円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

今苦しんでいる苦しみ:小池一夫‏

2018-11-29 19:59:06 | 2018年度雑記
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2018-11-29
小池一夫‏ @koikekazuo

 本当に残念なお知らせですが、あなたが今苦しんでいる苦しみは、最後の苦しみではありません。
 その苦しみが解決しても、生きている限り、形を変えて次の苦しみがやってきます。
 でもね、僕は、それでもいいと思っている。
 学び、成長し、次の苦しみの耐性ができていきます。
 死ぬまでそうです。それでいい
 1:41 - 2018年11月28日


いい言葉だなあ。

追)勝谷誠彦 2018-11-28死亡 57歳 肝不全
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生徒がさようならと言ってくれたら

2018-11-26 20:40:33 | 生活指導
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2018-11-26
僕が高校生だったとき、大ベテランで小柄な男の先生がいた。
抜群に優れた数学の先生だった。

廊下で生徒が挨拶をすると、先生は丁寧に挨拶を返した。
たとえば、廊下ですれ違いざま僕が、さようならと言う。
先生は立ち止まる。
ゆっくりと僕の方に向き直る。
そして、大きな黒縁のメガネをかけたとびきりの笑顔で、まっすぐ僕に向かって腰を折って言う。
「さようなら」
さ、よう、な、ら。そんなテンポだ。

それは、ゆっくりと、一字一字丁寧だった。
その笑顔たるや四十年たっても目の前に浮かぶほどで、そのお辞儀はうなじが見えるほどだった。

同じ調子で、どの生徒にも挨拶を返した。
先生は僕のことなど覚えているわけではない。
一つの学年が確か四百五十人いた時代だ。
授業中も常に笑顔で、内容は丁寧で高度で速くて、僕は高1の途中で追いつかなくなった。
生徒が皆、尊敬していた。

僕は教員になって、その数学の先生の挨拶の姿を忘れたことがない。
今、こうして再現できるのだ。
忘れないが、生徒にはひどい横柄な挨拶しかできないときが長かった。
日本では五十年間、挨拶は生徒にさせるものだ。
僕もそう教育された。

今は僕も少しはましな挨拶をするようになった。
生徒は素直で感じて、向き直ってねらって僕に「さようなら」と言ってくれる人がいる。
有り難いことだ。
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過去は気にしない・小池一夫

2018-11-22 20:32:45 | 2018年度雑記
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2018-11-22

この言葉は年齢に関係ありません。
いつでも、毎日そのとおり。
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何歳まで生きるのって。そんなこと考えてたの

2018-11-19 19:51:23 | 2018年度雑記
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2018-11-19
古典には無常観がつきものだから、ちろりと寿命の話になる。
「先生、何歳まで生きるつもりなの~」
「最近ですね、63で終わりそうな気がするんですよ。あと6年」
「早いでしょー!!! まだにじゅうさんだし」

この言葉のつながりが分からなくて聞き流した。
「いや、なんかね、65まで行かない気が、とてもする」
飲めないじゃん、とか何とか誰かが言った。
あ、そういうこと。
へえ、そういうことか。
「ああ、一緒に飲みに? 行きたいねえ。そんときは全部おごるよ」
「わーい」

だんだん頭の中で考え始めた。
しみじみと、もう一回言った。
「そうかあ。そんなこと考えてたのかあ」
みんな、というか女子だけどガハガハ笑っている。
二十三だしは、まだ自分たちが23歳だということだった。
親しくしてくれるクラスだ。
でも、この頃、俺に飽きてきた感じ、だなあと思っていた。
今月はずっと季節のアレルギーで調子が悪い。かなり悪い。
気候も変だ。
こういうときに限って、先週危ない死ぬかもというほど電車が満員になった。
本当に初めて、危ないくらいだった。
昨日髪を切りに行ったら、尊敬する美容師君が、
「自分には無理です。通えません」
と言った。
満員で往復3時間。無駄でしかない。そうだよなあ。普通じゃない。
なんだかな。還暦まで続けられるのか。
そんなことを、つらつら思う数日間だったから余計に来た。
「そうか。何だか元気出てきた。ストレッチ再開しようかな」
よしよし、みたいなことを誰かが言った。
もう、僕はおじいさんの年齢だ。
僕が高校生のとき、僕の年の教員はみな、とても年を取ったおじいさんに見えた。
8年前の中学生は、よく飲みに行こうみたいなことを言ってくれた。
8年は長く、僕は本当におじいさんの年齢になった。
今でも、飲みに行きたいなんて、言ってくれて、嬉しいな。
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十億円か両眼か・小池一夫

2018-11-18 15:36:40 | 2018年度雑記
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2018-11-18
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自分の常識他人の非常識

2018-11-18 15:28:57 | 2018年度雑記
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2018-11-18
「自分にとっての常識は、他人にとっては非常識」

僕の一番大好きなラジオDJが、これはいつも気をつけています、と言った。
あと、何か人に勧めるとき、私はやっているじゃなく、こう言う。

「○○さんも、これいいって言ってたよ」

この手はよく使います、のだそうだ。

賢い人は、こうやって幾つも「言葉」で人生訓というか「生きる知恵」を持っている。
そうなんだなあ。やっぱり「言葉」。言葉が生き方を左右する。
小池一夫‏ @koikekazuo2018年11月17日
https://twitter.com/koikekazuo/status/1063706648999411712
「僕たちは、超能力者じゃないので、心を伝えるには、言葉を使う。
だから、詩人じゃなくても、言葉を磨きなさい。
語彙を増やしなさい。
伝わる言葉で話しなさい。自分の言葉で書きなさい。
そうしたら、きっと伝わる。
難しい言葉を使わなくても、知らなくても、大丈夫」
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この記事読んでおきたい・警察官をクビになった話

2018-11-17 18:13:37 | 2018年度雑記
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2018-11-17
この記事読んでおきたい・警察官をクビになった話
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図書室へ来てよかった80%

2018-11-11 22:01:20 | 中高国語など指導案
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2018-11-11
図書室へ来てよかった80%!!!201810
来てよかった 80% 79人
どちらとも 17% 17人
いやだった 3% 3人

時間割の関係で4クラスだけだが、図書室へ連れて行った。
中学生だと「行く」と言ったとたんに大喜びする。
もちろんまっすぐなやる気のある学校の場合だ。
崩れていれば何をしてもだめだ。
高校生に「行って本を読ませる」と言ったら、大喜びはまったくなくて、
ゲーという人がいるクラスはあった。
だが、授業最後に図書室で感想を集めると、結果は、
「来てよかった」79人・80%
「どちらとも」 17人・17%
「いやだった」  3人・3%

であった。
 ひとつのクラスは時間の余裕があったので、全員借り出しの手続きをさせた。
「簡単に借りられるんだ……」
と誰か男子が小さく言うのが聞こえた。今はバーコードを光で読み取るだけで一瞬だ。
 もうひとつのクラスは、どうしても続きが読みたいらしく、女子が三人自分から借り出して言った。
 ここ数年、高校生は
「この1年間1冊も本を読んでいない」
という生徒がクラスのほぼすべてを占める。オソロシ~。
日本語も読まずに、英語や古典をできるようになるはずがないのに。

[来てよかった・感想より]
高2
1良い本に出会えたから。
2本が嫌いだったので読むことも苦痛だと思っていたけど、読んでみたらおもしろかった。
3久しぶりに静かな時間を楽しむことができたから。
4久しぶりに本を読む機会になったので。
5自分に足りないものを満たしてくれるものができた。
6本を読みたいと思ってたから。
7忙しい日々でなかなか時間がなかったから。
8普段小説しか読まないので評論を読む機会をつくってくださりありがとうございました。

高1
1知らない本を見つけられたから。
2本を久しぶりに読むことができた。
3すてきな本と出会えたから。
4活字が見たかったから。
5興味深くて良い本に出会えたから。
6とてもよかった。本を読む時間を作ることでよい知識を得られるから。
7ずっと読みたい本が読めて良かった。
**************

図書室で羽の舞い落ちる音さえしない中、生徒が三十、四十人本を読む。素敵だ。
2年の女子が「先生も本、読みますか?」と言った。
「読みますよ。本が人生を救ってくれました」と答えた。

最後に。一部の生徒が、本をまったく片付けなかった。
ココに隠し、アチラにはさみ、帰った。誰かわからない。翌日図書室の先生から知らされた。
久しぶりで僕が甘かった。
試験の点数より百倍重要な能力だ。借りた本を片付けられない人が成功したのを聞いたことがない。
そこの、あなた・・・何が大切なのか、学ばなければなりません。
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高2年百人一首講座感想と要項2018

2018-11-10 18:12:20 | 中高国語など指導案
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2018-11-10
高2年百人一首講座まとめ/2018年11月
とても楽しかった 32人
ふつう       6人
いまいち      0人

■『今日の感想』より抜粋
1「初めて百人一首をやってみて、覚えるのは難しいと思ったけど、
  だんだん覚えられて楽しかったです」

2「今回、20枚×2だけでも覚えるのは大変だったのに、
  100枚となると覚えてもすぐ忘れそうだと思いました」

3「覚えている札があるととれて楽しいと思いました。
  Nさんには勝てなかったから悔しかったので、またやりたいです」

4「授業でやったときよりも緊張感がありました。
  数枚しか覚えてなかったが、とてもたのしめました。
  でも、もっと覚えるとすごくたのしくなるんだなと思いました」

5「話したことない子とも話せて良い機会でした!!」

6「いろんな人と話せた。覚えてたらもっと楽しくなると思った」

7「たくさんの人と百人一首ができてとても楽しかったです」

8「色んな人とできたので楽しかった」

15「思いっきり百人一首をできて楽しかったです。
  また、みんな強くなってきてて、負けらんない戦いがいっぱいありました」

9「みんなとても上手ですごかったです。また機会があればやりたいと思います」

10「授業中で習ったという方がとても強かったです。
  集中力も必要とするものでしたし、とても有意義な時間だったと思います」

11「覚えてるとどんどん早くとれるから、覚えたらもっともっと楽しくなると思う。
  少し頭に残っているだけでもちがってくるから、もっと覚えたいと思った」

12「中学のときにもやったことがあったが、1年以上たtっているからほとんど覚えていなかった。
  みんな集中してふだを取っていたのが良かった。1組の人強い!」

13「いくつか覚えているのがあったので、その分とれたのでよかったです。すごく楽しかったです。
  百人一首はけっこう好きなので、覚えられたらいいなと思います」

14「色々なクラスの人と百人一首をすることができて楽しかったです」

※取った枚数累計最高は、Aさんの[159枚]でした。1回に15枚ずつかぁ。すげぇ。

■目的・目標達成
目的は「百人一首の楽しさを経験する」、目標は「黄5回、青5回戦以上」でした。
[とても楽しかった]31人で、黄色5回・青6回対戦しました。充分達成、です。
始める前の「よろしくお願いします」も、
移動前の「ありがとうございました」も、とても気持ちよく言えました
[言葉を言ったら二人とも1回休み]方式は、授業でもやっていなかったけれど、
ひと言も聞こえないカルタもいいものでしょう?
「楽しい!」っていうレベルが高くなりました。
感想にあるとおり
【覚えて取る楽しさ】と【コミュニケーションの楽しさ】
が両方あることが分かります。
五色百人一首は、国語科のあいだでは「教育界20世紀の大発明」と言われています。
クラスがどんどん良くなる学習&ゲームです。
参加の皆さん、幸せな時間を作って頂いてありがとうございました。(国語科:安智一)

『百人一首入門』実施要項2018年11月(一週間前に参加生徒に配布)
2年生 42人 /担当 安智一
●持ち物
①筆記用具だけ
(カードに一回ずつ、取った枚数と対戦相手、を記録します・参加証明として提出)
<カバンは持ってこないで下さい・狭くて入りません>
●座席[最初の位置]
   略
●目的
「百人一首の楽しさ」を経験する。
●目標
 1 「黄」カルタ5回戦・「青」カルタ5回戦=計10回戦以上行なう。
 2 1回でも多く対戦して、他クラスや男女でコミュニケーションを取る。
 3 勝敗だけにこだわらず、一回ずつあきらめないでゲームに参加する。
●覚えて欲しいこと
★百人一首の楽しさは、勝つことよりコミュニケーションを取ることにあります。
 ……ただ、後輩によれば、百首覚えると早稲田文の古典は楽勝だったそうです。
★優れた集団・個人は、ルールに従い、カルタのゲームを楽しむことができます。
 (動きが良い・本気でやる・ルールは守る・マナーが良い)
 ルールだけ守る。マナーは悪い。それを「下品」「品が無い」といいます。
●お願い
 たった1時間です。どの人とも礼儀正しく、いい感じ、を保つ努力をして下さい。
 5・6組には、ルールフォローします。
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高校選択授業で五色を一時間

2018-11-04 15:15:00 | 2018年度雑記
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2018-11-04
放課後に一つ、選択授業を受けることになっている。
教員は、何かできることを年度初めに登録する。
生徒は選んで申し込む。

僕は百人一首を登録した。
「五色百人一首」をここで知っている教員を聞いたことがない。
一方、生徒にはだいぶ広まった。
「中学校でやった!」生徒が半分はいないけど、三、四割いる。

今年は古典授業が主だから、おおっぴらに百人一首を授業中にできる。
しかも、とてもすてきな生徒ばかりの学年で、五色百人一首に熱狂する。
良いクラス、良い学年は、五色の授業でますます良い感じの集団になっていく。

先日の「百人一首選択授業」には、42人が申し込んだ。
多くてびっくりした。
かつ、自然に女子が多く、腕利きが多く、五色を知らなくても良い人が多い。
「たくさん申し込んでくださって、有難うございます。……楽だからね」
みんな笑った。楽で楽しくて力がついて仲良くなる。
いいじゃないですか。
ピッタリ1時間つまり60分間で次の通りを行なった。

1 説明
2 黄色 5回戦 & 累計枚数・移動・カード交換
3 青色 6回戦
4 「ひとこと感想」記入
5 カードとイス机整頓

『参加証明票』を用意して 「対戦相手の名字」「累計枚数」「ひと言感想」を提出させた。
一回戦終わるごとに、累計を記入してから移動する。
移動の前は「ありがとうございました」
対戦前は、ご用意よければから札一枚~「よろしくおねがいします」と言う。
終わったらすぐ「累計」を記入して「ありがとうございました」と言わせて移動する。
僕の授業を受けていないクラスの生徒が5人来たが何の問題もなかった。
授業では、まだ、3回とか5回しか、しかも「青」しかやっていない。

でも、この日は初めて[ひと言も喋らせないルール]を使った。
下の句を繰り返したのも最初の方数回だけだ。
ベテラン諸氏には失礼ですが[ひと言も喋らせないルール」とは。
「二人のうち、一人でも何か言葉を出したら、二人とも起立して、一回休みにします」
エーッと言うが、それでは効き目がない。
すぐに、ひと組に
「○○君チーム。起立」
と言えば周りは納得だから説明不要だ。
一瞬で静けさに包まれて、読むスピードも上がる。
その後、4チーム立たせた。
読み終わったとたん
「サッと座ります。会いみての~」
と行けば、一秒のムダもない。
「移動! あと、20秒で始めたいなあ。19、18、17・・・」
このカウントが大事だ。
あと20秒、だけでは実際に20秒後には始まらない。

60分間だが、遅れた生徒も3人いて、初めの説明をして「黄色」の開始は6分後だった。
32分後に黄色5回戦して片付けて、「青色」は52分後に終えた。
青は21分間で6回やった。6分の21で、一回戦3分30秒移動込みだった。
中学では2分半でやったから、まだまだだが悪くもない。
読むスピードは、中学生並みにしたが、移動がまだ遅い。

予告どおりピタリ60分後に
「解散!」
「さようなら~」

別の科や、国語科でも五色をやったことのない人にはわからないだろうけれど、
説明、対戦、片付け、感想記入、机整頓、提出をこの時間内で終えるのはまあまあ難しい。
プロの方には頭を垂れるのみ。
(もしかしたら、ひと言感想も載せます。ちなみに高校2年生です)
コメント (4)
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