全ページ目次 |
0・すぐれた校長は教師を育てる |
<学校づくりセミナー>①
2006年8月20日(日)
・冒頭、4人の管理職が話した。
・総じて、お年を召した方は、と言ってもまだ五十そこそこだろうが、語る力がない。
教頭の話も模擬授業もえー、あー、うーの連続だ。
人前にお出になるべきではなかった。
売れている企業ではありえないだろう。
トップが人前でしゃべれないなんて。
しかし、大森氏は例外である。
『大森修氏講座:新潟市中野山小学校校長』
・「信頼される学校づくり」という目標をかかげる学校がある。
分けがわからない。
・「子どもに力をつける学校づくり」ならわかる。
「信頼」は「子どもに学力を」つけて見せた結果、ついてくるのだ。
・不祥事が起きると、教育委員会は手のひらを返す。
保身しか考えていないからだ。だから、校長は、教育委員会を信用しなくなる。
・学校というのは、あらゆる場面で責任の所在が不明確だ。
・地域から信頼される必要などない。
・PTAが
「学校は、地域のために何もしてくれない」
などということがある。
私は言い返す。
「あなたは、学校のために何をしたか」
子どもに力をつけるために、あなたは何をしたのかと言うと相手は黙る。
・既成団体?は、公務員の天下り場所だ。
私は、既成団体を一切相手にしない。
・しかし、地域「住民」は相手にする。
商店街を歩いて“子どもの安全と育成のために協力してください”と言い、
“日中、地域の大人は皆さんしかいない。子どもを見てください。”
と言って回る。
・市では、PTAは、すべて学校と独立して動く。
地域コミュニティーに学校は参加してはならない、と決めてある。
すると、教頭その他の人の(無駄な)仕事が激減する。
学校が「PTAの親睦団体」じゃあだめ。
・学校への悪口、批判をなくそうなどとは思わなくていい。
批判はあって当然。
だが、自分に校長に悪口が届かなければ良いのだ。
・自分が中野山小に来て、あいさつしない先生がいなくなった。
自分はあいさつしないのを許さないから。
・私は
「あいさつ運動」
がきらいだ。
いちばん嫌いなのは、校長が校門に立って
「おはよー」
とか言うの。
顔見世興業じゃないっていうの。
・そんなことして(あいさつ運動とか校長が校門に立つとか)
子どもがあいさつするようになった学校なんて一つもない。
・教師は勉強しなければならない。
特に夏休みは、研修する機会を先生に与えなきゃダメだ。
学校に来いなんて言わない。
・中野山小では、夏に、
本1冊読むといえば2日間来なくていい
ことにしている。
8冊読むなら16日来なくていい。
「ただし、口頭試問があるよ」
と言っとく。
・すると、おもしろいことに本読まないやつだけ学校に来る。
・校長は、いい教師を育てて、ダメなのがつぶれていくようにしなさい。
★ほんとに、大森校長はおもしろい。
そして、地域からは絶大な支持を得る。
上に媚びないのにちゃんと管理職になって、学校を地域を新潟市全体を変えていく、
そういう人がいることが秀逸だ。
★9月末に、中野山小学校で、特別支援教育をテーマにした公開授業がある。
「見てほしい。
うちの学校で、どこに特別支援学級の子どもがまぎれているか、
わかる人はいないだろう。」
それだけ、自信があるのだと、大森校長自ら宣伝した。
僕は新潟市まで行ってきます。
★このあと、六人の管理職が語ったがメモすべきことなし。