円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

発達障害知識スライドショー1-33

2010-09-08 04:12:44 | 発達症知識スライド145
2010/9/10up
発達障害知識スライドショー1~33
■1■
◆以下の「特別支援に関する」記述の
 主な参考資料

『教室の障害児』 (明図)
『特別支援教育教え方教室』 (明図)
『特別支援教育の指導ML相談小事典』 (明図)
『ADHD/LD指導の基礎基本』 (明図)
『軽度発達障害の臨床』 (診断と治療社)

全文責:hyoko

■2■
教員の
本業は
授業です

■3■
授業には
専門技術が
必要です

■4■
質問です。
9個のうち
ご自分について
いくつ丸がつくか、
数えてください。

■5■
①仕事で不注意なまちがいをおこす
②集中力が続かない
③人の話を聞いてない
④義務をやりとげられぬ
⑤順序良く仕事できない

■6■
⑥仕事をいやいやする
⑦プリントをよくなくす
⑧すぐ気が散る
⑨忘れっぽい

→○の数(   )個

■7■
○が6個以上は
AD/HDのうち
「注意欠陥」
の判定基準です

■8■
AD/HDは
民族を問わず
「5、6%」いる
という説があります

■9■
授業には
専門技術が
必要です

■10■
これは
「特別支援教育」と
「発達障害」を
知ると
よくわかります

■11■
「特別支援教育」
について
このように
言う方がいます

■12■
「特別支援教育が始まる
前と後は、
後世、
教育界の変わり目だと
言われるだろう。」

(明治図書:樋口雅子氏)

■13■
「特別支援教育は
障害を持たない
子たちにとっても
きわめて
重要なことなのだ。」
(新潟中野山小
:大森修・元校長)

■14■
「教室の現実を
変える力は、
特別支援教育をおいて
他にない。 」

(新潟中野山小
:大森修・元校長)

■15■
「特別支援教育を
世の中を変える
武器にしろ。」

(明治図書:樋口雅子氏)

■16■
質問です。

■17■
プロ野球で
読売の監督になり
優勝させてください。

■18■
プロ野球で
読売の監督になり
優勝させてください。

「できません」
「・・・なぜですか?」


■19■
クラスの子が
盲腸で倒れました。
腹を切開して
直してください。

■20■
クラスの子が
盲腸で倒れました。
腹を切開して
直してください。

「できません」
「・・・なぜですか?」


■21■
できるはずが
ありません
プロの専門技術を
持たないからです

■22■
「授業」も同じです
「専門技術」が
なければ
「授業」できるはずが
ありません

■23■
たとえば、僕の通う
美容師さんは
腕も人柄もすごく良い。
でも、髪でなく
盲腸を切ってもらうのは
いやです。

■24■
繰り返しですが、
授業にも専門技術が
必要です。それは
「特別支援教育」と
「発達障害」を
知るとよくわかります

■25■
まず
「発達障害」
の種類には。
たとえば何が?

■26■
1 A

2 L

3 ア

■27■
1 AD/HD

2 L

3 ア

■28■
1 AD/HD

2 LD

3 ア

■29■
1 AD/HD

2 LD

3 アスペルガー

■30■
なぜ
この言葉が
広まったか?

■31■
いつ
この言葉が
できたか?

■32■
学校に
関係
あるのか?

■33■
あります
すべての
教員に

1-33発達障害と授業技術
34-65反抗挑戦性障害とは
66-91発達障害必須用語
92-130ADHD児へ三つの対応
131-145作業記憶と一時一事
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発達障害知識スライドショー34-65

2010-09-08 04:12:42 | 発達症知識スライド145
2010/9/11up
発達障害知識スライドショー34~65
■34■
生徒が
言いました

■35■
「うるせーくそじじい」

■36■
「てめえうざいんだよ」

■37■
言われたことが
ありますか?
生徒に言われる
気持ちは?

■38■
私はあります
「悲しい」
「寂しい」
です

(できればブ●●●●●イですが)

■39■
しかし
「悲しい」「寂しい」
こう思っているのは
教員だけでしょうか?

■40■
なぜ生徒が
「てめえ」
言うように
なったのか

■41■
次の
①から⑤に
○をつけて
ください

■42■
①生まれつきの性格
②保護者の育て方
③教師を嫌い
④そのすべて
⑤どれでもない

■43■
正解は?

■44■
× ①生まれつきの性格
× ②保護者の育て方
× ③教師が嫌い
× ④そのすべて
  ⑤どれでもない

■45■
正解は⑤番

①生まれつきの性格
②保護者の育て方
③教師が嫌い
④そのすべて
○⑤どれでもない

■46■
○⑤どれでもない

というのが資料の解説です
そういう姿勢が
解決への近道だと言っていると
とらえればいいのではないでしょうか

■47■
問題行動を示す生徒全てが
障害を持つとは限りません。
しかし、生徒の中には、
障害が原因で
問題行動をおこしてしまう
生徒がいることを
意識しなければなりません。

■48■
大切なのは、教員が
「保護者の育て方」
のせいにしてしまうと、
問題は解決しない
ということです。

保護者はとても困っています。

■49■
教員は生徒を
「どうせ反抗期だ」
とか
「育て方が悪いのだ」
と思うことがあります

■50■
それは
まちがいかも
しれません
その生徒は・・・

■51■
「障害」を
持っている
可能性が
あります

■52■
「反抗期だから、
いずれ直る」

大きな●●●です

■53■
「反抗期だから、
いずれ直る」

大きな間違いです

■54■
そういう
問題では
ありません

■55■
「うるせーくそじじい!」

この言葉は
もしかすると
「障害」の悪化した
状態なのです

■56■
障害の名前を

「反抗挑戦性障害」

といいます

■57■
授業中に

「うるせえ」
「うざい」


という生徒

■58■
この生徒は
「●●期」ではなく
「●●/●●」が
「●●」して
「●●●●●障害」に
なったのかも?

■59■
この生徒は
反抗期」ではなく
AD/HD」が
悪化」して
反抗挑戦性障害」に
なったのかも?

■60■
教員が
そう思うだけで
生徒への気持ちが
変わります

■61■
この生徒は、私を
憎いのではなく
「障害」を
持つのかも?

■62■
そう思うだけで
授業中の
生徒への対応が
変わります

■63■
教員の自分も
苦しいが
本人はもっと
苦しいのかも?

■64■
そう思うだけで
気持ちが
少し
やさしくなります

■65■
事実ぼくがそうでした

知った後と前で
まったく気持ちが
変わった

1-33発達障害と授業技術
34-65反抗挑戦性障害とは
66-91発達障害必須用語
92-130ADHD児へ三つの対応
131-145作業記憶と一時一事
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発達障害知識スライドショー66-91

2010-09-08 04:12:40 | 発達症知識スライド145
2010/9/12up
発達障害知識スライドショー66~91
■66■
「普通教室」の
「障害」を持つ
生徒について
知る必要があります

■67■
なぜなら
障害には
「正しい」対処が
あるからです

■68■
「反抗挑戦性障害」

基本用語です
覚えなければ

■69■
「AD/HD」
「LD」
「ODD=反抗挑戦性障害」
「行為障害」
「広汎性発達障害」

いろんな言葉があります

■70■
すでに新潟県のある
小学校で、全教員が
「発達障害」の
知識と対応方法を
学び終わり、

■71■
小学1年生が、
机の上
土足で走り回る
学校を
クラス「全員」が背筋を伸ばし、
「3秒」で教科書を出す
学校に変えました。

■72■
その期間

「2年間」

この事実が示すのは

■73■  
①2年間あれば学校は変わる

②「発達障害」の正しい対処は授業を変える

③「授業」が変われば学校が変わる

ということです

■74■
正しい
「授業」方法を
身につけた学校に
希望は生まれます

■75■
ただし教員は
専門医ではありません
「絶対に
 診断してはならない」
「絶対生徒に
 言ってはならない」


■76■
「小学校2年生までに
障害を発見しなければ
その子の人生を
左右してしまうのだ。
一人の人間の一生をつぶす。
そんなことが教育の名において
行われていいわけがない!」

(新潟県中野山小学校を
立て直した大森修・元校長)

■77■
復習です。

■78■
「発達障害」

1番目に
覚える病名は

■79■
①AD/HD

日本語訳は?

■80■
「注意欠陥/多動性障害」

必須用語です

■81■
「注意欠陥/多動性障害」

AD/HD

Attention-Deficit
Hyperactivity
Disorder
(Disorder=障害)

■82■
「発達障害」

2番目に
覚える病名は

■83■
②LD

日本語訳は?

■84■
「学習障害」

必須用語です

■85■
「学習障害」

LD

Learning Disorder
(Disorder=障害)

■86■
「発達障害」

3番目に
覚える病名は

■87■
③広汎性発達障害
(こうはんせい)

アスペルガー症候群
高機能自閉症
等をまとめてこう呼ぶ

■88■
「発達障害」が
進行して
病気が重くなると
何という障害に

■89■
④反抗挑戦性障害


「うるせー、くそじじい」
「てめえうざいんだよ」


■90■
注意

「学習障害」

「学習遅延」
は別のものです

■91■
「学習障害」
ある一つの能力が欠如している

「学習遅延」
能力はあるが怠学等でできない

1-33発達障害と授業技術
34-65反抗挑戦性障害とは
66-91発達障害必須用語
92-130ADHD児へ三つの対応
131-145作業記憶と一時一事
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発達障害知識スライドショー92-130

2010-09-08 04:12:38 | 発達症知識スライド145
2010/9/12up
発達障害知識スライドショー92~130
■92■
①AD/HD

の生徒が持つ
二つの症状、
特徴は?

■93■
1 ●●●●が一つ

2 ●●●●障害を持つ

■94■
1 作業記憶が一つ

2  ●●●●障害を持つ

■95■
1 作業記憶が一つ

2 微細運動障害を持つ

■96■
「作業記憶」が一つ
とはどういうこと?

一度に●●●●●事は
●●だけ

■97■
「作業記憶」が一つ
とはどういうこと?

一度に覚えられる事は
●●だけ

■98■
「作業記憶」が一つ
とはどういうこと?

一度に覚えられる事は
一つだけ

■99■
「微細運動障害」は
どんな感じがする

●●を
●●●●●感じ

■100■
「微細運動障害」は
どんな感じがする

手袋
●●●●●感じ

■101■
「微細運動障害」は
どんな感じがする

手袋を
2枚はめた感じ

■102■
「微細運動障害」
手袋を2枚はめた感じ

鉛筆や、小さい教具を
扱うのが苦手です。

■103■
②LD

について
まず覚えるべき
二つの特徴は?

■104■
1 「学習●●」
  とは異なる
 
2 ある●●の能力
  が欠如している

■105■
1 「学習 遅延
  とは異なる
 
2 ある●●の能力
  が欠如している

■106■
1 「学習 遅延」
  とは異なる
 
2 ある一つの能力
  が欠如している

■107■
『LD&ADHD』(明治図書) 2006年4月号抜粋

「日本では12~3年前から
LDが知られるようになる。
平成7(1995)年に文科省からLDの定義が出され
ADHDがLDとは別に呼ばれるようになる。
1980年代にADHDといわれていた子供の中にも
アスペルガー症候群や高機能自閉症の子供が
多くいることがわかる。」

■108■
つまり
「発達障害」は
新しい概念です

■109■
大切なのは
発達障害児への
間違った対応は

障害を悪化させる
ということです

■110■
目の前の生徒の
暴言・暴力は
「障害」(反抗挑戦性障害)

「AD/HD」
の悪化した症状かもしれない

■111■
だから教員は
「発達障害」を
知る必要が
あります

■112■
①AD/HD児

への
最も大事な対応
三つは何か?

■113■
1 一時一事

(●●の●●は一つだけ)

■114■
1 一時一事

一度指示は一つだけ)

■115■
1 一時一事
(一度の指示は一つだけ)

なぜなら
「●●●●」が一つだから
=「●●●●●メモリー」

■116■
1 一時一事
(一度の指示は一つだけ)

なぜなら
作業記憶」が一つだから
=「ワーキングメモリー」

■117■
1 一時一事

作業記憶が一つ」だから
二つのこと」を言われても
同時に覚えられえません

■118■
2 叱らない

なぜなら
叱っても●●だから

■119■
2 叱らない

なぜなら
叱っても無駄だから
(たくさん●●●のが大事)

■120■
2 叱らない

なぜなら
叱っても無駄だから
(たくさんほめるのが大事)

■121■
2 叱らない

なぜ叱っても
無駄なのですか?

■122■
2 叱らない

その生徒は
「●の」
「●●な方法」
を知らないという
特徴を持つから

■123■
2 叱らない

その生徒は
の」
適切な方法」
を知らないという
特徴を持つから

■124■
2 叱らない
彼は「他の」「適切な方法」を
知らないという特徴を持つから

叱らずにどうすれば?
「●●●●●いいんだよ」と
「●●」を教えてあげる

■125■
2 叱らない
彼は「他の」「適切な方法」を
知らないという特徴を持つから

叱らずにどうすれば?
こうすればいいんだよ」と
代案」を教えてあげる

■126■
2 叱らない
◆障害のない生徒
「どこ見てんの!」
(サッと黒板を見る)

◆障害を持つ場合
「どこ見てんの!」
(だからどうするかわからない)

■127■
2 叱らない

障害を持つ場合
「シャーペンを置きなさい」
「黒板を見なさい」


◆一時一事
◆代案を示す

■128■
3 鉛筆の持ち方に注目する
なぜなら
●●運動障害は鉛筆の持ち方に特徴

①●●が硬い

②●●持ちをするので芯先が見えない
(●の形を正しく書けない)
(例えば濁点)

■129■
3 鉛筆の持ち方に注目する
なぜなら
微細運動障害は鉛筆の持ち方に特徴

手首が硬い

②●●持ちをするので芯先が見えない
(●の形を正しく書けない)
(例えば濁点)

■130■
3 鉛筆の持ち方に注目する
なぜなら
微細運動障害は鉛筆の持ち方に特徴

①手首が硬い

握り持ちをするので芯先が見えない
の形を正しく書けない)
(例えば濁点)

1-33発達障害と授業技術
34-65反抗挑戦性障害とは
66-91発達障害必須用語
92-130ADHD児へ三つの対応
131-145作業記憶と一時一事
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発達障害知識スライドショー131-145

2010-09-08 04:12:36 | 発達症知識スライド145
2010/9/13up
発達障害知識スライドショー131~145(おわり)
■131■
1 一時一事
   =●●●●が●●だから
2 叱らない
   =叱っても●●だから
3 鉛筆持ち方に注目
   =●●●●障害を持つから

■132■
1 一時一事
   =作業記憶一つだから
2 叱らない
   =叱っても●●だから
3 鉛筆持ち方に注目
   =●●●●障害を持つから

■133■
1 一時一事
   =作業記憶が一つだから
2 叱らない
   =叱っても無駄だから
3 鉛筆持ち方に注目
   =●●●●障害を持つから

■134■
1 一時一事
   =作業記憶が一つだから
2 叱らない
   =叱っても無駄だから
3 鉛筆持ち方に注目
   =微細運動障害を持つから

■135■
「教科書出して
23ページの
3番の問題をやりなさい。」


AD/HD児の反応を
説明してください

■136■
「何ページなの、
何ページなの」


その時のよくある教員の反応は

■137■
「な・ん・で
聞いてないのっ!
一度言ったでしょ!」


生徒と教員
どっちが悪い?

■138■
教員が悪い
「作業記憶が一つ」なのに
「同時に三つ」も指示をしたから。

だが、毎日のように、
教員の同じ台詞が教室で
響いている、ことがある。

■139■
×「教科書を出して
23ページの3番の
問題をやりなさい。」


間違いです。
では、正解は?

■140■
○「教科書を出しなさい」
→確認

○「23ページを開きなさい」
→確認

○「3番の問題をやりなさい」
→確認

■141■
ADHD生徒を
叱る教員が
まずすべき事は?
「ほめまくる事」
です。なぜか?

■142■
ここに
書いてあります

■143■
●『教室の障害児』・雑誌(廃刊かもしれません)

●『特別支援教育教え方教室』・雑誌(明図)
『教室の障害児』が第12号から改名し
『特別支援教育教え方教室』になった


●『特別支援教育の指導ML相談小事典』(明図)

●『ADHD/LD指導の基礎基本』(明図)

●『軽度発達障害の臨床』(診断と治療社)

■144■
最後に

「発達障害に有効な授業技術」は
勉強の苦手な生徒にも
勉強の得意な生徒にも
「すべての生徒に有効」だ

それが
「普通教室」の「特別支援教育」
の最大の意義です


■145■
○おしまい○

以上1~142の
「特別支援に関する」記述は
主に上記■143■を
参考資料としました

ここまで読んでくださって
ありがとうございました

1-33発達障害と授業技術
34-65反抗挑戦性障害とは
66-91発達障害必須用語
92-130ADHD児へ三つの対応
131-145作業記憶と一時一事
本ブログで最も面倒で
後回しにしていたこのシリーズのupに
背中を押してくれたKさんに感謝します
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発達障害の基礎 発達障害研修会感想

2010-09-08 04:12:34 | 発達症知識スライド145
2010/9/14up全ページ目次
『発達障害研修会』
感想まとめ 2006年度

2006年度の11月と3月の2回、「発達障害研修」発表の機会を頂いた。
その後、パワーポイントを数回作り直して、別の学習サークル等でプレゼンした。
前述の発達障害知識スライドショー1~145はその最後に作ったパワーポイントにさらに手を加えたものである。
当時、たくさんの感想を頂いた。有り難いことである。
なお、2006年度はまだ「軽度発達障害」という言葉が使われていた。
2006年11月22日『市特活研・軽度発達障害研修会』
感想まとめ/:■■中学校:PM4:00~5:00


他校から11校、11人、校内から10人の先生が参加してくださいました。
合計21人。
本校■■校長とは、校長を含めて4、5人の予定だと予想していたので驚きました。
お忙しい中、わざわざお越し下さり、私の勉強の手助けをしていただいて感謝申し上げます。
●1●
復習になりました。
とてもわかりやすく、ポイントがまとめられていて、
hyoko先生の勉強のすごさに感心しました。
細かいところは忘れていることも多く、もっと勉強しなくてはと思いました。
赤いチョークは、色覚異常のこのことを考えると、使ってはいけないと言われていますが、
蛍光のオレンジはどうなのか?
ちょっと疑問を持ちました。
初めて今日の内容を学ぶ人が本当にいるのなら、
先生方の勉強不足にはあきれてしまいますが……。

(T先生)
 《hyoko:参加した中でT先生がもっとも知識をお持ちだったのだと思います》
 
●2●
「クラスの中の6~10%、軽度発達障害の生徒がいる」
うすうすそんな印象を持ちながらも、
「話を聞いていない」
と思っていることが多かった。
「話を聞いていない子」は、6~10%よりもっともっと多い。
・・・毎日の仕事にただ追いまくられて、ながされているなあと思いつつも、
とりあえず今日をのりこえることにのみ、力を使っている感じですね。
良い刺激になったと思います。
勉強していきたいと思います。
(M先生)

●3●
通常学級に在籍する軽度発達障害の子に対する対応の仕方は適切であると思う。
40人学級の中で、
1時間の授業の中でひとりひとりを多くほめる(20回以上)ことや、
一つの指示で確認しながらの授業形態は、
支援学級では可能と思われるが、通常学級では厳しい面もあるかもしれません。

基本的な姿勢として、プロとして学ぶ、学び続ける姿勢は教師のお手本と言える。
問題行動が全て障害と関連があるとは思われないが、
子ども、生徒が何に困っているかを知ることから始まると思う。
先生の勉強されたことをもっと多くの人に、日常的に会話などで広めて欲しい。
今日はありがとうございました。
(N先生)

 《hyoko:授業ひとコマで20回ほめる、とものの本にはあり、
 それを「通常学級」でも、できるようになりたいと思っています。
 自分にもできてはいませんが、出来るようにならねばならないとは考えています。》

●4●
「Aの試験管にBを入れてください。」
・・・「同じように次も」

という言葉は、発達障害の人には不適切な言葉なのでしょうか。
具体的に言うことが大切ということは理解しました。
本日は有難うございました。
(K先生)

 《hyoko:不勉強で、お答えが出来ませんでした。勉強していきます。》

●5●
何度か「軽度発達障害」に関する研修会に参加をするなどして、
自分なりに少しは学んでいたつもりでしたが、
それは全然理解が不足していた。
先生の話の中で教師が
「やってはいけない」
とされる事柄を自分がやってしまっている
部分がいくつもあった。
先生から紹介いただいたものを参考に、真剣にこれから学んで生きたいと思う。
今日はありがとうございました。
(U先生)

●6●
強烈にアピールする宗教のような説得力のある講義でした。
これからの軽度発達障害児に対する対応について、
教師集団にわかりやすくおしえてくれている。
目で見て耳から入り、とてもわかりやすい。
ただ、私自身、思い込みの固まりになっていて、
一つのことを脳に入れることに苦労するようになってしまい、
しかも最近覚えたことは簡単に忘れるようになっている。

ただ、生徒に接する心は、今日の話を聞いて、
反省すべきところもあったが、共感することが多かったのは少しの救いでもあった。
いい勉強をさせていただきました。
(N先生)

 《hyoko:参加してくださった21人のうち、たぶんぼくよりお若い人は
  他校で5人・本校■■中で4人と半分以下です。
  それだけ、ベテランの先生が多く来てくださったわけです。
  しかし、自分で去年・今年フリーになって勉強してみて、
  年齢は関係ないと思いました。
  N先生はずいぶん謙虚に書いていらっしゃいます。

  「目で見て、耳から入る」
  これは、軽度発達障害児への対応の一つです。
  「視覚刺激」と「聴覚刺激」の両方を使うと効果が上がるということです。
  子どもによって、視覚・聴覚どちらの刺激が入りやすいかが違うからです。
  国語なら、文を目で見ながら、声を出して音読することです。
  小学校で意識している先生は、
  「算数」の「問題文」も必ず声に出して読ませます。
  中学校の数学も同じ効果があるはずです。

●7●
ありがとうございました。来て良かった。
これまでも幾度となくご一緒させて頂いてますが、
今日hyoko先生をとても身近に感じ、
我々から変える!!という宣言を、とてもうれしく思いました。
質問のお答え、自身になりました。
(H先生)

 《hyoko:
  ■■校長と■■先生に、
  「軽度発達障害の知識と対応技術の伝達」をライフワークにして頂きたいと、
  本気でお願いしておきました。
  ■■市で、■■県で、今後10年間最も広めるべき事柄だと信じています。
  教師の、本業は「授業」ですから。

  H先生のご質問は、次のものでした。
  「教師は素人なので診断してはならないと言う。
  本人に言ってもならないと言う。
  だが、そうではないかと思う生徒がいる場合、
  保護者にも言ってはならないのか」


  お答えしたことです。
  横山裕之ドクターによれば、
  「軽度発達障害の疑いを発見できるのは、小学校、中学校の教師だけ」
  です。
  保護者には専門的知識がないので難しい。
  疑いのある生徒を発見し、保護者に専門医への受診を
  <慎重に><粘り強く>勧めるのも教師の仕事です。
  保護者が納得し、受診にこぎつけるまで、一年、二年とかかるのが普通だそうです。
  その覚悟を教師は持たなければならないとおっしゃっています。》

●8●
校内の研修会でやってもいいかもしれません。
もっと勉強しなきゃって思いました。改めて。
T先生はかなりよく正解してましたよ。
・・・覚えていなかったこと。
「反抗挑戦性障害 =ODDの日本名の方」
「微細運動障害」
・・・勉強不足無念です。
初心にもどります。「捨」を読んだ後みたい。
(H先生)

 《hyoko:本校■■中で一番若い20代の先生の言葉です。》

●9●
pm4:00からという時間にもかかわらず、
本当にあきない、ぐんぐんひきこまれていく「授業」でした。
魅力的です。教師として。
内容については、本当に「聞きたかったこと」ばかりでして、
「なるほど!」とうなずくものばかりでした。
私に悪態をつき始めた、体の小さな、
スポーツ大好きでも、勉強大嫌いの少年の顔を思い浮かべながら、聞き入りました。
まずは
「ほめる!」
「こうしたらどう?」

とアドバイスする。
そんな所から関係作りを再始動します。
今日は生徒になった気分で楽しく学習できました。
ありがとうございました。
(K先生)

 《hyoko:K先生。10年以上ぶりで、
  しかも研修の場でお会いできて大変感謝しております。》

●10●
スピーディーな授業で、私の頭がついてゆくのに必死でした。
とても参考になる学習会に参加させていただきありがとうございました。
ほめ方について、どのような部分をほめればよいのかということが、
もう少し詳しく教えていただきたかったです。
ほめ方がへたなので。
一時一事はそのとおりだと思います。
普段の授業でも、意識してやってみたいです。

 《hyoko:ほめ方について。
  ▼新潟中野山小学校3年生の田中先生の授業で。
  「○○さん、口がとってもよくあいてる。」
  「後ろの子の声もよーくひびいてきます。」

  ▼『ADHD症状を抑える授業力』(明図)より
  ○ 努力している状態をほめる。
  ○ 経過をほめる。
  ○ ほめるところがなくても事実や準備状態をほめる
   ☆[短く]=「いいじゃない」
         「かしこい」
         「最高」
         「グー」

   ☆[名前]=「りょうちゃん、いいじゃない。」
         (上のフレーズに名前を入れる。)
   ☆[成長]=「できるようになったね」
         「昨日より進歩したね」

   ☆[期待]=「ここまでやってくれてうれしいなあ」
         「すごく詳しいね。日本一になれるよ。」

   ☆[準備状態]=「鉛筆持ってるね。やる気満々だ。」
           「今日は声が出てる。だから上手いんだ。」

  ▼ぼくの場合は、
  「すごい」
  「すばらしい」
  「天才」
  「うまい」
  「百点」
  「千点」
  「合格」
  「千点千点千点、合計三千点」
  「天才一年生だ」
  「えらいねえ、ドリルが机の上に出てて」
  「あいさつがうまいねえ」
  「あなたたちは僕たちの誇りです」
  「△△君、漢字満点か。うれしいねえ。感激だねえ。今日一日俺は幸せだよ」

   (と言って抱きしめる。3年男子に)
  「(採点の)丸は閉じた丸で。だめ。そうそう、うまいねえ
   (つまり、やり直させてからほめる)

  あと、授業の最後は
  (心の中で、今日もこんな授業をちゃんと受けてくれて、と言ってから)
  「ありがとうございました。」
  (と深々と頭を下げる) 

  そうじの反省会のときは「最後に先生から」と言わせて
  「今日もよくやってくれて、ありがとうございました」
  (と言って100度くらい頭を下げる) 
  のは毎日やってる。
  本心から、そう思うのが大事だと思う。
  ぼくはほんとにそう思っているので、きっと伝わっているという気がする。》

●11●
軽度発達障害について、知らなかったことが多くあり、
大変参考になりました。
また、自分もこの新しい概念について、
まだまだたくさん勉強をしなければならないと思う
良い機会になりました。
クラスにも、あてはまるのかなとつい考えてしまう生徒が数人いますが、
本当に障害なのか、いまいち自信がもてない場面があります。
これからの勉強を元に、生徒の特徴をよくとらえ、
適切に対処していかなければと思います。
本日は本当にありがとうございました。
(匿名)

●12●
hyoko先生。本日はとても分かりやすい学習会をありがとうございました。
普通教室内での特別支援という内容が中心であり、
教師の発見が大切なことが分かりました。
特に、ODDという
教室内でその障害を悪化させてしまう
ということには驚きました。
自分自身も研修を深めて、今後生徒と接していきたいと思いました。
小2で発見ということで、
小学校の先生方にも、有意義な研修になると思いました。
(F先生)

 《hyoko:今後、新しいパワーポイントにも書きますが・・・
   ① 小学校4年生までに、障害の発見と治療をしなかった場合、
     一生影響がある。
   ② 小学校4年生までの学力を身につけさせれば、
     障害があっても成人して自立して生活できる。
     それができなければ、自立も難しい。
   ③ つまり、専門医による小学校低学年までの
     早期発見、早期治療が必要だということです。
     同僚でお子さんが一歳になる先生は
     「俺は絶対、幼稚園までに息子を横山ドクターに診せる。」
     と言ってます。》

●13●
子供が
「障害を持っているかもしれない」
と思いながら接することの大切さはよくわかりました。
これで救われる生徒が、何人もいるだろうということは想像できます。
しかし、では
「本当に生徒を叱るべき時」
とは、どんな時なのかと思います。
あれもこれも
「障害かな~」
と気を遣いすぎて、
本当に叱るべき時にタイミングを逸してしまわないかも気がかりです。
生徒を叱るような状況にしないような指導をするというのが
本当のプロかもしれません。
ありがとうございました。
(T先生)

 《hyoko:横山ドクターが度々書き、おっしゃるのは
  「危険なことは叱れ」
  ということです。
  それ以上はご紹介した本をご覧ください。
  「生徒を叱るような状況にしない」
  については、同僚とよくこんな話をします。
  …「正しいしつけ」
   「正しい生活指導」
   「細かい生活指導」
   「充分準備した四月最初の三日間の学級指導と年間学級経営案づくり」
   「正しい授業指導」
   をしないで
、生徒がガチャガチャになってくると、
   いわゆる「生徒指導」でガツンとやって、言うこと聞かせて、
   指導力がある、と言われる人っているよなあ……》

~ご感想・以上~

<発表後記>
■■校長には、自分のような三流教員に発表のチャンスを下さり、
又々感謝しております。
何の期待も保証もないのに、
わざわざ参加して下った先生方にも心よりお礼申し上げます。
本校■■中の生徒には皆、
背中に真っ白い小さな羽根が二つついています。
勉強しなければならないと思うのは、
その天使たちのおかげです。
「普通教室の特別支援教育パワーポイント」の続きは作り続けます。
ありがとうございました。

2007年3月30日/『普通教室の特別支援教育』:教育会館
感想まとめ
 
先月、教育会館でお話させていただく機会を得た。
『普通教室の特別支援教育』がテーマである。
参加は、・・・・・・先生の7人。
頂いた感想を紹介します。

●1●
今日は提案ありがとうございました。
特別支援と言っても、勉強不足でしたし、
今日のお話でそのスタート地点に立てそうです。
まだまだ勉強が必要だと感じました。
(Y先生)

●2●
今日は本当にありがとう。
若い人にはもちろん、YやKというベテランの、
ハートのある人が聞いてくれたことは大きいと思う。
またこれは大きな一歩だと思うよ。
3月には、もう少し人も来ると思うんで、体調も悪いかも知れないし、
異動結果によってはナーバスになっているかも知れないがもう一発頼むよ。
で、感想。

1 構成がすごくよくなった。
前の「うるせー」から入るのはどうも俺としては違和感があったんだけど、
今日の入りはとてもいいと思った。
それから、教室で授業者がどうするべきかに
特化していっているんだと思うけど、これもいい。
というか、みんな知りたいのはそこだと思うんだよ。
だから、もうちょっと早くそこへ行く方がいいかなと思わんでもないが、
まあ、今日は寄り道が多かったからこんなんでいいのかも。

それから、となると、やっぱり気になるのは、で
は、中一に生徒たちが入ってきた時に、
学校として、学年として、何をすべきなのってことだと思うのよ。
次は更にそう言う形で突きつめてくれればいいというのが俺の願い。

2 疑問は
やはり親の育て方に問題はない、というふうに聞こえてしまうこと。
やはり親にも責任があるのは間違いないと思うのよ。
そこを踏まえた持って行き方にしないと、
ちょっと??と思う人はきっといると思う。
要は
「親だけのせいじゃない」
ってことだし、学校が教師ができることはしなきゃ、
ってことだと思うので、それはいいんだけど、
ストレートに
「親のせいではない、100%教師が悪いのです」と言ってしまうのは逆に、がんばろうとしている人にとってもマイナスだと思う。

3 あと、メモにも書いたけど、野口芳宏先生に話し方が似てきていい感じ。

4 坂本竜馬が読書百遍した話はもう少しして欲しいな。
(A先生)

●3●
話を聞きながら、今教えている生徒の何人かの顔が浮かびました。
いつも落ち着きのないNくん、Iくん。
ごめんね。叱っちゃいけなかったんだね。
「叱らない。一時一事。代案を示してあげる。
ほめる、ほめまくる。視線を合わせる。」

明日から、意識して行えることばかりです。
「教室の前の掲示物は全てはがす、机の中は整理してあげる、鉛筆で」
実践してみたいな。
『のび太・ジャイアン症候群』ネットで注文してみようと思います。
明日からの実践に生きる話、本当にありがとう。
ただ、うまく表現できないのですが、
100人の中に、6人もいる人のことを
「軽度発達障害」と名付けることで、差別化することにつながらないかな、
と危険も感じました。
一歩間違うとこわいな、慎重に伝えなければ、と思います。
(K先生)
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