明日3日月曜日(10時過ぎ)三つのテーマで一般質問を行います。主なテーマは「性同一性障害GIDとマイナンバー」。とだ*やすこにお寄せいただいた声を議会に、そして行政に届けます。
(Ⅰ)
性同一性障害GIDの生き方を支える
~高度な個別的対応を求めて~
マイナンバーの通知カードの再交付について
マイナンバー通知カードには、番号、住所、氏名、生年月日、性別等が記載され、内容に変更が生じた場合は裏の追記蘭に新たな情報が記載されます。
性同一性障害(以下GID)の方は裏書ではなく再交付を希望されるのではないかと思います。性別適合手術などを受け、新たな生き方を選択した人にとって、マイナンバー通知カードの裏書追記蘭は明らかに不利益をもたらすからです。
GIDの方が、戸籍上の性別や名前の変更を理由に再交付を願い出られた場合、島本町はどのように対応しますか。総務省が示している再交付申請要件の「市町村長が特に必要と認めるとき」という規定に当てはまると思いますが、いかがでしょう。
GIDの方にとっては、名前や性別を変更したことが裏書されることでカードの提示がそのままカミングアウトにつながります。むやみに知られたくない過去の情報が刻まれ、なおかつ提示を求められるのです。政府によるアウティングといっても過言ではない。いくつもの苦悩と困難を乗り越え、自認する性で生きていくと決意されたその意思は尊いものです。
けれどもマイナンバー制度は、彼ら彼女らにさらなる生きにくさを強いることになる。その想像を超える精神的負担と社会的不利益を多少なりともとりのぞく運用方法を見出さなければなりません。
自らの性自認を他者から受容されることは、人の生存に関わる重要な利益であり、身近な人の理解にそっと支えられて日常を送りたいという性的少数者の願いに、高度な個別的対応で配慮することは、行政に課せられた大きな役割であるとわたしは思います。
自らの性自認で人生を歩もうと決意された方が、「正式な手続き」によって通知カードの再発行を認められることが重要です。紛失した、汚れたなど虚偽の理由でもって通知カードの再交付を求めることも可能です。しかし、そのような手法でしか過去の情報を消せないとしたら、制度そのものに問題があるとわたしは思います。わたしがマイナンバー制度に強く反対する理由のひとつです。
個人番号カードに切り替えることによって裏書問題を解決しようとする自治体もあるかもしれない。しかしそれは本人が自ら選択し得る手法のひとつにすぎず、行政がそれを促すなど断じてあってはいけないことです。
国民健康保険の性別と氏名表記について
GIDの人たちが保険証に表記する性別をめぐっては、厚生労働省が2012年、戸籍上の性別を裏面に記載すれば、表面は「裏面参照」と記載してもよいとの判断が示されているはずです。
従前、規定がなかった氏名についても、事情により戸籍を変更せず住民基本台帳に基づいて男性名が記載されていた方(MTF:Male to Female)が、通称の女性名の記載を求めて京都府酒販国民健康保険組合に相談されたことを機に厚生労働省が「保険者の判断で氏名表記して差支えない」との見解を示しています。
※被保険者証の使命表記について(PDFファイル)平成29年8月31日厚生労働省通知
改名しない限り変更できないという認識は改められました。島本町はどのように対応しますか。
事情により戸籍を変更していない場合、医療機関において受診時に戸籍上の氏名で呼ばれたり、「他人の保険証は使えません」と言われたり、人間ドックで異性の更衣室に案内されたり、心理的苦痛を抱えて生きている人は少なからずおられます。当事者が求めておられるのは、こういった苦痛から解放される制度の存在と周知であって、必ずしも、カミングアウトを前提とした社会的理解ではありません。
印鑑登録証明書と住民票記載事項証明書について
総務省は2016年12月12日、性同一性障害や性自認に配慮し、印鑑登録証明書と住民票記載事項証明書について、性別を記載しない取扱いを「差支えない」と通知していると認識しています。これを受けて島本町では、どのような検討、改善をしましたか。
個人情報保護法は、行政機関に対し、必要最小限の個人情報の収集、保管を求めていると認識していますが、公文書の性別欄そのものを削除することについては慎重であるべきと考えます。体と心の性が一致しないと感じている人にとって性別は人権の中核に属する問題ですが、一方で、実は人格の一部に過ぎません。
大切なことは、人としてある基本的な人権をGIDであるがゆえに諦めなければならないということがあってはいけない、ということではないでしょうか。すなわち、男女の性差の視点からではなく「人権尊重」から考えなければならない、今、わたしはそのように思っています
■
gnder identity disorder
頭文字を略してGIDと呼ばれます
「カラダの性(sex)」と「ココロの性(gender identity)」が一致しないことをいいます
カラダの性は男性でココロの性が女性の人は MTF (Male to Female) と呼びます
カラダの性は女性でココロの性が男性の人は FTM (Female to Male) と呼びます。
画像
島本町人権文化センター
ふれあい夜店(9月1日)に行く道で
住宅街の小さな田んぼから
稲の薫りがしていました
もうすっかり秋なのに残暑
(Ⅰ)
性同一性障害GIDの生き方を支える
~高度な個別的対応を求めて~
マイナンバーの通知カードの再交付について
マイナンバー通知カードには、番号、住所、氏名、生年月日、性別等が記載され、内容に変更が生じた場合は裏の追記蘭に新たな情報が記載されます。
性同一性障害(以下GID)の方は裏書ではなく再交付を希望されるのではないかと思います。性別適合手術などを受け、新たな生き方を選択した人にとって、マイナンバー通知カードの裏書追記蘭は明らかに不利益をもたらすからです。
GIDの方が、戸籍上の性別や名前の変更を理由に再交付を願い出られた場合、島本町はどのように対応しますか。総務省が示している再交付申請要件の「市町村長が特に必要と認めるとき」という規定に当てはまると思いますが、いかがでしょう。
GIDの方にとっては、名前や性別を変更したことが裏書されることでカードの提示がそのままカミングアウトにつながります。むやみに知られたくない過去の情報が刻まれ、なおかつ提示を求められるのです。政府によるアウティングといっても過言ではない。いくつもの苦悩と困難を乗り越え、自認する性で生きていくと決意されたその意思は尊いものです。
けれどもマイナンバー制度は、彼ら彼女らにさらなる生きにくさを強いることになる。その想像を超える精神的負担と社会的不利益を多少なりともとりのぞく運用方法を見出さなければなりません。
自らの性自認を他者から受容されることは、人の生存に関わる重要な利益であり、身近な人の理解にそっと支えられて日常を送りたいという性的少数者の願いに、高度な個別的対応で配慮することは、行政に課せられた大きな役割であるとわたしは思います。
自らの性自認で人生を歩もうと決意された方が、「正式な手続き」によって通知カードの再発行を認められることが重要です。紛失した、汚れたなど虚偽の理由でもって通知カードの再交付を求めることも可能です。しかし、そのような手法でしか過去の情報を消せないとしたら、制度そのものに問題があるとわたしは思います。わたしがマイナンバー制度に強く反対する理由のひとつです。
個人番号カードに切り替えることによって裏書問題を解決しようとする自治体もあるかもしれない。しかしそれは本人が自ら選択し得る手法のひとつにすぎず、行政がそれを促すなど断じてあってはいけないことです。
国民健康保険の性別と氏名表記について
GIDの人たちが保険証に表記する性別をめぐっては、厚生労働省が2012年、戸籍上の性別を裏面に記載すれば、表面は「裏面参照」と記載してもよいとの判断が示されているはずです。
従前、規定がなかった氏名についても、事情により戸籍を変更せず住民基本台帳に基づいて男性名が記載されていた方(MTF:Male to Female)が、通称の女性名の記載を求めて京都府酒販国民健康保険組合に相談されたことを機に厚生労働省が「保険者の判断で氏名表記して差支えない」との見解を示しています。
※被保険者証の使命表記について(PDFファイル)平成29年8月31日厚生労働省通知
改名しない限り変更できないという認識は改められました。島本町はどのように対応しますか。
事情により戸籍を変更していない場合、医療機関において受診時に戸籍上の氏名で呼ばれたり、「他人の保険証は使えません」と言われたり、人間ドックで異性の更衣室に案内されたり、心理的苦痛を抱えて生きている人は少なからずおられます。当事者が求めておられるのは、こういった苦痛から解放される制度の存在と周知であって、必ずしも、カミングアウトを前提とした社会的理解ではありません。
印鑑登録証明書と住民票記載事項証明書について
総務省は2016年12月12日、性同一性障害や性自認に配慮し、印鑑登録証明書と住民票記載事項証明書について、性別を記載しない取扱いを「差支えない」と通知していると認識しています。これを受けて島本町では、どのような検討、改善をしましたか。
個人情報保護法は、行政機関に対し、必要最小限の個人情報の収集、保管を求めていると認識していますが、公文書の性別欄そのものを削除することについては慎重であるべきと考えます。体と心の性が一致しないと感じている人にとって性別は人権の中核に属する問題ですが、一方で、実は人格の一部に過ぎません。
大切なことは、人としてある基本的な人権をGIDであるがゆえに諦めなければならないということがあってはいけない、ということではないでしょうか。すなわち、男女の性差の視点からではなく「人権尊重」から考えなければならない、今、わたしはそのように思っています
■
gnder identity disorder
頭文字を略してGIDと呼ばれます
「カラダの性(sex)」と「ココロの性(gender identity)」が一致しないことをいいます
カラダの性は男性でココロの性が女性の人は MTF (Male to Female) と呼びます
カラダの性は女性でココロの性が男性の人は FTM (Female to Male) と呼びます。
画像
島本町人権文化センター
ふれあい夜店(9月1日)に行く道で
住宅街の小さな田んぼから
稲の薫りがしていました
もうすっかり秋なのに残暑