とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

一から学ぶ日本国憲法Ⅱ

2014年05月07日 | 日本国憲法と立憲民主主義
立夏、黄金週間も過ぎ、初夏の日差しがまぶしい季節となりました。
ぜひご参加いただきたい講演会のお知らせです。

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第2回憲法講座
一から学ぶ 日本国憲法

5月9日(金) 18:30~20:30
高槻総合市民交流センター8階イベントホール(JR高槻駅すぐ)

講師 伊藤真さん(弁護士・伊藤塾塾長・法学館憲法研究所所長)

1958年東京生まれ。NHK日曜討論・仕事学のすすめ
テレビ朝日朝まで生テレビなどに出演

「憲法を知ってしまったものの責任」から、日本国憲法の理念を伝える伝道師として講演・執筆活動を精力的に行っておられます
夢は世界の幸せの総量を増やすこと、日本を人権推進国、やさしさ先進国、平和先進国にすることだそうです

著書
「現代語訳 日本国憲法」
「自由党憲法改正草案にダメ出し食らわす!」
「憲法問題 なせいま改憲なのか」
「憲法が教えてくれたこと」など多数

資料代700円
主催:変えたらあかん!平和憲法in高槻・島本


画像
子どもたちで賑わったYYワールド
4月27日 水無瀬川緑地公園
きたひとみんなが主人公

一から学ぶ集団的自衛権

2014年02月13日 | 日本国憲法と立憲民主主義
冬のオリンピックが開催されています。お天気がよい日は日差しに春を感じるこの頃ですが、わたしにとってこの季節は毎年もっとも辛い時期。花粉に黄砂、PM2.5などの大気汚染が影響していると思えるアレルギー症状に悩まされる季節です。

そうはいっても、公務としての委員会研修や企画運営に関わっているワークショップ、まちづくりに係る原稿執筆やミーティング、議員対象セミナーへの参加など、相変わらずの毎日です。明日は議会運営委員会、平成26年度の予算審議の議会について日程を確認します。

ここからの1ケ月半、3月末の本会議までは、なにをしてもどこにいっても議会のことで頭がいっぱいになります。1月末にできた議会&活動報告の配布もこれからです。配布に協力してくださっているみなさん、寒い毎日ですが、どうぞよろしくお願いします。

さて、2月2日は、変えたらアカン!平和憲法in高槻・島本の学習会「一から学ぶ」シリーズの第1回「集団的自衛権」。武村二三夫弁護士から、国連憲章の定める武力行使禁止の原則とその例外としての集団的自衛権についてお話をうかがいました。

国連憲章の掲げる理念と個別的自衛権、集団的自衛権、国連の集団的安全保障措置などの武力行使をどのように考えたらよいのか、わたしなりに多少の整理ができました。この問題に関して、わたしはもっともっと学習を重ねる必要があります。

昨今繰り返される武力行使の多くは、大国が小さな国の内政に干渉するもので「自衛」とは無関係のように思えます。そして多くの場合、国際社会の平和に役立っているとは思えません。かつて自衛であったと日本が主張した太平洋戦争も、今なお、隣国との関係を厳しいものにして尾を引いています。

1947年11月3日に公布された日本国憲法は、第9条で「国権の発動たる戦争」と「武力による威嚇又は武力の行使」を並べて表記しています。そのうえで「国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」としました。

わたしたちの憲法は、自衛と主張した戦争がもたらした国際的悲劇から日本が手にした世界でもっとも「新しい憲法」ではなかったでしょうか。わたしはそのように考えています。

今夜は、島本町が主催する平成25年度第2回環境住民会議に参加。既存資料の調査結果について説明を受けました。わたしにとって環境住民会議は町政参画への原点。議員になる前の2年間、ワークショップに参加していました。

今回の環境市民会議はその延長線上にあるものです。環境基本計画の策定まであと一歩。策定の過程に参画し、議会での審議に活かしたいと思います。


画像は、我が家の玄関のドア
「消すまでは心の警報ONのまま」筆ペンで書いて張りました

凡庸さの脅威について

2014年01月31日 | 日本国憲法と立憲民主主義
2014年・平成26年、最初の議会報告、とだ*やすこのいまここ✽島本14号の印刷があがってきました。たくさんの方に協力していただき、全戸配布をめざしています。2月中には、島本町(約12700世帯)のみなさんにお届けできる予定です。

紙面にも書きましたが、「リアルな現実と夢をみよう」それが今年の議員活動のキーワードです。これは関西学院大学・松藤保孝先生の最終講演のタイトルからいただきました。さまざまな活動を通じて、住民がみずから幸福力を高める地域力の再生をめざしたいと思います。

先週末、わたしは映画「ハンナ・アーレント」を観ました。ハンナ・アーレントは、第2次世界大戦中にナチスの強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したドイツ系ユダヤ人です。アメリカ合衆国で、主に政治哲学、政治思想の分野で活躍した女性。映画を通じてはじめて知りました。

世間から激しい非難を浴びながら、何百万ものユダヤ人を収容所へ移送したナチス戦犯アドルフ・アイヒマンの「悪の凡庸さ」を主張し続けました。1960年代、わたしが生まれた頃のことです。戦争やファシズムは、平凡で善良な市民を凶悪に変える力があることを、この映画は伝えています。会場は男女を問わず多くの若者でいっぱい、密かな話題作でした。

日本版NSC(国家安全保障会議)、特定秘密保護法などは、憲法を変えずに戦争ができる環境を整えるものといわれています。アメリカと足並みを揃え、民族、宗教が複雑に絡まり合った戦争において日本と日本人がまさかの当事者になることが「日本をとり戻す」ことなのか、政治家の存在の軽さが危ぶまれます。

平和憲法のもと、戦後約70年戦争で人を殺めていないという事実。これによって日本人が国際的に、とりわけアジア諸国においてどれほどに信頼を得ているか、わたしたち日本人はなかなか気づくことができません。

かつてわたしはアジア最後の植民地といわれた国際都市香港で、さまざまなアジアの人々と日々暮らしました。1997年7月1日、英国植民地から中華人民共和国香港特別行政区となる歴史的瞬間、この日突然に歴史が動いたわけではありません。歴史はゆっくりと、着実に動いています。あっ、戦争もきっとこういうふうに起こる、そう思いました。

1945年8月の終戦時までの3年8か月間、日本が香港を統治し、香港軍政庁をザ・ペニンシュラ香港に設置していたことを多くの日本人は知りません。知らないまま、ロビーでアフターヌーンティとコンサート、そして買い物を楽しんでいます。

すっかり日本人の人気観光地となっていた香港。けれども、暮らしていた1992年から1999年の間にも、日本の敗戦によって価値を失ってしまった日本軍政府発行の軍票をめぐって経済的補償を要求する運動は続いていました。わたしには忘れられない個人的な経験があります。

住みはじめて間もない頃、日本語を学ぶ友人に招かれた席で刺すように厳しい視線を浴びました。友人の親族が当時わたしが住んでいた集合住宅のフラットを購入され、そのオープンハウスと後の宴席に招かれて香港人の素顔に触れた日でした。居合わせた人びとの冷たい対応。なにより彼女の祖母の瞳の奥にある悲しみと憎しみの深さは底がないように思え、今なお忘れることができません。

まったく英語を話せないご両親が凍りつく場の雰囲気からわたしをなんとかして救おうと、慈しみのある笑顔で接してくださり、そのご好意に甘え平常心を保ちました。後日、友人の祖母が日本軍による拷問の席に居合わせた女性だったということを知りました。妊娠しておられたため、ある軍人がそっと彼女を逃がしてくれたというのです。なおかつ、その日は香港人にとって日本との屈辱的な関係を思い起こす特別な記念日だったらしく「なぜこの日、この席に日本人がいるのだ」と従兄弟に叱られたそうです。その従兄弟は学校の先生でした。

友人は日本企業で現地スタッフとして働いている20代の女性。ご両親はあなたの就職に反対しなかったのか、と問うと「かつて両親は日本で働いていました。日本人は本当はとても優しいと知っています。だから反対はしなかった。ただ母は、もしも軍票が補償されたら悔しくてたまらないと言っています。だって、泣きながら全部火にくべてご飯を炊いちゃったからね」と笑いました。淡々と朗らかに。

「多くのアジアの人びとが忘れてはいない」「許してもらっている」ということを知っておく必要があると、わたしは思うようになりました。日本人観光客が増えたことによる「お金の力」もあったでしょう。しかし、ひとたび紛争や戦争が起これば、民と民とのつながり、絶え間ない努力でようやく手にできた信頼は引き裂かれ、お金でつながっていた「信頼のようなもの」は一瞬で壊れます。

アジア諸国に住んでいる日本人に外出を控えるよう通告が出され(実際、わたしは経験している)、日本人学校の校門前に旭日旗が描かれて生徒はこれを踏まないと帰宅できないというようなこと(そういう出来事が駐在中にありました)が起こります。平成のファシズムの足音を感じる、と鳥越俊太郎さんの発言が新聞に掲載されていましたが、大げさな表現ではないと、わたしは思います。


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学習会のお知らせ

一から学ぶ「集団的自衛権」
2月2日(日)14:00~16:00
高槻市立総合市民交流センター5階・視聴覚室

JR高槻駅南すぐ
資料代500円
講師:武村二三夫さん(弁護士)
主催:変えたらあかん!平和憲法in高槻・島本

ご参加をお待ちしています

政治を諦めない、政治と距離をおかない

2013年12月07日 | 日本国憲法と立憲民主主義
参議院で特定秘密保護法が可決されました。現政権与党の政治姿勢に民意への配慮はなく、「単なる絶叫戦術はテロ行為と本質においてあまり変わらないように思う」という自民党・石破幹事長の基本姿勢に法の運用姿勢がみてとれます。

本来、成立した法案は同じ手続で廃止することができます。このまま法案が施行され、第一号の秘密法違反事件の被告人が生まれたなら、その弁護のための大弁護団を結成する動きもあるようです。

わたしたち市民は、わたしたちの日本国憲法のもと、主権者としての責務を果たし、政治と距離をおくことなく、決して政治と司法を諦めてはいけないと心を新たにしました。

採決結果の詳報を得ましたので、ここに転記します。

参議院議員 定数 242人
投票総数 212
賛成 自民党 110 反対欠席4
   公明党 20 全員
   合計  130
反対 自民党 1 二之湯智
   民主  58
   みんなの党 3 川田龍平 寺田典城 真山勇一
   共産党 11
   社民党  3
   新党改革 1 平野達男
   生活の党 2
   無所属  3 糸数慶子 興石東(副議長) 山本太郎
   合計  82
欠席および不投票
   自民党  3 赤池誠章 有村治子(病気) 森まさこ(担当大臣)
   維新の会 9 全員
   みんなの党 15 上記3名を除く
   新党改革 2 荒井広幸 浜田和幸
   無所属  1 山崎正昭 (議長)



画像は、阪急水無瀬駅前・島本センターの魚屋さん
鯛と甘鯛(京都では「ぐじ」といいます)

12月7日は、まちまるごと100円ショップ開催
お魚屋さん、お総菜屋さん、お花屋さん、八百屋さん、和菓子屋さん・・・

大切なのは、日々、地域の台所として信頼される商店街であること
高齢者の日常を支え、子どもの育ちを見守る商店街は町の社会的資源

待ちなはれ!!特定秘密保護法案

2013年12月06日 | 日本国憲法と立憲民主主義
5日の夕方は阪急水無瀬駅に立ち、途中、特定秘密保護法案が参議院国家安全保障特別委員会で強行採決されたとの情報。今日、テレビでその特別委員会の強行採決の状況をみて、正当な議会運営として、審議打ち切りの動議や採決が成り立つのかどうか???正直、疑問に思いました。

立ち上がって賛成の表明をした議員は、自分がなにに賛成したのか理解できていなかったと思います。そんな状況で、重い法律ができるなんてあってはならないこと!「可決された」という新聞TV報道にも疑義あり!です。YahooJAPANニュースを参考になさってください。

特定秘密保護法案はまだ委員会採決されていない?

4日の夕刻は「秘密保護法案を廃案に!高槻・島本実行委員会」主催の緊急デモに参加しました。府議1人、高槻市議8人、島本町議5人の超党派議員の意見表明、市民お二人のアピールの後、デモ行進。わが人生はじめてのデモ隊参加。これがシュプレヒコールか、と高槻市の街を力強く歩きました。参加者は350名。

この日「デモしかないのでしょうか」とわたしの携帯メールに、お友だちから、突然のメールがありました。わたし自身、「政治の季節」を生きていない世代です。表現の方法としてデモ隊への参加を選択することは稀でした。「デモしかないのですか?」という問いと同じ思いがあります。

それでもわたしはデモ隊に参加しました。世論が動いていることを明らかにすることが大事です。今回の問題は方法やスタイルにこだわっていられない。5日の夕方には水無瀬駅で市民が「政治と距離を置かない」「政治を諦めない」ことが大事と訴えました。「変えたらあかん、平和憲法 高槻・島本の会」のアピール行動です。

現政権与党、安倍政権の政治姿勢は最悪。まだまだ道半ばの議会制民主主義の大危機です。

将来、安倍内閣よりも独裁的な政権が誕生しても、その暴挙を許さないための法律でなければなりません。こんなにたくさんの国民、識者が反対しているのに、いいのだろうか?と、自民、公明、みんな、維新に投票された方にも素朴な疑問をもっていただきたい。

国民が主役。選んだ者、選挙権のある者には責任があります。議会制民主主義において自分たちの力で変えていかなければなりません。特定秘密保護法案、参議院国家安全保障特別委員会で正式な審議を経ていない可能性が大。こんな状況で、こんな法案が通るのを絶対に許してはダメ!!です。


画像は、「盲虎」「酔象」「麒麟」中将棋の駒
個性的な駒がダイナミックな動きを展開する公家将棋
水無瀬駒のふるさと島本町で小学生を中心に復興中



どこが問題?特定秘密保護法案!Ⅳ

2013年11月24日 | 日本国憲法と立憲民主主義
晴れているのにどんより、山際がぼんやりしている、建物の輪郭がはっきりしない、こういう日はPM2.5が飛散しています。大気汚染物質監視システム「そらまめ君」をチェックしてみると、近隣の国道171号線の測定地で、国の環境基準で定められている一日平均値を上まわる数値が記録されていました。

なんとなく目や顔がクシャクシャするのを我慢しながら、今日は「大山崎おもてなしウィーク」最終日、島本町歴史文化資料館「兼成作・兼俊作、水無瀬駒の実物展示」、島本町ふれあいセンター「将棋体験ひろば」に、それぞれ少しずつお邪魔しました。

島本町内には、中将棋を指せる子、強い子が既に少なからずいるようです。帰路、階段のところで「30日の教室も行こな!」「また、中将棋の教室ででな!」と可愛い声で約束しあう小学生がいました。家では「紙で駒と将棋を作って」指しているそうです。スゴイ!

さて、問題の特定秘密保護法案、修正案が迷走しています。原則30年以内の秘密指定期間が、修正により最長60年と原案の倍になったり、首相が第三者的立場から特定秘密について監督することになったり、「悪い冗談」かと思えるような修正内容になっています。

いずれも報道による情報ですが、野党が野党として機能していません。すなわち、国政において重要な決断がくだされるとき、民主主義の時代においても、必ずしも調整機能が健全に働かないということを示しています。

アジア最後の植民地といわれる香港(実際にはマカオの方が後)で中国への返還(中国側からすれば帰還)を現地で経験したわたしは、〇月○日、突然、歴史が変わるわけではない、という当たり前のことに気がつきました。歴史は、ゆっくりと、しかし着実に動いています。

「あっ、戦争もこういうふうに起こる・・・」と、香港が中華人民共和国香港特別行政区となるその日、わたしはそう思いました。今、わたしの生まれ育った母国で、再び日本と日本人が当事者になることが起こり得る状況に、徐々に駒が進められています。政治家の存在の軽さが危ぶまれます。

特定秘密法案に反対する理由を、引き続き述べます。


「著しく不当な方法」とはなに?!
わたしは、この文言が恐ろしい。社会観念上「著しく不当な方法」での取材が処罰の対象になれば、機密の内容や行政側の違法行為よりも、取材の方法に着眼される危険性があります。

これは、実に恐ろしい。「社会観念上認められないような方法」「著しく不当」と、極めて曖昧な基準で、情報入手の手法が恣意的に問題視される可能性があります。絶対にあります。そして世論が動かされる。そもそも誰がどこで、その不当性を決定するのでしょうか。曖昧なままです。

誰もが「運命の人」になる可能性が・・・
沖縄返還に伴う日米政府の密約情報を入手して逮捕された、元毎日新聞の西山太吉さん、現在82歳、この法案を強く否定されています。山崎豊子さんの小説「運命の人」のモデルになった方です。わたしはこれを文芸春秋連載時に読み、震撼しました。

俳優、本木雅弘さん主演ドラマでご存知の方も多いと思います。権力側が取材の手法を「著しく不当」と判断すれば「世論もまた脅威になる」。そして、報道の自由、言論の自由が脅かされ、国民の知る権利に基づく国民主権が奪われます。

ジャーナリズムがさらなる危機を迎えます
権力の不正や腐敗に関する情報は、基本的に外部から得ることできません。正義の内部告発者がいて、はじめて明らかになるものです。特定秘密法案は、心ある、勇気ある公務員の良心を委縮させます。

なにが秘密かわからない状況で秘密と知らずに情報をひきだそうとした記者も「教唆」の罪に問われるなら、「著しく不当な方法」の曖昧さと相成って、とんでもないことになりかねない。

ニューヨークタイムズも社説で懸念を表明したといいます(下品な法と表現)。完ぺきに正しい法はないかもしれない。しかし、悪法は悪法。特定秘密保護法案は成立させてはいけません。


画像は、大山崎おもてなしウィークで訪ねた「大山崎グリーンハイツ」

「とらやま大山崎店」
「長谷川書店でもわもわ井戸端店」
「Yumi`s flowers」
+消しゴムはんこ雑貨 みのりや

水無瀬駅周辺のお店が大山崎でお洒落に!
小さなお子さん連れのママが「わぁ!」と
歓声をあげるほどに素敵な空間



どこが問題?特定秘密保護法案Ⅲ

2013年11月23日 | 日本国憲法と立憲民主主義
21日(木)、島本町議会11月会議、本会議では、町政鶴ヶ池住宅跡地の売却に関連して提案された議案を審議しました。週明け26日(火)には、総務建設水道委員会で、その周辺の地区計画に関する新規条例について審議します。所属委員として心して臨みます。

22日(金)夜は、第一小学校PTA主催で、講演会「アラブで出会った風景と人々」(お話:第一小学校水口校長)を拝聴しました。わたしにとっては2回目ですが、日本人学校の教員としてサウジアラビアで経験された現地の人々との交流、イスラム理解など、素晴らしいお話と見事なお写真でした。

世界は広く多様です。一般に日本人が「国際的」と使う場合、いったいどこまで世界を理解して国際的としているのか、実に疑問に思います。アメリカ、西欧、東アジア・・・だけではない。どの国にもそれぞれ深く豊かな歴史文化があり、めざす方向のベクトルもさまざまです。

水口校長のメッセージは、同時期にトルコ共和国への理解とトルコの人々との交流を通じてイスラム世界を垣間見たわたしにとって、とても共感できるものでした。狭い島本町にいると見失いがちな視点を呼び起こされ、夜道を元気に帰宅しました。

さて、新聞もTVも、報道では特定秘密保護法案がたくさんの問題がある悪法であることを、繰り返し告げています。わたしもこの法案と、それを今国会で拙速に通そうとする政府の姿勢には断固反対!その理由を引き続き述べます。

プライバシー保護の観点から
「特定秘密」を取り扱う人のプライバシーを調査し、管理するという「適性評価制度」。調査項目は、外国への渡航歴や、ローンなどの返済状況、精神疾患、その通院歴など、多岐に渡るそうです。秘密を取り扱う国家公務員だけではなく、地方公務員、政府と契約関係にある民間事業者、大学などで働く人も含まれるといいます。

調査は、本人の家族や同居人にも及ぶこととなり、広い範囲の人の個人情報が収集・管理されることになります。「行政手続における特定の個人を識別するための番号」いわゆるマイナンバー導入によって、これらの情報はいとも簡単に収集できるようになります。

秘密を指定できる主体は?
政府の案では、すべての省庁が秘密を指定できます。5年間秘密指定がない場合指定権限を失うとの附則を追加したそうです。今まで秘密指定がなかった農林水産省や消費者庁など7行政機関も、権限を失わないように、「それでは」と秘密を指定するのは明白です。

「経済対策」「雇用安定」と連呼して選挙に臨んだ現政権が着々と進めている一連の政策は、戦争ができる状況を整えること。戦争とまではいかなくとも、モノを言いにくい社会に向かうことは確実で、このことがまた戦争への道を安易にしていきます。ここが最大の問題であり、これこそが政府の狙いです。


画像は、大山崎おもてなしウィーク
JR山崎駅前 アトリエRoseにて
インナーチャイルドカードのリーディング体験

わたしが示したテーマは「家族」
1枚目:「ギフト」を受け取る時期、キーワードは「感謝」
2枚目:もっと自由に解き放たれて仕事に向きあえるはず
3枚目:心に鎧を着ているよ・・・自分自身の意識の問題

視点を変えて
「さかさま」になってみれば(ジャックと豆の木)
要らないものはポケットから零れ落ちる(断捨離ですね)
なんのために自分は町議になったのか
過去の積み上げ、これからのこと
ノートに書くように、今一度、問い直してみて・・・

カードを介して、さまざまな気づきを与えてくれるKさん
そっと遠くから見守ってくれている人がいることに感謝

どこが問題?特定秘密保護法案Ⅱ

2013年11月20日 | 日本国憲法と立憲民主主義

本日、ふれあいセンター・ケリヤホールで行われた功労表彰式典に参列、町議会議員として表彰を受けました。一期を終えた時点での表彰には正直驚き、疑問はありました。3期を務めた段階に変えて行くなど改革が必要と考えつつ、自らは、今後益々精進することとし、受賞させていただきました。

議場での審議、採択において市民の代表として重い役割を担っている議員ですが、日々思うことがあります。行政側が情報の公平な公開を避けることで、行政側の都合のよい流れをつくることができています。すると、それを利用して自らの立ち位置を権力側に近づけようとするものが必ず出てくる。

政治は妥協の産物といわれます。協議を重ね、真摯に着地点を見出すことを否定するものではありませんが、単にそれを「手柄にして満足」、それが「政治と錯覚」していることが問題、危険信号です。

国における「特定秘密保護法案」の審議は、まったくもって赤信号。世論の反発は強いが、野党も賛成しているという流れが、衆議院国家安全保障特別委員会の審議の外で着々と進められています。修正協議、合意とりつけ、手柄に躍起になって、国会審議が置き去りになっています。

そして誰も責任をとろうとしない・・・

既に報道などで充分ご存じと思いますが、特定秘密保護法案の問題点を、引き続き記します。

不当、不適切な秘密化を法的に許すことになる
なにが秘密か、それは秘密。秘密法案を拡大解釈して適用することで、知らせたくない情報を政権が自分たちに都合の良いように秘密化することができてしまいます。

秘密と判断したことに正当性があるのか、誤りがなかったかはどこで誰が判断するのか、不明なまま。
第3者機関の設置については「検討する」という段階での法案提出、ここは非常に問題です。秘密を決める側には罰則もありません。

なにが秘密か、それは秘密
一定期間においては、秘密の存在を知られないことも重要、これは理解できます。しかし、「特定秘密」を犯したとして逮捕されても、理由がわからないという点で非常に恐るべきものです。

特定秘密法ができれば、拡大解釈して、権力が隠したい情報を隠し、権力側が弱めたい勢力を委縮させる、あるいは恣意的に逮捕に持ち込むことができてしまいます。権力には本質的に、そういうところがあります。

報道の本質が失われかねない
ジャーナリズムの本質である権力監視が弱められると、新聞やニュース番組が単なる情報産業に陥ってしまいます、今よりさらに規格化、サービス化、娯楽化してしまうのではないかと危惧します。国民はほんとうのことを知ることができません。

それによって国民主権が奪われます。ほんとうのことを知らされずに、公的な決定、政策決定の過程に参画することはできません。政府の決定が妥当なものかどうか、判断のしようもありません。恣意的な報道で誤った世論が形成されます。

識者の指摘や強い反対、国会審議をよそに、修正や合議によって「政治」を行っていると錯覚している政治家によって、法律が制定されようとしていることに、怒りと危機感でいっぱいです。


画像は、かつて島本町歴史文化資料館に展示された水無瀬駒のレプリカ

明日23日(土)と24日(日)
水無瀬兼成の孫にあたる兼俊の駒(実物)が初めて展示されます
島本町歴史文化資料館 10:00~16:00

ふれあいセンター3階では「将棋体験ひろば」と称して
水無瀬駒ストラップ作りや将棋・中将棋を体験できます

 

どこが問題?特定秘密保護法!

2013年11月19日 | 日本国憲法と立憲民主主義
19日、冷え込む街頭、JR高槻駅の陸橋で街頭アピールに立ちました。マスコミなどでご存意の方が増えてきて、「変えたらあかん!平和憲法 高槻・島本」手づくりのチラシ&マンガを受け取ってくださる方も多くなったように思います。リレートークで、わたしは次のような訴えをしています。

2010年、沖縄の尖閣諸島付近で中国船が海上保安庁の巡視船に激突した映像が海上保安官によって動画投稿サイトにUPされました。特定秘密保護法案が国会に提出されたのはこういったことが背景になっているとのことですが、そもそも、あの情報は国民にとって隠されるべき重要な秘密情報だったでしょうか。

国民の側からすれば、知る必要も権利もあった貴重な情報でした。
正しい情報によって真実を知ったうえで、判断しなければならないことが、わたしたち市民にはたくさんあります。
国家のための国民ではありません。国民のための国家であり、国の情報は、基本的に、わたしたち市民のものです。

今の日本で必要なことは、国民を重要な情報から遠ざけ、疎外する秘密保護法をつくることではなく、情報の公開を進めること、情報管理を適正化することです。記録がなかったり破棄されたりしている現状は国民サイドからすれば大問題。

基本的に、行政にとって都合の悪い情報は公開されません。存在すべき文書が適切に管理されずに廃棄、あるいは紛失されている(故意、過失、いずれにしても)ことが問題です。このことは議員活動のなかで自らが日々感じていることです。

沖縄返還に関する密約の問題でも、アメリカで公開された文書が日本で未だに非公開。そういう国に、わたしたちは暮らしています。伏せたままの国家機密が多いなか、さらに国内統制を強化することで、アメリカから重要な軍事機密を入手することができると考えているとしたら、それは少しオメデタイのでは?とわたしは思います。

国家機密の存在そのものをわたしは否定しません。情報の適切ではない漏えいは問題です。守秘義務を守らずに公開することは、当然、許されません。しかし、時期的に公開できない情報も一定の期間が経てば公にされる必要があり、それによって歴史的検証が可能になります。

原則30年以内の期間決定を内閣承認で延長可能としていることも問題と考えます。市民に、そして未来の国民に、証拠を示す覚悟がなくて政治が務まるはずがありません。「特定秘密保護法案」は問題がありすぎます。イデオロギー、政治的立ち位置の壁を越えて、国民はこの法案の問題点に向き合う必要があると考えています。


明後日は11月会議を開きます(通年議会試行中:以前の臨時議会に値する)。

ふれあいセンターに隣接する町政鶴ヶ池住宅跡地の売却に先駆け、調査により小野薬品工業株式会社・水無瀬研究所と島本町で土地が数か所入り組んでいたことが判明。その整理を行うため双方で土地を売買します。歳入歳出の補正予算が計上されています。売買を行うを行う過程で必要なプロセスと考えています。

また、当該地に地区計画を定めるため、「島本町地区計画の区域内における建築物等の制限に関する条例の制定について」の議案が提出されています。これについては26日の総務建設水道委員会に付託されます。従って、明日「人びとの新しい歩み」からは平野議員が大綱的な質疑を行い、委員会において戸田が引き継いで審議します。


画像は、南仏の美術館にて
2012春、家族が撮影
あそらくピカソ美術館



なにが秘密か、それも秘密

2013年11月05日 | 日本国憲法と立憲民主主義
週末3連休はPM2.5の数値が高く、目がチカチカして身体が重く感じました。大阪府は防災情報メールで、今月から来年5月までは濃度が高くなるので、疾患のなる方や高齢者は慎重な行動をとるよう告げています。アレルギー体質の方や子どもたち、屋外で運動する生徒への影響も心配です。

さて、島本町では2,3日は恒例の文化祭が行われました。大勢の人たちがふれあいセンターに集う島本町文化祭の光景をみる度に、毎年、「平和」なればこそと思います。無事行われ、住民が集い、出会うことに感謝します。そんななか、今、国会では「特定秘密保護法案」という法案が上程されています。

「国家安全保障会議」を創設するための関連法案が衆議院安全保障特別委員会で審議され、7日に通過し参議院に送られる見通しとの報道。安倍政権は、戦争の司令塔である国家安全保障会議(日本版NSC)の運用に不可欠として、「特定秘密保護法案」をスピード審議で成立させようとしています。

集団的自衛権の行使解禁を目指す安倍政権が軍事機密保護を米国並みにしようとしています。「特定秘密保護法案」は軍事情報に限らず、「防衛」「外交」「特定有害活動防止」「テロ活動防止」の4分野を「特定秘密」に決め、それを漏らしたり、聞き出そうとした人を最高懲役10 年の重刑に処すというのです。

何が「特定秘密」に指定されたのかは一切市民には知らされません。

こんな法律ができてしまえば、米軍基地についての日米密約や、原発事故や再稼働、警察の不祥事など、公表すれば政府にとって都合の悪いことが「特定秘密」に指定され、市民から隠され、闇から闇へと葬られてしまう可能性は充分にあります。日々、議会にいると実感としてそう思います。

情報公開を求める市民活動や政府を批判する一切の活動、メディアの活動さえ大きな制限を受けます。弁護士も刑罰の対象になります。市民には「特定秘密」が何かが分からないので、政府や官僚の思うがまま、市民がものを言えない社会をつくるものです。

ものを言えない社会は恐ろしい。

共同通信の世論調査では無党派層6割が反対、公明党は賛否拮抗、民主・日本維新・共産など野党全政党で反対は半数を超えたという新聞記事を目にしたばかりです。しかし、政府は「国家安全保障会議法案」と「特定秘密保護法案」の今国会の成立に全力を挙げるとの報道。

拙速さの背景には、日米軍事協力体制の強化があります。法案を「臨時議会」で成立させようとする(島本町議会でもよく使われる手法で、状況が想像できます)政府方針には、自民支持層77・3%も、今国会にこだわらず慎重に審議すべきと回答したといいます。日本弁護士会も反対しています。

福島原発の汚染水漏れの状況を「コントロールされている」と無邪気に世界発信できる安倍政権を信頼することはできない。国民の生命と財産を守るために有益な情報が、公共の安全と秩序維持の目的のために特定秘密の対象に指定される可能性は極めて高いといえます。

このような法案成立を許してはいけない。「変えたらあかん!平和憲法 in 高槻・島本 」でのチラシ配布とアピール活動でも、この法案の危険性を訴えておられます。島本町、阪急水無瀬駅でのアクションに、わたしも参加する予定です。みなさんも、急ぎ関心を寄せてください。


画像は、油彩画「青い天使」
お友だちの馬場草加さんの作品
「喫茶去ゆり」(高槻)での個展最終日にて