円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

中学・五色百人一首で決まった生徒が負けてしまいます

2008-11-18 19:08:28 | 五色百人一首中学高校
わかる目次
中学・五色百人一首で決まった生徒が負けてしまいます
という質問などをいただいた。その返信である。

Q:**先生は、中学校の国語の授業以外でもやってましたか?
バリバリやりましたよ。
「12月中と1月の前半」「朝SHRで」
「毎日」「1回から2回」「5分から8分で」
ひどい時には帰りSHRでもやりましたが落ち着かないので(?)です。
生徒が帰りもやりたいという年もありましたが。
小学校では(●市にはいないはずだけど)四月からする人もいます。
五色百人一首でクラスを立て直した例はいくつも報告されています。

Q:百人一首の色の順番は?
1青。 2桃。 3黄。 が原則だったと思います。
同じ語頭が複数あるかどうかなどで、この順がいいようですが、
僕も黄を先にやることがあり問題はありません。
緑、橙は教師が得意な方を読むのがいいと思います。
緑と橙まで徹底的にやったのは一度しかありません。
時間的に無理。
でもその年は冬休み明けに100首完全に覚えてきた生徒が一人いました。
何よりポイントは「青」を「何十回も徹底的にやる」ことに尽きます。
青を半端にやって、覚えて上の句で取る楽しさを知らないと、その年は全部失敗しますね。
友人の、小学校一年生担任は(●さんです)、話を聞くと
僕の教えた中学校1年生といい勝負ができるくらい速くなっているようです。



Q:いつも同じ生徒がチャレンジシート(最下位シート)になってしまうのですが
百人教師がいれば、百人必ずこの壁が来ます。100%間違いなく。
苦手な生徒に取らせられるようになるかどうかがプロとアマの境目です。
必ずできるようになりますが、コツと忍耐と練習が必要です。
「ひとつ覚えたら次々覚える」と本に書いてあったそうですが、
これでうまくいくなら苦労はないわけですよね。
技術は他の本、雑誌に詳細があるはずですが例えば。



1革命
 これを明るくサラリとできる雰囲気を作るのが一番近道です。
 ただ、やはり作戦と空気を読むことは必要です。
 不用意にやって予想される文句を明るくかわすことが難しいなら、
 やらないほうがいいでしょう。
 でも、青で充分鍛えてあって、カルタを結構楽しんでいるなら、
 革命は、それこそ空気が変わるほどの効果がありますよ。

 革命がすごく楽しくていいことなんだと思わせるようなせりふで引っ張り込んじゃう。
「世の中何が起こるかわかりません。
 皆さんもゲキドウの日本社会を生き抜いていかなければならないのです。
 革命、という言葉を知っていますか?・・・」
 とかなんとか理由を楽しくこじつけます。
 トップの生徒には
「這い上がってきなさい。ライオンの親は愛する子ほどがけ下に突き落とすのよ。
 はい、二回戦!いにしへの~」
 とかね。明るく、毅然と、テンポ良く。


    
2最後の4枚で取らせる。
 これが個別対応の最初です。
 最後に三枚残して終わりますよね。その手前、4枚残して毎回、
 「暗記タイム。10、9、8、」
 をやります。4枚だから目の前の2枚覚えればいいわけ。これならできる。

 6枚ではだめです。
 4枚残しの暗記タイムは、下位の生徒を救います。
 勝てなくても、上の句で取る喜びを知ると少しずつ楽しみにします。

 暗記タイムは、「残り10枚」「残り6枚」「残り4枚」の三回しつこく、
 超テンポ良く取るといいです。
 初めのうちは10枚残しは効果がないかも。



3その生徒の目の前にあるカルタを読んであげる。
 読みながら止まらず、その一人(一人ですよね)のすぐ前の札を見ます。
 その札を、手の中の読み札から、読みながら止まらず探して、読みます。
 読み始めは無理です。
 残りが少なくなってから。
 最初は、4枚残しのときから始めます。
 取れるはずです。
 苦手な生徒は下の句で取るはずですから、下の句をその子だけに向かって、
 はっきり聞かせる意識で読んであげます。
 もし取れたら間髪をいれず
 「●●くん、すごい」
 と目を見ながら、
 他の生徒に聞こえる声で言います。



4暗記カードチェック。
 画用紙折りたたみ式の「暗記カード」渡しましたよね?
 暗記カードは渡すだけじゃだめで、時々読んであげます。
 「下の句を隠して。シャーペン持って。言えたら丸つけるんだよ。」
 で、あらざらむ(いまひとたび)、とか言わせます。
 青だけ終わったら、丸の数を数えさせます。
 で、「十首以上!」「五から九!」とか手を上げさせます。
 一番多い生徒はすぐほめ、15首以上とか20首とか出たら爆発的にほめます。
 クラス全体の力が動機付けを得て引き上げられます。
コメント (2)
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五色百人一首で児童が肉食獣に

2008-11-18 19:08:13 | 五色百人一首中学高校
わかる目次

昨年、小学校3年生の教室でカルタを読ませてもらった。初対面である。
学校開放日の帰りの会の終わり。5分間ほど。
三十数人の3年生は肉食獣のように熱狂した。

五色百人一首で児童が肉食獣に

●都内某小学校3年生/ 06年11月23日参観記録より●

「こんにちは」
「こんにちは!!!」
(…声がすごくデカイ)

担任は立って取らせていたので着席させる。
(立ったままだと読み手から全員を見るのが難しい)

札の並べ方を直す。

構え方を作る。
(指を机のはじに)

はじめの挨拶を教える。
「ご用意よければ空札いちまい、って言ったら、よろしくお願いしますって言うんだよ。練習、サンハイ。」
「よろしくおねがいします。」
「90点。3人言ってない人がいた。サンハイ。」
「よろしくおねがいします。」
(ものすごい声)
「200点。」

17枚詠み終わるまでに、8回ほめた。力強く、本気で。

「上の句で取れた人。」
「ハイって言えてえらいねえ。」
「速い」


途中、読みながら、遅かったのにもぎ取ろうとしたペアの机に行き
「あなたの方が早かったです」
ともぎ取られた子の勝ちを判定。
相手が少しふてたので、読みながらチャンスを見て再度そのペアに行き
「今、君はすごく早かった」
と肩をたたく。
暗記タイム、も教えた。

そんなこんなで彼らは肉食獣のように熱狂した。

終わって音もなく教室を出る時、お母さんが一人
「ありがとうございました」
と小声で言った。
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五色百人一首でなんかすごく盛り上がっている

2008-11-18 19:07:59 | 五色百人一首中学高校
わかる目次
五色百人一首でなんかすごく盛り上がっている

飛び込みのカルタ5分間について個人面談で話が出たそうです。
3年○組の担任からもらったメールです。

●見違えました06年11月23日
今日は本当にありがとうございました。
カルタの後お礼も言わずに本当に失礼いたしました。
あのカルタのとき子供たちは見違えました。
机の高さは気になっていたのですが、ズルズルときてしまいました。
本当にすごい指導でした。

●おそるべし百人一首06年11月28日
個人面談があって、○組の保護者から「あの」カルタの話になりました。
あの時間、両隣のクラスでは帰りの会が終わったころだったそうです。
で、○組を覗くと、
「ハイ!」
とか言ってなんかものすごい盛り上がっている。
両隣の保護者は
「なんだなんだ」
と見に来ていたそうです。
「○組は、授業でカルタをしてるの?」(両隣の保護者)
「いえ、帰りにやってるみたいです」(○組の保護者)
「へぇ」(両隣の保護者)
ちょっとうらやましそうな顔をしていたそうです。
○組の保護者いわく、
「あの集中した様子を校長先生にも見てもらいたかった」
保護者を驚かせ、そしてうらやまし顔にさせてしまったのですね。
おそるべし、hyoko先生、そして百人一首です。
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中学1年五色百人一首大会プログラム

2008-11-18 19:06:31 | 五色百人一首中学高校
わかる目次
【中学生はできる:五色百人一首カードを作らせる】

 ■ この六年間使った五色百人一首カードは、五年前の一年生が作った。

 ■ 事前にカットした「五色」の「下=各色・上=白」の画用紙を配った。

 ■ 友人からもらったTOSS書籍で配布された型紙を使い印刷しカットした。

 ■ 分量は「30セット」。60人が二人ずつ対戦するには30セット必要だ。

 ■ 担任クラスの5人の班長に貼り方を教え、班員に教えさせ、
   全部貼り終えて、セットごとに輪ゴムで留めて、提出させた時、
   まだ1校時はだいぶ残っていた。

 ■ 最近読んだTOSSの本に「五色を作らせるのは無理だ」と書いてあった。
   だが、中学生にはできる。


中学1年五色百人一首大会プログラム

●1年五色百人一首大会プログラム●

※中学校1学年1・2組(56人)
※「実施要項」は別紙。それ以外の具体的な流れを示す。
※大会は教科の授業の一環であり、運営は教師が行なう。
20**年1月17日(金)5・6校時 1:25~3:15

1:00
   ◎昼食終了。
   ◎トイレを済ませて、各自視聴覚室に移動。決められた位置につく。
1:20
   ◎集合完了。持ち物「筆記用具」「暗記カード」
   ◎教師は配置につき、生徒の人数を確認する。
    欠席・早退に応じて座席の移動をさせる。

 1人欠席の時は、3人で総当たり戦を行なう。
 2人欠席の時は、2人で三回対戦する。
 3人欠席の時は、
 一つ下のグループから違うクラスの相手を持ってきて対戦する。
 ◎教師は人数と配置確認のあと、伊藤に報告。
    「枚数記入カード」と「ブロック別枚数記入カード」を受け取る。
   ◎「枚数記入カード」を配る。

1:25 
   ◎ルール確認。(hyoko)
   ◎教師は配置位置で聞く。
  ■監督教師の仕事
   ①四組を同時に見る。(ただし、S先生は「せ」グループを見る)
   ②どちらが早いかを見る。(できれば、混乱した時に判定する)
   ③構え方を見る。(両手をひざ)
   ④並べ方を変えていないかを見る。


1:30 
   ◎「橙」スタート。
    (三回戦行なう)
    (一回ごとに「枚数記入カード」記入と対戦相手変更)

1:38 
   ◎「橙」チーム別優勝者の確認。
    (監督は「枚数記入カード」を正確に集計させる。
   ◎確認が終了したらhyokoに報告。

1:40
   ◎「緑」スタート。(以下、同様)

1:50
   ◎「桃」スタート。(以下、同様)

2:00
   ◎「黄」スタート。(以下、同様)

2:10
   ◎「青」スタート。(以下、同様)

2:18
   ◎「青」終了。
   ◎監督は「枚数記入カード」を回収。数字・記名を確認。
   ◎すべてのカルタをゴムで止める。
   ◎次のブロック別に座りなおす。各8人。カルタを真中に置く。休憩。
   ◎トイレ以外は廊下に出ない。
    トイレは四階のみ使用。教師はトイレ使用に気を配る。


2:30
   ◎ブロック別に集合完了。各8人。
   ◎「ブロック別枚数記入カード」を配る。
   ◎カルタを100枚ばらまき、均等に広げる。

2:35
   ◎「100枚カルタ」スタート。

3:10
   ◎「100枚カルタ」終了。
   ◎「ブロック別枚数記入カード」回収。
     すべてのカルタをゴムで止める。
   ◎生活班集合点検。
     廊下方向を先頭とする。

3:15
   ◎終了。青優勝者=「キングオブキング」のみ確認。
   ◎移動指示。
    着がえてそうじ。
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