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2019-04-13
今年当てられたうち二クラスは、去年、教室の授業でまったく教師の声が聞こえなかったという。
どちらも数人がすき間なく大声で一時間ずっと喋り続けたという。
怒鳴りつけても、迷惑が分からないか、と教員がののしっても、教師が黒板に向いたら喋り始める。
それが一年間続いたという。
聞いたのは、本当に信頼する若い強い男性教員だ。
別の、僕の千倍しっかりした女性教員の授業も同様と聞いた。
そのクラス担任も「そうなのだ」と言った。
ただし、一度も授業を見たわけではない。
信頼する人とクラス担任の同様の話を聞き、ギヤをトップに入れた。
三年前のような、葛・崩壊授業のクラスを味わうなら辞める。
何人かの大人にそう伝えた。本気だ。
三十数年の危機で考えうるすべての授業準備をした。
一週間前の僕は、
『アキラ』が覚醒したように周りの壁に穴を開けながら歩きまわっていた。……アノ、一応、比喩です。
その二クラスが、一週四時間、ひと言の私語もなく、完璧に読み、書き、清聴した。
僕自身に、進歩もあった。
去年までは、この恐ろしげな顔と強い口調のまま、ひとコマ目を始めた。
だが、今年、自信なく怖がっているのは向こうだな、と思った。
自信がなく、認められず、叩き続けられたまま一年間たった。
一年間ではない。
中学校、小学校から同じように、教えられず育てられずにきたのだ、きっと。
(顔は恐ろいままで。
態度は厳しく。
言葉は少しやわらかく丁寧にしよう)
今年の授業クラスを配分した、主任・管理職に心から感謝したい。
自分でも信じられないほどの急成長をアラ還で得られた。
大きな自信を得た。
僕だけ成長しちゃって、主任・管理職には申し訳ないっ。
あなた達も、是非来年度は同じ喜びを味わって頂きたい。