わかる目次 |
中学・五色百人一首で決まった生徒が負けてしまいます |
Q:**先生は、中学校の国語の授業以外でもやってましたか? |
「12月中と1月の前半」「朝SHRで」
「毎日」「1回から2回」「5分から8分で」
ひどい時には帰りSHRでもやりましたが落ち着かないので(?)です。
生徒が帰りもやりたいという年もありましたが。
小学校では(●市にはいないはずだけど)四月からする人もいます。
五色百人一首でクラスを立て直した例はいくつも報告されています。
Q:百人一首の色の順番は? |
同じ語頭が複数あるかどうかなどで、この順がいいようですが、
僕も黄を先にやることがあり問題はありません。
緑、橙は教師が得意な方を読むのがいいと思います。
緑と橙まで徹底的にやったのは一度しかありません。
時間的に無理。
でもその年は冬休み明けに100首完全に覚えてきた生徒が一人いました。
何よりポイントは「青」を「何十回も徹底的にやる」ことに尽きます。
青を半端にやって、覚えて上の句で取る楽しさを知らないと、その年は全部失敗しますね。
友人の、小学校一年生担任は(●さんです)、話を聞くと
僕の教えた中学校1年生といい勝負ができるくらい速くなっているようです。
Q:いつも同じ生徒がチャレンジシート(最下位シート)になってしまうのですが |
苦手な生徒に取らせられるようになるかどうかがプロとアマの境目です。
必ずできるようになりますが、コツと忍耐と練習が必要です。
「ひとつ覚えたら次々覚える」と本に書いてあったそうですが、
これでうまくいくなら苦労はないわけですよね。
技術は他の本、雑誌に詳細があるはずですが例えば。
1革命
これを明るくサラリとできる雰囲気を作るのが一番近道です。
ただ、やはり作戦と空気を読むことは必要です。
不用意にやって予想される文句を明るくかわすことが難しいなら、
やらないほうがいいでしょう。
でも、青で充分鍛えてあって、カルタを結構楽しんでいるなら、
革命は、それこそ空気が変わるほどの効果がありますよ。
革命がすごく楽しくていいことなんだと思わせるようなせりふで引っ張り込んじゃう。
「世の中何が起こるかわかりません。
皆さんもゲキドウの日本社会を生き抜いていかなければならないのです。
革命、という言葉を知っていますか?・・・」
とかなんとか理由を楽しくこじつけます。
トップの生徒には
「這い上がってきなさい。ライオンの親は愛する子ほどがけ下に突き落とすのよ。
はい、二回戦!いにしへの~」
とかね。明るく、毅然と、テンポ良く。
2最後の4枚で取らせる。
これが個別対応の最初です。
最後に三枚残して終わりますよね。その手前、4枚残して毎回、
「暗記タイム。10、9、8、」
をやります。4枚だから目の前の2枚覚えればいいわけ。これならできる。
6枚ではだめです。
4枚残しの暗記タイムは、下位の生徒を救います。
勝てなくても、上の句で取る喜びを知ると少しずつ楽しみにします。
暗記タイムは、「残り10枚」「残り6枚」「残り4枚」の三回しつこく、
超テンポ良く取るといいです。
初めのうちは10枚残しは効果がないかも。
3その生徒の目の前にあるカルタを読んであげる。
読みながら止まらず、その一人(一人ですよね)のすぐ前の札を見ます。
その札を、手の中の読み札から、読みながら止まらず探して、読みます。
読み始めは無理です。
残りが少なくなってから。
最初は、4枚残しのときから始めます。
取れるはずです。
苦手な生徒は下の句で取るはずですから、下の句をその子だけに向かって、
はっきり聞かせる意識で読んであげます。
もし取れたら間髪をいれず
「●●くん、すごい」
と目を見ながら、
他の生徒に聞こえる声で言います。
4暗記カードチェック。
画用紙折りたたみ式の「暗記カード」渡しましたよね?
暗記カードは渡すだけじゃだめで、時々読んであげます。
「下の句を隠して。シャーペン持って。言えたら丸つけるんだよ。」
で、あらざらむ(いまひとたび)、とか言わせます。
青だけ終わったら、丸の数を数えさせます。
で、「十首以上!」「五から九!」とか手を上げさせます。
一番多い生徒はすぐほめ、15首以上とか20首とか出たら爆発的にほめます。
クラス全体の力が動機付けを得て引き上げられます。