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頭髪四色中を立て直した話3

2023-08-24 20:37:00 | 生活指導
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2023-08-24
頭髪四色中を立て直した話3
4月の始業式を、生徒は体育館で全員ひと言もしゃべらず聞いていた。
うわさに聞いた学校とは思えない立派な態度だった。

最初のHRのため、僕は生徒を教室へ引率し、そのまま着席させた。
そして語った。
「僕は、今年、二つのことを除いて、絶対に注意したり叱ったりしません。
 一つは、【時間を守る】ことです。
 朝の遅刻、授業の始まりなど、時間は必ず守ってください。
 もう一つは、【話を黙って聞く】ことです。
 話を聞いてくれれば、何があってもなんとかなります。 
 たとえば、服装、スカートの長さ、言葉づかい、髪の色などについては何も言わないということです」
そして【時間を守る】【話を聞く】の二つの言葉を、黒板の右上に貼った。
それは、一年間そのままにしておいた。

僕は、今までの学級経営の仕方はすべて捨てると決めていた。
去年、底まで行った生徒のすべてを直すことなどできない。
【片目をつぶり】
【生徒の目だけを見る】
そう決めていた。

後日のことだが、始業式後最初の朝会があった。
僕は学年主任に小声で確認して、3年だけを体育館に残した。
「3年生はこのあと話があるので残りなさい」
と僕は言った。
縦長に並んでいる2クラスの生徒を壁側に向き直させた。
生徒は座っている。
何事かという顔で生徒は音もたてない。
僕は、横に長い列の顔を見渡してから、たっぷり間を取って言った。
「今の話の聞き方は98点です。
 大変素晴らしい態度でした。
 黙って、顔を上げ、話を聞き続ける。こんな事ができる学校は市内にいくつもありません。
 市内に誇るべき3年生です。
 マイナス2点の理由は、うしろで二人の男子が途中だらだらと姿勢をくずしたからです。
 次回、挽回してください。
 以上。退場します」
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (頭髪無職教師)
2023-08-25 16:36:24
続きを早く読みたいですw
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有難うございます ()
2023-09-04 17:48:25
励ましのコメントを有難うございます。
返信する

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