円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

映画・スプラッシュ

2010-12-25 05:28:04 | blog映画Diving
アナコンダ、みたいに下らないかと思って、
観たことなかったが、素敵な話だった。
テレビ放映だけど。

純粋でいじらしい女の子だったな。
彼は最後海の人になっちゃうのか。
滅茶苦茶だ。
でも、恋ってそういうものだ。
どっちかって言うと、愛情だな。
恋は何も捧げなくてもできるけど、
愛は自己犠牲を払うものだからだ。
彼は海で生きる代わりに人間の生活を捨てたのだ。

本と映画は救いだ。
生きている時間を濃く鮮やかな色で埋めてくれる。
文章を書くことは僕にできる唯一の自由だ。

これでこのブログの「雑記」は最後とする。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画・ピンクリボン他

2010-12-24 19:08:38 | blog映画Diving
2010/12/24upわかる目次
映画・ピンクリボン他

映画『少林寺木人拳』
1977年、香港。
解説によれば、ジャッキー・チェンの初主演作なのか。
このとき、ジャッキーは一重まぶたで、
のちに整形で二重になったと同じ解説にある。
ほんとかな。
「一重のほうがよかった」
というファンもいるらしいがどうかな。
「木人拳」はちょっと笑っちゃうけど、
初主演を信じて最後まで観た。

映画『ピンクリボン』
これは解説を引用させていただく。
 〉1962年に始まったとされるピンク映画。
 〉黒澤清監督や井筒和幸監督ら
  関係者のインタビューや撮影現場への密着、
 〉さらに作品の映像を織り交ぜて
  ピンク映画業界に迫るドキュメンタリー作品

僕のような素人はまったく知らない映画監督が、
熱く語るドキュメンタリー。
「映画は楽しければいい」という僕のような人でも、
思わず引き込まれて観てしまった。

決してカッコよくもないし、メジャーでもないが、
モノをクリエイトする人たちの情熱が伝わってくる。

映画『ピッチブラック』
登場人物が誰かに似てると思ったら、
映画館で観た『リディック』がこの映画の後日談だったそうだ。
僕はこういうのが好きです。
でも『リディック』の方がよかった。
2008-07-05 20:51
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画・夕陽のガンマン

2010-12-24 15:45:17 | blog映画Diving
2010/12/24upわかる目次
映画・夕陽のガンマン

十数年前だが、やたらに『ダーティー・ハリー』シリーズが
テレビ放映された時期があった。
たいして面白くもなく、
クリント・イーストウッドもあんまりカッコよくなくて、
僕は映画評論家の友人に尋ねた。
「イーストウッドって、まじめな人なの?」

僕が知っているのは小学生の時に見た『荒野の用心棒』の彼で、
ずいぶんと印象が違ったのだ。

映画評論家の友人は答えた。
「まじめな人だよ。とてもまじめな人。
だから、映画でも正義のために闘うわけ」

『夕日のガンマン』
『荒野のガンマン』の次のいわゆるマカロニウェスタンだ。
イタリア製の西部劇だから、マカロニ。
原題を
”FOR A FEW DOLLARS MORE”(もう少しのドルのために)
というんだそうだ。
賞金稼ぎが、他人の命を金に代えた物語ということだ。

ガキの頃から、
もう何度観たかわからないような気がしていたが、
テーマ音楽があまりにも印象的なせいだろう。

とにかく傑作である。
こんなに良くできた映画だとは思わなかった。

子どもの時には、
いろんなことを分からないまま見過ごしているのだなあ。
でも、忘れるわけではない。
あとになって、その記憶の意味を紡ぎはじめるのだ。

「だから、大人は、子どもの前で、
壊れた甕のような姿を見せてはならない。
子どもは、すべて覚えている」
亡くなった茨木のり子氏は、詩の中でそう書いている。

1965年のイタリア映画で、
クリント・イーストウッドは1930年生まれだから
彼はえーっと35歳だった。

35歳!
知って驚いた。
僕は今日まで三十数年間、
あのときのイーストウッドを
二十代前半の兄ちゃんだと思っていたからだ。
だが、あの渋さは考えれば35歳のものかもしれない。
世に出るのはわりと遅かったってことだね。

だが、まさか拳銃を振り回していたお兄さんが、
数十年後、世界中の人を感激させる名監督になろうとは
誰も想像しなかったに違いない。

素敵な人生だ。
2008-07-05 20:45
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画・ウェディングシンガー

2010-12-24 05:55:05 | blog映画Diving
2010/12/24upわかる目次
映画・ウェディング・シンガー

土屋アンナファンなので久々に映画館に足を運んだ。
原作のコミックス「さくらん」は抜群の傑作で
捨てずに何度も読んでいる。
だが映画の『さくらん』は駄作だった。
いいのは土屋アンナを眺められることだけで、
後半脳味噌が腐りそうになった。

二本立てだったので、
腐った脳を回復させるために続けて観た
『マリー・アントワネット』がこれまたひどかった。
こっちには、いいとこはどこにもなくさすがに途中で席を立った。

『ウェディング・シンガー』
ヒロインのドリュー・バリモアの可憐さが心に残る傑作だ。
わかっていても、最後に画面の前で拍手してしまう。
このように、あと味の良い、
幸せにさせてくれる映画はそうそうない。

1999年のアメリカ映画で、ドリューは24歳だった。
ドリュー・バリモアは
『チャーリーズエンジェル』でしか知らなかったが、
こんなにポチャッとしてかわいらしい頃があったのだなあ。
と思って調べたら、
彼女は赤ちゃんのときから、子役で大活躍。
『E.T』にも出てたんだってね。
天才子役によくあるパターンで、
生活が荒れ、小中学生の時には、酒を飲み、
麻薬に手を出したらしい。
身に余る金銭は身を滅ぼす。

しかし、『ウェディング・シンガー』の彼女は本当に素敵だ。
すごい美人でも、セクシーでもないが、たまらなくキュートだ。
ちょっと心を暖めたい人は、観る価値がある。

ところで、華原の朋ちゃんのことを思い出した。
朋ちゃんが復帰して、
あのキラキラした目と歌唱力を取り戻したとき、
僕はとてもうれしかった。
奇跡の復活に、それまで関心もなかったが、
ファンのひとりになった。
先日の引退報道は残念でならない。
2008-07-05 20:45
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画・アイリスへの手紙

2010-12-23 12:46:19 | blog映画Diving
2010/12/23upわかる目次
映画・アイリスへの手紙

『アイリスへの手紙』は、
1989年アメリカ映画。
主演のロバート・デ・ニーロ、46歳の作品である。
これまた、名作である。
すばらしい。
僕が熱烈なデニーロファンであることを差っぴいても、
名作であることに間違いはない。

繊細な台詞。
絶妙な間。
デニーロとジェーン・フォンダのまなざしのやり取り。
ハッピーエンドだが
「世の中にこういうことだってあっていいのだ」
と納得できる自然な終わり方。

優れた映画を観るということは、
僕のような弱い人間にとっての「救い」である。
今、映画を一本だけ観ようと思っている人に
『アイリスへの手紙』を勧める。


ジェーン・フォンダだが、
ウィキペディアによると、実に多彩な人生を送っている。
読んだ内容が本当なら、彼女のような生き方が僕は大好きだ。
だが、苦労しただろうな。

あと、ベトナム戦争での一件では、
謝ることなどなかったと思う。

「1972年に北ベトナムを訪れた際、
飛来したアメリカ軍機を撃墜するために設けられた高射砲に座り、
北ベトナム軍のヘルメットをかぶりポーズをとったフォンダは
「祖国への裏切り行為で自分の判断の誤りだった」
と釈明した」

明らかにあの時、アメリカは間違ったのだ。
2008-07-05 20:46
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中学校教育課程研究会1・国語科部会提案

2010-12-23 00:37:10 | 中高国語など指導案
2010/12/22upわかる目次
中学校教育課程研究会1・国語科部会提案
平成**年度**地区
Hyoko:
この提案は実に不可解で徒労感だけが残った。
官制研修提案には指導主事殿が「指導」に当たってくださる。
当時の国語主事は、話が長く何を言っているのかわからなくて有名な人だった。
指導主事というのは、偉くなるとだめになるのか、だめな人が偉くなるのかどちらなのだろう。
官制研修提案は「本時の授業」はほとんどどうでもいい。
「前置き」を「他の人からどうしたら隙を突かれないか」を、
何より大事にするのだと再認識した。
生徒の学力がどうしたら向上するのか、
現場の授業の質がどうしたら向上するのか、
そんなことに指導主事は微塵も触れなかった。
だから塾の講師に、公立はもう終わりだ、と言われるのだ。
だから、本当に力をつけたい家庭でお金がある家は私立に行くのだ。
もちろん、公教育職員である以上「指導要領」に準ずる授業をするのは当たり前だ。
だが、端的にいえば「言い訳」作りのための文書作り、
指導主事との打ち合わせはただの苦痛で時間の無駄だった。
その人がせめて、
「まあ、官制研修だから仕方ないですよ」
くらいのさばけた人ならいいがそういう人はまずいない。
(最近、卓越した国語実践家が指導主事になった。
 残念ながら国語主事ではないが、彼は例外だ)

開いた口がふさがらなかったことが一つある。

主事「普段の授業計画はあるのか」
ヒョ(僕は年間百時間の授業計画を四月前にすべて作っているのでそれを見せる)
主事「この、試験前にある<漢字練習>というのは何だ
ヒョ「漢字の復習です」
主事「生徒にテストでいい点を取らせるためにするのか?」
ヒョ「???」
別記事で度々書いたが、この人も授業中に漢字指導をしない人だったのかもしれない。

『百年の大計』は実現したかどうかは別にして、
若い勉強家の教師への資料提供を目的としている。
だから「体裁を繕うための官制研修提案」を載せるのはちょっと不本意だが、
持ちネタはすべて吐き出して置くことにする。
アドバイスは以下のとおり。
(hyokoアドバイス)ここからーーーーーーーーーーーーーーー
 「校内の研究授業には、進んで立候補しましょう」
 「研究授業のときは、必ず自分で作った<授業評価用紙>を書いてもらいましょう」
 「教育書を買い、授業CD・DVDを買うのに自腹を切りましょう」
 「校内で友人と<勝手に授業研究会>を作り授業を見せ合いましょう」
 「存在するなら近所の<国語とか授業研究サークル>に参加しましょう」
 「そこへ行き、一度でも多く模擬授業をしましょう」
 「官制研修提案を受けるのは遠慮しましょう」
(ここまで)ーーーーーーーーー
……あ、偉くなるのが目的の人は別です。

---------------------------------------------------------
平成**年8月6日(金)
会場:**立**高校:(文書提案)**立**中学校 HYOKO


1 研究テーマ
「伝え合う力」を育む国語科授業の創造
「学習指導要領」定着へ向けての検討と工夫~「書くこと」の力をつけるために~

2 はじめに
「書くこと」の指導においては、(2003.11.7:全関東地区中学校国語教育研究協議会:基調提
案)での第3分科会「書くこと1年」の協議メモによれば、さまざまな書く力がある中で、
①どのように書く力をとらえているのか
②書く力を高めるにはどのようにすればよいのか
③生徒の相互評価と指導者の評価をどうするのか
が論点となっている。
以上三つの論点は、今後も義務教育の中で常に問題となるはずである。
本稿の協議においても以上の①~③の内容を中心にご指導ご助言いただければ幸いである。
一昨年から、2クラス60人弱の学年を3年間続けて授業してきた。継続してきた指導の流れについて報告する。

(参考)「B書くこと」指導事項
「B書くこと」(1学年)の指導事項
ア 身近な生活や学習の中から課題を見付け、材料を集め、自分の考えをまとめること。
イ 伝えたい事実や事柄、課題及び自分の考えや気持ちを明確にすること。
ウ 自分の考えや気持ちを的確に表すために、適切な材料を選ぶこと。
エ 書いた文章を読み返し、表記や語句の用法、叙述の仕方などを確かめて、
読みやすく分かりやすい文章にすること。
オ 書いた文章を互いに読み合い、題材のとらえ方や材料の集め方などにについて
自分の表現の参考にすること。

「B書くこと」(2・3学年)の指導事項
ア 広い範囲から課題を見付け、必要な材料を集め、自分のものの見方や考え方を深めること。
イ 自分の立場及び伝えたい事実や事柄を明確にすること。
ウ 文章の形態に応じて適切な構成を工夫すること。
エ 自分の意見が相手に効果的に伝わるように、根拠を明らかにし、論理の展開を工夫して書くこと。
オ 書いた文章を読み返し、文や文章を整えて、説得力のある文章にすること。
カ 書いた文章を互いに読み合い、論理の展開の仕方や材料の活用の仕方などについて自分の表現に役立てること。

3 「書く力」とは
以下、論点の順に私見を述べる。まず「書く力」とは何か。
①形式を模倣することができる。
②限定された「字数」と「条件」に従って書くことができる。
③説明的、論理的に事実や考えを書くことができる。文学的文章を書く力は求めない。(その力は才能による)

4 「書く力」を高めるには
次に、書く力を高めるための方法である。
①まず、見本を真似る。見本になる文章をそのまま視写することが書く力を高める。
②形式を統一する。「○○に賛成(反対)である。理由は( )つある。
一つ目に…二つ目に…三つ目に…」の形式でほとんどの作文を書かせた。
③なるべく多くの回数、書かせる。
④文字を書くスピードが速いことも必要である。速く書ければ楽に書き終わる。
楽にできれば書くことへの抵抗も減る。

●3年間の「書くこと」の指導の留意点●
中学校の「書くこと」の指導をこの三年間、次のような点に留意して行なった。
①字数を400字以内にしぼる。
②段落を4つ前後にする。
③評価の項目をいつもそろえる。
④書く前に見本を提示する。(資C・D)
⑤観点に沿って全員の作文に赤ペンを入れる。
⑥作文の評価は高めにする。
⑦書いた後にすぐれた作品を提示する。

①について
 中学校においては400字の作文を、一単位時間(40分程度)以内に書くことができれば書く力としては充分であると考えている。

②について
 3つか4つであることが多い。説明や自分の考えの理由を400字で書くのに、それが最も読みやすい段落数だと考えている。

③について
 生徒に提示する“原稿用紙の使い方と作文の基本的な約束”に関する評価の項目は7つある。
1「題名・氏名の書き方」(資A)
2「段落作りと改行の仕方」(資A)
3「句読点とカッコの作り方」(資A)
4「漢字の使い方」(資あ)
5「文末が統一されているか」(資あ)
6「最後の一行だけ余ってもよい」(資あ)
7「一文が短く書かれているか」(資あ)

1、2、3は(資料A)のコメントの通り。
4は、漢字の間違い、使い方の誤りが一つでもあれば加点としない。
5は、文章全体が常体か敬体にそろっていなければ訂正する。
6は、例えば18行目までしか書けなければ加点しない。
7は、原則としては3行以上にわたる一文があれば長すぎると判断して加点しない。
以上を7点満点で採点する。
これ以外に“文章の内容”について、
「文のうまさ、又はおもしろさ」
をAAA~Cまでの間で評価する。
AAAは20点。AAは15点。A=10、B=5、C=3とする。
“形式点”と“内容点”の合計は最高で27点となる。

④について
教師が書いた作文例、又は過去の生徒の作文を読み聞かせる。作文例の質は生徒の作文の質を左右する。

⑤について
例えば、空けるべきます目が空いていなければ四角で示す。句読点が抜けていれば書き足す。漢字の間違いには赤線を引く。要するに当たり前のことを一人一人にする。

⑥について
文章を書くことは例えば人前で歌うことと同じように、個人的で繊細な作業である。決められた“技能と約束”に従って、自分の“内面”を表わすのが作文である。当然人に見せることを目的に書かせるわけだが読まれることの抵抗はある。書いてよかったと生徒に思わせることは次の作文を書くために必要である。

⑦について
教師が選んだ優秀作を数点印刷し、読み聞かせる。どこが良いのかを短く言う。

●3年間の「書くこと」の指導●
3年間の国語授業の実際を後掲した。3学年の1学期まで実際の指導。以後は計画となる。

<1学年の指導>
指導時間
13時間で12種類の作文を書いている。ほかに定期テストで作文問題を4回出している。
文学作品のまとめ作文(3回)、テーマ作文(3回)、手紙作文(班員通知票5回)、その他(おねだり作文2回)。
年間で求められる「書くこと」の時間数(10分の2~3)によれば、21~32時間必要となるわけで相当少ない。
だが、感覚としては(それ以前に比べるとかなり書かせた)と思っていた。
指導事項
エ.は評価項目を提示することで評価。
イ.は自分の考えをわかりやすく表現できているかで評価。
オ.は相手の書いた文章を読み感想を書き合えたかどうかで評価。
ア.はある課題に関連させて自分の考えを書けたかで評価。
ウ.は適切な材料選びの点で指導がゆきとどかなかった。

<2学年の指導>
指導時間
年間で求められる指導時間数は17~26時間である。
指導計画が甘く、書くことの指導時間は1学年に比べて減った。
指導事項
オ.は評価項目を提示することで評価。
イ.は立場又は事実が明確かどうかで評価。
エ.は根拠の説得力と文章の運び方の工夫により評価。
ウ.は構成が単調に陥らないかで評価。
カ.は相手の書いた文章を読み感想を書き合えたかどうかで評価。
ア.は広い範囲から課題を見つける点で指導が行き届かなかった。

<3学年の指導>
指導時間
3学年になってから「金曜日は、作文とディベートの日」と決めた。「書くこと」の指導時間の確保のためである。
年間で求められる指導時間数は17~26時間程度と考えられる。計画通り進めば17時間、最低限度の指導時数が確保できる。

5 書いた作品をどう評価するか
①指導者は評価項目を変えずに評価しつづける。それによって、生徒はどのような作文を書けばよいか感覚で覚える。
②肯定的なプラスの評価を心がける。
③生徒の相互評価をどうするかが、今後の課題である。おそらく、ただ漫然と読ませ合うのでなく評価の観点を与えて、具体的に指摘しあうことが必要である。

これを一学期間の評価にどうつなげるのか。今年度の三学年で、書く指導の作品類は7種類。それぞれの最高点が、6点から27点までで、「書く」領域の合計点は140点であった。

本校では観点の評価を、全教科統一している。
教科担任の設定する基準点に対して
A=80%以上・B=40%以上
結果、A=112点以上・B=56点以上・C=56点未満となった。

6 終わりに
 以上をふまえて、協議していただきたい論点について確認する。
(1)「書く力」とは、何ができる力をさすのか。
(2)文章の“内容”の評価をAAA~Cで行なうとして、その判断材料は何なのか。
(3)現状では各学校の「書くこと」の指導を何時間程度取っているのか。
また、年間の「書くこと」の指導時間を10分の2~3程度取るために、具体的に何を削ればよいのか。または、どんな工夫ができるのか。


★作品例を元にした教師の評価の実際……
(資料あ)“原稿用紙の使い方と作文の基本的な約束”に関する評価
-----------------------------------------------------
国語科学習指導案
授業者:**立**中学校HYOKO

1 日時  
20**(平成**)年7月9日(金)

2 学級  
**立**中学校3年1組(**人)3年2組(**人)

3 学習題材  
「**統合について」

4 学習題材について
(1)生徒にとって、最もタイムリーで関心の高い話題である。
(2)数回に渡り新聞報道がされており、生徒の持っている基礎知識や考え方の蓄積がある。
(3)3学年の思考能力・判断力に耐え得る適切さを持っている。
<評価規準>
国語への関心・意欲・態度
・自分の考え方や立場を明確にし、読み手に効果的に伝わるように書こうとしている。
書くこと
・自分の立場及び伝えたい事実や事柄を明確にし、根拠を明らかにして書いている。
言語についての知識・理解・技能
・目的に応じて文章の形態や展開を意識して書いている。

5 指導計画(1時間計画)
この時間の学習目標
事実を正確につかみ、自分の立場に沿って読み手に効果的に伝わるように書く。
学習活動
①新聞記事を読み、現在の統合の問題点について考える。
②統合の長所と短所について考えを出し合う。
③自分の立場(賛成か反対か)を明確にする。
④自分の考えをワークシートに書く。

評価と支援(B基準に到達していない学習者への手だて)
評価規準と基準
[規準]
 自分の立場に沿って読み手に効果的に伝わるように書ける。
B基準
・統合問題を客観的に捉え、事実を元に自分の考えを書くことができる。
A基準
・統合問題について、自分なりの解釈を加え、論理の展開を工夫して書くことができる。
(立場の決め方のヒントや文の書き出しの例を元に書かせる)

評価の観点・方法
[書くこと]
学習中の観察
(ワークシートの記述)
[関心・意欲・態度]
作業進行の観察

※参考)統合に「賛成1人」「どちらともいえない12人」「反対39人」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中学校教育課程研究会2・意見内容

2010-12-23 00:37:09 | 中高国語など指導案
2010/12/23upわかる目次
中学校教育課程研究会2・意見内容
平成**年度**地区
茶文字は2010/12/22hyoko追記
当時の自分より明解な見解が示されている
=当時からのち2、3年間の授業研修で進歩したから


平成**年8月6日(金)
<質問と回答等>
『1 作文の評価に時間がかかって困っているが』

Hyoko
(人数の少ない学校なのでその点は助かっている。
400字以内、評価項目の限定なども時間のかからない工夫)
中学「再話作文」2授業案
より抜粋。
---------------------------
4 作文評価の仕方について
 1 400字以上書かせない。
 2 評価方法を単純にする。
 3 どんな作文にも派手な五重丸をつける。
 4 書かせたら必ず次回返却する。
  ※つまり教師の負担を最小限にし、
   生徒には書いて良かったと思わせる高めの評価を行なう。
5 その他「再話」作文授業について
1 市毛勝雄氏は度々
  「作文は400字でよい」と書いている。
 2 野口芳宏氏は
  「作文は書かせたら読まなくても良い」と講演で述べている。
 3 ある小学校の作文指導の実力者は
  「作文は書かせたら読まずに捨ててよい」と述べた。
 4 小学校と異なり中学校は4クラスあれば
  150枚の原稿を読み、評価しなければならない。
  だからこそ、文字数の限定・評価方法の単純化により、
  ひるまず、より多い回数、生徒に作文を書かせればよい。
---------------------------


『2 技能面に比べ内容面の評価が重過ぎるようだが』
Hyoko
(学年が上がるごとに、内容面の評価点を上げてきた。
なかなか差がつかなくなってきため。だが、両面のバランスは改善すべきだと思う)
中学「再話作文」5模擬授業録音(3)解説
より抜粋。
---------------------------
エー、で評価についてエー、今言ったように非常に単純に採点するのがコツです。
でー、いちばん書けない子にとっては四百字というのはとてつもなく長い文です。
そして、エー、評価が最初に低いとやる気をなくします。
最初は敬体、常体問わないところから始める。
次第に今日は敬体で書きなさい、全員統一です。そうしたらプラス5点です。
次は今日は常体でそろえなさい。したらプラス5点です。
次は敬体で書いて先生からマルをもらいなさい。
もう一枚作文用紙をもらって常体で書きなおしなさい。
それが一時間の中でできるはず。その逆もある。
その中で常体で書きしかも段落を三つ以上作りなさいという指示を加える。
また、僕はよくやりましたが段落を三つ作りしかもカギを使って会話を一つ入れなさい。
ということはお話の中に会話を一つ入れるということ。今も一つ入れた。
だんだん指示を増やしていけば、評価の基準も上がっていくわけ。
しかも評価の数はそれほど増えないから読む方に手間にならない。
一年通して、最初に説明したA~Dの評価で通しても全くかまわない。
それでも生徒は進んで書く。
作文評価の仕方だが、再話についてだが、
研究会で度々話になるが、小学校と違い中学校は数百枚作文を読まなくてはならない。
読むのが大変で書かせるのが嫌になる。
だから、一年間にニ、三回しか書かせない、下手すると一回も書かせないことになる。
---------------------------


『3 早く書き終わった生徒への指導はどうしているか』 
Hyoko
(持ってこさせて訂正すべき点のアドバイス。
時間が余ったら朝読書の続き。いずれにしても時間内で全員提出させる)
中学「再話作文」6模擬授業録音(4)質疑
より抜粋。
---------------------------
完成している生徒とできない生徒の時間の差が出ると思うが。
Hyoko:できた生徒は提出。課題プリントを渡す。すき間は一切与えない。
---------------------------


『4 返却したあと書き直させる指導はしているのか』
hyoko(していない)

『5 思いを書くことについてはどう考えているか』
Hyoko
(生徒は思いについては教えなくてもいくらでも書くことができる。
義務教育では限定された字数やテーマで説明的な文章を書く力をつけることが必要と考えている)
---------------------------
「思い」とは何だ?
今、5年以上ぶりに読んでも気持ち悪い。
未だに全くわからないが未だに「思い」とやらが大事と考えている国語教員が多いのかもしれない。
だらだらと、思ったことを書くことに教育はいらない。
メールで彼ら小中学生は十分やっている。
そして、日本語とはいえない言葉を垂れ流している。
義務教育で必要なのは、
「字数が限定され=400字でよい」
「テーマが限定され」
「はじめ・なか・おわり、等の構成があり」
「相手に言いたいことが伝わる達意の文を書かせる」
ことだ。
「思い」とは何だ?
人間が書くことは、全て思ったことだ。
教えなくてもそんなことは書ける。
そんなことが、国語教育だと考えているから誰も大人になって、
「自分の作文能力が、学校で鍛えられたと思う人は?」
「シーン・・・」
ということになる。
---------------------------

<意見等>
1 書かせる前に評価の基準を生徒に提示することが大事。
2 推敲や相互評価は大事な国語の活動。
3 「おもしろさ」は例えば
「個性的な物の見方をしているか」
「表現が分かりやすいか」
などに置きかえられるのでは。
4 指導者の主観が評価基準の中に入るのはやむを得ない。
何を指導したかによって評価すればよい。
5 作文の評価項目を作っている方、いない方両方あり。
6 評価は「形式3:内容2」が妥当ではないか。
7 評価は「形式1:内容3」もあり得るのではないか。
形式はだんだん全員ができるようになる。あとは内容の勝負。
8 大阪の入試では、作文は3人で読むそうである。
それだけ、統一した評価は難しいということ。

<助言者から>
・説明的な文章を書く力がつけばよいという提案だが、一人一人の思いを書く力もつけたい。豊かな表現力は豊かな生き方につながる。
・具体的な方法が提示されたことが良かった。
・作文の種類によっては生徒に相互評価させることが学習の手立てとなる。その工夫もしてみてほしい。
・自ら学び、自ら考える生徒を育てるために書く力は重要。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中学校教育課程研究会3・進行予定

2010-12-23 00:37:08 | 中高国語など指導案
2010/12/23upわかる目次
中学校教育課程研究会3・進行予定
平成**年度**地区
Hyoko:
僕は経験を重ねてから授業研究会の提案・司会になると、
「研究会進行手順」を作り関係者と確認した。
何も準備しない研究会はこう進む。
そして、ほぼすべての研究会は準備しない。
「では、ご意見のあるかたお願いします」
(シーン)
「せっかくの会ですので進んでお手をお挙げください」
(シーン)(シーン)
(3~5分後、言いたくてたまらなかった年寄りが挙手)
「ベラベラベラベラ……」
へたすると十分くらい喋る。
授業者がだらだらと回答する。
またその年寄りが喋り続ける。
結局、研究会の40分~60分の発言者は2、3人。
最低だ。イライラする。
以下の流れはHyokoが作った。だからこうして手元にある。
当日指名する、各グループ司会者には事前に電話しておいた。
最初に指名する教員は決めておいた。
端的に話せる人だ。
当日、グループからの発表冒頭、僕よりベテランの男性は、
「国語研究会はいつからこんなに段取りがよくなったか驚いた」
と言った。
これが当たり前なんです。

-------------------------------
市教育課程(国語:8月6日・金:**高校)
役員用:20**.8.3(火)確認

1 プログラム
(当日配布の別紙あり)(出席者50+α)
①開会[**t] ②教育委員会挨拶 ③研究会長挨拶[**校長] 
④運営委員紹介(下記他、記録**t・**t=**中)
⑤研究協議 ⑥閉会[**t]

2 当日時間配分
※休憩は取りません。 
※進行は4つのセクションに分かれます。
※★印を中心に充分時間を取るため、担当の方はの開始時刻を特に意識して進めて下さい。
※12:00解散は1分も延ばさず守りましょう。


開始時刻(所要時間)<進行者>[備考]

■9:30(10分)**t・Hyoko[待たずに始める]
 内容:開会~運営委員紹介

■9:40(20)**t[できれば15分で]
 内容:提案

■10:00(10)**t[時間で切る]
内容:全体質疑・意見。
  質:(フリー。短時間)
  意:(指名予定。1**t・2**t・3**t)
    (他フリー挙手あれば)

■10:10(3)**t
 内容:グループ分けと司会の確認。約12人ずつ[**tがどんどん仕切る]
 A**t・B**t・C**t・D**t
 *記録はパッとその場で司会が決める。

■10:15(10)各司会
 [司各会は10分間だけ情報収集をする・討議ではない]

 内容:グループ討議(1)柱[1]・[3]について
   “情報交換”…まず[3]。次に[1]。さっと。

■10:20(8)**t・各司会[2分×4グループ=ズバリと]
 内容:柱[1]・[3]についてのみ。“各グループ報告”

■10:30(20)Hyoko[20分を越えるようなら1作品のみ]
 内容:作文評価の実際

■10:50(30)各司会[流れによっては柱にこだわらず]
 内容:★グループ討議(2)柱[2]中心に

■11:20(20)**t・各司会[5分×4グループ]
 内容:★グループ発表質疑(発表は司会が)

■11:40(20)**校長・**指導主事・**t
内容:助言と閉会
 
■12:00解散(**t)
 ※感想用紙の記入と提出のお願い
 ※Hyokoは記録からコピーを受け取る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中学校教育課程研究会4・感想記入用紙

2010-12-23 00:37:07 | 中高国語など指導案
2010/12/23upわかる目次
中学校教育課程研究会4・感想記入用紙
平成**年度**地区
Hyoko自作**年.8.6
学校名(   )お名前(       )

1全体的な感想・意見




2レポートの内容は授業に、
 ア役に立つ イどちらともいえない ウ直接役には立たない

3本日の会の進行は、
 アスムーズだった イどちらともいえない ウ無駄があった

4ご自身の授業で、作文の時間を年間何時間くらい取っていますか。
 ア全体の10分の2以上取っている
 イ全体の10分の1以上は取っている
 ウ全体の10分の1までは取っていない
 エその他:何時間くらい?(              )

5その他、
「書くこと」についての授業・評価等について、
又は会の進行の方法などの アドバイスなどがあればお願いします。






*ありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2010冬休みの教育書13冊

2010-12-22 17:41:27 | 勝手に授業研究
2010/12/22up全ページ目次
2010冬休みの教育書13冊
作成日20101215
勉強家の友人に「いい本はないか」と聞かれ、
1998年から2008年までの読書メモから探した。
最近お金がなくて本も買ってないもので、
だいぶ古いのが多い。
友人にメールで知らせたときはアマゾンを調べなかった。
今回調べて驚いた。
なにしろ10年間から選り抜きの良書ばかりだ。
それなのに多くが既に古本しか存在しない。
いいと思ったら本はすぐ買わないとならない。


メール文:
突然失礼。約束を覚えているうちに。
以下13冊。一冊以外読んである。


(苅谷剛彦)
・現代教育を考える上ではずせない一人
・読まずに教育者は務まらない
「教育改革の幻想」 在庫あり
「学校って何だろう」未読在庫あり

(池谷裕二)
=彼の脳科学書は突出・発達障害等も結局脳を知らなければわからない
「進化しすぎた脳」在庫あり
「脳はなにかと言い訳する」在庫あり
「記憶力を強くする」在庫あり

(生田哲いくたさとし)
「脳と心をあやつる物質」中古品
・講談社 (1999/10/15)
・脳科学の名著・書き抜きが多すぎてあきらめる
・2000年現在最高レベルの脳の解説書か

(ナポレオン・ヒル)
「成功哲学」中古品
・ちょっとオカルティックだが
 この一冊だけは教育者なら読まずに済まされない

(佐藤富雄)
「あなたが変わる口ぐせの魔術」中古品
・名著

(東山紘久ひろひさ)
「プロカウンセラーの聞く技術」在庫あり
・ドッグイヤー数十ページ
・これこそコーチング技術の本
・具体的わかりやすい
・無駄なし文もうまい
・必読書でしょ

(向山洋一)
「家庭教育の指針」中古品
・全集12・名著
「個への対応QA事典」在庫あり
・すばらしい
・書き抜きは多すぎてあきらめた
・リンクで見たがなぜ向山洋一氏の本は
 いつもこうセンスの悪い、
 気持ち悪いカバーにしてしまうのだろう。
 僕が読んだ当時の版はまともだった。

(内藤誼人よしひと)
「絶対相手にノーと言わせない心理交渉術」★検索不能・題名変更か絶版か
・良い文が多すぎて書き抜き不能

「人は暗示で9割動く」在庫あり
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする