水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「迷説般若心経・68」

2007-10-13 17:52:20 | Weblog



  第六章(4)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

「不」は、続いて出てくる「無」の前振り言葉だ。
「無」の訳が出来れば「不」も訳せる。
すると常識と逆の意味になる。
「不」は「~にあらず」ではないのだ。
「~もあるさ」と肯定の意味になるのだ。
すると、これらの言葉が全て生きてくる。

「不生」だけなら「~にあらず」でもいいだろう。
だが「生と滅」「垢と浄」「増と減」と反対語に付いている。
反対語にも「~あらず」では混乱するだろ。
聞いているのは、いろいろなモノ達だぜ。
心(経)を素直に訳せば「~もあるさぁ」となるのだ。
訳は字の常識にこだわるなよ。

それにしても心経は面白い。
玄奘訳は高僧の特徴がよく出ていると思う。
高僧は・・・イタズラ坊主なのだ。
素直と(明るい)ヒネクレが同居している。
意表をつく話であり、当たり前の話でもある。
  
 
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする