえ」
  「あなたたちは僕たちの誇りです」
  「△△君、漢字満点か。うれしいねえ。感激だねえ。今日一日俺は幸せだよ」

   (と言って抱きしめる。3年男子に)
  「(採点の)丸は閉じた丸で。だめ。そうそう、うまいねえ
   (つまり、やり直させてからほめる)

  あと、授業の最後は
  (心の中で、今日もこんな授業をちゃんと受けてくれて、と言ってから)
  「ありがとうございました。」
  (と深々と頭を下げる) 

  そうじの反省会のときは「最後に先生から」と言わせて
  「今日もよくやってくれて、ありがとうございました」
  (と言って100度くらい頭を下げる) 
  のは毎日やってる。
  本心から、そう思うのが大事だと思う。
  ぼくはほんとにそう思っているので、きっと伝わっているという気がする。》

●11●
軽度発達障害について、知らなかったことが多くあり、
大変参考になりました。
また、自分もこの新しい概念について、
まだまだたくさん勉強をしなければならないと思う
良い機会になりました。
クラスにも、あてはまるのかなとつい考えてしまう生徒が数人いますが、
本当に障害なのか、いまいち自信がもてない場面があります。
これからの勉強を元に、生徒の特徴をよくとらえ、
適切に対処していかなければと思います。
本日は本当にありがとうございました。
(匿名)

●12●
hyoko先生。本日はとても分かりやすい学習会をありがとうございました。
普通教室内での特別支援という内容が中心であり、
教師の発見が大切なことが分かりました。
特に、ODDという
教室内でその障害を悪化させてしまう
ということには驚きました。
自分自身も研修を深めて、今後生徒と接していきたいと思いました。
小2で発見ということで、
小学校の先生方にも、有意義な研修になると思いました。
(F先生)

 《hyoko:今後、新しいパワーポイントにも書きますが・・・
   ① 小学校4年生までに、障害の発見と治療をしなかった場合、
     一生影響がある。
   ② 小学校4年生までの学力を身につけさせれば、
     障害があっても成人して自立して生活できる。
     それができなければ、自立も難しい。
   ③ つまり、専門医による小学校低学年までの
     早期発見、早期治療が必要だということです。
     同僚でお子さんが一歳になる先生は
     「俺は絶対、幼稚園までに息子を横山ドクターに診せる。」
     と言ってます。》

●13●
子供が
「障害を持っているかもしれない」
と思いながら接することの大切さはよくわかりました。
これで救われる生徒が、何人もいるだろうということは想像できます。
しかし、では
「本当に生徒を叱るべき時」
とは、どんな時なのかと思います。
あれもこれも
「障害かな~」
と気を遣いすぎて、
本当に叱るべき時にタイミングを逸してしまわないかも気がかりです。
生徒を叱るような状況にしないような指導をするというのが
本当のプロかもしれません。
ありがとうございました。
(T先生)

 《hyoko:横山ドクターが度々書き、おっしゃるのは
  「危険なことは叱れ」
  ということです。
  それ以上はご紹介した本をご覧ください。
  「生徒を叱るような状況にしない」
  については、同僚とよくこんな話をします。
  …「正しいしつけ」
   「正しい生活指導」
   「細かい生活指導」
   「充分準備した四月最初の三日間の学級指導と年間学級経営案づくり」
   「正しい授業指導」
   をしないで
、生徒がガチャガチャになってくると、
   いわゆる「生徒指導」でガツンとやって、言うこと聞かせて、
   指導力がある、と言われる人っているよなあ……》

~ご感想・以上~

<発表後記>
■■校長には、自分のような三流教員に発表のチャンスを下さり、
又々感謝しております。
何の期待も保証もないのに、
わざわざ参加して下った先生方にも心よりお礼申し上げます。
本校■■中の生徒には皆、
背中に真っ白い小さな羽根が二つついています。
勉強しなければならないと思うのは、
その天使たちのおかげです。
「普通教室の特別支援教育パワーポイント」の続きは作り続けます。
ありがとうございました。

2007年3月30日/『普通教室の特別支援教育』:教育会館
感想まとめ
 
先月、教育会館でお話させていただく機会を得た。
『普通教室の特別支援教育』がテーマである。
参加は、・・・・・・先生の7人。
頂いた感想を紹介します。

●1●
今日は提案ありがとうございました。
特別支援と言っても、勉強不足でしたし、
今日のお話でそのスタート地点に立てそうです。
まだまだ勉強が必要だと感じました。
(Y先生)

●2●
今日は本当にありがとう。
若い人にはもちろん、YやKというベテランの、
ハートのある人が聞いてくれたことは大きいと思う。
またこれは大きな一歩だと思うよ。
3月には、もう少し人も来ると思うんで、体調も悪いかも知れないし、
異動結果によってはナーバスになっているかも知れないがもう一発頼むよ。
で、感想。

1 構成がすごくよくなった。
前の「うるせー」から入るのはどうも俺としては違和感があったんだけど、
今日の入りはとてもいいと思った。
それから、教室で授業者がどうするべきかに
特化していっているんだと思うけど、これもいい。
というか、みんな知りたいのはそこだと思うんだよ。
だから、もうちょっと早くそこへ行く方がいいかなと思わんでもないが、
まあ、今日は寄り道が多かったからこんなんでいいのかも。

それから、となると、やっぱり気になるのは、で
は、中一に生徒たちが入ってきた時に、
学校として、学年として、何をすべきなのってことだと思うのよ。
次は更にそう言う形で突きつめてくれればいいというのが俺の願い。

2 疑問は
やはり親の育て方に問題はない、というふうに聞こえてしまうこと。
やはり親にも責任があるのは間違いないと思うのよ。
そこを踏まえた持って行き方にしないと、
ちょっと??と思う人はきっといると思う。
要は
「親だけのせいじゃない」
ってことだし、学校が教師ができることはしなきゃ、
ってことだと思うので、それはいいんだけど、
ストレートに
「親のせいではない、100%教師が悪いのです」と言ってしまうのは逆に、がんばろうとしている人にとってもマイナスだと思う。

3 あと、メモにも書いたけど、野口芳宏先生に話し方が似てきていい感じ。

4 坂本竜馬が読書百遍した話はもう少しして欲しいな。
(A先生)

●3●
話を聞きながら、今教えている生徒の何人かの顔が浮かびました。
いつも落ち着きのないNくん、Iくん。
ごめんね。叱っちゃいけなかったんだね。
「叱らない。一時一事。代案を示してあげる。
ほめる、ほめまくる。視線を合わせる。」

明日から、意識して行えることばかりです。
「教室の前の掲示物は全てはがす、机の中は整理してあげる、鉛筆で」
実践してみたいな。
『のび太・ジャイアン症候群』ネットで注文してみようと思います。
明日からの実践に生きる話、本当にありがとう。
ただ、うまく表現できないのですが、
100人の中に、6人もいる人のことを
「軽度発達障害」と名付けることで、差別化することにつながらないかな、
と危険も感じました。
一歩間違うとこわいな、慎重に伝えなければ、と思います。
(K先生)
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発達障害の基礎1・ADHD特徴と褒める事

2010-09-08 04:12:32 | 普通教室に特別支援を
2010/9/8up全ページ目次
発達障害の基礎1・ADHD特徴と褒める事

ADHDの講習に行きました。
だいぶ古い資料ですのでもしかすると現在では異なる解釈が存在するかもしれません。
ご了解ください。
また、出張扱いにして頂き校内職員に還元した内容なので
ブログアップしても良いと判断しました。
もし、公開に問題がある場合はご指摘ください。

■向山洋一氏■
 ① 30~50パーセントが、大人になってもADHDの傾向をもつ。
 ② だが、そのすべてが「生活に支障をきたす」とは限らない。
 ③ ただし、ADHDは生物学的な病気だから、完治することはない。
 ④ 教員に、子どもがADHDかどうかを判断するのは、まず不可能。
 ⑤ ただし、チェックリストによってスクリーニングは可能。
 ⑥ 教員にできることは
   「具体的な子どもの行動の記録。時・場所・行為」
 ⑦ 教員にできることは
   「校内にシステムを作ること」=◆校長の仕事◆
   「システム」とは、
   <1>事件(たとえばいじめ・暴力・器物破損)があったら
      24時間以内に会議を持つ。
   <2>対策を考える。
   <3>一週間たって解決しない場合、再度会議。
   <4>それでも続く場合誰か担当が観察しつづける。
 ⑧ 本人が、医者からADHDの診断を受けていない限り、
   教師は本人にADHDだ
   など決して言ってはならない

   ア.教師はADHDかどうかを判断してはいけない。
   イ.まずは、職場全体・またはグループでの学習が必要。
     ADHDについての知識を持て。
   ウ.どんな障害を持った子にも、できるようになる可能性がある。
     させられないのは、教師の力がないから。
   エ.しかし、個人ではだめ。
     学校全体にシステムを作らない限り、治療(教育)はできない。
   オ.「学校は楽しい。人生はすばらしい。」
     そう思わせるのが教員の仕事。   

■横山浩之氏■
(当時:東北大学医学部付属病院・小児科/2010年現在山形大学教授)

「ADHD・LDと教育」

(1)ADHDの主症状
 ① 注意欠陥(ttention eficit)
 ② 多動(yperactivity)

(2)併存障害
 ① 反抗挑戦性障害(ADHDのうち55パーセントはこうなる
 ② 学習障害
 ③ 反応性うつ(20~40パーセント)
    →併存障害が起こらないうちに手を打て!

(3)心理療法の原則
 ★「親と教師が子どもからの信頼と尊敬を取り戻すこと」
 ★ADHDの子どもは、いつも叱られている。特に学校の先生からは。
 ★そのために、まずすることは。

 ① 学級運営をしっかりすること。
    →クラスがめちゃくちゃで、その子が直るわけがない。
    →個別対応に手を出すのは、学級をまとめてから。
    →「集団統制」を優先せよ。
    →教室にルールを作れ。
    →その子どもに個別に対応するのはそのあと。
 ② ほめる形でチェックする。
    →返事した子に  
     「すばらしい!」

    →あいさつできた人に
     「拍手!」

    →いいことをした子だけに
     「すごい」「よくできた」「いいぞ」

    →だめな子には注意しないでいい。 
    →望ましくない行動は無視する。
     
    ◆ということに効果があると知っていてやるのと、
     知らないで無視するのとでは大違い。


  ★その上で、社会生活に必要なルールを教え込むこと。
  ★最終目標は、本人の社会的自立である。

(4)バークレイの児童のための12の原則
 ① 重要な情報を、明確に示す。
 ② 時間の遅れをなくす。あるいは、減らす。
 ③ 時間を、明確に示す。(タイマーの使用)
 ④ 動機付けを、明確に示す。(何のためにするのか)
 ⑤ すぐその場で、頻繁に、的確なフィードバック。(すぐほめる)
 ⑥ 計画を立てさせる。(未来を現在に引っぱる)
 ⑦ 否定的な考え方でなく、肯定的な考え方を。
 ⑧ 説明するより、行動で示す。(調子を合わせて)
 ⑨ 常に障害を見据える。
 ⑩ ひとときを大事にする。(一期一会を大切に)
 ⑪ 許すことを覚える。
   親が子どもを。
   子どもが周りを。
   教師が無力な自分自身を。
   =「今日はだめだった。でも明日がんばればいい。」
 ⑫ ありのままを受容する。

(5)ADHDの学習を進めるためには
 ① ADHDの子には「ワーキングメモリー」がない。
 ② 一つ次のことをすると、前のことは忘れる。
    ×「15ページ開いて、3番の問題を、1分でやりなさい。」
    →「何ページ?」
     「どこやんの?」

      とすぐに聞きかえす。
    =同時に二つ以上のことを覚えていることができない。
 ③ ○「15ページを開きなさい。できたね。」
   ○「3番だけやりなさい。いいね。」
   ○「一分でやりますよ。」
 ④ 授業中に、ADHDの子にべったりついているのは、
   その子がバカだと周りに言っているのと同じこと。
   してはいけない。
 ⑤ 良いことと、悪いことをはっきりと示せ。
   そして、意図的にほめろ。
   (できたことを見つける)
 ⑥ その行動が「良いか悪いか」は明示しろ。
   あとは、放っておけ。
 ⑦ 話を短く!
 ⑧ 短いパーツで授業を組み立てろ。

(6)LDの評価と学校教育
 「知能検査をしろ」
  その結果により、たとえば、小学二年の子に
 『一年生の国語の教科書の視写』 

  を、
 『一日10分間』

  やらせることによって改善した。

  要するに、知能検査なしに教育しようとするのは、無謀以外の何物でもない。
  
  「ADHDの児童が、社会人になれるか、障害者になるかは、教育次第である。」
  
  「両親、あるいは片親がADHDであり、
   自分が最終的に大丈夫であったからという漠然とした期待を抱いて、
   治療から教育から脱落していくのが現状。」


(7)家庭での対応について
 ◆まずは、ご両親は、本当に大丈夫ですか?
   ADHD/LDというと、
   すぐに、心理的対応や学校への対応を思い浮かぶご両親も少なくない。
   子供は、家庭の鏡。
   両親がはぐくむ家庭の状態をしっかりと反映します。
   権利ばかり主張して、義務がわからない両親に育てられた子供は、
   同じことをします。
   ご両親の仲違いを子供に見せてはいませんか?
   学校への不満を子供の目の前で披露してはいませんか?
   そのような状況を把握した子供がどういう行動をとるか、わかりますか?
   わからなかったら、まずは、子育ての勉強をしましょう。

   (参考書:
    『立ち止まれ、その子育て』大島清・主婦の友社
    『心を育てる家庭学習法』向山洋一・主婦の友社)

 ◆ADHD/LDの症状はしかたがないけれど…
   ADHD/LDの子供をしつけにくいのは理解できます。
   しかし、ADHD/LDという診断が着いたからと言って、
   社会のルールを破ってよいというお墨付きがついたわけではありません。
   ADHD/LDの症状そのものを叱り飛ばすのは可哀想ですが、
   社会のルールを覚えさせるのは、親の義務です。
   やって良いこと、悪いことをきちんと教えてありますか。
   家庭は、いちばん小さな社会です。
   家庭の中で、ルールが守れないぐらいなら、
   社会の中でうまくいくはずはありません。
   家庭の中のルールは守れますか?

■ブログ内発達症対応リンク■
発達障害の基礎 定義・授業対応等①
ADHD児を叱っても無駄
発達障害・掲示物を黒板周りに貼ってはならない
発達障害の基礎 発達障害研修会感想2006年度
発達障害の基礎1・ADHD特徴と褒める事
発達障害の基礎2・ADHD低い自己評価と不安
●発達障害中学(1)ほめられたことがない
(2)一度に一つのことしか覚えられない
(3)筆箱の中には必要なものだけを
(4)筆箱は定期的にチェック
(5)片付けるってどうすること
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