四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

左入城(東京都八王子市)

2018年07月05日 | 100名城以外の城館跡


往古この地に左入城があった。中丸淡路守の居城であったと伝えられている。
左入城は東西約400米、南北175米の卵形をなし、東南及び西に幅4~50米、深さ9米の空堀を巡らして、周囲は凡そ
2000米に及び、西南に鵯(ひよどり)山を望み、北に谷萩川を帯びた要害の城塞であったと古老の口碑により伝えられて
きた。
また、これより西方500米の所に淡路守居城のおり調馬の用に供した馬場の址がある。
尚、近年発見された伊能忠敬の日本地図にもこの地を「左入村中」、馬場の址を「左入村馬場谷戸」と明記されている。
右の歴史を後世に伝えるためにこの碑を建てた。

上掲『左入(さにゅう)城址碑』の碑文です。この石碑は、八王子市左入にある村内家具(現名称村内ファニチャーアクセス)
前に建てられています。
平成17年5月、村内家第17代当主村内道昌氏が自費で建立したものだそうです。




左入城の詳しい記録はなく、滝山城の出城と推察されるとの伝承があるようです。左入城の比定地としては、ここ村内家具の
ある場所以外の所もあるようですが、何れも遺構は遺っていないようです。また、中丸淡路守という人物についても不詳のよ
うです。いずれにしろ、ここに城(館)があったなんて知りませんでしたが、こうして歴史に理解を示し、石碑で遺してくれ
るとは大変ありがたいことです

散策日:平成30年(2018)6月2日(土)