深夜に放送されているテレビ朝日の「朝まで生テレビ」に
竹田恒泰さんが出演されるというので、久々に拝見しました。
以前は、田原総一郎さんの場の仕切りが小気味良いと感じていたこともありますが、
最近は独断と偏見の基準にちょっと疑問を感じています。
また、以前と違って滑舌が聴きとりにくいことも気になっておりました。
今回は、日韓関係のスペシャリストが日韓双方から出演されていましたが、
最初に「何故、日韓関係がこうも悪化したのか?」という質問から始まりました。
これによって、お互いの批判が始まりました。
双方が歴史の事実と事実では語られていないことをもとに
相手の批判をしますが、そもそも、今回の目的は何だったのだろう?と思いました。
日韓のいずれが相手を論理的に言い負かせるか?という
日韓のスペシャリストの戦いだったのでしょうか?
最後に、「どうしたら日韓関係が良くなると思う?」という質問がされていましたが、
それは話の飛躍のし過ぎだと思いました。
そもそも、日韓のスペシャリストの皆さんに
「日韓は仲良くすべきかどうか?」という質問を投げかけて欲しかったです。
これだけ過去の話で相手を批判しあったあとで、
どうしたら良いか?と聞かれても、
とてもそういう気持ちにはなりにくいと思いました。
そして、そもそも “仲良くしたい!” のであれば、
「では、そのためにどうすべきか?」という話し合いになるはずですし、
「別に仲良くしなくてもいい」のであれば、
「では、お互いに不愉快にならない程度の関係性をどう作るか?」という
話しになると思います。
日本には江戸時代から「うかつ謝り」(江戸しぐさより)と言って、
足を踏まれたら、足を踏まれた方から謝るという文化が存在します。
ですが、この論理、この考え方が通じるのは、
同じ文化がベースにある場合にほぼ限られると思います。
ディベート文化のアメリカでは、最初に謝ったら、
悪いことをしたから謝るんだろう!!ということになります。
国家同士はもちろんですが、社内であっても、
価値観が違う人たちが話し合うと擦れ違いや平行線に至ることも多くなります。
まずは、同じゴールを目指すことだけでも確認してから
話し合いをスタートさせるのが良い議論を生み出すと思いました。
問題解決の手法も、
同じ文化、同じ思考、哲学がベースにあって、
初めて話し合いが成り立つのだとあらためて思いました。
また、事実確認や原因追求からはプラスを生み出せないことも。
やはり大切なのは、どう在りたいか? どうしたいか?ですね♪